ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

読み終わった本と感想まとめ 〜2023年10月〜

1. はじめに

マズラプです。284回目の投稿になります。

 

今回は、2023年10月に読み終わった本とその感想をまとめた記事になります。

 

 

2023年は、ライトノベル自己啓発本計5冊読み終わりました。

 

今月も、たくさんの素晴らしい物語に出会うことができました。

中でも「猫ノ山寧々子はネコになる」は、特に印象に残っています。

今の私にとって100点と言えるほどに、私の好みに合致した作品でした。

「私史上最高の作品」と言っても差し支えないほどです。

 

これだから読書はやめられませんね。

今後も心を震わせるような作品との出会いを求めて、読書を続けていこうと思います。

 

 

 

本記事は、本の紹介というよりは、自分のための記録という意味合いが強い内容になっております。

 

以下では、本ごとに「本のタイトル」「感想ツイート」「感想ブログ(書いていれば)を掲載しています。(掲載順は、読み終わった順番になっています)

 

 

私の読書の軌跡とともに「こんな本もあるのか〜」という姿勢で気軽に読んでいただければと思います。

 

 

先月の分はこちらになります。

 

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2. 10月に読み終わった本と感想まとめ

「猫ノ山寧々子はネコになる」(ひのはら, ミト, 2022, KADOKAWA)

 

 

 

 

 

「やる気に頼らず『すぐやる人』になる37のコツ」(大平信孝, 2021, かんき出版)

 

 

 

 

 

エヴァーラスティング・ノア この残酷な世界で一人の死体人形を愛する少年の危険性について」(高橋ぴすい, なえなえ, 2023, MF文庫J)

 

 

 

 

 

 

ふつおたはいりません! ~崖っぷち声優、ラジオで人生リスタート!~」(結城十維, U35, 2023, 電撃の新文芸)

 

 

 

 

 

 

「組織の宿敵と結婚したらめちゃ甘い」(有象利路, 林けゐ, 2023, 電撃文庫)

 

 

 

 

 

 

3. おわりに

今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

私事ですが、最近は、ブログの更新頻度をかなり落としています。

しかしそれは、他にやるべきことができたからです。

あくまで自分の成長のために、リソースの割り振り先を選択しているに過ぎません。

特段心配はご無用ですので、よろしくお願い致します。

 

しかしながら「読み終わった本と感想まとめ」だけは、毎月投稿しく予定ですので、興味のある方はチェックしていただければと思います。

 

なりたい自分になれるよう、頑張ります!

 

では、今後もよろしくお願いします。

 

 

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読み終わった本と感想まとめ 〜2023年9月〜

1. はじめに

 マズラプです。283回目の投稿になります。

 

 今回は、2023年9月に読み終わった本とその感想をまとめた記事になります。

 

 

 2023年9月は、実用書・ライトノベルを合わせて計7冊読み終わりました。

 

 9月も、充実した読書生活を送ることができました。

 以前から読み進めていた実用書を読み終われたり、推し作品の続巻や推し作家の新作を楽しめたりと、嬉しいことが多かったです。

 

 これからも、推しコンテンツを摂取しつつ、新たな推し作品の開拓をしていこうと思います!

 

 

 

 本記事は、本の紹介というよりは、自分のための記録という意味合いが強い内容になっております。

 

 以下では、本ごとに「本のタイトル」「感想ツイート」「感想ブログ(書いていれば)」を掲載しています。(掲載順は、読み終わった順番になっています)

 

 

 私の読書の軌跡とともに「こんな本もあるのか〜」という姿勢で気軽に読んでいただければと思います。

 

 

 先月の分はこちらになります。

 

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2. 2023年9月に読み終わった本と感想まとめ

「1日1ページ、読むだけで身につくからだの教養365」(デイヴィッド・S・キダー, ノア・D・オッペンハイム, ブルース・K・ヤング医学博士, 2019, 文響社)

 

 

 

 

 

 

 

死亡遊戯で飯を食う。4」(鵜飼有志, ねこめたる, 2023, MF文庫J)

 

 

 

 

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「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

 

 

 

「都合がいい地雷系彼女とカラダだけの関係を」(すかいふぁーむ, みれあ, 2023, 富士見ファンタジア文庫)

 

 

 

 

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冒険の書 AI時代のアンラーニング」(孫泰蔵, 2023, 日経BP)

 

 

 

 

 

 

 

「デスループ令嬢は生き残る為に両手を血に染めるようです」(沙寺紘, 千種みのり, 2023, 講談社ラノベ文庫)

 

 

 

 

 

 

「邪悪なモンスター『人間』を殺してレベルアップ!〜虐げられ全てを奪われた私は、ダンジョンになった学園で、化物と戦う力を手に入れました。復讐も人助けもやりたい放題です〜」(kiki, Enju, 2023, MUGENUP)

 

 

 

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3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 余談ですが、9月に投稿した「邪悪なモンスター『人間』を殺してレベルアップ!(以下略)」の感想記事が、作者の方に読んでもらえ、反応をいただくことができました。

 



 私は作者の方に読んでもらうために感想記事を書いているといっても過言ではないので、このように反応をいただけるのは、この上なく嬉しいことです。

 

 kiki先生、本当にありがとうございました!

 これからも作品を楽しみにしています!

 

 

 改めて、これからも感想を発信し続けていこうと思えました。

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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本から得た学び投稿まとめ( #マズラプ本 #読書メモ でのポストまとめ) 〜2023年9月③〜

1. はじめに

 マズラプです。281回目の投稿になります。

 

 今回は、「本から得た学び投稿まとめ」と題しまして、本から得た学びを一覧にしてまとめていこうと思います。

 

 今回は、2023年9月に投稿したポストまとめ第3弾になります。

 

 

 

 

 私は「ToshoDan」というアプリを使用して、本から得た学びを『読書メモ』として記録・投稿しています。

 

「ToshoDan」とは

 「ToshoDan (トショダン)」は、本から得た気付きを積み重ねる『読書メモ × SNSアプリ』です。

 詳しくはこちらのサイト(ToshoDan)、もしくは以下の動画をご覧ください。

 (※本サービスは、2023年10月31日をもって終了することが決定致しました。)

 

youtu.be

 

 

 また、ToshoDanアプリの投稿共有機能を使って、毎朝1つ読書メモをX(旧Twitter)にも投稿しています。

 

 しかしながら、ToshoDanやXで投稿しても時間が経てば流れていってしまいますし、投稿を遡るのが大変であとで見返すのも一苦労だなと感じました。

 

 というわけで、それなら自分で振り返りやすいようにまとめておこうと思い立ち、各週ごとにまとめて記事を作成することにしました。

 

 1週間ごとにまとめておくと、「あのときはこんな本を読んでいたのか」といったように、あとで見返して思い出に浸りやすいな〜なんて考えた次第です。

 

 

 自分のための記録が主な目的ではありますが、本記事を読んで、ちょっとした学びや本選びの足しにしていただければ幸いです。

 

 ツイートまとめのあとには、読んだ本の情報も載せておきますので、気になったものがあればぜひお手にとってもらえればと思います。

 

 

 前回の分はこちらです。

 

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2. 本から得た学び投稿まとめ 〜2023年9月③〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 本情報一覧

「1日1分読むだけで身につくお金大全100」(頼藤太希, 高山一恵, 2022, 自由国民者)

 

 

 

 

 

「やる気に頼らず『すぐやる人』になる37のコツ」(大平信孝, 2021, かんき出版)

 

 

 

 

 

「残酷すぎる成功法則 9割まちがえる『その常識』を科学する」(エリック・パーカー, 橘玲 訳, 2017, 飛鳥新社)

 

 

 

 

 

「世界は贈与でできている 資本主義の『すきま』を埋める倫理学(近内悠太, 2020, ニューズピックス)

 

 

 

 

 

4. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 今回挙げた中では、以下の3つが特に印象に残りました。

「学校で優秀な成績をおさめる資質と社会で大成をなす資質は、そもそも性質が異なっている」

「ネガティブな感情は行動を阻害し、ポジティブな感情は行動を促進する」

「物事が100%うまくいくことはない。しかし100%うまくいかないこともない」

 

 

 自分に部分点を与えながら、ポジティブな気持ちを持って、どんどん行動していこうと思います!

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

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【感想】「邪悪なモンスター『人間』を殺してレベルアップ!〜虐げられ全てを奪われた私は、ダンジョンになった学園で化物と戦う力を手に入れました。復讐も人助けもやりたい放題です〜」印象に残ったこと3選 〜エグさマシマシ復讐劇(ときどき百合)〜

1. はじめに

 マズラプです。279回目の投稿になります。

 

 今回は、ライトノベル「邪悪なモンスター『人間』を殺してレベルアップ!〜虐げられ全てを奪われた私は、ダンジョンになった学園で化物と戦う力を手に入れました。復讐も人助けもやりたい放題です〜」の感想を書いていきます。

※ネタバレありです

 

 

・「邪悪なモンスター『人間』を殺してレベルアップ!〜虐げられ全てを奪われた私は、ダンジョンになった学園で化物と戦う力を手に入れました。復讐も人助けもやりたい放題です〜」(kiki, Enji, 2023, MUGENUP)

 

 本作品を読んで特に印象に残った以下の3つについて書いていきます。

①強烈で一貫した依里花の歪んだ感性

 依里花の精巧なキャラクター作り

 「過去の痛みを糧にしてピンチを乗り越える」姿がつらすぎる

②心が溶け合うかのような依里花と令愛の関係性(※これは百合です)

 “共依存的"百合

 依里花と『対話』している令愛

③共鳴する同志

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の kiki 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

2. 「邪悪なモンスター『人間』を殺してレベルアップ!(以下略)」を読んで特に印象に残ったこと3選

①強烈で一貫した依里花の歪んだ感性

 本作品を読んでまず印象的だったのが、主人公である依里花の感性です。

 

 本作品は依里花の一人称視点で進められていくのですが、物語の凄惨さもさることながら、常軌を逸した依里花の感性にも、かなりのインパクトを受けました。

 

 端的に述べると、感情移入しようとすると心がおかしくなりそうになりました。

 

 

依里花の精巧なキャラクター作り

 本作品は「悪意にさらされても折れない不屈の心を持つ主人公の逆転劇」ではなく「悪意にさらされ続けた結果、歪んだ変質をとげた心を持つ主人公の復讐劇」であるということが一貫して描かれていたと感じました。

 

 

 作中では、以下のような依里花の感性の異常さが、これでもかと描かれていました。

・殺してしまうのはまずい→もっと苦しめたいから
・自分は生け贄のために育てられた→復讐の大義名分をゲットできてラッキー

・馬乗りになって生徒を殴る先生を止める→「刃物を使った方が確実に殺せるよ」

 

 

 そして本作品では、依里花の歪んだ感性がブレることなく一貫して描かれていて、キャラ作りの精巧さに感動しました。

 まぁ、頬は苦笑いで引き攣ってたんですけども。

 

 

 このように頭のネジが外れた依里花のおかけで、常人なら阿鼻叫喚のグロ展開も、なんだか面白おかしく書かれており、サクサク読み進めることができました!すごい!

 

 

 依里花があまりにも楽しそうに復讐をしていくので、私も復讐の楽しさに気付いてしまいました☆

 

 冗談です。通報するのはやめてください。

 

 

 

 

「過去の痛みを糧にしてピンチを乗り越える」姿がつらすぎる

 そんな依里花を見ていて、一番つらかったのは「依里花が過去の痛みを糧にしてピンチを乗り越えていたこと」です。

 

 

 ピンチを乗り越えるとき、一般的には「〜〜のために」など、目的を達成したいという気持ちを原動力にするイメージがあります。

 

 しかし依里花の場合は「今感じている痛みは、あのときの痛みに比べてば大したことはない」と考えて乗り越えていました。

 

 つまり「目の前のつらさを、過去のさらなるつらさの経験を糧にして乗り越えている」わけです。

 

 このことのなにがつらいのかというと、めちゃくちゃつらい経験をしているという揺るぎない事実が提示されていることです。

 しかも、今現在もそこそこつらい経験をしているにもかかわらず、です。

 

 要するに、希望はなく、あるのは痛みだけなのです。

 

 めっちゃつらいじゃないですか!

 

 

 「救われなさすぎるだろ…」と頭を抱えていました。

 

 だがそこがいい。

 

 そんな「つらさしかない主人公の百合作品」にはなかなかに出会えないので、むしろ楽しんでいました。 

 

 kiki先生、さすがです(サムズアップ)。

 

 

 

②心が溶け合うかのような依里花と令愛の関係性(※これは百合です)

 2つ目は、依里花と令愛の関係性が印象に残りました。

 

 絶望しかない世界観と歪んだ依里花の感情の間に、依里花と令愛の心温まる触れ合いが差し込まれていたことで、どうにか精神を保ちながら本書を読み終えることができました。

 

 これは百合です(百合好きオタク)。

 

 

 というわけで本項では、そんな依里花と令愛の触れ合いの中で、特に印象に残ったことについて書いていきます。

 

 

 

 

共依存的"百合

 最も印象に残ったのは、依里花と令愛の関係が共依存的」だったことです。

 

 

 今まで甘えてはいけないと思っていた令愛は、こんな状況だから仕方ないと割り切れたことで、依里花に甘えることができました。

 

 また、自分に価値がないと思い込んでいた依里花は、力を持ったことで、令愛の甘え先として価値を見出だすことができました。

 

 そして依里花も、自分の価値を感じ続けていたいが故に、令愛に頼り続けてほしいと考えていました。

 そのため、今までの友達とは異なり、令愛の前からいなくなることは決してありません。

 したがって、依里花は令愛の「決していなくなることのない甘え先」となりました。

 

 さらに、依里花は自分の価値を低く認識しているため、令愛に向けられる言動がすべて本心からのものになっています。

 そのことも相まって、依里花の言葉は、令愛の心に響くものになっているのではないかなと感じました。

 

 

 読んでいて「この関係は、共依存的な百合なのでは!?」と思い、一人で盛り上がっていました。

 

 

 最初は「自己肯定感の低い依里花にそんなことはないと言う令愛」という構図だったはずなのに、いつの間にか「自分を責める令愛にそんなことはないと言う依里花」という構図に変化していたことも、2人の関係が共依存的なものであることを裏付けているのではと感じました。

 

 

 

依里花と『対話』している令愛

 また、依里花と『対話』していた令愛も印象的でした。

 

 

 第一印象では、令愛は聖人のような白さを持ったキャラクターなのかと考えていました。

 しかし、読み進めるにつれて、打算的な部分をはじめとした黒さを持ち、かつその黒さを認められるキャラクターなのだということが分かりました。

 そしてだからこそ、令愛は依里花と心を通わせることができたのではないかと感じました。

 

 

 相手の主張に耳を傾けずただ自分の主張を述べるのは、押し付けであり対話ではありません。

 それは、犬塚のような悪人であろうと聖人のような善人であろうと、同じことです。

 

 しかし令愛は、自分の主張を押しつけるのではなく、依里花の価値観に耳を傾け理解した上で、自分の考えを述べていました。

 

 まさに、令愛は依里花と『対話』をしていたのだと言えます。

 

 依里花のことを価値のないものとして蔑んだり、化物として恐れたりした人は多くいれど、依里花と対話をした人はほとんどいなかったのではないでしょうか。

 

 そういった意味で、令愛の姿勢は印象に残り、また好きになりました。

 

 

 

 令愛の考えを聞いて、依里花の価値観に少しずつ変化が生じていく様子は、まるで2人の心が溶け合っていくかのようで、なんだか温かさを感じていました。

 

 もちろん、萌え、そして百合も感じていましたよ!

 

 

 心は溶け合った。

 あとは体を溶け合わせるだけだ!

 

 まぁあぁ落ち着いて。通報はやめてください。

 

 

 

 依里花と令愛に関することでは、他に以下のことも印象的でした。

・距離が近い令愛と、それにたじたじな依里花

・いつの間にか令愛のことばかり考え、果てには令愛の不安を払拭するために力がほしいと考えるようになった依里花→百合です(確信)

・『共犯関係』は質の高い百合を形成する

 

 

 kiki先生、質の高い百合をありがとうございます!

 

 

 

 

③共鳴する同志

 3つ目は、上記で述べた以外に特に印象に残ったシーンについてお話しします。


 数ある中で私は、「依里花と七瀬さんが、復讐という同じ目的で通じ合った場面」が一番印象的でした。

 


 七瀬さんと依里花が『可能な限り苦しめてから殺したい』という共通の思考を持っていたからこそ、「七瀬さんが犬塚に心臓を埋め込んでいたというカラクリ」に気づけたという展開は、とても面白かったです。

 「復讐というテーマ」や「それをなそうとするキャラクターの狂気さ」が、謎解きとうまく組み合わせられていてよかったです。

 

 

 そして、志を同じくするものが、言葉がなくとも心で通じ合い、最後には相手の思いまで背負うという展開には、胸が熱くなりました。

 まさかこんな復讐劇の中で少年漫画かのような胸熱展開が来るなんて思いもしておらず、強く印象に残りました。

 

 まぁ、志を持つに至った経緯が「壮絶すぎるいじめ」なこととか、持っていた志が「復讐」なこととか、やろうとしていたことが「復讐対象を苦しめて殺すこと」だとか、中身がいろいろエグすぎて、手放しにエモさを享受できなかったんですけどね!

 

 とはいえ、それがこの作品らしさであり良さでもありますが。

 

 どんなときでも“らしさ"がブレない素晴らしい作品でした!

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 余談ですが、本作品と、kiki先生の手がける別作品「『お前ごときが魔王に勝てると思うな』と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい」の内容を合わせて考えたところ、kiki先生の好きなシーンがなんとなく分かりました。

 

 2つの作品では様々なシーンが描かれていますが、中でも「ちぎれかかった腕を自分の意思で引きちぎる」「足が引きずり込まれて肉が削ぎ落とされたり切断されたりする」シーンは両作品どちらにも登場しており、kiki先生の特に好きなシーンなのかなと感じました。

 

 先生安心してください。そのシーン、私も好きです!

 

 これからもそういったシーンをどんどん書いてください!

 

 

 kiki先生が手がける別作品「『お前ごときが魔王に勝てると思うな』と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい」のリンクも掲載しておきます。

 気になった方はぜひ!

 

 

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↓コミカライズ

 

 

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【感想】「都合の良い地雷系彼女とカラダだけの関係を」印象に残ったこと3選 〜察しがよく気遣いができるキャラクターたちによる、ストレスフリーで甘々なラブコメ〜

1. はじめに

 マズラプです。277回目の投稿になります。

 

 今回は、ライトノベル「都合の良い地雷系彼女とカラダだけの関係を」を読んだ感想を書いていきます。

※ネタバレありです。

 

 

・「都合の良い地雷系彼女とカラダだけの関係を」(すかいふぁーむ, みれあ, 2023, 富士見ファンタジア文庫)

 

 本作品を読んで、特に印象に残った以下の3つについて書いていきます。

①「察しがよく気遣いのできる」アキとリヨン

 「私はアキくんのオススメに行きたいんだよね」

 「せっかくもらったから、使いたいんだよな、これ」

三者三様の魅力的な3人のヒロイン

 リヨンの好きなところ

 寧々の好きなところ

 沙羅の好きなところ

③「オンラインから始まった関係だからこその良さ」が描かれている

 

 

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の すかいふぁーむ 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 

2. 「都合の良い地雷系彼女とカラダだけの関係を」を読んで特に印象に残ったこと3選

①「察しがよく気遣いのできる」アキとリヨン

 1つ目は、メインキャラクターたちの察しの良さが印象に残りました。

 

 主人公の彰人(以後 アキ)とメインヒロインの理世(以後 リヨン)が、どちらも「察しがよく気遣いのできる」キャラクターで、ストレスなく甘い物語を堪能することができました。

 

 

 以下では、そんな2人の、最も好きな言動をそれぞれ1つずつ挙げていきます。

 

 

 

「私はアキくんのオススメに行きたいんだよね」

 まずは、リヨンの1番好きな言葉です。

 

 深夜にラーメンを食べに行くときの「私はアキくんのオススメに行きたいんだよね。」が一番印象的でした。

 

 この場面から、リヨンはアキの気遣いに気付けているということがわかります。

 そしてそのことから、リヨン自身も察しがよく気遣いができることが伺えますね。

 

 

 また、リヨンのこの言葉は、美味しいラーメンではなく“アキの"おすすめに興味を持っていると捉えることもできます。

 

 これは、「あくまで私が興味を持っているのはあなたのことなんだよ」と言っているようにも聞こえ、グッときました。

 

 ラーメンを食べにいきたいと言いつつも、こちらの内面のことを見ようとしてくれている女友達…良すぎますね。

 

 

 こんな女友達と一緒にすごしたい人生でした…。

 

 

 

 

 

「せっかくもらったから、使いたいんだよな、これ」

 次に、アキの1番好きな言葉についてです。

 

 リヨンの家に行った際の、アキとリヨンのどちらがアキの服を買いに行くかという話のときに口にした「せっかくもらったから、使いたいんだよな、これ」が一番印象的でした。

 

 

 アキのこの言葉は、リヨンの気遣いをかわしながら、自分の気遣いを通し、さらにはリオンをご満悦にしているという、一石二鳥を超えた一石三鳥の離れ業だったのです。

 

 リヨンのかわいさに見惚れていた私もこれには脱帽し、思わず「彰人、お前天才か!?」と心の中で叫んでいました。

 

 果てには、デレデレのリヨンや玄関の扉を開けるギリギリのところまで見送ってくれるリヨンまで見られて、もう大満足でした。

 

 さすが、リヨンが好意を寄せるだけはありますね〜(サムズアップ)。

 

 

 これほどまでに気遣いができる者同士が中心の物語なのですから、ストレスを感じるわけがありません!

 

 甘々な絡みをストレスフリーで楽しむことができ、大満足でした。

 

 

 ありがとうアキ

 ありがとうリヨン

 ありがとうすかい先生

 

 

 

 

三者三様の魅力的な3人のヒロイン

 2つ目は、魅力的な3人のヒロインが印象に残りました。

 

 読んでいて、ヒロイン3人全員に良さを感じたので、本項ではそれぞれのヒロインの魅力について語っていきたいと思います。

 

 

 

リヨンの好きなところ

 まずリヨンについてです。

 

 第一に、前述したように、気遣いができるという点がかなり推しポイントでした。

 

 そして、それほどまでの気遣いができることに加えて、明るく、さらにはからかいきれずに墓穴を掘ってしまうという魅力まで持ち合わせているという点がよかったです。

 

 私の好きな要素マシマシで惚れずにはいられませんでした。

 

 

 明るくて、リードしてくれたり、積極的にスキンシップをとってくれる女の子は好みです。

 

 また、からかいきれない様子からは、リヨンの人の良さを感じることができ、面白さと温かさの二重の面で笑顔になれました。

 

 書いていて改めて思いましたが、リヨン最高すぎますね(真顔)。

 

 アキ視点で没入していると、リヨンのかわいさを感じまくり、なんだか脳が溶けてしまいそうでした。

 

 

 私得すぎるヒロインをありがとうございました!

 

 

 

寧々の好きなところ

 次は寧々についてです。

 

 リヨンについての部分でお察しの通り、私は主導権を握って欲しいタイプの人種なので、寧々のようなマイペースな女の子も結構好きだったりします。

 リヨンとは違うスタイルで引っ張ってくれる感じがいいですね。

 

 

 また、「普段のゆるめな雰囲気から一変して、強引に迫ってくる」可能性があるというのもまたいいなと感じました。

 作中でアキがされていたように急に押し倒されてしまったとしたら、多分私は落ちてしまいますね(名推理)。

 

 

 そしてなんと言っても、こちらの真面目な空気をすぐに察して、真面目なモードに切り替えてくれるのが、一番の推しポイントです。

 

 前述したように、やっぱり察しが良くて気遣いできる女の子って、いいんですよ(熱弁)。

 

 しかも、「普段はマイペースに自由奔放な振る舞いをしているのに、真面目なときにはちゃんと真面目になってくれる」というのが寧々ならではの良さで、ギャップ萌えを感じられたり、ちゃんとこっちを見てくれているんだなということが伝わってきたりして、リヨンとはまた違った感情を味わうことができました。

 

 ①では挙げませんでしたが、そういった気遣いの面で、寧々もかなり好きです。

 

 

 

沙羅の好きなところ

 最後に沙羅についてです。

 

 正直、沙羅は第一印象では苦手でした。

 

 大量のピアスに割れた舌、そしてなかなかの下ネタを放ってくる、というのはさすがにキツい…と思っていました。

 

 

 しかし、ふと「『自分は2番目3番目、からだだけの関係でいい』という子が『心も通じ合った1番の関係』になったらどんな感情を抱いてくれるんだろう…!」と思いついてしまったのです。

 

 私の中のスイッチが入り、もはやそういう目でしか見れなくなりました。

 

 

 また、過去の出来事から「自分の身を守るための威嚇として大量のピアスなどのいかついファッションをしている」というエピソードも、「守ってあげたい…!」と思ってしまう萌えポイントでした。

 

 

 まとめると、沙羅については、「この子を1番の相手にして、過保護なくらい守ってあげたい…!」と思いました。

 

 (愛で方が間違っている気がします。作者のすかい先生、ごめんなさい)

 

 

 

 このように、ヒロイン3人に、それぞれ違った魅力を感じ、飽きるどころか常に楽しい気持ちで最後まで読み切ることができました。

 

 まさに、三者三様なヒロインたちでした。

 

 

 

 

③「オンラインから始まった関係だからこその良さ」が描かれている

 3つ目は、本作品では、オンラインから始まった関係だからこその良さも描かれていると感じ、印象に残りました。

 

 

 すっぴんを見せることを躊躇っていたリヨンに、アキがかけた「リヨンとは顔も知らないで会うところまでいったんだから、リヨンの顔を見て嫌いになるはずがない」という言葉が、印象的でした。

 

 これは、オンラインから始まった関係ならではの良さだと感じました。

 

 

 オフラインから始まった関係ならば、初対面から顔を合わせていることになり、このアキの言葉には説得力がなかったでしょう。

 

 顔が見えないオンラインからスタートした関係だからこそ、「リヨンのどんな姿を見ても嫌いになるはずがない」という言葉に確かな説得力が宿り、リヨンもすっぴんを見せることに踏み切れたのだと思います。

 

 「顔が見えない声だけの関係だからこそ、強い友人関係を維持できるという側面もある」というようなメッセージが込められているようにも感じ、なんだか胸が熱くなりました。

 

 私自身もオンラインで関係を築くことはよくあるので、オンラインならではの良さが描かれていて嬉しかったです。

 

 

 そして何より、すっぴんを見られるのが恥ずかしいという乙女心に対して、素晴らしい切り返しでした。

 ナイスアキ!(サムズアップ)

 

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 本作品を読んで、「これが私の好きなラブコメの形だ…!」と心から感じました。

 

 私は「察しがよく気遣いができるキャラクターたちが紡ぐ、ストレスフリーで甘々なラブコメが好きだったんだと、改めて気づくことができました。

 

 この記事を読んでいただいた方で、そんな作品を他に知っている方がいれば、ぜひコメント等で教えていただけるととても嬉しいです!

 

 これからも、自分の好きなジャンルの作品を読んで、ハッピーな気持ちになりたいものですね。

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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本から得た学び投稿まとめ( #マズラプ本 読書メモ でのポストまとめ) 〜2023年9月②〜

1. はじめに

 マズラプです。276回目の投稿になります。

 

 今回は、「本から得た学びまとめ」と題しまして、本から得た学びを一覧にしてまとめていこうと思います。

 

 今回は、2023年9月に投稿したポストまとめ第2弾になります。

 

 

 

 

 

 私は「ToshoDan」というアプリを使用して、本から得た学びを『読書メモ』として記録・投稿しています。

 

「ToshoDan」とは

 「ToshoDan (トショダン)」は、本から得た気付きを積み重ねる『読書メモ × SNSアプリ』です。

 詳しくはこちらのサイト(ToshoDan)、もしくは以下の動画をご覧ください。

 (※本サービスは、2023年10月31日をもって終了することが決定致しました。)

 

 

 また、ToshoDanアプリの投稿共有機能を使って、毎朝1つ読書メモをX(旧Twitter)にも投稿しています。

 

 しかしながら、ToshoDanやXで投稿しても時間が経てば流れていってしまいますし、投稿を遡るのが大変であとで見返すのも一苦労だなと感じました。

 

 というわけで、それなら自分で振り返りやすいようにまとめておこうと思い立ち、各週ごとにまとめて記事を作成することにしました。

 

 1週間ごとにまとめておくと、「あのときはこんな本を読んでいたのか」といったように、あとで見返して思い出に浸りやすいな〜なんて考えた次第です。

 

 自分のための記録が主な目的ではありますが、本記事を読んで、ちょっとした学びや本選びの足しにしていただければ幸いです。

 

 ツイートまとめのあとには、読んだ本の情報も載せておきますので、気になったものがあればぜひお手にとってもらえればと思います。

 

 

 前回の分はこちらになります。

 

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2. 本から得た学び投稿まとめ 〜2023年9月②〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 本情報一覧

「世界は贈与でできている 資本主義の『すきま』を埋める倫理学(近内悠太, 2020, NewsPicks)

 

 

 

 

 

 

「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

 

 

「やる気に頼らず『すぐやる人』になる37のコツ」(大平信孝, 2021, かんき出版)

 

 

 

 

 

 

「1日1分読むだけで身につくお金大全100」(頼籐太希, 高山一恵, 2022, 自由国民社)

 

 

 

 

 

 

4. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 今回挙げた中では

「贈与には、関係を持つことの提案も含まれている」

「ビジネスマンは年間150時間もの時間を探し物に費やしている」

「親から子への無償の愛は『無根拠の愛を負債と思う』ことで生じる反対給付である」

あたりが特に印象に残りました。

 

 

 私も、片付けをちゃんとしたい!(n回目)

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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【感想】「死亡遊戯で飯を食う。4」印象に残ったこと3選 〜“死亡遊戯で飯を食う。らしさ”が色濃く表れたストーリー〜

1. はじめに

 マズラプです。274回目の投稿になります。

 

 今回は、ライトノベル死亡遊戯で飯を食う。4」の感想を書いていきます。

 

 

・「死亡遊戯で飯を食う。4」(鵜飼有志, ねこめたる, 2023, MF文庫J)

 

 本作品を読んで特に印象に残った以下の3つについて書いていきます。

①良い意味で予想を裏切られた『スクールメイト』

②“死亡遊戯で飯を食う。らしさ"が強く感じられた『シティシナリオ』

③「あなたのように死ねたら、それで本望だ」

 

 

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の 鵜飼有志 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 また、「死亡遊戯で飯を食う。」は、1〜3巻感想も書いています。

 気になる方はどうぞ!

 

 

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2. 「死亡遊戯で飯を食う。4」特に印象に残ったこと3選

①良い意味で予想を裏切られた『スクールメイト』

 1つ目は、『スクールメイト』のストーリー展開が面白いと感じ、印象に残りました。

 

 

 本章を読み始めたときは、「急に才能に目覚めちゃう系女子高生を手練れと勘違いしてしまうおもしろストーリーなのかな?」と思っていました。

 しかし実際は、記憶操作された元プレイヤーだったという展開で、なるほど!と唸らされました。

 

 

 しかも、冒頭で「運営による記憶操作は可能である」という情報が提示されていたため、この展開は、なんの後出しもない、すでに与えられた情報のみで構成されていたものだったのです。

 

 それに気づいたとき、物語構築力の高さに脱帽していました。

 

 

 さらに本章は、錐原の死亡のみを伝えることで、『ハロウィンナイト』で何があったのかというさらなる謎へと読者を誘っており、本巻のメインストーリーへの導入としての役割も十分に果たしていたと思います。

 

 

 「第4巻も面白そうだ!」と、ワクワクさせてくれたストーリーでした。

 

 

 

 

②“死亡遊戯で飯を食う。らしさ"が強く感じられた『シティシナリオ』

 2つ目は、今回の第4巻には、本作品らしさが強く表れていると感じ、印象に残りました。

 

 

 『シティシナリオ』のストーリーは、「デスゲームで生計を立てる=デスゲームが永久的に繰り返される」ことがどんな影響をもたらすのかについて描かれていると感じました。

 

 

 

デスゲームが繰り返されるからこそ、デスゲームで無用な殺生は控えなければならない

 今回のストーリーでは、紫苑のようにゲームで傍若無人に振る舞いすぎると、ゲーム外で排除対象になりかねないということが示唆されていました。

 したがって、いくら簡単に人が死ぬと言っても、ゲームであまり目立つような行動は控えなければならないわけです。

 

 

 これは、ゲームが繰り返されることが前提の本作品ならではの現象だと感じました。

 

 いわゆる一般的なデスゲーム作品であれば、そのゲーム一回限り、もしくは繰り返されるとしても参加者がほとんど違うといったようなイメージがあります。

 少なくとも「あのプレイヤーは今後のゲームでもルールに関係ない殺しをしそうだから、ゲーム外で排除しておこう」とはならないでしょう。

 

 

 作中で紫苑が「ゲーム外で殺されないために、ゲームに参加する」という状況に追い込まれたときには、合理的な判断ではあるのですが、なんだか滑稽で思わず笑ってしまいました。

 命の価値が軽いはずのデスゲームが一番安全な避難先になるなんて思わないじゃないですか笑

 

 これも、本作品が“死亡遊戯で飯を食う"だからこそ、なされた展開だと言えますね。

 

 

 

異質な倫理観

 また、そのことに関連して、プレイヤー間の異質な倫理観も印象に残りました。

 

 「ゲーム外での殺人は犯罪ではないか」という幽鬼に対し、「そもそも非合法の存在なのだから問題ない」と毛糸は返していました。

 

 

 紫苑誅殺を決めた毛糸の話からは、「ゲームのせいで死ぬのは許容するけど、殺人鬼に殺されるのは許容しない。だから無用な殺しをするプレイヤーは排除してよいといったような価値観が感じられました。

 

 この価値観には、「普通にゲームをプレイしたいだけなのだから、単なる人殺しはしてほしくない」「ゲームをしているんだから、別に人殺しくらい問題ない」という、どこか矛盾するような考えが混在しているかのように感じ、読んでいて「うん?」と疑問符が浮かんでしまいました。

 

 これも「デスゲームで生計を立てなければならない」という意識で、ゲームに繰り返し参加した弊害なのでしょうか。

 

 毛糸のセリフの中の「健全なプレイヤーライフのため」という文言には、なんだか思わず笑ってしまいました。

 

 

 このどこか歪な倫理観も本作品ならではの特徴だと感じます。

 

 

 

 これらのように今回の第4巻は、まさに、本作品が、デスゲームものではなく、『死亡遊戯で飯を食う。』なのだということを思い出させるような、“死亡遊戯で飯を食う。らしさ"が色濃く出ていた内容だったと思いました。

 

 

 

 

③「あなたのように死ねたら、それで本望だ」

 3つ目は、『ハロウィンナイト』終盤で幽鬼が放った「あなたのように死ねたら、本望だ」という言葉と、それに込められた思いが印象に残りました。

 

 今回の第4巻でも、「正しく生きていたはずなのに」や「マイノリティは淘汰されていく運命」など、私たちが普段の生活で感じるような、思わず共感してしまう感情が描かれていました。

 

 その中でも特に、今回挙げた幽鬼の言葉に込めらた「自分の人生を生きて死ねるなら本望」という考え方が一番印象的でした。

 

 

 

やりたいことを諦めて生き残るより、やりたいことをして死ぬ

 幽鬼がこの言葉を放った場面の心理描写から、「やりたいことを諦めて生き残るより、やりたいことをして死ぬ」といった思いを感じられ、私の胸も熱くなりました。

 

 「片目がなくなるくらいなんだ」「だったら、とことんまでやろうや」などから、幽鬼の生半可ではない覚悟や運命を受け入れる潔さを感じ、とてもかっこよかったです。

 

 さすが私たちの幽鬼!

 

 

 最近「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)という本で「失敗のない人生は挑戦をしない人生」という言葉を読んだのですが、今回の幽鬼の決意を見たことで、その言葉が自分の中に染み込んできたように感じました。

 

 

 私の推しである幽鬼の勇姿を見て、私も「限られた人生、やりたいことをやって死のう!」と、改めて思うことができました。

 

 

 やっぱり、「『死亡遊戯で飯を食う。』は、人生を生きるための熱さをくれる」そう思います。

 これからも本作品を読み続けていこう、そして幽鬼の歩む道の果てに待つものを見届けよう、そう胸に決めたのでした。

 

 

 ありがとう幽鬼!

 これからも応援してるよ!

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 上記で挙げた以外にも

「負のサイクルにはまる恐ろしさを内包したハロウィンナイトの構造」

「機能を失っていくことが判明した幽鬼の右目」

「クリアするけど死ぬ直前ギリギリまで追い込まれる幽鬼」

なども印象に残りました。

 

 特に3つ目は、ギリギリであるが故に、手に汗握る熱さを味わえるので、個人的にかなり好きです。

 あと、死にかける女の子もまた一興なので(※あくまで個人の意見です)

 

 

 すでに第5巻の発売も決定しているとのことなので、発売を楽しみに待っていようと思います。

 

 …冷静に、この作品の刊行ペース早すぎませんか…?

 作者の鵜飼先生は、幽鬼よりも命を大切にしてくださいね…!(死亡遊戯ジョーク)

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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4. 参考文献

「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

 

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