1. はじめに
マズラプです。7回目の投稿になります。
今回でついに連続1週間投稿を達成することができました。次は二桁回数を目指していこうと思います。
さて、今回ですが、タイトルにもあります通り、ライトノベル「キノの旅」の中から、印象に残った話を取り上げ、その話を読んで私が感じたことを述べていきます。小説を取り上げるのは初ですので、ぜひ読んでいただければと思います。
2. キノの旅の概要
まず、「キノの旅 -the Beautiful World-」(以後 キノの旅)についてお話しします。
キノの旅は、電撃文庫から出版されているライトノベルです。主人公である旅人のキノが喋るモトラド(この世界におけるバイク)と一緒に様々な国を旅するストーリーです。この作品は、一冊が複数の短編ストーリーによって構成されています。基本的には、各話ごとに完結していますが、一部繋がっているものもあります。また、その話に登場するキノの所持しているパースエイダー(この世界における銃)の種類によって、その話がどのあたりの時系列に属するか分かる場合もあります。
キノの旅についての説明はこのあたりまでと致します。詳しい内容を知りたい方は、最後に公式サイトのURLを掲載致しますので、ご確認いただければと思います。
さて、今回は、数々の話の中から、「忘れない国 -Not Again-」(以後 忘れない国)を取り上げます。この話は、当時読んでいて、作者の伝えたかったことをストレートに読み取ることができて、とても印象に残ったことを覚えています。
3. 「忘れない国 -Not Again-」のあらすじ
では次に、今回取り上げる「忘れない国」という話についてあらすじを簡単に述べていきます。ちなみに、今手元に該当巻がないため、私の記憶頼りの記述になります。もしかしたら内容が異なる部分があるかもしれませんが、ご了承ください。
キノとエルメスは、ある国に着きました。そこが「忘れない国」になります。
この国は、過去に大洪水が発生していて、それにより大きな被害を受けていました。そこでこの国の住民たちは、その災害があった日にお祭りをして、災害があったことを忘れまいとしていました。
その後、国の観光と物資の補充をを終えたキノとエルメスは、この国を後にします。その直後、その国は、過去に発生したものと同じ大洪水により、大きな被害を受けてしまうのでした。
大変短いですが、おそらくこのような内容だったかと思います。
では、以下の項で、この話を読んで感じたことを記述していきます。
4. 覚えているだけで何もしないのは忘れているのと同じ
「忘れない国」を読んで、私が感じたことは、「覚えているだけで何もしないのは忘れているのと同じ」ということです。
「忘れない国」の話に登場する国の住民たちは、災害があったことは鮮明に覚えていました。それにも関わらず、全く同じ災害で過去と同じように被害を受けてしまいました。
ここで重要になってくるのが、「何のために、ネガティブな出来事を忘れずに覚えるのか」についてです。みなさんも、過去の過ちを忘れないようにしようと思ったことは幾度となくあると思います。果たしてそれは何のためでしょうか。
それは「繰り返さないため」です。過去の間違いや災害等を忘れずに覚えておくことで、原因を把握し発生を未然に防いだり、被る影響を分析し被害を最小限に抑えるための対策をしたりするためです。気象予報や避難訓練などがこれに該当すると思います。
つまり、過去に発生したネガティブな出来事を受けて、何かしら行動を起こさなければ、それは忘れているのと同じ、と言えます。
「忘れない国」に登場した国の住民たちは、災害があったことは忘れず覚えていました。しかし、災害が発生する原因を把握していなかったが故に災害の発生を防ぐことができず、災害発生後の方策をたてていなかったが故に災害の被害を防ぐことができませんでした。したがって、この住民たちは、過去のネガティブな出来事を受けた行動を取れておらず、「忘れない」を実行できていない、と言えます。
このような形で、今回取り上げた「忘れない国」からは、「覚えているだけで何もしないのは忘れているのと同じ」という考えを得ることができました。このことから私は、過去を生かして行動していけるようになろうと思いました。
5. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回取り上げた話からも分かるように、「キノの旅」は、何かしらの作者の考えが込められている話が多いです。短編集ということで読みやすいので、気になった方はぜひ手にとっていただければと思います。
では、今後ともよろしくお願いします。
6. 参考文献
・キノの旅 the Beautiful World 20th Anniversary 特設サイト(https://kinonotabi.com/)