1. はじめに
マズラプです。17回目の投稿になります。
今回は本を読んで印象に残ったこと第12弾になります。今回は「ニートの歩き方」という本の一部分をご紹介します。この本の著者は、京都大学を卒業し就職するも生きづらさを感じ定職につかない生き方を選んだ方です。今回も本のURLを最後の参考文献の項に載せているので、気になった方はどうぞ〜。
2. ものごとは考えようである
今回印象に残った部分を紹介します。
“街に出て飲み会とかするのが好きな人はあんまりニートに向いていない。外で飲み食いすると結構お金がかかる。服や買い物が好きな人も向いていない。ギャンブルに走ってしまう人もだめだ。
一方、インターネットやゲームや本が好きな人はそんなにお金がなくても幸せに暮らせるんじゃないかと思う。僕なんかひたすらウィキペディアを読んでいるだけで何時間も過ぎていることがよくある。(中略) ネットにはお金をかけなくても楽しめる無料のコンテンツが大量に存在している。“(「ニートの歩き方 お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法」より)
この部分では、インターネットやゲーム、本といったあまりお金のかからない趣味を持っている人は、ニートに向いている、つまりは少ないお金で楽しく時間を潰すことが得意である、というようなことが述べられています。
実は、私もニートを経験したことがあります。当時勤めていた会社を辞め、再び働き出すまで実家でニートをしていました。また会社に入って一から仕事を覚えて覚えたら新しい仕事を覚えて責任が増えてどんどん自分の時間が減って…といったことを考えていたら、何もしないまま時間が過ぎていました。そのときの私も、今回取り上げた部分で出ていたような、インターネット、ゲーム、本、アニメといったあまりお金のかからないことをずっとしていました。本当は勉強したり就職活動をしたりしなければならなかったんですけどね…。お金のかからない趣味を持っていて、働かなければという衝動に駆られず、ずっと引きこもっている…私も十分にニートの才能があるのかもしれませんね。そんなことを言う前に、まずはそんな状況を許してくれていた家族への感謝をしなければなりません。
さて、今回取り上げた部分を読んで、「私もニートの才能がある!」ということが言いたかったわけではありません。今回感じたのは、「ものごとは考えようである」ということです。
働かずにお金のかからない趣味を延々としている、普通であれば社会に適しておらずネガティブな印象しかありません。しかし今回の本では、それを「ニートの才能(少ないお金で時間を潰す才能)がある」というような、ポジティブな言い回しをしていました(ある意味ネガティブな表現かもしれませんが…)。このことから、「どんなことも見方によっては良い面を見出すことができる」ということを学びました。
ニートの才能があるは極端すぎる話かもしれませんが、別の例として、「緊張して人とうまく話すことができない」について考えてみましょう。一見、人の前に立つと何もできなくなるネガティブな印象しかないかのように思えるかもしれません。しかし、「なぜ緊張するのか」について考えてみると別の側面が見えてきます。
私自身の経験によるものになりますが、緊張してスムーズに話せないときは、頭の中でいろんなことを考えていることが多かったです。「この話題に相手は乗ることができるのか」「このような自分の考えを示すことで相手を不快にしないか、もしくは相手から変な印象を持たれないか」「この言葉遣いは適切か」「相手の返しを待つべきかそれともこのまま自分が話していいのか」等々、会話と並行して様々なことが頭に浮かんでいました。それらの疑問に対して答えが出ないとき、言い淀んでしまったり、沈黙の時間が出来てしまったりしていました。
このことは、ただ考えすぎているだけとか会話に慣れていないだけという風に考えることもできますが、私は「様々な可能性を検討することができる」というポジティブな面を見出しました。とてつもない自画自賛となっていますが、「いろいろ考えてしまう」ではなく「いろいろ考えることができる」と捉え方を変えることができるのではないかと感じました。
このように、ものごとを1つの面からではなく様々な面から見ることで、ネガティブな面だけでなくポジティブな面を見出すことができると考えられます。ものごとは考えようで良くも悪くも見えます。良い面を見つけて新たな良さを見出したり、悪い面を見つけてリスクを発見したり、ものごとを様々な面から見るという行為は人生において役立つ場面が多いと思います。今後生きていくにあたって、「ものごとは考えようである」という考え方も大切にしていきたいと思います。
3. おわりに
今回の内容は以上となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
一味違った生き方をしている方の本を読んでみるのも、新たな発見があって良いかもしれませんね。今回の本が気になった方は、ぜひ手にとっていただけたらと思います。
では今後ともよろしくお願いします。
4. 参考文献