1. はじめに
マズラプです。25回目の投稿になります。
今回は、本を読んで印象に残ったこと第19弾になります。
今回は、「くまのプーさんの心がふっとラクになる言葉」という本から取り上げた部分を紹介します。この本は、文字も少なく、子供にも読めるような、簡単な内容に見えます。しかし侮ることなかれ、この本で取り上げられている言葉は「老子」「荘子」の教えに基づいて書かれています。今もなお語られる古典の思想を反映させたものですので、勉強になる部分も多いと思います。私自身、古典はあまり興味がなかったのですが、今回取り上げた部分を読んで非常に参考になりました。気になった方は、ぜひ参考文献にあるURLから調べてみてください。
2. それは本当に悩むべき大事なことですか?
では、今回印象に残った部分を紹介します。
“いま大事だと思っているものは、
自分の右手より大切かな?
自分の左手より大切かな?
ちがうなら、思い悩むのはもったいないね。“(「《英訳付き》くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉 『老子』『荘子』が教えてくれる人生で大切なこと」より)
私はこの部分を読んだとき大きな衝撃を受けました。それほどまでに強く印象に残った文章になります。
私は、様々なことを考え込みがちな性格だと思います。自分の一挙手一投足に対して周囲の人がどのようなことを思っているのか、大学を出たのに一度会社をやめて以降まともに就職していない自分はダメだ、シャドウバースをやめようと思っているけど今までシャドウバースに多大な時間を費やしてきたしシャドウバースで得た実績を捨てたくない等々、日々思い悩んでいます。
しかし、それらは果たして自分の右手、左手よりも大事なことなのだろうか?と問うたとき、心のもやが晴れたようでした。悩んでいた物事と生きていく上で大切な自分の両手とを天秤にかけたとき、悩んでいた物事が本当に悩むに値することなのかスッキリした気持ちで考え直すことができました。
周囲の人がどう思っていようが、実害がない限り何の問題もないし、そもそもどう思っているかなんて不確定情報だから変に考えても仕方がない。大学を出てもバリバリに仕事ができるようになるわけじゃない、大学は職業訓練校でないのだ。就職していなくたって自分の生活に必要なお金を保持できていれば問題ない、自分の趣味は十分に楽しめている、それで十分じゃないか? 家族からの期待なんて知るか!これは私の人生だぞ!私の楽しいように生きればいい! 今まで時間をかけてきたとか過去に実績をあげたとか言っても今楽しくないやる気がないなら何の価値もない。楽しくないならやらなければいいし、またやりたくなったらやればいい。この世の人間は今まで出会った人だけで構成されているわけではない、行動した先々でまた交友関係を築けばいいじゃないか。
このように、今まで思い悩んでいたことが嘘のように、開き直って自分なりの答えを出すことができました。その物事が自分の右手左手より大切なことかについて答えを出すことは重要ではありません。この問いを自分にすることで、思い悩んでいることを変なメガネをかけずに見つめ直すきっかけになり、自分なりの腑に落ちる答えを見つけることにつながる、私はそう思いました。
私たちに与えられる時間には限りがあります。その貴重な時間を、優先度の低い物事を思い悩むことに使うなんてもったいないじゃないですか。思い悩むことがあったら、「それは自分の右手より大切?左手より大切?」と自ら問うてみてください。心がスッと楽になり、自分なりの答えを導き出せるはずです。
3. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
余談ですが、今回紹介した本は、「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」という本を読み、そこで紹介されていたのを見て、読んでみようと思いました。こちらの本は以前当ブログでも取り上げたことがありますが、学生時代に1万冊ものを本を読んだ筆者の、人生の「軸」を得られるような、選りすぐりの25冊が紹介されています。こちらの本についても参考文献にURLを掲載しておきますので、気になった方はお手に取って頂ければと思います。
では、今後もよろしくお願いします。
4. 参考文献
・「《英訳付き》くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉 『老子』『荘子』が教えてくれる人生で大切なこと」, PHP研究所, 2012, 株式会社PHP研究所
くまのプーさん 心がふっとラクになる言葉 | PHP研究所編著 | 書籍 | PHP研究所
・「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」,千田琢哉 , 2013, 宝島社