ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

「フィッシュストーリー」マジで面白いっす フィッシュストーリーを読もう

1. はじめに

 マズラプです。34回目の投稿になります。

 今回は、本を紹介する内容になります。今回紹介する本は「フィッシュストーリー」という小説です。

 この本には短編の作品が4つ収録されていますが、その中から特に面白いと感じた2つの作品を、読んだ後の感想を交えながら、ネタバレを可能な限り避けつつ、簡潔に紹介していこうと思います。

 タイトルにも書いてありますが、本当に面白いので、気になった方はぜひ読んでいただきたいです。

 

 

 

2. フィッシュストーリーを手に取ったきっかけ

 本を読んだ感想に入る前に、私がこの本を読んだきっかけについてお話しします。

 それは、「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」(千田琢哉) で紹介されていたからです。以前のブログでも紹介しましたが、この本の著者は、大学4年間で1000万円以上を本に費やし1万冊もの本を読んだ方です。そんな方が厳選した25冊に、今回紹介する「フィッシュストーリー」も含まれていて、興味を持ちました。

 「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」では、「フィッシュストーリー」について、以下のように述べられています。

(※補足ですが、「フィッシュストーリー」には、4つの短編小説が収録されており、この本ではその中の「フィッシュストーリー」という短編小説について主に言及しています。ややこしいかもしれませんが、フィッシュストーリーという本の中にフィッシュストーリーというタイトルの短編小説が収録されています。)

 

“あの手この手で、これでもかというほど因果応報を表現し続けてくれる。(中略)

短編小説なのに「いつもどこか冴えない私」「ハイジャックに遭遇したわたし」「売れないバンドメンバーの俺」「ヒロインをインタビューする僕」といった、全く関連性のないと思われる4つのかけ離れたピースが数珠繋ぎになる。(中略)

 いくら綿密な調査と分析を繰り返して練り込んだ経営戦略を提案したとしても、その会社がその後どのような道を歩むかはまた別の力が作用しているとしか思えなかった。(中略)

 その答えが、因果応報だった。

 この世に起こっていることは、すべて正しい。

 自分が発したことは、例外なく、巡り巡って自分に跳ね返ってくる。

 小説を単なる娯楽としてどこか軽く見ていた自分を大いに恥じた。"

「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」(千田琢哉) より

 

 このように、フィッシュストーリーを絶賛しています。「自分を大いに恥じた」と言わしめるほど、この作品は素晴らしいものだったということですね。

 そこまで言われてしまうと、当然どんなものか気になってしまいますよね。というわけで私も読んだわけです。結果は、すでに述べた通り、本当に面白かったです。

 みなさんも気になってきたのではないでしょうか。ここまで読んですでに気になってきた方は、どうぞ参考文献の項までスクロールしていただいて構いません!

 

 さて、では次の項から、私が読んだ感想をお話ししていきます。

 

 

 

3. フィッシュストーリー

 まずは、収録されている短編小説のうちの1つ「フィッシュストーリー」を読んだ感想を述べていきます。

 

 この作品を読んで、私は「バタフライエフェクト」を感じました。前項では「因果応報」という言葉が用いられていましたが、私はこちらの言葉を使いたいと思います。

 

 バタフライエフェクト(バタフライ効果)とは、力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化がなかった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象です。(バタフライ効果 - Wikipediaより) 

 つまりは、「蝶の羽ばたきで発生した風のような、ほんの些細なことであったとしても、必ず世界に影響を及ぼし、何らかの影響を与える」ということを、フィッシュストーリーを読んで感じました。

 

 この作品には4つの異なるキャラクター目線の話が登場します。この作品を読み進めていくに連れて、その各話に登場するキャラクターの行動が、世界に干渉し、世界を動かしていることがよく分かります。それが分かったときには感情が揺り動かされ、脳にドーパミンが溢れているかのような気持ちになりました。

 これがどういうことか、あとはみなさん自身の目で確かめていただければと思います。

 

 自分が起こした行動が、世界に何らかの影響を及ぼしている、そう考えると何だかワクワクしてきませんか?

 前述したように、私はこの本が紹介されているのを見て、この本を読もうと思いました。つまり、この本を紹介した人の影響を受けているわけで、その人がこの本を紹介していなければ、私はこの本を生涯読むことはなかったかもしれません。そして、今度は私がこの本をみなさんに紹介しています。なんだか不思議な感じがしてきませんか。

 

 

 

4. ポテチ

 次は、収録されている短編小説のうちの1つ「ポテチ」を読んだ感想を述べていきます。

 この作品は、泥棒を生業とする男性と、ひょんなことからその男性と付き合っている女性を中心に物語が進んでいきます。

 

 そんなこの作品を読んで私は、怒涛の伏線回収に感動すら覚えました。どんな結末を辿る話なのだろうかと思いながら読んでいた何気ない一文一文フレーズの1つ1つが、最後の数ページで意味を持ち、つながり、1つの形となっていくのです。そのときには読みながら思わず感嘆の声をあげてしまっていたほどです。正直な話、この「ポテチ」という作品が面白すぎて、今回の記事を作成しようと思いました。

 特に興奮したのは、この作品のタイトルが「ポテチ」であることに気付いたときです。これは本当に、もう、すごいと思いました。このタイトルに込められた意味がわかったとき、脳が驚きと興奮で満たされることでしょう。

 

 非常に抽象的な表現ばかりで申し訳ありませんが、気になった方は、ぜひ、ぜひ読んでみていただけると幸いです。

 

 

 

5. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 簡潔に述べると言いつつこんなに長くなってしまい申し訳ない限りです。少しでも、私の熱意が伝わったのであれば幸いです。

 何度も言いますが、本当に面白い作品ですので、ぜひ読んでみてください!

 図書館にもあると思います!私は図書館で借りました!!

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

 

 

6. 参考文献

・「フィッシュストーリー」,伊坂幸太郎 ,2007 ,株式会社新潮社 

フィッシュストーリー (新潮文庫) | 幸太郎, 伊坂 |本 | 通販 | Amazon

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