ねおすかい、ねおマズラプ!

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「自分の努力を語りたがっているうちは、才能は皆無だと断言していい」 本を読んで印象に残ったこと30

1. はじめに

 マズラプです。44回目の投稿になります。

 今回は本を読んで印象に残ったこと第30弾になります。今回は、「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」(千田琢哉) を読んでいて印象に残った部分を取り上げました。こちらの本から取り上げた内容の記事はいくつか書きましたが、今回の内容は一段とインパクトのあるものになっていると思います。私自身の経験も交えて紹介しています。どうぞ読んでみてください。

 

 

 

2. 努力を意識している時点で才能はない。才能の有無は自分で決断を下すしかない。

 では、今回印象に残った部分を紹介します。今回取り上げたのは、「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」(千田琢哉) の中で、「小説講座 売れる作家の全技術」(大沢在昌) を紹介している項における一部分になります。

 

“こんなメッセージもある。

「技術は教えられるが才能は教えられない」(P132)

みんな薄々感じているものの、誰も声を大にして言えないこと。

それが才能の有無なのだ。

「もっとがんばります!」「死ぬ気でやります!」と叫んでいるうちは、永遠とプロにはなれない。

努力なんてして当たり前だし、努力を意識している時点で才能がないのだ。

自分の努力を語りたがっているうちは、才能は皆無だと断言していい。

そして、厳しいことに、才能の有無は自分で最終決断を下すしかないのだ。

「私には才能があるのでしょうか?」「これは私に向いているのでしょうか?」と他人に聞くのではなく、自分でそう感じたらただ黙って去ることだ。“

 

 

 こちらの部分では、才能についての現実がはっきりした言葉で語られています。

 私はこちらの内容を読んだとき、強く鋭い衝撃を感じたとともに、やっぱりそうだよなという諦めに似た納得の感情を抱きました。

 

 何度かブログ内で触れているように、私は以前、もっと言えばつい最近まで、シャドウバースというゲームを競技的に取り組んでいました。

 シャドウバースは日本では珍しいデジタルカードゲームで、優勝すれば400万円、1000万円、果てには1億円というような大型大会も開催されているeスポーツの1つです。

 私はシャドウバース大会で、少し良い結果を出せたことが何度かあり、「自分にはこのゲームの才能があるかも」と考えていた時期や、「ひょっとしたらプロになれるかも」とまで考えていた時期さえありました。

 

 しかし、私にはこのゲームの才能はありませんでした。

 少し結果が出て、勝ち負けをより意識するようになってから、大会で結果を残すこと以外楽しく感じなくなりました。練習段階でさえ負けたらイライラしていましたし、そもそも練習すること自体億劫になっていて、努力しないで勝ちたいと考えていました。私よりも勝っている人が当たり前にやっている「数をこなす」や「試合を見返す」、「上手い人のプレイを見て自分と比較する」といったことに、必要性は感じていたものの楽しさをまるで感じることができす、実践できていませんでした。

 そして何より、日々そのゲームをプレイすることを「努力」と感じていました。

 自分を振り返って、これらのことに気付いたとき、「あぁ、自分はこのゲームの才能はないんだな」と感じました。

 才能がなかったとしても、試合の勝ち負け以外の楽しさを自分なりに見出せていればよかったのですが、私は自己承認欲求の塊だったので、残念ながら大会で勝つこと以外に楽しさを見出すことができませんでした。

 勝てるわけでも楽しいわけでもないゲームに時間を費やすのは人生を無駄にしている、そう結論付けて、私はシャドウバースを辞めました。シャドウバースを競技的に取り組み始めたことを後悔してはいませんが、今のまま続ければ後悔が生まれる可能性が高いと思いました。もしかしたら、もう少し頑張れば、そういった未練もありましたが、今回の取り上げた部分を読んで、キッパリ諦めがつきました。

 

 才能のある人は、大型大会の直前まで練習して、それが終わったら別のゲームに切り替えるようなことはしません。日々の練習を努力と思わず、自分の成長を楽しんでいるのです。

 才能のある人は、負けたときに「結構頑張ったけどな〜」などとは言いません。負けという事実を認め、次を見据えて黙々と練習を始めるのです。

 才能のある人は、自分がそのゲームに取り組んでいることに疑問を持ちません。自分にはそのゲームの才能があることを確信しているのです。

 

 自身の才能の有無について最終的な判断は自分で下さなければなりません。続けるには才能が必要で、でも自分には才能がないことが分かったら、勇気を持って身を退く選択も必要なのです。

 

 

 今回取り上げた部分を読んで、改めて自分と向き合うことができました。今回の記事が、読んでいただいているみなさんの、自分と向き合うきっかけになれば、嬉しい限りです。

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 今回の内容の補足として、そのことを生業とするプロではなく、趣味などとして行っていて自分なりの楽しみ方を知っているのであれば、才能など気にせず、続けていただいて全く構わないと思います。そのことに対しての自分の向き合い方や今後も続けていくかなどについて考えるきっかけとなれば幸いです。

 

 

 

4. 参考文献

・「本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる」, 千田琢哉, 2013, 株式会社宝島社

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