ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

「女の子が好きな女の子の苦悩 同性愛者は孤立しやすいのではないだろうか」 本を読んで印象に残ったこと31

1. はじめに

 マズラプです。45回目の投稿になります。

 今回は、本を読んで印象に残ったこと第31弾です。今回は、「一度だけでも、後悔してます。」という漫画を読んでいて印象に残った部分を紹介していきます。

 始めに申し上げておきますが、今回取り扱う漫画はいわゆる「百合」漫画です。正直、邪な気持ちでこの漫画を購入しましたが、今回の内容は真面目な内容になっております。漫画の詳しい内容の紹介は行っておりませんので、気になった方は、参考文献の項のURLから調べていただければと思います。

 

 

 

2. 同性を愛する人は孤独になりやすいのかもしれない

 では、今回印象に残った部分を紹介します。

 今回は、「一度だけでも、後悔してます。」という漫画からの引用になります。以下は、同性愛者の「大家さん」(19歳女性)と、同性愛者ではない主人公の「小塚ちよ」(24歳女性)の会話の一部です。吹き出しの中身を「」で表現し、吹き出しの発言者を「」の左隣に記載しています。

 

大家さん「…女友達ってあんな感じなんだなぁと……思ってただけです」

(中略)

大家さん「特別な感情はないんですよね?」

小塚「当たり前でしょ!? 葵は友達! 友達にそんな感情持たないし…   そもそも女の子だもん…」

小塚「大家さんはいないの? 女の子のともだち…」

大家さん「作らないようにしてます」

大家さん「私は…特別な感情を持ってしまうかもしれないので」

 

 

 このように、同性愛者の方は、恋愛対象が一般の方とは恋愛対象が異なるが故に、友達を作りにくく、孤立しやすいのではないか、ということが分かります。

 

 今回取り上げた大家さんを例にして考えてみましょう。

 大家さんは、女性が恋愛対象の女性です。したがって、女性と交流し中が深まっていくうちに、その女性が恋愛対象になってしまう可能性があります。このことから、上記の通り、女友達を作ることを避けていました。

 ここで、恋愛対象となってしまった相手と交友を続けてはいけないのか?について考えます。大家さんは相手の女性が好きですが、一方で相手の女性は大家さんのことを友達として見ており恋愛対象としては捉えていません。

 そんな状況で大家さんが、相手の女性に思いを告げた場合、友達としての関係が崩れ、出会った当時よりも距離の遠い関係になってしまうこと考えられます。そうなってしまった場合、大家さんは精神的にストレスを感じてしまうと思います。相手の女性が受け入れてくれる可能性ももちろんありますが、現在の日本の状況を鑑みると、その可能性は受け入れられない可能性よりも高いとは言えないでしょう。

 大家さんが思いを伝えず、友達のまま過ごしていく、という選択肢もあります。しかし、その選択肢をとった場合も、大家さんは精神的ストレスを抱えてしまうと考えられます。

 多くの恋愛を扱った作品で、恋をしたキャラクターは、その恋を自分の胸のうちに留めておくことに辛さを感じているのではないでしょうか。「このままの関係を続けていくならいっそ思いを告げたい」そのような心理に陥ることも少なくないと思います。(すいません、パッと具体例が出てきませんでした…) しかし思いを伝えようにも、前述したようなジレンマが発生します。

 

 このように、大家さんは、女性の友達を作ろうとすれば、上記のように精神的ストレスを感じてしまう可能性が高いのです。

 

 では、大家さんが男性の友人を作ろうとした場合はどうでしょうか。

 残念ながら、今度は「大家さんは相手の男性を恋愛対象として見ていないのに、相手の男性は大家さんを恋愛対象として見てしまう」という、逆の状況が発生してしまいます。

 この場合は、男性側が大家さんに思いを伝えず友達で居続けることを選択肢れば、大家さんは精神的ストレスを受けません。しかし、この場合は男性側に精神的ストレスを強いることになり、良好な関係を維持し続けていくのは至難の業であると考えられます。

 

 

 これらのように、同性愛者の方は、一般の方と恋愛対象が異なるが故に、友達を作りにくいと言えます。したがって、同性愛者は、一般の方と比較して、孤立してしまう可能性が高いと考えられます。

 

 

 解決策としては、異性の同性愛者と交友を持つことが挙げられます。しかしながら、現代の日本社会で、互いに自ら同性愛者であることを告白するのは、非常に勇気のいる行動であり、同性愛者同士の交友を持つことは、簡単にできることではないと思われます。

 

 上記で述べてきたように、同性愛者の方は私のような一般の方と比較して、生活していく上で大変なことがいくつもあると考えられます。今回紹介した漫画を読んで、私もやっとそのことを真摯に考え始めることができました。今後もしそのような方と交流する機会があれば、少しでも支えられるような行動をとっていきたいと思いました。

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 今回取り扱った話題はデリケートなものでしたので、使用する言葉には配慮したつもりですが、もし不快に感じる方がいらっしゃったのでしたら申し訳ありません。

 今回取り上げたような、マイノリティの方々を受け入れられるような広い心を持って生活していきたいものです。

 では、今後もよろしくお願いします。

 

 

 

4. 参考文献

・「一度だけでも、後悔してます。」, 宮原都, 2020, 電撃コミックスNEXT

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