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「『特別』に見える人も努力している」 本を読んで印象に残ったこと34

1. はじめに

 マズラプです。49回目の投稿になりました。

 7週間連続投稿達成、そして50回連続投稿までもう目の前です。何度も申し上げていますが、読んでいただいているみなさんのおかげです。ありがとうございます。

 

 さて、今回は、本を読んで印象に残ったこと第34弾です。今回は、「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(ムリじゃなかった!?) 2」(みかみてれん)」通称「わたなれ」を読んでいて印象に残ったことと、そのことから感じたことを私の経験を交えてお話しします。ライトノベルを読んでいて思ったことですが、比較的真面目な内容になっております(当社比)。

 

 

 

2. 『特別』に見える人も努力している

 では、今回印象に残った部分を紹介します。以下は、わたなれ第2巻において、クラスメイトでクール系文学女子で学年2位の成績を誇る「紗月」が、主人公の「れな子」に勉強を教えながら、昔の自分について話している場面の一部になります。

 

“「悔しかったんだわ。誰も真唯に勝てなくて。勉強でも運動でも。みんなが真唯は特別だからってもてはやしているのが。そんなの違う。あいつはあいつで、ちゃんと努力していた。私はそれを知っていたから、同じ人間だもの、勝てないはずがないって何度も挑んでた」“

 

 

 「真唯」はれな子や紗月と同じクラスメイトでありながら、成績は学年1位、運動神経抜群、容姿端麗で世界を股にかけてモデルをしているという、凄まじい才女です。そんな真唯であっても、裏では弛まぬ努力をしているということを紗月は知っており、それを尊重するかのように、勉学の分野で真唯に挑んでいました。

 

 今回取り上げた場面から分かるように、類稀なる才能を発揮し、各分野でトップをひた走る、神童のような人であったとしても、何もせずに成果を挙げれられるような『特別』な存在ではなく、弛まぬ努力をしているのである、ということが言えると思います。

 自分より桁違いに優れた人を目の当たりにしてしまうと、自分とは違う生き物であるかのように考え、自分の才能不足や努力不足から目を逸らしてしまいたくなる気持ちはよく分かります。私も、将棋、ポケモン、シャドウバースと対戦型ゲームをある程度取り組んできましたが、必ず上には上がいるし、自分の手の届かないような領域に達している人を何人も目の当たりにしてきました。その度に、「あぁ、自分は『特別』じゃないんだな。じゃあしょうがないか。」と諦めていました。

 しかし、たとえ才能があったとしても、才能を磨かなければ決して成果を挙げることはできません。したがって、どんなに才能がある、天才や神童だと言える人であったとしても、必ず努力しているのです。そのことからは目を逸らさずに、才能とともに努力についても、賞賛を送るべきであると私は考えます。

 

 以下の項では、『特別』に見える人も努力している、そのことを感じた私自身の経験をお話ししていきます。

 

 

 

3. 大学時代の同ゼミ生の話

 これは私の大学生時代の同じゼミ生の同級生の話になります。私目線から率直に言って、彼は非常に頭が良かったです。成績が良く、100人規模の学部内で上位10位に幾度も名を連ねていたと思います。話し方も論理的で整然としていて、好印象を受けました。そんな彼を見ていて私は、「あぁ、彼も私とは異なる人種なのだな」と尊敬とともに諦めの視線を送っていました。

 しかし、彼もまた、弛まぬ努力をしていたのです。

 それは彼の勉強の仕方を知ったとき感じました。

 私は、試験に向けて、講義で配られていた資料を主に確認し、持ち込みが可能なら持ち込む内容のみを精査して復習はあまりしない、教科書として指定された本もあるがそちらは基本的に見ない、といったように、「試験で点数をとり、単位をとるための勉強」をしていました。

 しかし彼は、資料だけでなく、教科書として指定された本も熟読しており、日々の予習復習も怠っていませんでした。つまり、彼は「単位をとるための勉強」ではなく「自分の知識を蓄えるための勉強」をしていたのです。

 このことを知ったとき、私は自分の愚かさを知りました。もちろん「単位をとるための勉強」をしていたことも愚かです。しかしそれよりも、彼を『特別』な存在だと考えていたことが愚かだと思いました。

 彼は他の学生よりも質・量ともに優れた努力をしていただからこそ好成績を維持できていた。それなのに私は、彼の努力を考えもせず、彼を異質な存在と割り切り、自分の努力不足に目を瞑っていたのです。最近もよく感じますが、私はなんと浅ましい人間なのでしょうかね。

 

 それ以来、私は彼に対して尊敬の念を抱き続けています。彼には素晴らしい未来を掴んで欲しいと思っています。まぁ、彼なら問題なく自分の道を切り開いて行くでしょうけどね。

 

 

 このように、『特別』に見える人もたくさんの努力をしているのです。

 

 もし才能に溢れた『特別』に見えるような人と交流を持つ機会があれば、その才能だけでなく、その努力も高く評価して欲しいと思います。

 

 

 

4. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 ちなみに今回題材として使用させていただいた友人には、ブログの題材にするとは言っておりません。学部名や選考科目等の個人情報は伏せているので許して欲しいものです…。

 では、今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

5. 参考文献

・「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(ムリじゃなかった!?) 2」, みかみてれん, 2020, ダッシュエックス文庫

www.amazon.co.jp

 

 

 

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