ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

「苦は楽の種ではなく、苦は苦の種? 思考停止で苦を受け入れるのはやめよう」 本を読んで印象に残ったこと51

1. はじめに

 マズラプです。82回目の投稿になります。

 今回は、本を読んで印象に残ったこと第51弾です。「もうちょっと『楽』に生きてみないか」(和田秀樹) からの内容になります。

 こちらの本の内容を取り上げるのは早くも2回目ですね。この本の考え方は、参考になることが多く、紹介したいものがたくさんあります。

 今回も目から鱗のような考え方の内容になりますので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

2. 苦は苦の種、楽は楽の種。苦を受け入れるのではなく、楽を目指そう

 では、今回印象に残ったことを紹介します。

 

 "たとえば中腰の作業を続けているときにふと気がつきます。

「こんなの腰が痛くなるから椅子に腰掛けたほうが楽だ」

 そこで作業しやすい高さの椅子を持ち出し、腰かけてみます。

「ああ、楽だ」と気がつくと嬉しくなりますが、「なんでもっと早く椅子を使わなかったんだろう」と不思議な気持ちになります。自分に楽することを禁じていたからですね。「つらいけど、頑張るしかない」と思い込んでいたからです。

(中略)

 「楽は苦の種、苦は楽の種」という言葉がありますね。いま楽しても後で苦しむ、いま苦しめば後で楽できるという意味なのでしょうが、この言葉を信じている日本人はやはり多いと思います。

 でもわたしは、「楽は楽の種」だし「苦は苦の種」でしかないと思っています。いま楽したほうがどんどん楽になっていくし、逆にいま苦しんでもその苦しみに慣れてしまえばいつまでも苦しみ続けることになるからです。"

(「もうちょっと『楽』に生きてみないか」和田和樹 より)

 

 

 このように、今苦しんでおけば何もせずとも楽になるというわけではなく、楽を目指さなければずっと苦しいままなのです。

 

 私自身、この考え方は目から鱗で、楽を目指していいんだと思うことができました。

 考えてみれば、確かにその通りだなと納得しました。

 

 苦しいと感じるということは、何か問題がある可能性が高く、その問題を改善しようと思わなければ、ずっと苦しいままなのです。すなわち、苦しみに耐えているだけでは、ずっと苦しいままなんです。

 

 確かに、仕事など、繁忙期を抜ければ楽になる、といったことはあります。しかし、その場合も、繁忙期だからと思考停止で忙しいことを受け入れ、少しでも楽になるような考察を怠ってはいないと言えるのでしょうか。楽になるための努力をしていなければ、また次の繁忙期でも苦しむのは必然と言えます。

 私自身も、目標の達成ばかりを意識するばかり、それまでの過程のことは考えず、「いつも通り」とか「言われた通り」にしていたということが何度もあるなと感じました。

 

 

 また、本書では「楽をしないことが前頭葉を甘やかし、反対に楽をすることを考えることで前頭葉が鍛えられるという皮肉なことが現実に起こるのです」とも述べられています。

 つまり、「苦しみに耐え続けること」は「思考停止」なのです。AIの発達により発想力が重要視されるようになってきた最近の世の中で、苦しみを受け入れることは、美徳とは言えないと思われます。

 

 

 さらに、「小さいことにくよくよするな!」(リチャード・カールソン)には、以下のようなことが記述されています。

 

"私たちの情緒の領域には、次のような侵しがたい法則がある__つまり、現在のストレスのレベルには私たちのストレスの耐性に見合っている、というものだ。「私はストレスに強い」と言う人たちは、たえず大きなストレスにさらされることになる。だから、ストレスに強くなることを教えたとすれば、その人のストレスはもっと強くなるのだ。"

 

 

 上記の内容から私は、ストレスに耐えるための方法だけでなく、ストレスを取り除く減少させるような方法も考えるべきであると考えました。このことからも、苦しみに耐え続けることは良いことではない、と考えられます。

 

 

 これらのことから、「苦は楽の種」という考え方はやめ、「苦しいのなら楽になるように考えよう」という考え方をしていくほうが、合理的で、より人生が楽しくなりそうだと感じました。これからはもっと現状に不満を持って、楽になろう!と考えて行動していこうと思います。

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 今回の内容が、読んでいただいたみなさんの生き方を考えるきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。

 本を読むことは、自分の生き方を見つめ直すきっかけにもなるので、続けていきたいものです。

 では、今後もよろしくお願いします。

 

 

 

4. 参考文献

・「もうちょっと『楽』に生きてみないか」, 和田秀樹, 2018, 新講社

https://www.amazon.co.jp/もうちょっと「楽」に生きてみないか-WIDE-SHINSHO-246-和田秀樹/dp/4860815793

f:id:PmP68096801:20220218170829j:plain

・「小さいことにくよくよするな!」, リチャード・カールソン 著, 小沢瑞穂 訳, 1998, サンマーク出版

https://www.amazon.co.jp/小さいことにくよくよするな-―しょせん、すべては小さなこと-サンマーク文庫-リチャード-カールソン/dp/4763180827