1. はじめに
マズラプです。104回目の投稿になります。
今回は、本を読んで印象に残ったこと第59弾になります。今回は、「できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万能薬」(池谷裕二) からの内容になります。
今回も興味深い内容だと思いますので、どうぞ読んでいってください。
2. 水分は脳機能とも密接な関係にある
では、今回印象に残ったことを紹介します。
"近年、水分は健康のみならず、記憶力や学習能力にも影響することが明らかになってきました。たとえば、コネティカット大学のアームストロング博士らが一昨年発表した論文によれば、水分の損失が、たとえ体重の1%以下であっても、記憶力の低下や認知エラーが起こるといいます。1%の水分損失は、頭痛はもちろん、喉の渇きすら感じない量です。この程度の脱水は、夏季だけでなく、一年中起こりえるレベルです。
(中略)
脳は身体のなかでも特に水分の多い臓器であることが知られています。総重量の70〜80%が水です。こう考えると、身体に症状が出るよりも先に、脳機能に悪影響が表れるのは当然だともいえます。"
(「できない脳ほど自信過剰 パテカトルの万能薬 池谷裕二 より)
このように、水分は脳にとっても重要で、水分不足は脳機能の低下をもたらすのです。
さらに同書では、実験の結果、水分補給をすることで、記憶力の上昇が確認できた例が挙げられています。したがって、水分は、脳機能とも密接な関係にあるということが分かります。
正直なところ、水分が脳機能にここまで影響を及ぼしているとは知らなかったので、大変勉強になりました。夏場だけでなく、日々の生活でまめな水分補給を心掛けていこうと感じました。
3. 授業中の水分補給も大切なのではないか
今回取り上げた、水分と脳機能が密接に関わっているということを読んで考えたのが、授業中の水分補給についてです。
最近はどうなのかは分かりませんが、個人的なイメージでは、学校の授業中に水分補給をする行為は、あまり認められていないのではないでしょうか。
もちろん、全く認めていないわけではないと思います。
私の経験を述べますと、大学では、夏季以外でも、講義中の水分補給を認めている先生が何人もいらっしゃいましたし、高校でも、夏季講習中は授業中の水分補給を認めていました。
しかしながら、それらを除き、小学校、中学校、高絞で授業を受けていたときに、「いつでも水分補給していいですよ」というように、授業中の水分補給を推奨されたことはなかったと記憶しています。
授業中の水分補給は、あくまで夏季の熱中症対策が主な理由で、基本的には認められていないことが多いのではないかと感じます。
そもそも日本では、授業中の水分補給を推奨するという文化というか風習というかがないような気がしています。(いや、授業中に水分補給できてたよ〜 という方は教えてもらえると嬉しいです!)
確かに、授業中に水分補給するのは、せっかく話をしてくれている先生に失礼な気もします。そもそも先生も授業中の水分補給は滅多にしませんしね。なんだか気まずいかもしれません。
また、水分補給を許可してしまうと、こぼしたり、炭酸飲料を持ち込む生徒がいたりと、授業の妨げになってしまう可能性もあります。
しかしながら、今回取り上げた内容から、水分は脳機能に密接に関係していることが判明している以上、授業中の水分補給を認めることも検討すべきなのではないかと思います。
脳機能が上昇するということは、記憶力や理解力が上がるということであり、つまりは授業の理解度が増し、成績が向上することにも繋がると言えます。
そう考えると、学力についての話題が挙がり続ける昨今ですし、授業中の水分補給を推奨していくのも良いのではないでしょうか。
あ、でも、コーヒーやお茶などのカフェインを含む飲料は、摂取しても水分補給にならないから気をつけてくださいね!
4. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容は珍しく真面目な感じだった気がします。い、いや、いつも真面目に文章は書いてますけどね! なんかそれっぽい感じになったなって思っただけです!
今回の内容はあくまで私の一意見ですので、そういう考えもあるのか〜くらいに捉えていただけるとありがたいです。
では、今後もよろしくお願いします。
5. 参考文献