1. はじめに
マズラプです。141回目の投稿になります。
今回は、アニメ「処刑少女の生きる道(バージンロード)」第6話『回帰:記憶・魂・精神』を視聴した感想を書いていきます。
第5話も衝撃の展開でしたが、今回の第6話はそれ以上に驚きと感動を感じた回でした。
というわけで、そんな第6話を視聴して印象に残ったことを3つ挙げていきます。
いつにも増して長くなっておりますが、どうぞ読んでいってください。
第5話の感想はこちらです。
2. 第6話『回帰:記憶・魂・精神』を視聴して印象に残ったこと3選
①アカリの純粋概念についての新事実と考察
アカリはタイムリープしていたことが判明
第6話でついに、アカリがタイムリープしていたことが明らかになりました。(本ブログでは、アカリが純粋概念を使用して世界の時間を巻き戻す行為を『タイムリープ』と呼称しています)
それに加え、アカリは純粋概念の力を自身に使用していることが判明しました。
「アカリがタイムリープしている」可能性については、私も考えていましたが、第6話で明かされた内容は、私の予想していたものとは異なる部分もありましたので、まずはアカリの純粋概念についてお話ししていきたいと思います。
アカリがタイムリープをした理由
アカリは、「メノウに殺されるため」にタイムリープをしたことが分かりました。
「メノウ以外の誰かに殺されるくらいなら、友達のメノウに殺される結末がいい」そんな思いを抱いて、アカリはタイムリープを発動させました。(多分)
アカリは、なぜ『メノウと一緒に過ごしていきたい』などではなく『メノウに殺されたい』なのかと考えているかについてですが、「迷い人は害と判断されておりいずれ殺される運命である、であるならば自分が心を許したメノウに殺されたいから」、「メノウが自分を処刑対象として処刑しようとすることは絶対に発生する事象であり、その事象の中でメノウが最も幸せになりそうなのは自分がメノウに殺されることであるから」などが考えられます。
いずれにせよ、アカリはメノウのことを想い、それ故にメノウに殺されたいと願っていると思われます。
【回帰:記憶・魂・精神】
第6話のタイトルにもなっている『回帰:記憶・魂・精神』ですが、これはアカリの純粋概念の効果の1つのようです。
『回帰:記憶・魂・精神』は、作中の描写から「対象の『記憶・魂・精神』の状態をある時点まで巻き戻す効果」を持っていることが窺えました。
なぜかアカリがメノウに強い行為を抱いていたことは、アカリ自身がこの効果の影響力を調整していたからだったんですね。
そしてアカリは、自身を対象に『回帰:記憶・魂・精神』を発動しており、ある条件を満たしたとき、『回帰:記憶・魂・精神』を解除するように設定しているようです。
解除条件は、おそらく「メノウ以外の存在に自らの存在が脅かされそうになったとき」だと考えられます。これは、前述したように、アカリは「メノウに殺されるため」に行動しているからでしょう。
『回帰:記憶・魂・精神』が解除されたあとのアカリは、雰囲気が非常に落ち着いたものに変わるし、純粋概念もバンバン使うしで、全くの別人にも見えて驚きました笑
今までにタイムリープをした回数
「(メノウからもらったプレゼントを見て)これもらえるときってそんなにないんだよね」「(魂を漂白する白い塊に対して)これは何度やっても止まんないんだよね〜」「いつもみたいに既視感は残すから」といった作中の様子から、アカリは、一度だけでなく、何度もタイムリープをしていると考えられます。
『回帰:記憶・魂・精神』を解除した際の口ぶりから、タイムリープした回数は、10回には到達しているのではないかと思います。5回程度では「もらえるときってそんなにない」という言い回しにはならないような気がします。
まとめ
まとめると、アカリは『何がなんでもメノウに殺されたがっているメノウ大好き人間』であるということです。
なんて凄まじい百合なんだ…!
②三角関係の真の姿
前述したように、アカリはメノウに対して尋常ではない思いを抱いていることが分かりました。
しかし、それはモモも同じです。
第6話では、モモのメノウへの思いの強さも描かれていました。
メノウからもらった髪留めがボロボロになってしまったというだけで、感情が爆発し、まるで鬼神かの如く暴れ回っていました。
素手で敵をぶん殴りまくるわ、強力な結界など構わずに破壊するわでもう凄かったですね…笑
そして私は気づきました。「アカリとモモのメノウへの思いの強さ」を軽く見ていたことに…。
「メノウに殺されるためなら、何度だって世界を元に戻すほどメノウを慕っているアカリ」「メノウからもらったものが壊れるだけで災害かの如く破壊を起こしてしまうほどメノウを愛しているモモ」そして「顔が上の中のメノウ」
これがこの作品の三角関係の真の姿だったというわけです!
以前話してたものに比べて数段思いの強さが増しました。
愛が溢れる百合、助かる〜
今後もこの三角関係にも注目していきたいと思います!
③自身の生きる意味
生きる意味を見つけることの大変さ
オーウェルは、長い間人々を導くという正しい生き方をしていました。にも関わらず、その生き方に幸福感や満足感を持っていませんでした。
したがって、オーウェルは自分の生きる意味を見つけることができていなかったと言えます。
対して、オーウェルとは正反対の、処刑対象を殺し続けるという生き方をしてきたメノウですが、今の自分の生き方を「これが自分の生きる意味だ」と自信を持って言うことはできない様子を見せていました。
このことから、正義の道に生きても、悪の道に生きても、「私はこれをして生きていきたい」と思えるような『自分の生きる意味』を見つけられるわけではないということが分かります。
「私はこれをするために生まれたんだ!」「これができていれば私はそれで良い!」と言うような『自分の生きる意味』を見つけることは、簡単なことではないのだなと思わされました。
生きる意味に従って生きることの尊さ
しかし、アカリがタイムリープすることを決めた未来でのメノウは、自分の生きる意味を見つけていたのかもしれません。
第4話で、メノウは、誰よりも多くの迷い人を殺す処刑人になることを決意していました。その背景には、モモをはじめとした他の処刑人候補生が処刑人にならなくても良いようにという思いがあったと考えられます。
ここで、他の処刑人候補生を友達に近い存在と仮定すると、メノウは「友達を守る(庇う)ために処刑人になった」と捉えることができます。
そして、ある未来でのメノウは、アカリを「友達」と呼び、殺すはずだったアカリを庇い、命を落としています。
このことは、メノウは、自分の生きる意味は友達を守るためであるということを見つけ、処刑人としての任務よりも自分の生きる意味に従い、「友達」のアカリを処刑するのではなく庇うことを選択したと、解釈することができます。
つまりは、この未来でのメノウは、自分の生きる意味を見つけることができていたのかもしれませんね。
アカリを庇い、命を落とすことになったメノウですが、その表情は穏やかなものでした。
それだけ、自分の生きる意味に従って生きることは、かけがえのない素晴らしいことなのだと感じました。
3. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
一件片付いたということで、物語的には今回の第6話までで一区切りついたと思います。次回第7話からの新たなストーリー展開が始まると思いますので、とても楽しみです!新キャラも出ますしね!
では、今後もよろしくお願いします。
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