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「リコリス・リコイル」第1話『Easy does it』感想」印象に残ったこと 〜主要キャラクターそれぞれの思想・方針について〜 2022年夏アニメ

1. はじめに

 マズラプです。161回目の投稿になります。

 

 今回は、アニメリコリス・リコイル」第1話『Easy does it』を視聴した感想を書いていきます。

https://youtu.be/rvu_s7Vp4KE より引用



 

 まず申し上げますと、この作品は、キャラクターデザイン、作画、ストーリー全てにおいて好印象で、良作の波動を感じました!

 そしてメインキャラクターの可愛いJK(を装ったエージェント)2人の百合の雰囲気もあります!

 

 かっこいいバトルあり、かわいい女の子の触れ合いあり、壮大な思惑ありの、素晴らしい作品だと思いました!

 

 

 というわけで、そんな作品の第1話を視聴して、特に印象に残ったことを挙げていきます。

 今回は、第1話の中でも、特に印象に残った「各キャラクター・組織の思想・方針」という内容に絞って、書いていこうと思います。

 

 

 どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 

2. 第1話『Easy does it』を視聴して印象に残ったこと 〜各キャラクターの思想・方針について〜

 

DAの思想・方針

 DAは、国家レベルの安全の確保のため、危険分子となりうる存在を発見し次第排除する、といったような方針をとっています。

 公式サイトでは「犯罪を未然に防ぐ秘密組織」と記されていますし、まさに上記の方針を遂行していると考えられます。

 

 また、若干命を軽視している傾向にあると言えます。

 味方であるリコリスが捕らえられていても、銃取引の情報の獲得を最優先事項に挙げ、即座に救助を行わない、DAに身柄を確保された犯罪者は殺処分されてしまうといったようなことから、人の命よりも犯罪発生の元となる危険因子の排除を優先している節が見受けられます。

 

 

 

 

千束の思想・方針

 主人公の1人である千束は、安全に限らず、個々人の幸福を保とうという思想を持っていると考えられます。

 

 この思想のもと、千束は、喫茶店リコリコを軸とした人間関係を中心に、様々な理由で困っている人の手助けをしています。リコリスとしての活動もしています。

 

 言うなれば、何でも屋といった具合でしょうか。

 

 

 また、千束は、「命大事に」というモットーを掲げ、人の命を何よりも優先させています

 護衛対象や味方はもちろんのこと、護衛対象を囮に使ったたきなを諌めたり、戦闘に実弾を用いなかったりと、敵の命さえも軽んじることはありません。全ての人の命を失わせることなく、物事に対処しようとしています。

 

 

 

 

DAと千束の思想・方針の違い

 ここで、DAと千束の方針の違いについて考えてみましょう。

 

 まず、何を目指すかについて相違があります。

 DAは国家の安全を、千束は個々人の幸福を、それぞれ第一に目指しています。

 

 作中では言及されていませんが、DAは、「国家の安全はすなわち国民の安全であり、国民1人1人の幸福につながる」という考えを持っていると思われます。

 

 確かに国が平和であれば、国民も過ごしやすく、犯罪がのたまう国よりも、よっぽど幸福に過ごせるかもせれません。

 マズローの五大欲求においても、安全の欲求は第2段階と下の方に位置しており、身の安全の確保がいかに重要かがわかります。(自己実現理論 - Wikipedia より)

 

 

 しかしながら、身が安全なだけで幸福かと言われると、そういったわけでもありません。自分のやりたいこと楽しいことをしてこそ、人生を豊かに過ごすことができるというものです。

 実際、マズローの五大欲求においても、承認欲求や自己実現の欲求が存在しています。

 

 そういった点では、千里の方針は有益なものであると言えます。

 中々踏み込んだ捜査に入りにくいストーカー被害の対策、おいしいコーヒー豆のお届け、言語を学びたい人の手助けなど、どれもDAによる危険因子の排除のみでは果たすことができないことばかりです。

 

 しかしながら、承認欲求や自己実現の欲求は、安全の欲求が満たされてはじめて発生するものであるため、国家の安全を守るDAの活動も個々人の幸福の実現に貢献していると言うこともできます。

 

 

 このように、DA、千束の方針は、方向こそ違えど、ともに国民にとって有益なものであると言えます。

 

 

 

 他には、命の扱い方についても違いがあります。

 

 前述しましたが、DAは、危険因子の排除が最優先なため、危険因子とみなした人物の命が失われることになんの問題も感じていません。また、情報を得るためであれば、味方であるリコリスの命さえも平気で天秤にかけます。

 国家の安全が最優先であるためと言われれば、確かに納得できる行動であるのかもしれません。しかしながら、問題点もいくつかあります。

 

 まず、更生の余地がないことが挙げられます。

 危険因子となってしまった人も、生まれたときから危険因子だったわけではないでしょう。なのに、一度道を踏み外してしまったらそこで人生終了というのは、あまりに酷であると考えることもできます。

 もちろん、更生すること自体困難、罪の重さによっては死刑もやむなしといったような考えもあり、一概には言えませんが、情状酌量の余地が全くないというのは、過剰すぎるような印象を受けます。

 

 

 次に、危険因子の発生を未然に防ぐことができない点が挙げられます。

 前述したように、危険因子となった人も、以前は危険因子ではありませんでした。しかし、危険因子となった瞬間に殺害してしまっては、なぜ危険因子となってしまったかを分析することができないのです。

 

 国の経済状況の問題なのか、家庭内の問題なのか、誰かに唆されたからなのか、理由は様々でしょうが、いずれにせよ、何かしらの理由があるはずです。

 その理由、つまりは危険因子へと変貌する原因がわからなければ、危険因子を減らすことはできません。

 危険因子となった人は、いわば氷山の一角のようなもので、それに対処しているだけでは、隠れた氷山にあたる根本的な原因の解決には至らず、危険因子の発生数を減らすことはできないのです。

 

 

 こういった点では、千束の方針の方が適していると考えることもできます。

 一度危険因子となってしまった人であっても、命を奪うことはせずに寄り添うことで、更生できたり、根本的な原因に迫ることができる可能性を秘めています。

 

 しかしながら、時間的、人員的な理由から、危険因子となった人1人1人に寄り添うよりも、殺害も視野に入れた対処をする方が適当であると判断できる可能性もあります。

 

 

 このように、命の扱い方においても、DAと千束の方針の優劣を簡単につけることはできません。

 

 

 

 上記で述べてきたように、DAの方針と千束の方針とでは、異なる部分がいくつかあります。

 このことから、両者の思想は交わらず、ぶつかる運命にあると言えるでしょう。千束がDA本部ではなくリコリコにいるのも、方針の違いによるものの可能性が高そうです。

 

 この両者の方針の違いは、今後の作品に大きく関わってきそうなので、今後も注目していきたいと思います。

 

 

 

たきなの思想・方針

 たきなは、最高効率での目的達成を目指す方針をとっているようです。

 それだけなら良いように思えますが、たきなの場合、ある目的を効率よく達成しようとするあまり、他のことが疎かになりがちという問題があるようです。

 

 作中の具体例を挙げると、仲間を救出する際に機関銃を使用することで敵に妨害されずに済むが、敵を殺害してしまうため情報を得ることはできない、護衛対象を囮にし敵を誘い出すことで一気に敵を捕えることができるが、護衛対象の身が危険に晒される、などがありました。

 

 最優先に設定する目的自体は決して間違っていないのですが、いかんせん目的達成までの過程や他のことに気を配らなさすぎる傾向にあるようですね。

 

 

 たきなのこの少しぶっ飛んだ方針が、千束と行動をともにすることでどう変化していくのかに注目ですね。

 

 

 

 

シンジの思想・方針

 最後に、今作の黒幕っぽそうなシンジの思想について考えてみます。

 

 具体的にはまだわかりませんが、おそらくなんらかのメタ的な思想を持っている人物なのではないかと思いました。

 

 作品の黒幕的ポジションだからというのもありますが、「アラン機関」という支援団体に所属していながら、銃取引という裏社会の闇に通じているという点からも、一癖も二癖もあるキャラクターであるということが想像できます。

 

 死を身近に感じることで生のありがたみがわかる(だから裏社会の闇を助長するような活動もする)」とか言い出しそうな波動を感じています。

 

 

 いずれにせよ、物語の展開に大きく関与するキャラクターであることに間違いはなさそうなので、シンジの今後の動向にも注目していきたいと思います。

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 今回は着眼点を絞り内容も短めになる予定でしたが、かなり長めになってしまって頭を抱えています。まぁそれくらい面白い作品ということで手を打ってください。

 上記では、作品の本質的な内容にしか触れていませんが、リコリス・リコイル」はキャラクター、作画、世界観、ストーリーなどにも見所がたくさんある素晴らしい作品だと思っています。

 今後も楽しみながら視聴継続していこうと思います。

 

 では、今後ともよろしくお願いします。

 

 

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