ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

「『ひきこまり吸血姫の悶々4 (小林湖底)』感想」印象に残ったこと4選

1. はじめに

 

 マズラプです。134回目の投稿になります。

 今回は、ライトノベル「ひきこまり吸血姫の悶々 4」(小林湖底)を読んだ感想を書いていきます。

 

 

 今回の第4巻も、面白くも熱い「ひきこまり吸血姫の悶々」らしい物語を楽しむことができました。

 

 そんな第4巻を読んで印象に残ったことを4つ挙げていきます。

 

 みなさんの感想と見比べながら読んでいただければ幸いです。

 

 

(本記事では、「テラコマリ・ガンデスブラッド」のことを、敬意を込めて『コマリン閣下』と呼んでいます。)

 

 

 

 

2. 「ひきこまり吸血姫の悶々4」を読んで印象に残ったこと4つ

 

①コマリン閣下の正義感炸裂

 

 第4巻でも、コマリン閣下の他者への思いやりから生まれる正義感が炸裂しており、感激しました。

 

 討論会で涙を堪えたカルラを見たときに一切合切構わずに口を挟んだり、フーヤオの策略により全てを失いかけたカルラの力となるために怒りを燃やしたり、果てには致命傷を負っているにも関わらずカルラのことを心配していたりもしました。

 

 この「理屈や障壁など全てを無視して、他者のためそして己の正義のために特攻する姿」こそ、コマリン閣下最大の魅力だと思います。コマリン閣下のそのような姿を見ることができ、今回も胸が熱くなりました。

 

 そして最後はコマリン閣下の天下の宝刀、烈核解放「孤紅の恤」により、今回の黒幕であるフーヤオを見事撃破しました。

 

 

 今回も我らがコマリン閣下がやってくれました!コマリン!コマリン!

 

 コマリン閣下しか勝たん!!

 

 

 余談ですが、和魂種であるカルラの血を吸って発動した「孤紅の恤」は、時間を加速させる異能でしたが、結局のところ大木を倒して攻撃するという圧倒的物理なスタイルだったのが印象的でした笑

 

 

 

 

②プロヘリヤ・ズタズタスキー、ええやつやん

 

 第4巻を読んで、プロヘリヤ・ズタズタスキーのキャラクターが好みのもので印象に残りました。

 

 自分の美学を持ちそれに従って行動している、頭が切れる、言動が尖ってると思いきや実は結構常識人、そして強い!

 

 コマリン閣下たちの窮地に「ワハハハハ!」と現れ援護する姿には思わず鳥肌が立っていました。

 さらに、狙撃手でサポート中心とはいえ、8人vs 500人の対戦を無傷でやり過ごすとは、並々ならぬ実力ですね。さすが六戦姫に数えられる白極連邦のエース!

 

 また、「他者を貶す罵詈雑言は不協和音のようなものだ」というような音楽に例えたオシャレな指摘をしたり、年相応にぬいぐるみが好きな一面が見られたりと、挙げ始めれば魅力が尽きませんね。

 

 

 まだ白極連邦が中心となった回はないですし、プロへリヤは六戦姫に数えられるキーパーソンの1人でもあるので、今後のストーリーで活躍してくれることが期待されます。果たしてそのときプロへリヤは、コマリン閣下の敵か味方か…。

 

 いずれにせよ、今後のプロへリヤの活躍が楽しみです!

 

 

 

 

③衝撃の裏エピローグ

 

 今回の裏エピローグは、非常に衝撃的な内容で、驚きのあまり声をあげてしまいました。

 

 作中で何かありそうな雰囲気を漂わせていた大神が、まさか未来から来たカルラだったとは、思いもしていませんでした。

 

 カルラの祖母が「カリンが大神になったらこの国は滅ぶ」と大真面目に話していたり、大神(カルラ)が「後悔しないように今を生きてほしい」というような助言をしたりしたことは、このことの伏線だったということが分かり、言葉を失いました。

 

 

 カルラ(大神)の話には、神具当たり前の地獄のような戦争が繰り返されたことや、烈核解放『逆巻の玉響』の代償が魂であることなど、衝撃的なことが多く含まれていました。

 

 しかし一番は、「カルラ(大神)過ごした未来では、コマリン閣下がいなくなってしまった存在である」ことです。

 

 いなくなったというのが、死亡したのか、はたまた何らかの効果で存在を抹消されたのか、定かではありません。確かなことは、コマリン閣下がいなくなってしまう未来が存在したということです。

 

 これはコマリン閣下推しの私としては由々しき事態であり、全力で回避しなければならない未来です。

 

 みんな!そしてコマリン閣下!頑張ってくれ!!

 

 

 

 

④烈核解放「逆巻の玉響」

 

 最後に、カルラの烈核解放「逆巻の玉響」について感想や考察をお話ししようと思います。

 

 

・ネーミング

 第一に、名前がかっこいいです。

 

 逆巻の玉響は、時間を巻き戻す烈核解放です。

 しかし、「逆巻の玉響」には、「時」に関する直接的な言葉や文字が使われていないのです。

 間接的な比喩のみで、「時間を巻き戻す能力」を表現していて、とてもオシャレですね。

 

 こちらの作品に登場する能力名や人物名のネーミングはセンスを感じるものばかりで、読んでいて楽しいです。

 

 

 

・代償

 作中で猛威を振るった逆巻の玉響ですが、「使用すれば魂を消費する」という大きな代償があります。

 

 カルラ(大神)は、自分自身以外の世界の時間を12年分巻き戻していました。

 そして、カルラ(大神)は、「使用時の年齢17歳+巻き戻したあとの世界で生きた時間10年=27歳」という若さで、魂が尽き、存在が消えてしまいました。

 

 この作品の世界観的に、神具による傷などのイレギュラーがなければ、少なくとも70歳ぐらいまでは生きることができると考えられます。

 

 カルラ(大神)は17歳で逆巻の玉響を発動させたとき、50年程は寿命が残っていたと考えられます。しかし、逆巻の玉響で世界を12年巻き戻したあとは、10年程しか生きていられませんでした

 したがって、世界を12年戻すのに30年分以上の魂を消費していることになります。

 

 つまり、単純に、「逆巻の玉響で巻き戻した時間=魂の消費量」というわけではないということです。

 

 効果適用範囲の規模も魂の消費量に関わると述べられていたので、おそらく全世界を対象としたことが影響しているのでしょう。

 

 

 それにしても、あまりにも強大な代償ですね。

 とはいえ、考えてみれば、逆巻の玉響は、効果が絶大な上、発動条件に至っても皆無に等しいですから、これほどの代償が制約として課せられていても不思議ではないのかもしれませんね。

 

 

 カルラ(大神)にご冥福あれ…。

 

 

 今後、現代のカルラによる逆巻の玉響が物語を動かすことはあるのか、固唾を飲んで見守っていこうと思います!

 

 

 

 

3. おわりに

 

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 ちなみに、今現在第4巻を読んだ感想を書いている時点で第7巻まで発売されており、第8巻も間もなく発売となります。

 大分キーパーソンが増えてきましたし、まだまだ楽しめそうですね!

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

 

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

 

 

4. 関連記事

 

pmp68096801.hatenablog.com

pmp68096801.hatenablog.com

pmp68096801.hatenablog.com