ねおすかい、ねおマズラプ!

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【感想】『わたしは、もどかしい百合に挟まれる風の精。』を読んで特に印象に残ったこと3選  ~文学フリマ東京42購入作品~

 

はじめに

マズラプです。302回目の投稿です。

今回は、つじみやびさんの個人誌『わたしは、もどかしい百合に挟まれる風の精。』の感想を書いていきます。

こちらは、文学フリマ東京42で購入した作品です。

※ネタバレありです

 

作品情報は、こちらからご覧ください。

 

『わたしは、もどかしい百合に挟まれる風の精。』印象に残ったこと3選

①好きだからこそ、愛おしくてもどかしい

まず、本作は「相手が好きだからこそ」「相手への想いが滲んでいる」ような言動がたくさん描かれていて、胸がいっぱいになりました。私好みのものばかりで、とても味わい深かったです。

相手への想いが伝わってくる、愛おしい言動の数々

本作の中心であるウェティスとイフリエの、相手を愛おしく思っているからこその言動が、とても沁みて胸が満たされました。

特に印象に残っている具体的なシーンをいくつか挙げていきます。

 

  • 「いつも貰っているから自分から渡したかった→自分のために作ってくれたことが嬉しくて感動の涙を浮かべて抱きつく」

イフリエの「好きな相手のために自分も何か渡したい」という気持ち、好きですね。

「本当は家で作って持ってくるつもりだったけど、誘われたから思わず返事をしてしまった」は、イフリエのウェティスに寄せる好意の大きさがうかがえて微笑ましかったです。また「不味いものを食べさせたかったわけではなく」は、うまくいかなかったけどどうか誤解を生みたくないのようなイフリエの心情を感じられて「そうだよね、わかる、わかるよ~」となっていました。

そして、イフリエの気持ちを聞いたあとのウェティスの反応がとても好きでした。

言葉だけではなく、抱きついて、涙まで浮かべて。それほどまでに、ウェティスにとって「イフリエが自分のためにしてくれた」という事実が嬉しかったのだなと伝わってきましたね。そして同時に、それほどまでにイフリエを想っているんだなと伝わってきて、とても味わい深かったです。

 

  • 「手紙を出したあとずっと待ってる&急いで駆けつける」

意味もないけど待っていたくなるという心境から、ウェティスがどれだけイフリエに焦がれているかが伝わってきて沁みました。

最高の出来と自負する内容と言いつつも「来てくれるか」「想いが届いてくれるか」気が気でないような、そんな気持ちも伝わってくるようでした。

そしてウェティスの手紙を受けて身なりもほどほどのまま、息を切らして駆けつけるイフリエもすごくよかったです。

「会いたい」という旨の手紙を受けて、かつ相当急いだことが伝わってくる様子で現れたイフリエからも、ウェティスへの想いを感じられました。イフリエがウェティスのことをかなり高い優先順位に置いていることが垣間見えたようで、グッときましたね。

こういう、直接的な言葉ではないところから想いが感じ取れるのも、好きなんですよ~!

 

  • お菓子を食べさせる前に口付け

そして終盤のこのシーン!

どちらかというと奥手だったイフリエからの、言わずにキスをするという展開からは、相思相愛を共有できた2人ならではの愛おしさを感じられました。

両想いだと分かり合えたことで「自分の想いをぶつけていいんだ」と確信でき、溢れる気持ちをそのまま行動にしているかのようで、すごくよかったです。ウェティスの様子を見て楽しそうに笑う姿からも、そんな心情を感じられます。私の心も愛おしさで溢れていましたね。

愛を表現することをためらう枷がなくなったあとでの、愛を存分に表現するムーブは、より一層の愛おしさを感じられますね。

食べさせること、食べさせてもらうことに躊躇がない2人や、キスをされて真っ赤なウェティスもよかったです。

 

このように、随所で私好みの愛おしさが滲む言動が描かれていて、終始愛おしさに包まれて読み進めることができました。

 

“好きゆえに苦しい。でもそれが愛おしい"なウェティス

愛おしさが溢れる一方で、主にウェティスの言動からは「好きゆえに苦しい」そんな感情も味わうことができました。

 

ウェティスは「押せばいける!」と”戦略的名前呼び・涙目"を駆使する計算高い一面や、「そこらへんの男よりも自分のほうが魅力的!」のように自信ありげなところもあります。

しかしその一方で「イフリエはお菓子を食べるために自分の元へ来ている」と考えていたり、告白したら返事も見ずに「迷惑なことをした」と言ってしまったりする面もあったのが印象的でした。

本当に好きな相手だからこそ、相手を自分よりも高いところに置いて「自分とは結ばれるはずがない」「自分に気があるわけない」と考えてしまうのも、好きです。

もしかしたら、好きゆえに「関係が壊れてしまうのを恐れて無意識に行動を制限している」のかもしれませんね。

いずれにせよ、自分の好きという想いを「迷惑なこと」とか「おかしい」とか言って、自分自身で踏みにじってしまうのは、本当に胸が締め付けられて、好きなんですよね。

好きだからこそ苦しくなる、そんな読み心地も味わえて、より楽しめました。

 

「でも、それじゃ嫌なんだ」

そして中でも、イフリエの告白(の返答)の場面は、本作で1番好きなシーンです。

告白で好きという前に、独占欲の開示をしていたのが、すごく好きだったんですよね。

相手の良いところを挙げるとかとにかく好きという思いを伝えるような”白"っぽいものじゃなくて、あなたと一緒にいるのは自分でなくては嫌だという”黒"っぽいものだったのが、印象的でした。

一歩間違えれば離れられてしまうかもしれない感情、しかしだからこそ、どれだけ好きなのかや告白にかける切実さが伝わってきて、本当によかったです。

 

そして、「私も好きだから、迷惑をかけただんて言わないでくれ」と、”ウェティスの想いの否定"を否定し、想いを返すような言葉で締めくくるのも、大好きです。

あと、門越しに手を掴むのも、真に迫る感じがして、強い想いが感じられて好きでしたね。

 

総じて、溢れる想いが伝わってくる、私好みの素敵な告白で、すごくよかったです。

 

②もどかしい百合に挟まれる話。だが百合感情が一つだけとは言っていない

次に、本作では、恋愛だけではない、主従愛?や敬愛のような百合も楽しむことができました。

本作のメインは、ウェティスとイフリエの百合です。

しかし、描き出される百合感情は、2人のものだけではなかったと私は感じました。

 

「お嬢が幸せなら、それでいいんだよ」

まずは、シルフがウェティスに向ける感情も、良き百合だなと感じました。

 

「構ってほしいし、イフリエに現を抜かす姿に、悔しいとさえ感じてしまう。けれどそれでも可愛くて、最終的には幸せならそれでいいと、恋の手助けをするし2人の幸せを願う。」

このなんだかんだ言いつつも最終的に「でも幸せならそれでいい」と帰結するタイプの感情も好きですね。

「結局、相手が笑顔なら自分も笑顔になれる=相手が1番」という、相手への想いの大きさを感じられて、笑顔になれます。

恋愛とは違う、強いて言うなら友愛に近いような、そんな感情を味わえました。

主従百合というか契約間百合というか、そういう呼び方なんですかね。

うんうんこれも良き百合だよね(百合オタク)

 

イーディアのナイスアシスト! でもその実は……

加えて、イーディアのイフリエに抱く感情にも百合を感じました。

 

イーディアが「はやく告白の返事をしてこい!」と、イフリエの背中を強く押した場面は印象的でしたね。

いつもの飄々としたような、おちゃらけたような雰囲気とは一変して、苛烈ささえ感じるような猛プッシュには、うおぉ……!と思わせられました。

 

ナイスアシスト!な一幕でしたが、イフリエを見送るイーディアの描写を見て、別の思いも湧いてきました。

背中を押した後の「眩しいものを見るような眼差しでイフリエの姿を見ていた」様子からは、イーディアのイフリエに対する感情が垣間見えているようでしたね。

「コメディ的な振る舞いが多いけど、内心ではイフリエを慕っていて、そんなイフリエが幸せに向かっていく様子を、愛おしく思っていた」のかなと感じました。

このイーディアの思いは、シルフがウェティスへ向けるものとはまた少し異なる、敬愛のような親愛のような感情なのかなと考えました。

 

しかしよく考えてみると「もしかしたら、わずかに恋愛的な思いも抱いていたのかも……!」と思いました。

わざわざ地雷を踏むような話題をイフリエにしていたのは、少しでも憧れのイフリエと話したかったからで__

だから、イフリエがウェディスと結ばれるのは、憧れの人が幸せになるのは嬉しいけど自分が入り込める余地が減るのは切なくて、それでも憧れの人の幸せを願いたくて__

みたいなそんな可能性もあるのかもなと想像を膨らませて、感情を味わっていました。

そうだとすると、シルフのものよりも、少し切なさの香る百合ですね。

真相は定かではありませんが、イーディアの中にイフリエを慕う気持ちは、少なからずあったのかなと思います。

 

このように、本作ではメインのウェティスとイフリエ以外のキャラクタ-からも、百合的な感情を味わうことができました。

 

③百合は見守りたいけど、やっぱり幸せになるのが一番だよね!

最後に、本作を読み終わって「やっぱり、百合は幸せになるのが一番だな」と思いました。

 

私は、葛藤する女の子も好きなので、両片想いの2人が各々個人であーでもないこーでもないとするような百合も好きです。なので、もし干渉できたとしても、私自身はあまり干渉したくないタイプなんです。

でもやっぱり両想いだと分かって存分に愛おしさを表現し合う2人の姿が、愛おしくて好きだなぁ」と、本作を読んで思わされましたね。

せっかく両想いなのに、すれ違って別れてしまうようなことがあっては、どうしようもなく胸が痛くなってしまいますから。

想いが伝わり合って幸せになるのが一番ですよね。

シルフはマスターが幸せならそれでいいし、俺たちは幸せな百合を見れればそれでいいんです。

そのためなら、多少の干渉は、むしろ合ったっていいのかもしれませんね。

ありがとう、シルフ。

ありがとう、イーディア。

ありがとう、つじみやびさん。

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

総じて、つじみやびさんらしい微笑ましいやりとりの中に、私好みの愛おしさや切なさを感じられる作品で、とても楽しめました。

つじみやびさん、改めて素敵な作品をありがとうございました。

 

関連記事

つじみやびさんが開催されている創作企画『ミヤビブリオ』の紹介記事も書いています。

よければこちらもご覧ください。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

 

 

『ミヤビブリオ』はいいぞ 〜創作企画ミヤビブリオの魅力紹介〜

マズラプです。301回目の投稿です。

今回は、物語大好きVTuber「つじみやび」さんの創作企画『ミヤビブリオ』の魅力について、紹介していこうと思います。

 

www.youtube.com

 

本記事では、ミオヤビブリオの概要と、私の考えるミヤビブリオの魅力について、簡単に紹介していきます。

 

ミオヤビブリオは、私に創作の楽しさ、そして「自分の小説を誰かに読んでもらい、感想をもらうこと」の嬉しさを教えてくれた企画です。

ぜひ少しでも多くの方に、ミヤビブリオやつじみやびさんの魅力を知ってもらえればと思います。

 

 

 

『ミヤビブリオ』とは

まず、『ミヤビブリオ』の概要について、簡単にお話しします。

 

ミヤビブリオとは、VTuber「つじみやび」さんが開催している、創作企画です。

実際のミヤビブリオ告知ポストは、以下の通りです。

 

 

(↑は、直近のミヤビブリオの開催告知ポストです)

 

ミヤビブリオの簡単な流れは、以下の通りです。

  1. つじみやびさんが「3つのお題(キーワード)」を提示する。
  2. 参加者は、提示された「3つのお題を含む、制限文字数以内の小説」を書いて投稿する。
  3. つじみやびさんが、投稿作品の感想を、配信で話す。

 

端的に言うと「三題噺(さんだいばなし)」のような企画ですね。

 

制限文字数は、開催ごとにまちまちですが、1000字〜5000字の傾向にあります。

開催時期は不定期です。最近は、6月と12月(つじみやびさんの活動半周年・周年のタイミング)に開催される傾向にあります。

 

以上が、ミヤビブリオの簡単な概要でした。

 

ミヤビブリオはいいぞ 〜ミヤビブリオの魅力紹介〜

次に、私の考えるミヤビブリオの魅力を3つ挙げていきます。

 

ミヤビブリオの魅力①:全肯定&良いところを見つけてくれる感想配信

私の考えるミヤビブリオの1番の魅力は、つじみやびさんの感想です。

 

つじみやびさんは「その作品が面白いか面白くないか」ではなく「その作品はどう面白いのか、どこが良いのか・好きなのか」というスタンスで、感想を話してくれます。

なので、否定の言葉はなく、穏やかな気持ちで聞き入れる肯定と称賛、そして笑顔ばかりの感想配信を築いてくれます。

 

また「面白い!」のようなシンプルな褒め言葉はもちろん、「こういうところがこんな感じでいいよね〜・好きだな〜」のように、良いところを具体的に挙げて話してくれます。

しかも、言葉に感情がこもっていて「あぁ、お世辞じゃなくて、本当にそう思っているんだな」と感じられます。

まるで「物語が大好きだから配信活動をしている」ことが、ありありと伝わってくるようです。

柔らかな声や話し方も相まって、聞いていると、楽しくほっこりして心がポカポカしてきます。

 

自分の書いた小説に、肯定的のかつ具体的な感想をもらえるのは、とても嬉しいことだと思います。

 

そのためミヤビブリオは「小説を書くのは好きだけど、自分の小説に自信がない」「小説を書いてみたいけど、踏ん切りがつかない」といった方にも、ぜひおすすめしたい創作企画なのです。

 

生のリアクションが聞けるかも……!

加えて、ミヤビブリオでは「つじみやびさんが配信中にその場で作品を読み、読んだあとに感想を話す」という流れも多いです。

そのため、つじみやびさんの生のリアクションを見ることもできるのです。

印象的だったシーンや言葉は、口に出しながら読んでくれるので「自分の作品のどこでどんな反応をしたか」が、おおまかに分かります。

中には「~~~!」といった声にならない声のような叫びを聞くこともできます。

 

感想だけでなく、生のリアクションを見れるのは、かなり貴重な体験です。

私自身も、嬉しくて胸がいっぱいになりました。

興味のある方は、ぜひ一度参加してみてください。

 

創作の楽しさを教えてくれた企画

ここで少し、私の話をしますね。

私自身も、ミヤビブリオに参加し、作品を投稿した経験があります。

そのとき感じたことについて、お話しします。

 

 

私が初めて小説を見せた、正確には”見られた"相手は、自分の母親です。

当時確か高校生?だった私は、漠然と小説家になりたいと思っていました。

いろいろと考えることや頭の中で妄想を動かすのが好きだったことに起因する、言ってしまえばあまり魂のこもっていなかったような、夢というのが烏滸がましいような、そんなものでした。

 

そんなわけで、とりあえず試しに妄想を書いていました。

それを見た母が私の書いた文章を手に取って目を通したあと、こう言ったわけです。

「これ、面白くないから、小説家を目指すのはやめなさい」

 

私の話が長くなるのは不本意なので端的に申し上げますと、かなり傷心しましたね。

実際、当時の小説は本当に面白くなかったと思います。それでも、自分自身を否定されたようで、胸が痛かったのを覚えています。

そんなことがあり、それ以来「自分の創作には価値がない」「自分以外に見せてはいけない」などと思うようになりました。

 

それから時は経ち、社会人になってラノベ・漫画熱が再熱していたころ──

電車の中でTLを眺めていたら、つじみやびさんのミヤビブリオ募集要項を見つました。

そして、物語のアイデアも、思いついてしまいました。

 

迷った末、作品を投稿してみることにしました。

やっぱり、思いついてしまった物語を、形にしたくなってしまったので。

「配信者の方だし、下手な作品のあしらい方も心得ているだろう……」

そんな予防線まで抱えながら。

 

そして配信日当日。

私の小説を読んだつじみやびさんのリアクションは、以下の通りでした。

 

「あ〜」

「んえ〜!?」

「え〜〜! めっちゃいいじゃん!」

「マズラプさんのこれめっちゃいいぞあのね〜──」

 

すごく感動したことを覚えています。

「自分の書いた小説を読んでもらえるって、嬉しいリアクションをもらえるのって、こんなに嬉しいんだ」

そう思いました。

胸が熱くなる、胸に込み上げてくるとは、まさにあの時のようなことを言うんだと思います。

 

多分、ミヤビブリオに参加していなかったら、つじみやびさんの生の声を聞かなかったら、私は少なくとも「一次創作をして、それを公開すること」はしていなかったんじゃないかなと思います。

それくらい、ミヤビブリオが、つじみやびさんの感想が、私に創作の楽しさを教えてくれたのです。

 

皆さんにもそんな経験をしてもらいたいので、ぜひミヤビブリオに参加してほしいと切に思っています。

 

私の話が長くなってしまいました。

再びミヤビブリオの魅力の話に戻ります。

 

ミヤビブリオの魅力②:参加ハードルの低さ

参加ハードルの低さも、ミヤビブリオの魅力です。

 

概要でもお話ししたように、ミヤビブリオで募集する作品の要項は「①3つのお題を含むこと」「②指定された文字数以下であること」のみです。

さらに、設けられているのは上限だけで、下限は定められていません。

したがって、小説を書くのが不慣れな方も参加しやすくなっているのです。

 

この参加ハードルの低さには、つじみやびさんの「多くの人に創作の楽しさを知ってもらいたい」という思いが反映されています。

 

私自身、初めて投稿したときは、メモ帳に書いたものをスクリーンショットして投稿しました。多分1000字にも満たなかったのではないかと思います。

そんな拙いものでも、温かく受け入れてくれるのが、ミヤビブリオです。

 

これらの点から、ミヤビブリオは、初めて小説を書く方の場としても適していると思います。

「小説を書いてみたい。でもなぁ……」と悩んでいる方は、ぜひ勇気を出して参加してみてほしいです。きっと、素敵な体験ができるはずはずです。

 

ミヤビブリオの魅力③:投稿作品が面白い

ここまでは、小説を書かれる方に関しての魅力をお話ししてきました。

しかしミヤビブリオは、小説を読む専の方も、十分楽しめる企画です。

 

ミヤビブリオに参加するのは、私のような普段はあまり小説を書かない人だけではありません。各種小説投稿サイトで連載されている方や、商業で本を出している方も多く参加されています。

そのため、投稿される作品は、読み応えのあるものばかりです。

また、つじみやびさん自身も作品を投稿されることが多いです。ぜひ、つじみやびさんのXのアカウントをチェックしてみてください。

 

ミヤビブリオでは、つじみやびさんの感想配信の前に、投稿作品が出揃います。

気になった作品を事前に読んでおき、配信で自分の感想をコメントしてみたり、つじみやびさんの感想と自身の感想を比べてみたりするといった楽しみ方もできます。

 

このように、小説を投稿する側でなくても、ミヤビブリオを楽しめます。

興味を持った方は、ぜひミヤビブリオをチェックしてみてくださいね。

 

つじみやびさんの活動・アカウント情報

こちらでは、つじみやびさんの活動内容やアカウント情報を紹介します。

 

まず、つじみやびさんの主なアカウントのリンクは以下の通りです。

 

  • X

x.com

 

  • YouTube

www.youtube.com

 

次に、つじみやびさんの活動内容について、簡単ご紹介します。

つじみやびさんと言えば、作品の感想発信や作品布教です。

Xでの感想発信や週1回程度で行われる布教配信で、作品を読んだ感想を存分に話されています。

口語交じりの、ゆるくにこやかで、かつ情感豊かな文章で綴られる感想を、ぜひご覧ください。(私は”みやび節”と評しています)

基本的に、致命的なネタバレは含まない感想に仕上げられています。

ぜひ作品選びの参考にしてみてください。

www.youtube.com

 

また、2026年3月からは『日刊物語布教」と題して、作品を布教するショート動画を毎日投稿されています。

「その日が何の日か?」にちなんだ作品が挙げられ、概要と見どころが簡単に紹介されています。

ぜひそちらもチェックしてみてください。

youtube.com

 

つじみやびさんも参加される「未来V書店2026」

つじみやびさんに関連して、直近でつじみやびさんが参加されるイベントもご紹介します。

 

2026年5/2(土)〜5/10(日)には、書泉ブックタワーにて、「未来V書店2026」が開催知れます。100名のVtuberの方々の、オススメ本とPOPが展示されるそうです。

 

こちらのイベントには、つじみやびさんも参加されます。

イベントでは、つじみやびさんのおすすめ本の紹介もあるそうです。

気になる方は、ぜひ足を運んでみて下さい。

 

つじみやびさんも寄稿されている「文学フリマ東京54」

また、つじみやびさんは、2026年5/4(月)に開催される『文学フリマ東京42』にも、寄稿者として参加されます。

 

 

つじみやびさんが寄稿されているのは、こちらの作品です。

 

気になった方は、ぜひチェックしてみてください。

 

また、もしかすると、つじみやびさんの個人誌も頒布されるかもしれないとか……!

 

そちらについても、要チェックです。

 

おわりに(マズラプのミヤビブリオ投稿作品)

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

改めてミヤビブリオは、創作の楽しさを知れる素晴らしい企画です。

興味を持たれた方は、ぜひご参加ください!

 

最後におまけとして、私がミヤビブリオに投稿した作品のリンクを掲載させていただきます。

「こういうものか」と、何かの参考になれば幸いです。

 

①無題 お題「日差し、絶望感、手紙」

 

②『この物語はフィクションです』 お題「お祝い、青、リボン」

 

③『だから私は、息をしていられる』 お題「半年、ぎりぎり、涙」

 

④『笑っていてほしいから』 お題「毛布、シナモンロール、流れ星」

 

 

【感想】『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい 3』特に印象に残ったこと3選+α

マズラプです。300回目の投稿です。

今回は『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい 3』を読んだ感想を書いていきます。

※ネタバレありです。

 

 

ネタバレを控えた感想は以下です。

 

1巻、2巻の感想も書いています。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

 

本記事では、せっかくネタバレありで語るということで、具体的なシーンやセリフを細かく挙げて、自分の「これは語りたい!」を余すところなく書いていこうと思います。

 

(※引用しているセリフが正確ではない可能性があります。どうか目を瞑っていただけますと幸いです。)

 

 

 

『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい 3』特に印象に残ったこと3選+α

フラムとミルキットの進展

今回の3巻では、フラムとミルキットの関係性の進展が印象に残りました。

自分たちの関係性の名称や相手といることで感じる想いが、徐々に言葉にされていき、関係性の深まりやお互いを想う気持ちの強さを感じられました。

 

005話の感情がすごい

まず、3巻の中で1、2を争うほど、005話が印象に残りました。

いろいろ言いたいことはありますが、とりあえず一括りで言うと、カタルシスがめちゃくちゃすごかったです

以下で、感じたカタルシスの内容を、場面ごとに話していきます。

 

  • フラムを”求める"ミルキット

「たす……け……て……ご主人……さまぁ……っ!」

奴隷ならば求めてはいけないのかもしれない。そもそも求めても来てくれないかもしれない。それでも「助けて……!」と求める。

「本当に……来て、くれた……!」喜びが溢れる。

 

の流れが、ミルキットの感情を想像すると、あふれんばかりの何かが込み上げてきて、胸がいっぱいになりました。

また、それでも求めたことから「奴隷ではなくパートナーという関係性を受け入れた、なりたいと望んだ」シーンであり、ミルキットのフラムへの気持ちが変化しかつ明確なものになったターニングポイントだったと言えます。

この点からも、込み上げるものがあって、思わず「うわぁ……!」と感嘆の声が漏れていました。

そのあとの、抱き締め合い涙を流す2人の様子にも、心揺さぶられました。

 

  • "おもちゃにされかける"ミルキットの姿が、本当に辛すぎて見てられない……

恐怖して「ご主人様ぁっ……!」と叫ぶとか

四つん這いで部屋の隅を目指すとか

出口を求めて壁を爪でガリガリ削るとか

素顔を隠そうとするとか

給仕服が傷つけられて胸を痛めるとか

腹を踏みつけられ、半開きの口から涎が垂れるとか

サティルスに弄ばれるミルキットの姿が、見ていて本当に辛くて、胸が締め付けられました。

 

フラムとの日々が幸せだからこそ、フラムを慕っているからこそ、こんなにも死にたくなくて痛いんですよね。

それはつまり『フラムとの日々が幸せなことの裏返し』であり、2人の関係の進展を感じられる、喜ばしいことでもあるんです。

ですが、だからこそ、あまりにも辛すぎました……。

思わず目を背けたくなってしまいましたね……。

 

このあたりでは、読んでいて「やめてあげてよぉ……幸せにしてあげてよぉ……」「フラムぅぅぅ!早く来てくれぇぇぇ!!」

などと心の中で叫んでいましたね。

 

  • 「私は何があってもご主人様のことを嫌いになりません!」

「ここから先は、ミルキットに見ないでほしいの。嫌われたくないし」

「私は何があってもご主人様のことを嫌いになりません!」

この会話も「うわぁ……めっちゃいい……」と、感嘆の言葉が漏れるほど、心に染み渡りました。

「ミルキットに見せたくない」のも、「嫌いにならないと強く伝える」のも、どちらも相手を想っているゆえのものなんですよね。

2人の想いが伝わってきて、沁みましたね。

 

「ミルキットに嫌われたくない」という気持ちを素直に言葉にしているのもいいなと思いましたし、「そんなフラムのわずかな心配を完全否定する=フラムを完全肯定するミルキット」からは、フラムへの大きな大きな想いを感じられてすごくよかったです。

この『相手を想っているからこその不安に対し、完全否定という形で想いが返される』やりとりは、本当に好きなんです。お互いの心情を想像すると、胸がいっぱいになるので……!

 

フラミル、てぇてぇ……!

 

  • ただただフラムを想う気持ち“だけ"が伝わってくる様子

ミルキットが、頬を染めながら嬉しそうに「誰よりも大事にしてくれる人ですから」と話したり、フラムに抱きしめられうっとりと目を細めて頬ずりしていたのも、印象的でした。

これらから、なんというか、サティルスにされていたことに対する怯えや解放された喜びなどの他の感情はなく、ただただフラムを想う気持ち“だけ"が伝わってくるようでしたね。

そのため、読んでいて、愛おしさが溢れていました。

 

「愛してる」「好き」を伝え合うフラミル

018話の、「愛してる」や「好き」を言い合うフラムとミルキットも印象的でした。

あまりの愛おしさに、胸がいっぱいになりましたね。

 

赤面したりちょっと言葉を詰まらせながらも「愛してる」から「好き」に落ち着いていく流れとか。

「好きだよ」と口にした時の胸の高鳴りや心地よさを感じる心情描写とか。

幸せを感じあっている様子とか。

もうこのあたりは全部尊かったです。

 

好きと言い合っているときの2人の心情を想像すると、こっちまで温かく染み込んでくるようでした。本当に最高のシーンでしたね。

好きと言い合って通じ合っていると感じ、嬉しく感じる様子には胸がいっぱいになるし、「大好き」と言い直しているのも想いの大きさや想いを伝えようとしているのが伝わってきて胸が満たされました。

やっぱり本作のメイン2人の想いを伝え合う様子は、本当に素晴らしいものだなと、改めて感じました。

 

今回を経て、もはやフラミルの『じっくり想いが大きくなって染み込んでいく』うな感じが、クセになってしまいました。

もう「早く結婚しろ!」とは言いません。「このままじっくり行ってくれ……!」の心持ちになりました。

 

その他

最後のサティルスを倒す際に、ミルキットが観察してフラムの腕を見つけられたのは、ミルキットがフラムのこと見ている&思っていることの表れだなと感じました。

ここからも、ミルキットのフラムに対する想いの強さを感じられましたね。

 

「全身の骨が折れた状態でも、ミルキットを助けるために立ち上がるフラム」も印象的でした。

想いが体を突き動かしている、それほどまでにミルキットを想っているということが感じられて、すごくよかったです。

 

あとは、番外編で、激しい稽古をするフラムに対する一幕も印象的でした。

ミルキットが、フラムに守られるだけ、手を引かれるだけじゃなく「やめてほしい」という旨の思いも伝えられるようになっているなと感じられてよかったです。

中でも「ご主人様の痛みは私の痛みでもあるんですから!」は、かなり私好みのワードチョイスで胸がいっぱいになりました。

 

他にも「一緒に触れ合いながら寝ることで、相手の存在を感じられてよく眠られる」や「服屋で互いに服を着せあう」なども、好きでしたね。

 

総じて、フラムとミルキットの仲睦まじくて愛おしいシーンの数々に、心が満たされました。

 

ネクロマンシーというテーマ

3巻のメインテーマだった『ネクロマンシー』(死者蘇生)が面白くかつ深く、心揺さぶられる内容で、印象に残りました。

「死者蘇生のやり方」「大切な人だっだとしても、死者蘇生は禁忌」「蘇生された大切な人とどう向き合っていくのか」「死者蘇生という禁忌を犯した代償」など、興味深い・感情が揺さぶられる内容が多く描かれていました。

 

ダフィズの誘いを蹴ったエターナ

まずは、ダフィズの誘いに乗らなかったエタ-ナと、その理由が印象に残りました。

エタ-ナが「静かに眠りについていた死者を無理やり掘り起こして、怪しげな研究に利用した=死者への冒涜と結論付けたのには、「なるほどぉぉ!」と唸らされました。

読んでいて私は「大切な人同士が再び会えるのならば、それを補助する行為を否定するのは難しいのではないか」と考えていました。

しかし、エタ-ナの言葉を受けて、確かにそうだなと思わされました。

大切な人と再会することだけが想いの表現の仕方ではないのです。

大切な人だからこそ、安らかに眠らせておいてあげたいというのもまた『大切な人への想いの表れ、接し方』なのだなと、エタ-ナの大切な人への想いの大きさを感じられ、胸が熱くなりました。

また、「別れは済ませた」と言えるのも、エタ-ナの強さとも言えるのかもなと思いました。

 

加えて「墓荒らしを悪くは思っていない点から、愛しの相手との再会に重きをおきすぎており、ダフィズは人間らしい在り方を軽んじている」とも言えるのかもしれないなと思いました。

エターナの考え方は「人間の在り方を踏まえた上で、大切な相手を尊重している」とも言えるかもしれませんね。

 

あと、余談ですが、珍しく声を荒げるミルキットも沁みました。

 

  • ガディオの事情を知り「私はある意味、薄情なのかもしれない」と言うエターナ

そんなわけ、ないだろっ!!!

作中で誰も強く否定するタイミングがなかったので、この場で私が断固として否定させていただきます。

エターナは、薄情なんかじゃないッ!!

 

エターナはエターナなりに、大切な人を想っていました。

前述した「大切な人だからこそ、安らかに眠らせておいてあげたい」という気持ちは、大切な人への想いを、確かに感じさせるものでした。

それに、エターナの中にも、絶対に葛藤があったと思います。

スパッと決断したのではなく、ギリギリまで悩んで悩んで出した決断だと私は思っています。後のシェオルでの、再び会う直前にインクと話すエターナの様子からも、育ての両親をどれだけ想っていたのかが伺えます。

 

そんなエターナの胸中を考えると、絶対に否定しなければならないと思いました。

 

もちろんガディオが悪いとか間違っていると言うつもりはありません。

ただ、エターナの「自分は薄情だ」という言葉を否定したかった、ただそれだけなのです。

 

”ティアをティアのまま終わらせる"シーンが辛すぎた

ネクロマンシー関連では「ネクロマンシーの力で蘇ったティアを、偽物だと看破し、“ティアのままで終わらせる"」流れも、印象に残っています。

心を抉られるような、非常に辛い展開でした……。

 

  • いろいろなところが”ほんの僅かに違う"から、別物だとわかってしまう

まず「蘇ったティアを『生前のティアといろんなところがほんの僅かに違う』の積み重ねで、別物だとした」シーンが印象的でした。

「コアの波動があるから違う」などの明確にわかる大きなものではなく、濃密な時間を過ごしたからこそわかる些細なものだったという点に唸らされました。

まさに『生半可ではないくらい大切な相手だからこその偽物看破』と言えるのが、個人的にすごく好きでした。

 

大切な相手だからこそ、他をないがしろにしてしまうほどに蘇ってくれたことが嬉しくて、でも大切な相手だからこそ、ほんの僅かな違いにも気付いてしまって違和感を見過ごせないくらいになってしまって。

大切な相手だからこそ一緒にいたいけど、目の前の相手を“かつての大切な相手"と思えなくなってしまっているのもまた事実で。

 

というような、相反する感情の板挟みは、見ていて本当に切なくて胸が苦しくなりました。

 

  • 互いにどしようもなく相手を想っていることが伝わってくるからこそ、どうしようもなく辛い……

そして”ティアをティアのままで終わらせる"ために、ガディオが自らの手でティアを殺す展開は、本当に辛かったです。

確かにそうすることがこの場では最善なんですけど、そうなんですけどぉ……っ!

世界で一番大切な人を、しかも自らの意思で、自らの手で殺すのって、やっぱり辛くてぇっ……!

 

さらに、ティアは「ガディオが実際には涙を流していなくとも心では涙を流していて、ちゃんと悲しんでいること」を分かっていたのにも、胸がいっぱいになりました。

ガディオがティアを想ってよく見ているからこそ今のティアを別物だとしたように、ガディオの胸の内を見透かす様子から、ティアもまたガディオをどこまでも想っているんだということが伝わってきました。

想い合っている2人に対するあまりにもな仕打ちに、胸が引き裂かれそうでしたね。

 

最後に愛を伝えあったり、「大好き、だよ……」「ガー……く……」ティアが意識を失う寸前まで愛を口にしていたのも、溢れるほどの愛を感じられて好きでした。

だからこそ、本当に辛くてぇ……!

本当に、見ていて胸が締め付けられましたね……。

エターナもガディオと同じような心持ちで両親を殺したのかと思うと、心がどうにかなってしまいそうなほど、辛かったです。

 

また、ティアを殺した後のガディオの「胸にぽっかりと空いた穴を、憎しみが埋めていく」という表現は、まるでネクロマンシーの死者蘇生の作られ方になぞらえているかのようだなと感じました。

 

他にも「終わらない夢には、終わるかもしれないという恐怖がつきまとう。だからダメなんだ」にはなるほどと思わされましたし、「蘇生には魂が必要になる。人が死んだら魂の抜け殻だけが残る。そこに別の何かを詰め込んで、生前の人の形にしている→つまりは別の存在になっているということだよね」というネクロマンシーの作られ方の設定も印象的でした。

 

一時の夢に身を任せた果て

極めつけは「一時の夢に身を任せた結果、残ったものは後悔と罪悪感だけだった」という一文でしたね。

 

「大切な人との再会を喜んだだけだったのに……あんまりだよぉ……!」

「2度目の別れ、しかも今度は自らの手で相手の命を絶たなければならないなんて……!」

「これがオリジンコアのやり方かぁ…………!」

などと、心の中で叫んでいました。

 

総じて、ネクロマンシーの設定・展開は「人の身で、死別した大切な人との再会を願うことがどういうことなのか」ということを突き付けてくるようで、心が揺さぶられました。

 

ネクロマンシーというテーマが絡められた、必然性のある展開

3巻では、ネクロマンシーというテーマがうまく絡められた必然性のある展開も、印象的でした。

まさに、今回の3巻ならではの展開になっていたと感じ、カタルシスと構成の巧さに感動させられました。

 

ミルキットの声を聞いて、自分を取り戻すフラム

まず「ミルキットの声で、守らなければと本能が奮い立ち、ミルキットを思い出すことで、ミルキットを大切に想う自分を思い出す」という流れで、フラムが自意識を取り戻す展開が印象的でした。

この「自分だけで自分が何者なのかを知るのは不可能だ」「相手のおかげで自分になれる」というのは、個人的にかなり刺さって、胸が熱くなりました。

 

『フラムが強いんじゃない。ミルキットがいてくれるから、ミルキットを想う気持ちがあるから、フラムは強いんだという点を感じられて、胸がいっぱいになりましたね。

私たちは、二人で一つの英雄なんだっ!」というセリフがそれを象徴していましたね。

フラムとミルキットの関係の進展が、ただ愛おしいものではなく、フラムの力になるつまりは物語を進んでいくための原動力になっているというのは、フラムとミルキットの関係を強く肯定してくれているようで、胸が熱くなるとともに、嬉しさも感じました。

 

また、呼びかけることでフラムを引き戻したという、ミルキットが実利的に活躍したのも、個人的に嬉しかったです。

 

愛の力や「他者との関わりが、自分を形作っていく」という、人間讃歌のようなものを感じられて、そういった面でも熱さを感じられた、そんな場面でした。

 

シェオルの住民の怨嗟を、フラムの反転で力に変え、起死回生の一手に

この、劣勢を打破する起死回生の一手にも、必然性が感じられ感情が湧き上がりました。

 

・そもそも今回の中心となっていたネクロマンシーの根源にあるものって『無念の死を遂げた者とその想い人の呪いのような強い思い≒怨嗟』だよね

・バッドステータスの武器には、怨嗟が纏わりついているよね。

→つまり、フラムの力になるよね。

ということに気付いたとき「なるほどっ……!! すげぇ……!!」と、気持ちが高ぶりました。

 

『人は、信じていた未来を打ち砕かれたとき、強く大きな呪いを生み出す』という文言。

ネクロマンシーに関わった者たちの呪いの力は「ダフィズの結婚指輪=ダフィズの妻への想いの象徴たるもの」に宿る。

そしてしかも、全ては元凶たるサティルスの悪行が招いた結果が提示され

「これは偶然なんかじゃない!あんたやオリジンが生んだ、紛れもない必然だあぁぁぁっ!」

 

この一連の流れは、カタルシスがすごかったです……!

まさに「ありふれていない、第3巻のテーマであるネクロマンシーだからこそ描けた起死回生の一打」だと、胸の高鳴りを感じていました。

こういう『テーマがしっかり絡められている、必然性を感じられるような展開』は非常に好みなので、とてもよかったです。

 

「私はそれ以上に、あなたに負けないぐらい、ご主人様のことを愛しているからです!」

私「愛って明言したぁぁぁ!!!」

 

話は前後しますが、ミルキットのフラムへの想いが『愛』と明言されたのもアツかったですね。

しかもそれが、今回のネクロマンシーの回での出来事だったというのも巧いなと思いました。

今回のネクロマンシーの根底にあるのは、大切な人を失ってしまった人たちの想い、つまり端的に言えば『愛』であると言えます。

したがって、ダフィズやガディオ、エターナを初めとした、大切な人を愛していた人たちの姿を見ていて、ミルキットも愛という感情を知っていった、と考えられます。

さらに「失うくらいなら死んだほうがいい」という想いも、ネクロマンシーの発端たる愛に通じる部分が大いにあると思います。

これらから、ネクロマンシーの回で愛を知るというのも、頷ける話だなと感じました。

 

ストーリー展開の流れである『ネクロマンシーの回』と、ストーリーにおける重要な要素である『フラムとミルキットの関係の進展』を、個々ではなく上手く絡めることで相乗効果を生み出したような描き方・ストーリー展開をしたのだと悟った時は、強いカタルシスを感じられましたね。

本作は、フラムとミルキットの関係性だけでなく、重厚なダークファンタジーを感じさせるストーリーライン全般もしっかり面白いのだということを、改めて感じられました。

本作を、最後まで読みたい……!と改めて思わされました。

 

また「それよりも、ご主人様のいない世界で何もせずに生きているほうが怖いです!」というセリフもありました。

この言葉は「フラムのためなら命を捨てたって怖くない」とも言い換えられます。

そしてこのことは、ネクロマンシーの中心にある感情の『大切な人に会うために蘇えらせたい』の対、というか、近しい感情になっているとも言えるのかもしれないと考えました。

どちらの思いも『大切な相手がいない世界に価値はない』という感情が中心になっていて、大切な人が亡くなっている場合は『大切な人を蘇らせたい』、生きている場合は『命を捨ててでも何かをしてあげたい』になるのかなと考えました。

要するに、同じ感情を根底にして、大切な人の生死により、出力される言葉が異なるものになっており、ネクロマンシーに希望を求める者たちと近しいような感情を、ミルキットはフラムに対して抱いていた、と表現されているように感じました。

このことからも、ミルキットがフラムへの想いを明確にするというタイミングが、ネクロマンシーの回であることの必然性を感じさせるなと思いました。

 

「生者の想いと死者の呪いを、ありったけつぎ込んでッ!」

これができるのは、生者で反転持ちのフラムだけですものね……!

フラムが起死回生の一手を担う、つまりはフラムが物語を切り開いていく必然性をより感じられ、胸が熱くなりました。

 

その他印象に残ったこと:エターナインクてぇてぇ

上記で挙げた3つの他には、エターナとインクの仲睦まじい様子も印象的でしたね。

特に、シェオル到着後の2人の場面は印象深かったです。

 

「抱きしめられなれていないインクと、抱きしめなれていないエターナで、どちらも頬が染まっていく」は、見ていて頬が緩みつつも、愛おしさがじんわりと広がっていきました。

 

また、エターナの「インクの匂いを嗅ぐと心が安定する」という文言も印象的でしたね。

個人的に、女の子の「誰かの匂いを嗅ぐことが気持ちにも影響を及ぼす」概念はかなり好きなので、胸がいっぱいになった場面でした。

 

そして、インクが「じゃああたしが言うよ。エターナは優しいよ」と言い、エターナのインクを抱き締める力が強まるところもグッときましたね。

はっきりと肯定の言葉をかけてくれるのは、胸がいっぱいになるだろうな……と、エターナの心情を想像して、私も胸がじんわり温かくなりました。

 

今後の2人の行く末にも注目していこうと思います。

 

おわりに

今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

ネクトの心境の変化やガディオとケレイナの関係、気合で耐えるガディオさんなど、細かいところでは挙げ切れていないところもありますが、本当にキリがなくなるので、今回はこのあたりで切り上げています。

 

他にも以下のような記事を書いています。

気になるものがあれば、ぜひ読んでみてください。

 

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私的イチオシASMR作品まとめ(耳かき、耳ふー、シチュボ、etc……)

マズラプです。299回目の投稿です。

今回は、個人的にイチオシのASMR作品を紹介していきます。

私が今まで聞いた中で、特に好きな作品・気に入っている作品をまとめてみました。

ASMR作品を選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

総じて、私の好み全開の作品選定です。

1つ聴いてみてよかった方は、私と好みが似ている可能性が高いので、ぜひ他の作品も聴いてみてください。

 

以下では、タイトルをそのまま掲載し、各作品ごとに好きポイントを簡単に挙げていきます。

また、近しい趣向の作品も、関連おすすめ作品としていくつか挙げています。

 

今回挙げた作品は、ほぼすべて、YouTubeで全編視聴もしくは一部試聴できます

YouTubeのリンクも掲載しているので、気になった作品があれば聴いてみてください。

 

 

私的イチオシASMR作品まとめ

【ASMR】スライムの魔王様による右耳の耳かき♪【CV.民安ともえ】

 

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好きポイント:ゴリゴリ耳かき音

こちらの作品は、心地良い強めの耳かき音を聴きたいときに、よく聴いています。

通常の、入り口の耳かき、奥の耳かきに加えて、耳の中を回るようにかいていく音声も楽しめます。

さらに商品版では、耳舐めやスライムによる耳マッサージも収録されています。

あと、胸がいっぱいになる甘々ストーリーも、個人的に好みです。

 

 

 

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好きポイント:両耳囁き、耳ふー音

こちらは、個人的に、かなりクオリティの高い耳ふー・囁きを楽しめました。

思わずゾワゾワする、そんな耳ふー・囁きを、しかも両耳で楽しめます。

また、性格の異なるギャル2人というキャラクターも良いですね。

 

えもこチャンネルでは、他にも多くのASMRシチュボ動画が投稿されています。

この作品が気に入った方は、そちらもぜひチェックしてみてください。

 

関連おすすめ作品:【裏メニューあり】推しのコンカフェ嬢から逆指名♡欲恋バニーの「お兄さんしゅきしゅき♡」ラブホールド♡ えもこ本舗 

えもこさんの作品では、個人的にこちらもおすすめです。

【裏メニューあり】推しのコンカフェ嬢から逆指名♡欲恋バニーの「お兄さんしゅきしゅき♡」ラブホールド♡ えもこ本舗 https://dlsharing.com/maniax/work/=/product_id/RJ01509331.html

(YouTubeでは非公開になってしまったため、商品ページからの試聴のみになります。)

 

こちらの作品も、耳かきや耳ふー、耳マッサージなどがしっかり収録されています。

加えて甘く愛おしいストーリーも楽しめます。

 

【耳かき/ASMR】ダウナーナースちゃんの脳とろ♡ゴムブラシ耳かき 【KU100/バイノーラル】

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好きポイント:ゴムブラシ耳かき音

こちらは、耳マッサージ→ゴムブラシ耳かき音を楽しめる作品です。

特に、ゴムブラシの感触は新感覚で、今までにないゾワゾワ感を味わえました。

新しい触感を試してみたい方は、ぜひ聴いてみてください。

 

ちなみに、同様の流れの作品には、こちらの作品もあります。

 

【耳かき/ASMR】競泳水着の幼馴染に迫られて♡ 【音声作品/バイノーラル】

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どちらも耳マッサージ→ゴムブラシを左右で行うもので、内容に大差はありません。

そのため、キャラクターやシチュエーションの好みで、決めても良いと思います。

  • 幼馴染に競泳水着のまま耳かきされる
  • ダウナーな看護師に、依存させられていく(依存過程が好きなだけで、依存後は興味を持たなくなる)

より好みの方をチェックしてみてください……!

 

【異星人ASMR】いせいこうりゅう~相部屋、優しくてイジワルな金星人と。 ゴッコ鍋/ステンレス耳かき/炭酸泡耳マッサージ~【CV:前田佳織里】

 

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好きポイント:耳泡マッサージ音

こちらの作品は、耳泡マッサージ音が印象的でした。

耳の中をかくものとはまた違ったゾワゾワ感を楽しめます。

「ちょっとSっけを感じるおっとりニコニコお姉さん」というキャラクター属性もポイントですね。

 

しかしながら、耳泡マッサージの部分は、YouTubeの動画では視聴できません。

以下のDLsiteの商品ページから、試聴してみてください。

 

【異星人ASMR】いせいこうりゅう~相部屋、優しくてイジワルな金星人と。 ゴッコ鍋/ステンレス耳かき/炭酸泡耳マッサージ~【CV:前田佳織里】 RaRo https://dlsharing.com/home/work/=/product_id/RJ336181.html

 

【ASMR】『ASMR of Rail Works むむむ』知的な少女の高級耳かき【CV.楠木ともり】 

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好きポイント:推し声優✖️ゆっくりゾリゾリ音

こちらは、楠木ともりさんの貴重なASMR作品ということで注目していました。

楠木さんの素敵なお声とともに、程よい力加減の耳かき音を楽しめました。

ゆっくりと、しかし確かに「ゾリッ……ゾリリッ……」と、確かな力強さ加減で耳をかく音が感じられます。これが、聴いていてじわじわと心地よさを味わえました。

 

関連おすすめ作品:【勝利の女神:NIKKE】夏の特別ASMR - ダーリンは海辺と膝の上【バイパー】

また、楠木さんの作品といえば、こちらもおすすめです。

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こちらは、あまり普段聴くことのない、粘性の高いような、あま〜い口調・声色が特徴的です。

こちらの作品は、耳かき系というより、楠木さんの声と演技を中心として、耳が癒される系統の作品ですね。

興味のある方は、こちらもぜひ聞いてみてください。

 

【ASMR】姉の友達にお耳の奥を癒されて「お姉ちゃん」って言わされちゃう音声

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こちらは、すのはらさんの『演技感のない演技』が魅力の作品です。

よりナチュラルな、より実際にいそうな話し方の女性の声を楽しめます。

 

また、演技だけでなく、ゴリゴリ耳かきや耳ふー、耳マッサージなど、耳を癒すASMRとしてのクオリティも十分です。

YouTubeで視聴できるので、気になった方は気軽に視聴してみてください。

 

関連おすすめ作品:【耳かきASMR】耳かき店の不人気ちゃんを指名してみたら、態度は雑めだけど耳かきは気持ちよくて……【夜ノすやり/バイノーラル/Ear cleaning】

シチュエーションボイス+耳かき系の作品では、最近以下のチャンネルの動画も視聴しています。

 

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こちらもYouTubeで視聴できるので、気になった方は視聴してみてください。

 

また、上記で挙げた、犬塚いちごチャンネルやえもこチャンネルでも、シチュエーションボイスを楽しめます。シチュエーションボイスが好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

 

 

おわりに

今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

しかしながら、今回挙げた作品は、ほんの一部にすぎません。

ASMR作品に興味を持った方は、ぜひ様々な動画やチャンネルを調べ、自分の好みに合った音声を探してみてください。

 

その他

普段はネタバレありの感想を書いています。

気になった記事があれば、ぜひそちらも読んでみてください。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

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マズラプの好きな百合ラノベ9選 ~各作品の好きなところ紹介~

マズラプです。298回目の投稿です。

今回は、私の好きな百合ラノベについて、各作品の好きなところを2つずつ挙げながら、紹介していこうと思います。

 

 

気になった方は、リンクからAmazonページに飛んでみてください。

 

※以下の内容は、多少のネタバレを含んでいます。そのため、読みたいと思ったら即座にAmazonのリンクをタップしていただくか、苦手な方はブラウザバックしていただくことを推奨します。

 

また、コミカライズ、アニメ化されている作品は、その旨についても記載していくので、参考にしていただければと思います。

 

 

 

マズラプの好きな百合ラノベ9選

猫ノ山寧々子はネコになる

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好きポイント①:“吸血鬼百合に求める要素"がてんこ盛り

単刀直入に、本作は9作品の中でダントツで好きな作品です。

なぜなら、私の好きな要素や心揺さぶられる要素がこれでもかと詰め込まれた、まさに私の理想の吸血鬼百合作品だからです。

 

  • 自己肯定感の低い女の子(吸血鬼)
  • 相手が愛されるのは当たり前だと思っているのに、同時に自分が愛されるわけはないとも思っている
  • 百合キス
  • キスも絡めた吸血
  • 吸血して「甘い」と言う
  • 吸血されて「好きな人の血肉になれて嬉しい」と思う

 

など、私の好きな要素がこれでもかと詰め込まれていて「私のために書かれた作品か?」と思ってしまったほどです。

私の好みに共感された方は、ぜひ読んでみてください。

 

好きポイント②:高頻度かつ、少しずつ変化していく吸血シーン

本作は、吸血シーンが非常に多いのも見どころです。

 

吸血鬼作品には、大きく分けて「吸血がゴールの作品」と「吸血が過程にある作品」の2パターンがあります。

前者の場合は、吸血シーンが1度しかない場合がほとんどです。後者の場合であっても、1冊野中で3〜5回程度の場合が多いのではないかなと感じています。

 

そんな中で、なんと本作は、作中に10回以上の吸血シーンがあります!

スキンシップの延長のようなものから、キスを絡めた濃厚さを感じるものまで、様々な吸血シーンがたくさん描かれています。

もちろん、感情のこもった1回だけの吸血というのも味わい深いです。

しかしながら、吸血鬼好きオタクな私としては、何度も何度も吸血シーンを楽しめるのはとてもありがたいのです。

 

加えて、関係性や心情の変化に伴い、吸血にも変化を感じられます。

最初の方は、壊れ物を扱うように、大事に丁寧に吸血していたのが、だんだん“雑"になっていくんです。

それには、吸血鬼側の「この子は逃げないでいてくれる、吸血鬼の自分を受け入れてくれるんだ」という気持ちが反映されているのです。

信頼や想いが大きくなったからこそ、気を許していくかのように、雑になっていくわけですね。

 

吸血鬼属性や吸血鬼百合が好きな方は、ぜひ読んでいただきたいです。

 

百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話

Amazonリンク

 

 

ここ好きポイント①:好みの甘い百合シチュエーションの数々

本作も、私好みの展開や言動、感情が多く味わえる作品です。

まず何といっても、関係のきっかけとなったキスシーンが、すごく良いです。

この上なく私の好みに刺さり、その時点で本作に100点を付けていました。

 

恋愛的に相手を想う気持ちが溢れてキスをしてしまう

しかし、相手を慮る気持ちや関係性の崩壊の予測から、キス直後に「ごめんね」と言ってしまう。

 

この流れ、感情の推移、言動、すべてが最高でした。

5巻まで読んだあとでも、やっぱり最初のキスシーンも本当によかったなと思い返すほどです。それほどまでに、思い入れ深いシーンです。

 

そして本作では「相手から目一杯の想いをぶつけられる甘々展開の数々」に心奪われました。

タイトルから察せられる通り、本作は二股状態で進行していきます。

しかしながら、ドロドロさや辛さ、苦しさは少なめで、逆に甘さや愛おしさを多く味わえるテイストに仕上げられています。

 

中でも私は「同じ本を買って交換する」シーンが印象に残っています。

この行為って、互いに相手に想いを寄せていないと成立しないんですよね。

「同じものだったとしても相手からもらったという価値があるだけですごく嬉しいとお互い思っている=お互いに相手を愛おしく思っている」ということなんですよ。

このように、想いが伝わってくる、甘くてときに濃厚なシチュエーションが他にもたくさんあります。

好きな相手に目の前で恋愛ソングを歌われて――

久しぶりに家に招いて2人っきりになれるから、部屋についてすぐ、なんなら玄関で――

などなど、胸が愛おしさで溢れかえる、甘さを味わえます。

甘い百合が好きな方にも、ぜひおすすめです!

 

 

ここ好きポイント②:相手を考え行動できる主人公、四葉

本作の特筆すべき点として、主人公の人柄の良さも挙げたいです。

本作の主人公『間四葉』は「打算のない、真にどこまでも相手の幸せを願ったゆえの、気遣い・思いやりができる、とってもいい子なんです!

相手がこれでいいと言っても「本当はそうじゃないでしょ?」と踏み込んでくれたり、相手のために怒るべきだと思いながら怒られた相手の心情を考えて胸を痛めてくれたり、とにかく相手思いの言動ばかりとってくれます。

物語が進むにつれ、四葉の虜になる女の子たちが登場してくるのですが、それも頷けてしまうほど、四葉は人として魅力的です。

これだけ真摯に考えてくれるなら、様々な女の子が好きになってしまうのも仕方がないよな、むしろ必然だよなと、そう思えてきます。

かくいう、私も5巻を読み終えるころには、四葉推しになっていましたね。

この世界に女の子として転生したら、間違いなく四葉に堕ちていると思います。

 

でも、そんな四葉の他人思いは、自己肯定感の低さゆえなんですよ。

そして、周りがそんな四葉の自己否定を怒ってくれるのも、胸が温かくなるんですよね……。

そこまで含めて、非常に魅力的な主人公です。

 

相手思いのキャラクターが織りなす百合を読みたい方にも、ぜひおすすめです。

 

アフタヌーンティーはいかがですか? 私と先輩の、不純で一途なふたり暮らし

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ここ好きポイント①:甘くて苦い『ビターチョコレート』な読み心地

まず、本作で描かれる心情描写がかなり好きです。

 

好きになっても辛いだけだと頭ではわかっているのに、どんどん想いが膨らんでいって、でも自分だけを好きになってくれるとは思えなかったり過去のトラウマからあと一歩を踏み出せなくて、でも想いは大きくなっていって____

 

という甘さと辛さのせめぎあいに胸がいっぱいになり、張り裂けそうになりました。

この『甘いからこそ辛い。でもそれでも甘くて、やみつきになってしまうという味わいが、本作の醍醐味です。

甘くて苦いとも言え、まさに”ビターチョコレート”な物語に仕上がっています。

読んでいて溢れる想いが流れ込んできて、でも一歩踏み出さない選択をするのにも共感できてしまって、想いと辛さ・切なさを同時に感じられるのが、たまらないんですよね……。

 

ぜひ読んで、この味わいを体験していただきいです。

 

ここ好きポイント②:“想いが膨らむ様子"の多彩な描き方

加えて、想いが膨らんでいく様子の、描き方の多彩さと巧さもかなり好きです。

 

まず、主人公であるかなたの心情表現が印象的でした。

そんなかなたのモノローグで「どれだけ結衣のことを想っているか」が、多彩な表現で描かれていたのが印象に残っています。

 

・気持ちが高まると、敬語が抜けていく

・自分に合わせてくれる結衣に慣れたことで、相手に合わせることが苦痛になっていく

・帰省だけど、相手と離れたくない。離れたばかりなのにもう会いたい

・ぬいぐるみを持ってきてよかった→っぱりおいてくればよかった。自分の代わりとしてくれたら……

・相手とお揃いの香水は違う→相手がつけてこそだから

などなど。

挙げ始めれば切りがないほど、多種多様な表現で、想いが表現されています。

 

また、結衣もかなたに好意があると感じさせる描写も、非常に巧いです。

中でも、結衣本人からではなく、結衣の友人といった第三者から語られる結衣の様子で、結衣がかなたをどう思っているのか感じさせてくるのも、非常に巧いなと思いました。

かなたと結衣がけんかをしてしまった後日の「(結衣が)今日荒れてるけどなんかあった?は、印象的でしたね。

このような描写から「結衣はかなたのことを、女たらしの一環ではなく、特別に想っているのではないか」と伝わってきます。

だからこそ、お互いにあと一歩踏み出さないのが、見ていてじれったくて切なくて……!

 

ぜひ読んで、本作の心理描写を味わっていただきたいです。

 

あ、あと、キスシーンにすべて挿絵がついてるのもポイントです!(唐突)

 

 

本作は、コミカライズがあります。(投稿時点で、まだ単行本は発売されていません。)

https://comic-walker.com/detail/KC_007220_S/episodes/KC_0072200000200011_E

 

「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい

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ここ好きポイント①:世界が暗く厳しいからこそ、尊く輝く百合

本作の醍醐味は「主人公たちに厳しすぎる世界×フラムとミルキットの尊い百合」です。

世界が2人に厳しすぎるからこそ、2人の触れ合いの愛おしさが増し、愛おしさで胸が満たされるのです。

「ミルキットを守るため、ミルキットのもとに帰るため、ミルキットを取り戻すために、死闘を繰り広げていくフラム」の様子には胸を熱くさせられます。

どんな強敵が立ちはだかろうとも、たとえ体中の骨が折れたとしても、ミルキットのために立ち上がるフラムの姿には、脳を焼かれましたね。

そんなフラムに対し「徐々に自らフラムを求め、フラムの力になりたいと思うようになっていくミルキット」も味わい深いです。

幸せゆえに死ぬのが怖くなってしまったとか、いたぶられている最中にフラムに助けを求めるシーンなんかは、本当に感情がこみあげてきて、心揺さぶられました。

このような、障害や困難、喪失の恐怖があるからこそ浮き彫りになる想いが、本作の醍醐味の1つです。

 

あと、そもそもダークファンタジーとしてのクオリティが高いです。

「勇者パーティが魔王を倒す物語」かと思いきや、そんなシンプルな話ではないんですよね。

人間側に渦巻く闇と明かされていく真実には、驚かされました。

 

ここ好きポイント②:じっくり深みを増し染み込んでくるような、フラミルてぇてぇ

こちらでは、さらにフラムとミルキットの百合についてお話します。

物語の進行に連れて、なし崩し的に奴隷と主人の関係を結んだ2人が、次第にかけがえのない2人だけの間柄に変わっていくのです。

そして、想いが大きく膨らんでいく過程をじ~~~っくり描いていくのが、本作の醍醐味です。

奴隷印をお揃いのものと捉えたりとか、素顔を見せるのは相手にだけとか、一緒だとよく眠れるとか、同じ言葉を口にして同じ気持ちなんだと分かってどうしようもなく嬉しくなるとか、愛おしさが胸に広がるやりとりを存分に楽しめます。

最初は「はやく結婚しよう!」と思っていた私ですが、巻を重ねるごとにこのじっくりしみ込んでくる感じがクセになり、今は「このままじっくりいってくれ!」になっています。

あまりにもぴゅあぴゅあなやりとりに、別の作品を読んでいるのかと錯覚してしまうほどです笑

 

ちなみに、これを書いている今現在は、小説4巻を読んでいる途中です(全8巻中)。

そんな段階で、すでにこれほどまでの感動を味わえています。8巻まで読み終えた時には、一体どれほどの感動を味わえるのか、とても楽しみです。

 

ぜひ気になった方は読んでみてください。

電子書籍では、たまに1,2巻を無料で取得できるセールが行われていますので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

また、本作はコミカライズ、アニメもあります。

 

 

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週に一度クラスメイトを買う話

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ここ好きポイント①:圧倒的に”面倒くさい"、でも味わい深い百合

本作の醍醐味は、メインキャラ2人の”面倒くささ"だと思います。

 

2人とも、相手の気持ちや相手との今後の関係を考えてしまうがゆえに、相手に踏み込んだ質問をせずに遠回しな質問をして自分の中だけで考察を完結させたり、自分の気持ちを話さなかったり、踏み込んだ提案をできなかったりするし、決定権を相手に委ねがちだったりで、一言でいうとかなり面倒くさいやり取りが描かれていきます。

しかしながら、2人の気持ちや内情を考えるとその面倒くささの理由もなんとなく理解できてしまいます。

そしてそんな状態でも、少しずつ気持ちが変わり、関係が進展していく様子に、味わい深さを感じるのです。

ちなみに私が好きなシーンは「宮城が仙台にサイダーをかけるシーンです。

この行動をとる前後の宮城の心情には切なくなりましたし、その後の仙台の行動とそれを受けての心情はかなりいいなと思いました。

どんなシーンなのかは、ぜひ読んでみていただきたいです。

 

また、本作で特徴的なのが、モノローグです。

本作は、宮城と仙台のモノローグが、各章ごとに入れ替わりで描かれていきます。

少し読んでみればわかると思いますが、本作のモノローグはかなり特徴的だと思います。

端的に言うと、ネガティブな表現ばかりでポジティブな表現がほとんどないし、めちゃくちゃ回りくどいです。本作では「悪くない」は「良い」と置き換えてもいいかもなと思うくらいですね笑

しかしだからこそ、ポジティブな言葉が出たときに、とてつもなく大きな意味を持つのです。

本作において「気に入っている」とか「気持ちいい」の破壊力は、相当なものですね。

この独特さも、ぜひ読んで味わっていただきたいです。

 

ここ好きポイント②:”行為"が、ゴールではなく過程に存在している

ここでは、もう少し踏み込んだ内容を書きます。

というか、これネタバレだといわれても文句は言えないかもしれないレベルの内容かもしれません。

そのため、↑の『ここ好きポイント①』の内容で読みたくなった方は、読み飛ばしていただくことをご検討ください。

↓の内容は、既読者向けかなと思います。

 

宮城と仙台は、『命令』という特殊な関係により、関係を進展させていきます。

命令では「普通の友達同士では絶対にしない、なんなら相手に心を許している関係同士でさえもしなさそうな行為」を幾度も行ってきました。

それゆえに、相手が自分のことを好いているのかが、言動からは判断できなくなっているのです。

たとえ指をなめようが、キスをしようが、それは命令下でもしてきたことであり、相手が自分を恋愛的に好きなのか、確信が持てないのです。

だから、もっと恋人同士でしかしないような行為をしていき、少しずつ可能性や希望を確信に変えていくしかないのです。

この、行為がゴールではなく過程に存在しているというのも、本作の味わいだなと感じました。

どんな感情を抱きながら過程を歩んでいくのか、過程を経てどう変化していくのか、すごく味わい深いですし、とても楽しみです。

 

 

こちらの作品もコミカライズが出ています。

 

 

 

いばら姫とおやすみ。

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ここ好きポイント①:胸がいっぱいになる言動・展開の数々

本作も、キャラクターの心情に感情移入して胸がいっぱいになる言動・展開を、多く味わえた作品でした。

いばらや、時雨の知り合いの子の言動には、想いが色濃く滲んでいて、心が満たされました。

これはあくまで私の体感ですが、前述した「アフタヌーンティー」と「百合の間に挟まれたわたしが~」のやや中間くらいの、甘さと辛さなのかなと思います。

 

そして、時折差し込まれるいばら側の一人称視点の章を経ることで、味わいが爆発的に増していきます。

「すごく嬉しいだろうな」「これは辛いだろうな」「本当に好きなんだな」などを想像でき、楽しめました。

中でも、時雨に対しての想いがどういう質のものなのかが提示されたような「酔った時雨の隣で……」のシーンや、雨の中歩く時雨を見たいばらのシーン、そして最後の朝のシーンなどは、心に残っています。

 

ここ好きポイント②「寝たい/寝れない」の意味合いの変容

また、本作ならではの特徴として「寝たい/寝れない」の意味の変容が挙げられます。

 

本作は、いばらの睡眠障害を解消するという方針で、物語が始まっていきます。

しかし、物語が進むにつれて、「ただ睡眠障害を解消できればいい」という、簡単な物語ではなくなっていくのです。そこに巧さを感じました。

 

中でも1番好きなのは「今日はまだ起きていたいんだ。夢みたいな気分だから」です。

本作は、睡眠障害を解消したいいばらの物語です。

つまり、すごく『寝たがっている』わけなんですよね。

そんな、あれだけ寝たいと言っていた上での、この言葉なのです。

物語の流れと合わせて考えることで、どれほどいばらの心に感情があふれているかが伝わってきます。

また、寝ているときに見る夢を見ているときと近しい気分ということは、まるで寝られたような状態と同等以上の嬉しさを感じられている、とも捉えられます。

あれだけ寝れなくて辛いと言っていたうえでのと考えると、このパターンの捉え方でも、いばらの心情を汲み取ることができます。

 

このように、睡眠をテーマに扱いながら「寝たい/寝れない」を比喩的に活用し、心情を表現しているところに巧さを感じ、それが本作の味わいだなと感じました。

このような、その作品ならではの表現もかなり好きなので、読んでいて味わい深かったです。

 

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

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ここ好きポイント①:わたなれでしか味わえない『ハイクオリティな笑って萌えて胸が熱くなるガルコメ』

唯一性と高いクオリティにより、”わたなれらしさ"を存分に感じられるところが、本作の魅力です。

 

笑えるモノローグや掛け合い、個性的ながら感情移入できる魅力的なキャラクター、時には胸を熱くさせ時には涙を誘うような展開、これらが全てかつ高品質で兼ね備えられているのです。

 

作中では、突飛で時に一見すると面白可笑しいように見える言動をとります。

しかし、そのキャラクターなりの感情や価値観の変化が込められていることがわかり、価値観の変化にも感情移入できて納得できます。

そしてその価値観の変化には、キャラクターたちの交流が関係しており、キャラクターたちの出会いにも意味をもたらされているのです。

このように本作は、突飛ながらも、納得できて必然性のある展開に仕上げられています。

まさに、笑えて萌えて熱くなれる、本作でしか味わえない、青春ガールズラブコメです。

 

ここ好きポイント②:もちろん、百合のイチャイチャもしっかりある!

ほかの百合作品同様、しっかり百合のイチャイチャ的な甘さ・愛おしさも兼ね備えています。

毎巻必ず差し込まれるお風呂シーンや、想いが乗ったキスなど、少し刺激的な百合の醍醐味も堪能できます。

こちらについても、ぜひ読んで味わってみてください。

(①でだいぶ出し切りました……。アニメもかなりクオリティだったので、とにかく読んでor見てみてください!)

 

 

こちらの作品は、コミカライズ、アニメ化がされています。

 

 

youtu.be

 

少女星間漂流記

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ここ好きポイント①:1冊で様々な感情になれる、多種多様な物語

本作の醍醐味としてまず挙げたいのが、収録されている短編物語の多種多様さです。

本作は、ワタリとリドリーという主人公が共通した短編物語集、いわゆる連作短編形式の作品です。基本的に30ページ以内の1話が、1冊で15話程度収録されています。

それらの物語で抱かされる感情の多彩さが、本作の見どころの1つです。

笑えるもの、切なくなるもの、胸が温かくなるもの、萌えるもの、ゾッとするもの、なるほどと唸らされるもの、皮肉に顔が引きつってしまうものまで、共通の主人公ながら、非常に幅広い物語を楽しむことができます。

ちなみに、私が一番好きな話は「鳴の星」です。

 

後述するように、ワタリとリドリーというとても魅力的な主人公は一貫していながら、1冊でいろんな感情になれるとは、とてもお得です。

短い短編集という点でも、読みやすいです。

気になった方は、ぜひ気軽に手に取ってみてください。

 

 

ここ好きポイント②:全幅の信頼を寄せ合うワタリとリドリー

「あれ、本作の百合要素は?」と思ったそこのあなた。大丈夫です、しっかりあります。

本作の主人公、ワタリとリドリーの2人の相手を信頼する様子、慕う様子、仲睦まじい様子に、胸がいっぱいになるのです。

 

ワタリとリドリーは、お互いの得意分野に絶対の信頼を置いています。

ワタリは、リドリーの判断に絶対に従いますし、「リドリーなら必ずなんとかしてくれる」と思っています。仮死状態にされるとしても、リドリーの提案なら躊躇いなく従います。

対してリドリーも、ワタリの戦闘力を頼りにし、「ワタリならやってくれる」と思っています。たとえ自分が捕縛されていようとも、ワタリが助けに来てくれると確信しています。

そして2人とも、一生出られない空間に閉じ込められても「相手とであれば、そんな最期も悪くない」とさえ思っているのです。

 

このような全幅の信頼、並々ならぬ絆を持つ2人の関係が伺えるやり取りが、各話で垣間見えるのが、本作の百合的味わいです。

2人の星を巡る旅は、死と隣り合わせの危険な旅路です。だからこそ、2人の絆が映え、より尊く思えるのだと思います。

 

しかしながら、本作は比較的マイルドな百合作品だと思いますので、百合初心者の方にもおすすめしたい作品です。

逆に、より2人の百合を味わいたいのなら「甘の星」や「白の星」をおすすめします。特に「白の星」はすごいです。ええ。

 

そんなわけで、百合好きの方にも是非読んでほしい作品です。

 

 

こちらの作品も、コミカライズされています。

 

 

 

あまがみエメンタール

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ここ好きポイント①:「噛む/噛まれる」の関係性に込められた心情

私の考える本作の見どころは、関係性に込められた心情だと思っています。

本作は、メインとなる2人の女の子が、あるとき「相手の体を噛む/相手に体を噛まれる」関係を結びます。

この関係性が物語の中心の1つになり、展開されていきます。

私はこの「噛む/噛まれる」の関係性に込められた双方の心情が印象に残り、本作が記憶に残っています。

読み始めて間もなくの頃は、相手の体を噛むという行為は痛みを伴うものであるため、いわゆるSM的な意味合いなのかなと思っていました。

しかし、そうではなかったのです。

その行為に込められた心情に「なるほど……!」と思わされたため、印象に残っています。

さらに、関係値の変化に伴い、その行為に求めるもの、そして行為をしている際の感情も変容していくのです。

その心情、そして関係性・心情の行く末は、ぜひ読んで確かめていただきたいです。

 

ここ好きポイント②:関係の終着点の鮮烈さ

そして、そんな2人の関係の行く末が、1番の見どころです。

鮮烈で、しかし情感たっぷりで胸がいっぱいにさせられる心情と情景に、魅せられ引き込まれてしまいました。

挿絵も相まって、その時の読書体験が脳裏に焼き付いています。

そんなこともあり、今回9選に選出しようと思いました。

そんな2人の結末を、ぜひその目で確かめてください……!

 

おわりに

以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

気になった作品があれば、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

 

また、他にも好きな百合ラノベはたくさんあります。

みなさんも、ぜひさまざまな作品を手に取ってみてください。

みなさんが、たくさんの推し百合ラノベに出会えますように。

 

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【感想】『TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話 3』を読んで印象に残ったこと3選+α

マズラプです。297回目の投稿です。

 

今回は『TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話 3』の感想を書いていきます。

読んでいて、特に印象に残ったこと・語りたいことを挙げていきます。

(※ネタバレありです。)

 

 

ネタバレを控えた感想は以下の通りです。

https://x.com/pmp68096801/status/2027142631378362385?s=61

 

本記事では、せっかくネタバレありで語るということで、具体的なシーンやセリフを細かく挙げて、自分の「これだけは語りたい!」を余すところなく書いていこうと思います。

 

(※引用しているセリフが正確ではない可能性がありますが、どうか目を瞑っていただけますと幸いです。)

 

 

 

『TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバーを全員堕としにいく話 3』を読んで印象に残ったこと3選+α

花×全てぇてぇ

まず一番印象に残ったのは、花依と全智のてぇてぇです。

2人のてぇてぇは、私が本作の推しポイントの1つです。当人たちも互いの言動で悶えていますが、私も読みながら悶えています。

そんな花×全てぇてぇについて、ネタバレなし感想では語れなかった部分も合わせて、思う存分語っていこうと思います。

 

  • 全智→花依の想いは、“依存"ではない……!

まず、3巻で一番印象に残ったのは、全智の花依への気持ちが明言されたことです。

全智の花依への気持ちは、最初は依存でしたが、今では依存ではないものになっていることが明かされました。

「え、生姜焼きを焼いたのって、いつだったかな……」と気になって、1巻、2巻を読み返してみたら……なんと、1巻の約3分の1程度のあたりじゃないですか……!

つまり、全智はだいぶ早い段階から、花依のことを依存ではないそれでも大きな想いで見ていたわけです。

今まで「依存的感情もあるのかな……?」を思って読んでいましたが、まさか純度100%の想いだったとは……!

「え、じゃあ、ただのシンプルな感情を表現していたの……? もうてぇてぇとかいう次元じゃないだろっ……!」と、今までの花×全の見え方が一変し、感情が込み上げてきまししたね。

 

そして、今巻もたくさんの花×全のてぇてぇシーンが描かれていました。

以下では、花×全に関する具体的なセリフやシーンを挙げ、それに関する感想を書いていきます。

 

 

  • でも……花依がいなくなるほうがもっとこわい

数ある全智の花依に対する言葉の中でも、特にこのセリフ印象的でしたね。

全智の花依に対する想いの大きさを感じられ、胸がいっぱいになりました。

「花依の質問になんて返すんだろう……!」→「うわあああああ!!」となり、心の中で叫んでいましたね。

この言葉により、全智の花依への想いは、過去のトラウマをも上回るほどのものだということが示唆されたわけです。

控えめに言って最高ですね。

もうてぇてぇどころの騒ぎじゃないよッ……!!

 

また、全智の言葉を受けた花依の「嬉しいよ。嬉しいに決まってる」もすごくよかったです。

いつものライバーモード?な感じではない、花依の本心からの確かな想いが流れてきて、いつもとは比べ物にならない嬉しさを感じていそうだなと伝わってきました。

こちらも読んでいて感情が溢れて、うわああああとなっていましたね。

 

「『寂しい』という、花依の勇気を振り絞って解き放たれた本音が、全智の背中を押し、全智もまた本心に従い花依のもとに向かうことができた」という展開にも、胸が熱くなりました。

まるでお互いの魂叫びに呼応しているようで、心が揺さぶられましたね……!

 

  • ……ゆるさない 一緒に寝てくれたら……ゆるす
    わたしが風邪を引いたら、花依が看病しに来てくれる。だからだいじょぶ

こちらは先ほど挙げたセリフの少し前の場面でのセリフです。こちらも、全智の花依への想いが伝わってきて悶えました。

『ゆるさない』は、自我が出ていそうな=相手に依存している場合には使わなさそうなワードチョイスだと感じられました。これにより、全智の花依への想いが依存ではないことを確信させてくれたのもよかったです。

(その後のしっかり花依に看病される全智もほほえまでした。)

 

  • 好意の滲むしっかり論理で安心させる花依

また、以下の『ちゃんと約束を守るけど好きゆえに不安になる全智を、好意の滲むしっかり論理で安心させる花依』の場面も、すごくよかったです。

 

怒って……ない?

たとえ隠し事があっても、それを気にせず好きでいられるのが、ある意味信頼

全智さんに約束を破らせたくないですし

花依の、そういうところ……すき

 

私「ああああああ」

 

花依が提示した考え方は納得性が高く、全智の申し訳なさを軽くしてあげられるに足るもので、とてもよかったです。

さらに「全智さんに約束を破らせたくないですし」と付け加えることで、「考え方以前に、全智さんに好意を抱いているよ」という想いが伝わってきて、じんわり温かくなりました。

『相手への寄り添い+論理的な考え方』は、まさに花依らしいなぁと感じましたね。

このような花依らしさは、私が本作品を読みたいと思う理由の1つです。本当に好き。

 

  • その他&まとめ

「全智さん。好きな人……いる?」→「はなより(花依の発言に被せる勢い)」

・100%で見せたら「わたしと花依の絆はこんなものじゃない」→全智監修のもと150%

なども、花依への並々ならぬ想いが溢れんばかりに伝わってきて、沁みましたね~。

さらに、これらの全智の言動を『全智の花依への感情は依存ではない、純度100%の大切な相手への想いである』ことを踏まえて振り返ってみると、さらなる感情が込み上げてきて、非常に味わい深かったです。

 

あと、花依の意図を察してミュートにする全智もグッドでした。

相手の意図を察せられる全智さん、私も好きです。

 

花×全は、お互いに相手の言動で悶えるような、殴り合い?の関係が良いですよね。

加えて今回、全智の花依への想いの質が明かされたおかげで、より胸がいっぱいになりました。

いやもうホント、花×全しか勝たん。

今後の全智の花依に対する想いの表現、そして花依と全智の関係の行末も、とても楽しみです。

 

花依に堕ちるレイナちゃん

第3巻では、花依に堕ちるレイナちゃんも印象的でした。

レイナちゃんが花依に堕ちるまでの流れをレイナちゃん視点に立って考えてみると、確かに花依を「お姉様……♡」と呼びたくたるのもすごくわかるなと感じたので、ネタバレありで語っていこうと思います。

 

  • レイナちゃんが花依に堕ちた理由

今回のメスガキ対決では「花依が、しっかりぶつかってきてくれて、ちゃんと自分の努力を認めてれて、さらにそのうえで同じ努力の道ではるか先を行っているのが分かった」ため、レイナちゃんは花依に堕ちたのかなと感じました。

 

花依は、レイナちゃんの心が本当に求めていた「子供扱いしないで、本気でぶつかってきてほしい」を満たしてくれました。

さらに、レイナちゃんの歌を聴いて、レイナちゃんが自分なりに努力していることを理解してくれました。

今まで馬鹿にされてきた過去があるからこそ、ちゃんと努力を認めてくれた花依のまっすぐな感想が、レイナちゃんに刺さったんだろうと思います。

そしてレイナちゃんは、花依の歌を聴いて、花依が自分の道の遥か先を行く者だと悟りました。

 

加えて花依の「私の勝ちだね」という言葉は、企画の投票による勝ち負けではなく「レイナちゃん自身が完敗だと感じているよね?」という旨の発言なのかなと感じました。

「自分の心を見透かす=自分の心にここまで寄り添ってくれた」と分かってしまったら、確かに「お姉様……♡」となるのも無理はないなと思いました。多分私も同じ立場だったらそうなると思うので(ほんとか?)

 

  • レイナちゃんも”努力している側である"という示唆

また「レイナちゃんが、花依の歌を聴いて、天才ではなく血のにじむ努力によるものだとわかった」という点は、『レイナちゃんも努力している側だ』と語られているようで、とても好きです。

 

その人の成果が努力によるものであることは、その人と同じように、その道を歩み努力した者にしか分かりません。(『ダニングクルーガー効果』に近いかなと思います。)

努力した経験がなければ自分にできないことをやってのけた者を「自分よりも才能があったから」と安直に決めつけてしまうこともあります。(詳しくは『誰が勇者を殺したか』を読んでみましょう!)

 

しかし、レイナちゃんは、花依の歌が努力によるものだと見抜けていました。

これは、紛れもなくレイナちゃんが努力していることの証明であると、私は感じました。

このこととレイナちゃん自身のモノローグを含めて、レイナちゃんは「メスガキというコンセプトでありながら、しっかり自分にできる努力を重ねてきたキャラクター」なんだと伝わってきて、読んでいて胸が熱くなりました。

 

また、レイナちゃんの「お姉様♡」と、前述した花依と全智の関係性の変化も踏まえて「3巻の表紙カバーイラストは、誇張なしの、本編の展開を忠実に表したものだったんだ……!」と、感銘を受けました。

本編を読んでから表紙を見ると、全智とレイナちゃんの感情を想像できて、より味わい深かったです。

 

それはそうと、花依、即死コンボを極めるのは、相手してくれる友達いなくなって当然だと思うぞ。

 

そらプロてぇてぇ

3巻では、宇宙×プロてぇてぇも適宜供給されていたのも、印象的でした。

 

前述したように、私は花×全を激推ししています。

しかし一方で、宇宙×プロも結構好きなんです。

クール系な宇宙さんが、プロちゃんのことを同期として認め慮り、かつかわいさに絆されているのが、とても好きなんですよね。

なので、全ライバーとのてぇてぇを目指している花依には申し訳ありませんが、宇宙×プロの組み合わせだけは譲れません。

今回の3巻では、そんな宇宙さんのプロちゃんへの想いが溢れていたり、プロちゃんに絆されていたりする場面もしっかり描かれていてよかったです。

そんなわけで、3巻の宇宙×プロてぇてぇシーンについても、具体的なシーンやセリフを挙げて語っていこうと思います。

 

ちなみに書いていて気づいたのですが、どうやら私は宇宙さんのギャップに萌えているようです。なので、本項では、宇宙さんに関する内容が主になります。

 

  • プロちゃんへの想いが溢れる宇宙さんシーンの数々

3巻では『プロちゃんへの想いが溢れ、もはや面白くなっちゃっている宇宙さん』がたくさん出てきて、微笑ましいような心持ちになりました。

 

まず「プロちゃんからの電話には、基本1秒以内に出ていた」のには笑いましたね。

早すぎんだろ……!笑

「タオルかえイベントが」→「それは私にしてください」も、私情がだだ漏れで面白かったです笑

電子特典の「プロミネンスさんにプロちゃんに肉を焼くのは私」な宇宙さんも、並々ならぬ思いが伝わってきて好きでした。

 

また、花依のモノローグですが「プロちゃんは抱え込むタイプっぽそう」→「まぁ、宇宙さんが引っ張り出すと思うけど……」も、印象に残っています。

さらっと書かれていましたが、その場面や心情を想像してグッときていましたね。

面白くなりつつも、その本質はプロちゃんを慮る思いなんだよなと、胸が温かくなりました。

 

  • 爆速入室宇宙さん

宇宙さんとプロちゃんの協力型ゲーム配信の場面もよかったですね。

プロちゃんを中心にみせるように立ち回ったり、颯爽と助けにいく宇宙さんはかっこよかったです。

素晴らしいコラボ配信だなと思っていたら、まさかの「視聴者参加型で最速入室していた宇宙さん」という事実が明かされて、笑いました。

そこは普通にコラボしましょうよ……笑

 

  • 宇宙えもん!! 助けてなのだ!!

8話で、プロちゃんが宇宙さんに助けを求めた場面も印象的でした。

「ワタシは嬉s……」や「アナタのためですからね」→「素直じゃないのだ!」→「可愛……ん"ん」など、プロちゃんへの想いが漏れ出ちゃっていたのには、思わず笑みがこぼれてしまいましたね。

 

そして「このため息は、なんだかんだで許してくれるやつなのだ!」と、プロちゃん側が分かっていたのも印象的でした。

「プロちゃんも察せられるくらい幾度となく、宇宙さんはそんな態度をプロちゃんにとっている=それほどまでにプロちゃんに甘いし絆されていると感じ、てぇてぇを感じました。

 

それと、多分プロちゃんのため>花依のためだと思うので「アナタのためですからね」というのは、だいぶ本当のことを言っていそうだなと思いました笑

 

あとこの場面で『いつもは一秒以内で電話に出るけど、今回は二秒だった』のは、花依のことを考えていたからですよね……!?

後述しますが、なんだかんだ言いつつも、しっかり花依のことを考えているのも、宇宙さんの好きポイントです。

 

え? たった1秒だって……?

いやいや、プロちゃんからの着信に対する1秒は、とてつもなく重い価値を持っているから……!

たった1秒だとしても、すごいことだから……!

それくらい花依のことも考えてくれているってことだから……!!

そうですよね、宇宙さん……?

 

  • しっかり体を労わってくれる宇宙さん

また、これは宇宙さん個人のものですが、9話の花依の看病の場面で「正気を保ちながら、正論を言いつつもしっかり体を労わる言動をとってくれる宇宙さん」もかなり好きでした。

「あなたは働きすぎです」とスケジュール調整を提案したり、みんなの帰りを見送ろうとする花依を「お前は何もするな」という眼光で制していたりしたのには、結構グッときましたね。

宇宙さんの言動は、柔らか穏やかないわゆ”優しい感じ"では決してありません。

しかしそんな厳しいような態度だからこそ、花依の身を案じ、看病ではない方面から助力してくれていることを感じられ、なんだか胸が熱くなりました。

 

そして、前述した花×全てぇてぇのきっかけになる「もう少し素直になるべき」という言葉もかけてくれていましたね。

宇宙さんが、長い付き合いから、花依自身にも気付けない花依の本心を見抜いていたことが感じられ、グッときました。

 

『冷徹に見えて、その実は相手を労ったり慮ったりしてくれる面も備えている大人のお姉さん』好きなんですよ……。

おそらく実務で疲れていらっしゃると思うので、ぜひ宇宙×プロコラボをして癒されてほしいですね。

 

こんな感じで、実は宇宙さんも結構好きなキャラクターなので、今後の宇宙さんの動向にも注目していこうと思います。

 

その他に印象に残ったこと(+αの部分)
  • 『堕としたいと思った相手には、すでに堕ちている』

この言葉は、本作の醍醐味である花依の『堕とし方』を象徴する言葉だなと思い、印象に残りました。

花依の堕とし方は「自分を好きになれ!」という押しつけのようなものではなくて、「相手の心に寄り添う言動で相手を幸せにする」ようなものです。それは、まず花依が相手の魅力に惹き込まれているからだったのですね。

自分が想いを寄せる相手なら、相手を無下に扱うような真似はしないですよね。だから、相手の心に寄り添う言動になるのだなと納得しました。

花依の堕とし方は、本作の醍醐味であり、私の本作の好きな部分の1つでもあるので、その解像度が上がってよかったです。

 

  • 花×全以外のてぇてぇ

今回の3巻でも、前述した花×全以外の、花依と他ライバーとのてぇてぇもたくさん描かれていました。

中でも私は『相手を動物に例えると?の質問での、自分がゴリラの理由を説明されている時の、実は照れていた花依』が印象的でした。「それに助けられたしね」という囁きもよかったですね~。

花×全に限らず、花依完全優位の関係性ではなくて、支えてもらったりたまに照れさせられたりするのが本作の特徴だなと思います。

まさに「堕としたいと思った相手には、すでに堕ちている」を象徴している出来事でした。

 

  • ぷ、プロちゃん……?

最後に、これはそれ以上でもそれ以下でもないのですが、花依の熱くて心に響く言葉がモノローグで流れたアツい展開からの「ぷ、プロちゃん……?」な展開には笑いました……笑

さ、さすがプロちゃんだね……!

 

 

 

今回の内容は以上です。

かなりの長文を、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

本作を読んで感じた思いを、存分に語ることができ、満足しています。

 

改めて、今回の3巻では、1、2巻以上のてぇてぇを摂取することができました。

今後も花×全の行く末を見守っていこうと思います。

第4巻もとても楽しみです!

 

 

 

他にもネタバレありの感想を書いているので、興味があるものがあればご覧ください!

 

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【感想】『あくまであまい私の彼女 4』各話感想(第16話〜最終話)(ネタバレあり)

マズラプです。296回目の投稿です。

今回は『あくまであまい私の彼女4』の感想を書いていきます。

今回の最終4巻は、今まで以上に、私の好みの感情や展開が多く描かれていてとても楽しめました。

本記事では、どこが私の好みに刺さったのか、より具体的にお話ししていければと思います。

 

本記事は、各話ごとに、特に印象に残ったセリフや、感じたこと・考えたことを書いていく形式です

※ネタバレありです。

 

(※引用しているセリフが正確ではない可能性がありますが、どうか目を瞑っていただけますと幸いです。)

 

 

 

『あくまであまい私の彼女 4』各話感想(第16話〜最終話)

第16話
  • つらそうだからさせてあげる、ではなく、マイにも「好きな人にキスしたい」という気持ちでいてほしかった

この感情は『悪魔性<恋心』を感じさせるもので、胸が熱くなりました。

本作の醍醐味として、回を重ねるごとに『悪魔性によるものではなく、相手を愛する気持ちが、イチャイチャしたい理由になっている』点が挙げられます。第16話は、その核心に触れた回だったなと感じました。

悪魔性を持っているリリが「食事のためではなく、ただ純粋にマイの好きだから“好き"を伝えたいからキスをしたい」というのが、より一層マイをどれだけ想っているかが伝わってきて、心が満たされました。

 

  • 言葉にするとなんだか薄っぺらいね

なんだか好きだなと感じたセリフです。

確かに想いを相手に伝えるために言葉にすることは必要です。しかし、言葉として言語化してしまった瞬間、いくら美辞麗句を並べたとしても、自分の胸に抱いている気持ちと比べると、なんだか陳腐なもののように感じてしまうのも、そうかもなと思いました。

しかしそれでも、想いを口にしなれければ伝わらないのも事実なので、言葉にして伝えることは大切なことだと思いたい、そう思いました。

マイも、気持ちを言葉にするという“陳腐化"をしてでも、リリに想いを伝えたいと思っていたのかなと思い、愛おしさを感じました。

 

  • マイの想いを受けて、真っ赤になるリリ

いつもはマイを赤面させる側のリリが、逆にマイに真っ赤にさせられているのはかなりレアだと感じ、印象的でした。マイのリリへの想いが、しっかりリリの心に染み渡っていることが伝わってきますね。

愛おしいような微笑みなどではなく「うえぇっ!?」みたいな表情だったのも、印象的でした。抱えきれないほどのマイの想いを感じ、心がキャパオーバーしているような様子に、こちらも胸がいっぱいになりました。

真っ赤な顔のリリも可愛いかったです。

こちらも、まさに『食欲ではなく恋愛による関係性』を象徴している場面だと思いました。

 

  • 想いを言葉にして、マイからキスする流れ

16話で1番好きなシーン(展開)です。

今までのような「リリにされるがままに押し倒されて、なし崩し的に〜」みたいな形ではなく「ちゃんと言葉でお互いの気持ちを伝え合い、お互いの想いを理解し合えた後に『キスしたい』と言ってキスをするのが、とてもよかったです。マイも、リリのことを強く想っていることが伝わってきました。

この場面からも、悪魔ではなく、想い合っている人間同士の恋愛・キスという感じがして、じんわりと胸が満たされました。

お互いの「ごめん」からスタートしているのも、個人的に好きでした。

 

  • 「タリナイ…」

マイから想いを伝えるためのキスをして終わり……ではなくて、最後にはリリの貪るような熱烈なキスで締めるのも、本作らしさを感じましたね。

行為で愛情を表現する時の、リリの表情がとても良くて…………!

「むちゅっ」「ちゅ〜〜〜〜」「ぶちゅぅぅ〜」という効果音も、濃厚さをものがたあっていましたね……!

後述する場面も含めて、本作のキス描写はかなり好きです。

互いに想い合っていることが理解しあえた2人の姿はとても愛おしいものでした。それはそれとして、悪魔的魅力と積極性を有しているリリもやっぱり魅力的ですね。どちらも本作の見どころだと思いますし、どちらも大好きです。

 

 

第17話
  • ん?

端的に、えっちです。

雨で服が肌に張り付いてしまったリリは、ちょっと刺激が強ぎました……。

マイの抱いた煩悩を見逃さず、しっかりドキドキ・ゾクゾクさせてくれるのも、本作の見どころですよね。

パフェの造形の深さを感じつつも「やっぱりこの魅惑さが良いよな……」と噛み締めていた17話でした。

 

第18話
  • キスの流れかと思いきや、ぎゅっと抱きつく

悪魔要素やえっちさを、想いや愛おしさが押しのけていくような、純粋な愛おしさを感じられ、胸がいっぱいになりました。

なんというか、“性"よりも前に相手を想う気持ちがあるということが表れているようで、再度2人は互いを想う気持ちでつながっているんだなと感じされたました。

「離れちゃう……」や「触れ合っているだけで幸せ」からも想いが伝わってきて、じんわり愛おしく温かったです。

 

  • ただずっと一緒にいたいから契約したい

    死んだら地獄に行くんだよ?

    リリちゃんが望むならそれでもいいよ

    だめっ…!(涙)

    (諸々あって)愛を伝えるためのキス

こういう流れ、めちゃくちゃ好きです。

「それでもいいよ」のマイの表情には恐怖や不安が微塵も感じられず、リリへの溢れる想いだけが滲んでいたように感じました。対して「だめっ…!」の前後のリリの表情からは、マイに地獄に堕ちて欲しくない一心が伝わってきました。

「いいよ」と「ダメ」で言葉は正反対ですが、どちらも相手を大切に想っているのは共通で、2人の相手への大きな想いをこれでもかと感じられ、胸が満たされましたね。

 

 

第19話
  • 「たとえ死ぬとしても、忘れられるとしても、マイちゃんには笑っていてほしい」
    「マイちゃんがいないなら生きていてもずっと苦しい」

マイのために命をかけようとするリリに、脳を焼かれました。

最愛の人のためなら死を厭わない姿勢や、大好きの裏返しの痛みや苦しみを存分に感じられました。

こういう感情、大好きなんですよ……!

 

  • 「死ぬってことよ?」→愛おしさの滲む微笑み

死ぬという事実を再確認させられたのに、恐怖や躊躇が表れるどころか、柔らかな微笑みが浮かぶリリの姿に、胸を打たれました。

「愛する人が生きてくれるのなら、自分が死ぬことなんて構わない」というリリの心情を感じられた表情でした。

それほどのマイへの想いがこもっていて、リリの心情を想像して「うわあぁ……!」と、感情が溢れてしまいましたね。

 

  • リリに祈りを捧げるエリサ

リリの行動を止めなかったエリサも印象的でしたね。

死に向かう我が子を止めないことからは、子の意志を尊重したいという、人間らしさのようなものを感じました。

悪魔なのに祈りのポーズしていたことからも「リリの意志を尊重しつつも、リリの行動の成功やリリの無事を祈っている」ような、エリサの心情を感じられるようでした。

 

  • 「悪魔じゃなくて、ただの女の子だったらよかった…」→「悪魔として生まれたのは、この時のためだったのかもしれない」

18話では忌み嫌っていた自分の悪魔性でしたが、大好きな人を救えるという点で、一転して価値が生まれる転換が印象的でした。

リリの物事の価値基準がマイになっていることから、リリのマイへの想いの大きさを感じられて、胸がいっぱいになりました。

 

  • 「マイちゃんにまた会えて嬉しいの」
    「あたしのこと 忘れないでね」
    「…またね」
    『また マイちゃんの彼女になりたいな』

4巻を通して、1番心揺さぶられた場面でした。

リリの心情を想像して、感情が込み上げてきましたね。

 

「デメリットを伴うものの、自分もマイも助かり死ぬまでは幸せな時間を過ごせる」契約という選択肢を最後まで選ばない姿勢から、リリはあくまでマイの幸せだけを願っていることが感じられるし、

「(死ぬ前に)また会えて嬉しいの」な気がするし、

これで最後と思った上での「愛してくれてありがとう」&キスだと思うと、リリの心情を考えると胸が張り裂けそうになるし、

無理だろうなと思いながらも、それでもどうか……みたいな思いで「忘れないでね」って言ってそうだし、

「もうマイに会えなくなって、マイの記憶からも消えてしまうのは辛くて悲しい」と、それ以上の「最後に大好きなマイちゃんに会えて嬉しい」が表れた“笑顔+涙”に思えるし、

最後まで自分が死ぬであろうことは言わないし、

「…またね」はマイを安心させるため、そして来世で会えたらという願いを込めた言葉に思えるしで、

感情が込み上げてくる素晴らしいシーンでした。

 

最終話
  • 『今日は久しぶりのデートなんです』

19話の胸が引き裂かれるような終わり方から、幸せいっぱいの日常が展開されて「よかった……ほんとうに、よかった…………」と、再び胸がいっぱいになりました。

やっぱり、どんなことがあったとしても、2人が五体満足で幸せに過ごしていてほしいので……!

 

  • 「ヘン……?」

事情を説明するよりも先に、マイに嫌われないか心配になっているリリの様子が愛おしかったです。

改めて、価値基準がマイになっていることが感じられ、心が満たされましたね。

白髪のリリも可愛いよ!

 

  • 「逆の立場だったらきっと同じことをしたと思う」
    「だけど…目覚めてリリちゃんがいなかったら耐えられないと思う」

「相手のためなら命さえ投げ出せる。でも(相手にそれをされて)助かったとしても、相手がいなかったら耐えられない

この矛盾にも思える感情こそ、相手を愛し、相手を1番に想っているからこそ生じるものだよなと感じ、愛おしくて胸がいっぱいになりました。

どちらかがいなくなってしまった未来を案じてしまう気持ちも分かります。でも今は、そんな“もしも”じゃなくて、2人とも生きて再会できたという“いま”の幸せを、ただ噛み締めてほしいなと思いました。

本当に、2人が生きていてよかった……!

 

  • ラスト

でも最後は、やっぱりリリの悪魔的魅力に惹き込まれてしまうんですよね……!

そんな締めくくり方も、本作らしくて、最後の最後まで楽しませていただけました。

 

 

 

今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

本作は、積極的なリリとしっかり赤面してしまうマイの、ちょっぴり刺激的な描写が中心にありつつも、悪魔としてではなく人間として、純粋に好きを抱いて"好き"という感情に、相手に、向き合っていくという一面もあり、その両輪に心惹かれていました。巻を重ねるごとに、本作の虜になっていきましたね。

本作に出会えて本当によかったです。改めて、素敵な物語をありがとうございました。