ねおすかい、ねおマズラプ!

最近は、本の長文ネタバレあり感想を書いています。

私の大好きな百合作品12選(漫画、ライトノベルから選出)

 

はじめに

マズラプです。315回目の投稿です。

今回は『私の大好きな百合作品』12作品について、お話していきます。

 

 

 

今回の12作品は、漫画とライトノベルから選出しました。

ちょうど漫画とライトノベルそれぞれ6作品ずつになったので、漫画→ライトノベルの順に挙げていきます。

 

各作品の好きなところや各作品への思いについて、簡単に語りながら紹介していきます。

一部ネタバレが生じる部分もありますので、ネタバレを避けたい方は、リンクから作品概要に飛ぶかブラウザバックをお願いします。

また、今回は3〜4文でぎゅっと思いを詰め込んだ形をしています。

そのため、一部しか紹介できていなかったり、語弊が生じる可能性があったりしますが、ご了承ください。

 

私の大好きな百合作品12選

漫画編

ロンリーガールに逆らえない

 

形から始まり、次第に気持ちも伴っていく百合キスはいいぞ。

付き合ってからの激甘イチャイチャに脳が溶かされた。

最終話の空の表情が本当に好き。

本編完結後の小冊子も含め、甘めキス多め百合の素晴らしさをこれでもかと教えてくれた。

 

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ささやくように恋を唄う

 

何よりもまず、竹嶋えく先生の絵が良い。良すぎる。

じっくり丁寧に過程を経てからの告白やキスに、感情が揺さぶられ、心が満たされる作品。

長らく「ひまり一強のよりひま推し」オタクでいたけど、最近のアキがメロすぎて「ひまり・アキの二強の、アキしほも大好き」オタクになった。

11巻は、アキしほもミキあやも本当に良くて、大好きな巻。

 

 

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私を喰べたい、ひとでなし

 

辛く苦しい平行線が好きで読んでいたけど、11巻を読んで魂の作品になった。

“死"と“悲しみ"で、こんなにも百合を感じられるなんて……!

「比名子……!(涙)」→「汐莉……!(涙)」に変わっていく読み心地も好き。

涙を流す比名子も感情が滲む汐莉もいいぞ。

 

 

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この恋を星には願わない

 

心に刻み込まれるような辛さが印象的でかなり好きだったが、最終5巻を読んで魂の作品になった。

憂いを晴らさせるような想いが伝わってくる言葉の数々、そしてタイトル回収に、胸がいっぱいになった。

ミステリアスな雰囲気を纏いながら、冬葵至上主義で慰めてくれる妃咲先輩が好き。

 

5巻ネタバレあり感想ブログも書いています。

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彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!

 

8巻の世莉奈さん回で、魂の作品になった。

えっちなんだけど、えっちなだけじゃなくて、味わい深い感情を感じられる作品でもあるところが好き。

えっちだけど。

相手への想いを表現したかのような、想いが乗った百合キス・濃厚なイチャイチャは最高だぜ。

 

 

君と綴るうたかた

 

感動系百合地球代表(※あくまで個人の意見です)

感情が溢れに溢れて、もはや心が浄化されたような読後感に浸れた。

私の人生に本作があってよかったと思えた、そんな作品。

個人的に、夏織の本心が露わになるあたりが心にきて好き。

 

 

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ライトノベル編

猫ノ山寧々子はネコになる

 

私のために書かれたのではないかと錯覚してしまうほどに、私の”好き"が詰まった作品。

自己肯定感低めな女の子が、救われていく・心を開いていく様子が本当に愛おしい。

「『血を吸わせてくれて・吸ってくれて嬉しい』という感情」も「10回以上描かれる吸血シーン」も「キスを絡めた吸血」も、全部大好き。

並ぶ作品はあっても超える作品はないだろうなと思えるほどに、マイベストな1作。

 

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(ムリじゃなかった!?)

 

笑えて萌えて泣ける、ハイスタンダード百合作品。

モノローグ、掛け合い、キャラどれをとっても個性的かつ上質なうえ、展開や感情推移にも納得でき、もはや感動させられた。

れな子の選択は納得できるし「いいぞ!」とも思う。それはそれとして、紗月さんの評価も妥当だと思う。

以前は「幼児退行した紫陽花さん」と「張り合っていちゃつこうとする紫陽花さん」の二強だったけど、最近なぜか「香穂ちゃん、めっちゃいいな」という思いが増してきている。

 

 

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週に一度クラスメイトを買う話

 

想いが解放されていく大学生編から、さらなる愛おしさに溺れさせられている。(※まだ6巻までしか読んでいない)

”行為"がゴールではなく過程にあるのが週クラの味わいだなと思うし、「安堵と驚きを経て、だんだん確信に変わっていき、想いが形を成していくのかな」などと思っている。

「仙台さんにサイダーをかけたシーンあたりの宮城の心情」や、4巻の「むしろ想いが湧いてきて終わらせるのが辛くなってしまった宮城」あたりはかなり好きで、記憶に残っている。

 

 

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百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話

 

TLに流れてきた4巻のキスシーンの口絵がきっかけで購入して、最初のキスシーンが好みすぎた結果、魂の作品になった。

イチャイチャやキスシーンが、終始甘く想いをめいっぱい感じられて、胸いっぱいだった。

特に「同じ本を買ってその場で交換」や「部屋に・玄関に入ってすぐの……!」が印象に残っている。

相手の心に寄り添う姿に胸を打たれ、気づいたら四葉が最推しになっていた。

 

 

アフタヌーンティーはいかがですか? 〜私と先輩の不純で一途なふたり暮らし〜

 

”相手への想いが募っていく"表現の多彩さに、愛おしさが溢れて止まらなかった作品。

「ぬいぐるみ二段活用」や「第三者からの『今日荒れてるけどなんかあった?』」あたりは特に好き。

互いへの想いが伝わってくるからこそ、一歩踏み出せない様子に胸が締め付けられてしまう……! だがそれがいい。

息も絶え絶えになるほどのキスはいいぞ。

 

 

「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい

 

『女の子が物理的・精神的に重傷以上のダメージを負う』×『じっくり育まれるピュアピュア百合』が、私の好みに突き刺さった作品。

辛すぎる世界だからこそ、百合の尊さ・愛おしさが際立つ味わいに、心を奪われた。

重い相思相愛なフラミルはもちろん、明るく元気だけど聡明なセーラ、ブチギレるエターナ、人間味あふれるガディオもすごく好き。

アニメ勢の皆さん、原作小説を読んで、一緒にセーラネイガスてぇてぇの景色を見ませんか?

 

現時点で、4巻までのネタバレあり感想を書いています。

 

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おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

気になった作品がありましたら、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。

また、以下で挙げている通り、もっと詳しく好きなところを挙げた記事も書いています。

よろしければそちらもどうぞ!

 

 

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本選びの参考にしている方5選 〜2026年8月現在〜

 

はじめに

マズラプです。314回目の投稿です。

今回は、最近私が本選びの参考にしている方を、5名紹介します。

百合作品ミステリー小説に興味のある方は、特に参考になるかと思いますので、ぜひ読んでいってください。

 

本選びの参考にしている方5選 〜2026年8月現在〜

ミスおじ さん

まず挙げさせていただくのは『ミスおじ』さんです。

 

 

ミステリーならこの方!

ミスおじさんは、活動名から想像できる通り、ミステリー小説の紹介をメインに活動されています。

 

ミスおじさんの凄さは、なんといっても紹介する作品の多さにあります。

紹介するミステリー小説のカバー範囲は凄まじいもので、まさに「ミステリー小説と言えばこの方!」と言っても過言ではないほどです。

それほどまでに、多くのミステリー小説を読み、紹介し、そしてミステリー小説を愛している、そんな方だとお見受けします。

 

私自身も

『卒業のための犯罪プラン』

『叫びと祈り』

『アヒルと鴨のコインロッカー』

などなど、様々なミステリー小説との出会いのきっかけを作ってくれました。

 

ジャンルごと、作品ごとなど、様々な紹介方法

ミスおじさんは、紹介する作品の幅広さに加えて、紹介方法の豊富さも注目どころです。

数多のミステリー小説を、ジャンルごと、作家ごと、年代ごと、そして最近では『Tier表』など、実に多彩な紹介方法で紹介しています。

話題の新刊から普及の名作、知る人ぞ知る作品まで、国内・海外問わず、非常に幅広いミステリー作品と出会うことができるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミスおじさんの投稿をチェックしていれば、ミステリー小説探しには困らないこと間違いなしです!

 

スペース『ミステリ語らNIGHT!!』

加えて、Xのスペースで『ミステリ語らNIGHT!!』を発信されています。

 

 

こちらのスペースでは、ミスおじさんとゲストの方のトークを楽しめます。

最近では『殺し屋の営業術』で知られている、野宮侑先生がゲストとして出演されていました。

まさに、コアなミステリー愛好家の方にとっても嬉しい発信をされている方と言えます。

 

このようにミスおじさんの投稿は、ミステリー初心者からミステリー愛好家まで、幅広く楽しめ参考になリます。

ミステリー小説を読んでみたい方やミステリー小説が好きな方は、ぜひミスおじさんのXをチェックしてみてください!

 

百合ナビ さん

次に挙げさせていただくのは『百合ナビ』さんです。

 

 

百合作品ならこの方!

百合作品の情報に触れたいのならば、百合ナビさんです。

それほどまでに百合作品に精通しており、幅広い情報を発信されています。

私も非常にお世話になっています。

 

新刊情報や注目作品情報はもちろんのこと、新連載開始や作品更新情報、アニメ化作品情報、セール情報、レビュー記事、インタビュー記事など、多岐にわたる形で、百合作品の情報を発信されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがたいKindleセール情報まとめ

個人的には、セール情報まとめがかなり参考になっています。

記事にAmazonリンクや「何巻までが対象で、どれくらいの割合の値下げ(ポイント還元)が実施されているのか」を各作品ごとに記載していただいているので、見やすくて本当に助かっています。

このような、ユーザーへの寄り添いを惜しまない部分も、百合ナビさんの魅力です。

 

 

 

 

 

私はKindleヘビーユーザーなので、百合ナビさんのセール情報をまとめを、いつも活用させていただいています。

本当にありがとうございます。

 

百合ナビさんには、数えきれないほどの百合漫画を手に取るきっかけを作っていただきました。

これからも頼りにさせていただく所存です。

 

「百合作品に興味がある」方は、まず百合ナビさんをフォローすることをオススメします!

 

百合小説紹介bot さん

次に挙げさせていただくのは『百合小説bot』さんです。

 

 

百合小説ならこの方!

百合小説botさんは、あらすじや見どころを交えながら、Xで百合小説を紹介しています。

一般小説からライトノベルまで、濃度の高い百合から淡く香る程度の百合まで、幅広い百合小説をカバーしています。

まさに、百合小説の情報を得たいのなら、百合小説botさんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私自身も

『あまがみエメンタール』

『メイド喫茶探偵黒苺フガシの事件簿』

『十戒』

などを読むきっかけを作ってもらいました。

 

隠れた百合小説も知れる

百合小説botさんの注目どころとして、取り扱う作品の幅広さにあります。

 

公式で百合と明言されている作品だけでなく、公言はされていないものの百合好きの人が読めば「これは百合だ! 良いね!」と感じられるような作品まで、多様な“百合"小説が扱われています。

 

加えて、紙書籍として販売されているいわゆる一般的な商業作品だけでなく、電子専売の作品や同人作品に近いような作品までもカバーしている点も、非常に魅力的です。

文学フリマで百合作品を購入して以来、より幅広い百合小説を嗜みたいと思っていたので、そういった面からも百合小説botさんの紹介は、重宝しています。

 

 

正直な話、百合小説botさんで紹介されているか否かで、読む前に百合小説かどうかを判断し、購入の判断材料にさせていただいている節があります。

『十戒』はまさにその最たる例で、世間的な話題に加えて、百合小説botさんで紹介されていた点が合わさり、購入に踏み切ったという経緯があります。

 

 

 

読み始める前は「そうは言っても、女性同士がやや深く関わるくらいかな〜」と思っていましたが、読み終わってみれば「確かにめちゃくちゃ百合だった……!(私見)」となり、百合小説botさんの百合判定の的確さを再確認させられました。

 

私は、恋愛関係ではない女性同士の関係である、いわゆる“広義の百合"も百合として楽しむ気質ですので、百合小説botさんの判断基準とは相性が良いなと感じています。

百合小説に出会いたい方は、ぜひ百合小説botさんをフォローしてみてください!

 

古書屋敷こるの さん

次に挙げるのは、VTuberの『古書屋敷こるの』さんです。

 

 

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可愛い声による“読みたくなる紹介"を楽しめる

古書屋敷こるのさんの布教する様子を拝見したのは、こちらの配信が初めてでした。

それ以来、たびたびアーカイブを拝見し、本選びの参考にさせていただいています。

 

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古書屋敷こるのさんは「感情が味わい深い」「美しいミステリーと言われている」など、その作品が気になる紹介の仕方が上手いなと感じました。

 

その素敵な紹介に背中を押され、私は『戻り川心中』を購入しました。

実際に読んでみて「確かに言っていた通りの味わいだった!」「読んでよかった!」と思えました。

そのため、他にオススメしている作品も手に取っていこうと思います。

具体的には『ハサミ男』を読んでみようかなと思っています。

 

加えて、これは個人的な感想ですが、とても声が可愛いです。

興味の湧いてくる紹介と可愛らしいお声が相まって、聴き心地が良く、長時間アーカイブも聴けてしまいます。

 

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VTuberとして幅広い活動(小説も執筆されている!)

古書屋敷こるのさんは、本紹介以外にも、VTuberとして幅広い活動をしています。

VTuberがお好きな方は、ぜひ本紹介以外もチェックしてみてください。

 

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加えて、古書屋敷こるのさんは、執筆者としても活動されています。

VTuberの灰澄さんが企画・頒布している合同誌では、古書屋敷こるのさんの小説を読めます。

気になる方は、ぜひ文学フリマ東京や通販でお求めください!

 

 

ずんだ文芸部 さん

最後に紹介するのは『ずんだ文芸部』さんです。

ミステリーやSFを中心に、YouTubeで小説の紹介を発信されています。

 

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ポジショニングマップによる紹介

ずんだ文芸部さんの紹介は、ポジショニングマップを用いている点がポイントです。

 

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「順番に作品を挙げていき、紹介を終えたらマップに配置していく」ことを繰り返していく形式をとっています。

簡単なあらすじと配置理由を解説してくださるため、内容と読み心地をイメージしやすく、非常に参考にしやすいです。

 

加えて、ざっくりと他作品との比較も可視化されているのもポイントです。

これにより「聴いてて読めそうと思った作品と近い位置なら、これも買ってみようかな」「あの作品が楽しめたから、この作品も楽しめそう」といった作品の選び方もできます。

 

他の紹介形式や、読書関連グッズ紹介も

ずんだ文芸部さんは他にも『本屋大賞ノミネート作品の個人的Tier表による紹介』や『読書家に聞いたオススメ本紹介まとめ』なども投稿されています。

さらに、本だけでなく、読書関連グッズの紹介動画も投稿されています。

 

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読書好きにとって、幅広く参考になる発信をされています。

本選びに加えて、読書生活を充実させたい方にもオススメです。

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回の記事が、少しでも何かの参考になれば幸いです。

また、これからも新たな紹介者の方の開拓もしていこうと思います。

では、良き読書生活を〜!

 

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【感想】『罪に溺れるクライム百合アンソロジー』全作品感想

 

はじめに

マズラプです。313回目の投稿です。

今回は『罪に溺れるクライム百合アンソロジー』の感想を書いていきます。

※ネタバレありです

 

収録されている作品全ての感想を、ネタバレありで語っていきます。

 

 

『罪に溺れるクライム百合アンソロジー』全作品感想

『SixFeetUnder』焼肉定食

「好きな人のために共犯になるんだね〜うんうん」と思っていたら、「琴葉の恋人が……女性!?」となり、物語から受ける印象が一気に変わって、惹き込まれました。

恋人ができるだけでもきついのに、それが自分と同じ女性だとは……!

恋人が男性だった時以上に「どうして自分じゃないの?」という思いを拭うことができなそうで、沙羅の気持ちを想像し胸が痛みました。

沙羅の『ところどころ塗り残しがある、ぐるぐる塗りつぶされたような目』から、嫉妬とか疑念とか絶望とかがない混ぜになった、ドス黒い感情が渦巻いているのを感じられましたね……。

 

だからこそ「共犯相手に恋人ではなく自分を選んでくれた」ことが『琴葉にとって、自分は恋人の綾よりもに下の存在ではないんだ』と思える力強い根拠になり、そして「罪という、一生消えない記憶の共有」が『生きている間自分と琴葉を繋ぎ続ける鎖』になったことで、沙羅はあんなに幸せそうな笑顔を浮かべたんだなぁと……!

 

でも、さ……。

「頼りにならないから」ではなく「巻き込みたくないから」頼まないというパターンもあるんですよね……。

それに、綾と交際を認めてもらえなくて涙を流している琴葉の姿からは、どうしようもなく綾への想いが感じられ「沙羅の入る余地はあるのだろうか……」とも思ってしまって……。

罪に加え、そのような“バッドの色が拭いきれない結末”もまた、味わい深かったです。

予想を超えた物語の全貌と、込められた感情に引き込まれ、1作目から「このアンソロジーを買ってよかった!」と思わせてくれました。

 

焼肉定食先生、えっちが絡まなくても、素敵な百合を描かれるじゃあないですか……ッ!(感動)

焼肉定食先生の描く百合感情は私好みのものが多いので、もっと焼肉定食先生の作品を読んでいこうと思いました。

 

『崇拝の先に』瀬尾みいのすけ

味わい深い作品ばかりの本アンソロジーの中で、本作が一番好きな作品です。

 

「主人公が殺人まで犯して相手のことを崇高しているんだと思っていたら、それ以上に相手の方が主人公のことを大好きだったという展開が、シンプルに好きです。

強すぎるほどの想いを超えてくるような想いがぶつけられるの、ぶつけた側・ぶつけられた側双方の心境を想像すると、感情が溢れて胸がいっぱいになるんですよ……!

 

そして「これからも私が確実に始末してあげる」のリリアの表情……!

なんの陰りもない満面の笑みから「ただ自分と一緒にいたいからトドメを刺し続けていてくれたんだ」と伝わってきて、ただただ大きく純粋な想いに、胸がいっぱいになりました。

殺人を犯していたことに嫌悪したり、殺人を犯した理由を問い詰めたりなどは一切せず、むしろ喜んで協力を申し出てくれているところからも、リリアの裏のない想いを感じられますね。

 

また、最後の「今までで一番美しかった」は「自分に好意を向けてくれているリリアが美しいと感じた≒崇拝ではなく好意が表れてきている」ことを示唆する表現とも感じられました。

タイトルの続きを考えると「崇拝の先に(いっぱい殺したりもろもろあったけど)“好き"が芽生える」のようになるのでしょうかね。

どうか2人の関係が末長く一緒にいてほしい、そう思いました。

 

私はこういう百合が、大好きなんだ。

 

『紫炎』仁科

読み終わった後に、様々な想像が頭の中を駆け巡った作品でした。

「もしかしてこうだったのか……!?」と考えて、1人で楽しんでいました。

 

一番印象に残ったのは、最後の「あの火の──彼女のこと」です。

最終的にこの言葉で幕を閉じていることは「燈子が惹かれていたのは、火ではなく茅場だった」という示唆なのではないかと感じました。

もしかしたら燈子は「自分を非日常に連れて行ってくれる=自分を壊してくれる存在」として、茅場に惹かれていたのかもなしれないなとも思いました。

 

そして、もしかしたら茅場もまた、燈子ともっと近い関係になりたかったのかもしれないとも考えました。

茅場が校舎に火をつけたのは「自分に居場所がなかった」というより「燈子を縛る場所を燃やしたかった」とか、「塔子を不良に、自分と同じ場所の人にしたかった」とか、そういう動機なのではないかとか。

燈子の存在を鬱陶しがるどころか、名前を覚えていたりタバコを吸わせようとしたり一緒に海に行かないかと提案していたりすることから、茅場の燈子への好意を感じられるような気がします。

 

でも、燈子を不良にしたかったのかというと、完全にそうではなかったように感じます。

もしかしたら、燈子が茅場に思っていたように、茅場もまた燈子に自分を壊して欲しかったのかもしれません。

燈子に絡んでいたのは人として燈子に惹かれていたからで、実は手を引いて欲しかった、とか。

燈子がもっと力強く、強引に公正させてくるようなら、不良をやめていたのかも……なんて、想像してしまいました。

 

加えて、燈子が燃える学校を見て「きれい」と感じたのは、鬱屈とする日常を焼き払ってくれたからなのかなと考えました。

そう考えると「燈子を頭に浮かべながら校舎を燃やした茅場の想いに、燈子も肯定的な印象を受けている」と捉えられるかもしれないなと感じました。

このことからもまた、2人は実は心が通じ合える存在になれたのではないかと思えてしまいます。

 

このようにいろいろ妄想していくと、燈子と茅場は、お互いに想い合っていたのではないかと思えてしまいます。

2人が、不良になって欲しかった・なりたかったのか、自分を善良にして欲しかったのか定かではありません。

しかし、互いに相手にどこか惹かれていた、両片思いかのような2人だったのかも知れない、そう思いました。

そんな2人が別れてしまって、でもときどき思い出している、そんな状態に淡い愛おしさとそれ以上の切なさを感じていました。

 

もし2人が、“罪”を介さない、別の出会い方をしていたら。

そんなことを、思わずにはいられませんでした。

 

半分以上私の想像ですが、本作もかなり味わい深い読み心地を感じられました。

 

『都合の良いクソ女』そめちめ

「なら誰が私のことを満たしてくれるの」が、とにかく印象的でした。

華望の心に、決して埋まることのない闇が巣食っているのを感じ、大きく激しい感情を感じられました。

未夢の感情が発露されている様子ばかりが描かれていましたが、華望も未夢以上に抱えていて、渇望していたんだなと伝わってきましたね。

一転した物語の空気感に胸がギュッとしました。

 

そして最終的には「一緒に人殺しになれば、同じ“人殺しという存在"になれて、孤独にならずに満たし合える!」という結末になったわけですね。

ハッピーエンドでよかったです。(断言)

最後もどこか浮かないようにも見えた華望でしたが、未夢との生活で心が埋まっていけばいいなと思います。

あと、個人的に未夢みたいな女の子には愛による幸せで心が満たされてほしいので、2人の行く末に幸あらんことを切に願っています。

 

『あなたの薬になれたら』スズオ

こういう結末に、なってしまうんですね……。

「あなたの薬になりたい」っていうセリフも、それによって改心する流れも、すごく良い感じだったのに……!

「薬物を経た末に更生できて仲が深まったけど、でも薬物を経てるんだよね」と足を掴まれたような結末に、何とも言えない心地になりました……。

今までの作品ではあまり描かれていなかった”罪を犯すことの代償"を思い出させてくれた、

まさに『罪に溺れた末の百合』な作品でした。

 

罪って、確かに償うこともできるんですけど、罪と呼ばれるほどに犯してはいけないことでもあるんですよね……。

これが、クライム百合……!

 

『盗撮』ヒジキ

「ごめんなさい」のあたりが印象的な作品でした。

 

“抱きしめてほしい"という願いは叶いました。

しかし、直後の先輩のセリフを受けて「先輩の気持ちは、自分ではなく水泳に向いていると感じ、自分の想いは叶わぬものだと悟った。だから離れることにした」というのが、事の顛末なのかなと、私は考えました。

最後の「水の中はお気に召さなかったかな〜」は「水の中を味わえば水泳に興味が湧くはず」とも捉えられます。

このことからも、先輩は水泳部への勧誘しか頭になかったことが伺えますね。

 

もしかしたら「抱きしめてほしい」という気持ちには『自分に気持ちを向けてくれている状態で』という前提が暗に付随していたということにも、気付いたのかもしれませんね。

 

願いが叶いながらも、だからこそ、切なさが胸に溢れてしまうような物語だったと感じました。

 

『トロッコの天使』るぅ1mm

天使は最後に「善いか悪いかではなく、自分にとって嬉しいことを見つけられた」のかなと、思いました。

善いとか悪いとか、観測とか任務とか関係なく、ただ自分がしたいことをして、自分が守りたいと思えるものを守れて、そのことに嬉しさを感じた。

そんな心地だったのかなと思いました。

 

そして、自分の命を投げ出したことで「別れが寂しい」「大切な人とこれからあったかもしれない未来を二度と会えなくなることが寂しい」を理解したのかな、と。

しかしそれでいながら最後に満面の笑みを浮かべていたのは、寂しい以上に「寂しいと思うくらい大切な人と出会えていて、そんな大切な人の未来を守ることができたこと」に嬉しさを感じていたからだったのかな、と考えました。

 

これはゆあま先生の受け売りですが、交流を経て「相手の価値観が自分の価値観に溶け合っていく」こともまた1つの“百合"ですね。

本作ではそれを感じられました。

(詳しくは、百合姫20thアンソロジーに収録されているゆあま先生の作品をご覧ください)

 

 

 

あと、本編に加えて、最後の作者コメントまで含めて心をざわつかせてきたことも印象的でした。

「どんな形でも、どんな感情からでもいいから、生み出したキャラクターたちに“自分"の方を向いて欲しい≒交流したい」というのも、作者人情なのかもしれませんね。

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

余談ですが、本アンソロジーは、絵の雰囲気的にも好みの作品が多くあり、その点でも楽しめました。

気になった方の作品を調べて、チェックしてみようと思います。

こういう出会いもまた、アンソロジーコミックの醍醐味ですね!

今後も、百合アンソロジーも読んでいこうと思います。

 

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【推し本紹介】『ベル・プペーのスパダリ婚約』のココ好き!ポイント

 

はじめに

マズラプです。312回目の投稿です。

今回は、推し本紹介と題しまして、『ベル・プペーのスパダリ婚約』の特に好きなところを紹介していきます。

 

 

こんなに人におすすめ!

まず最初に『ベル・プペーのスパダリ婚約』がどんな方におすすめか、簡単に紹介します。

 

本作は、以下のような方に特におすすめです。

  • 強くてスパダリで激メロな女性キャラを楽しみたい方
  • 激重感情を向け合う相思相愛の夫婦の物語を読みたい方
  • 「結婚するまで」より「結婚してから」を読みたい方

 

では以下から、私の考える本作の好きなポイントを挙げていきます。

作品選びの参考にしていただければ幸いです。

 

『ベル・プペーのスパダリ婚約』のココ好きポイント

激重で相思相愛な2人の愛溢れるやりとり

本作の一番好きなところは、なんといっても激重で相思相愛な2人の、愛溢れるやりとり・言動です。

打てば響くのごとく、重すぎる愛を受け止め、同程度以上の大きさの愛を返す。

そんな2人のやりとりに、胸がいっぱいになりました。

 

「自分の作った料理だけ食べてほしい」&それに快諾や、「胸の内を話してくれるまで待っている」ではとどまらず「胸の内に抱えているものを吐き出させる」など、これでもかと互いを想い合う2人を堪能できました。

そして中でも「自分を残して、相手がいなくなってしまうのが怖い」に対する解答には、本当に心を震わせられました。

 

また、物語が始まって早々に激重相思相愛がスタートするのもポイントです。

序盤から最後まで、激重相思相愛をこれでもかと堪能できます。

 

ぜひ本作を読んで、押し流されてしまいそうなほどの相思相愛を味わってほしいです。

 

募集:同じくらい重くて相思相愛な作品

本作を読んで、互いに激重感情を向けあう2人は最高だなと思わされ、私の新たな“好き"が見つかりました。

そんなわけで、本作のような激重相思相愛作品を探しているのですが……なかなか見つかりません。

希少性が高いゆえに本作への思い入れが増していくのですが、それはそれとして、近しくも別の作品を新たに読みたい気持ちもあります。

もし、似たような雰囲気の作品を知っている方がいれば、ぜひ教えてください……!(切実)

 

 

好きゆえの痛み・切なさ

また本作では「好きゆえに生じる痛みや切なさ」が描かれているのも、かなり好きなポイントです。

 

まさに豪傑たる女性主人公のレティシアですが、人間味を感じられるシーンもあって、いっそう引き込まれました。

中でも「たとえ作戦の一環であったとしても、自分たちが仲の悪い夫婦だと思われることは耐えられない」と切実な声を漏らしたりする姿には、本当に胸がいっぱいになりましたね。

 

レティシアは呪いの瞳の伝承などにも騙されず、論理的な思考ができる聡明さを持った女性です。

それなのに、作戦の一環という合理性ではなく「不仲だと思われたくない」という自分の感情を優先させてしまう姿からは、それだけその感情つまりはジルベールへの想いが大きいものであることが感じられます。

 

こういった、悲しさや苦しさから相手をどれだけ想っているかが伺えるのも、非常に好きなんです。

そういった面からも、溢れる想いを感じられて、愛おしさを嚙み締められました。

 

ベル・プペーはいいぞ。

 

原作イラストレーターが描くコミカライズ

ちなみに本作は、コミカライズもされています。

 

 

なんとこのコミカライズ、原作イラストレーターのセレン先生が担当されているのです!

つまり、誇張なしで、原作の美麗なイラストをコミカライズでも味わえるのです……!

 

ストーリーも急がず丁寧に描かれていくので、コミカライズから入っても十分楽しめると思います。

また、原作小説を読んだあとでも十二分に手に取る価値のある作品だと胸を張って言えます。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

改めて、本作は「激メロ女性」「激重相思相愛」が好きな方には刺さる作品だと思います。

気になった方は、手にとっていただければ嬉しいです。

 

 

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【感想】ReoNa『Amore』のココ好きポイントまとめ

 

はじめに

マズラプです。311回目の投稿です。

今回は、ReoNaさんの曲『Amore』を聴いて、特によかった・好きだと感じた部分を書いていきます。

本曲は、アニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』のOP主題歌でもあります。

 

視聴リンク

『Amore』をまだ聴いたことがない方は、ぜひこちらから曲を聴いてみてください。

 

youtu.be

 

youtu.be

 

 

本題に入る前に

前提として、私はReoNaさんの歌声や曲調も、うまく言葉にできませんがとても素晴らしいものだと思っています。

しかしながら、歌や音楽に関する知識はなく、良さについて言及できないのが実情です。

そのため、結果的に歌詞に中心に言及する内容になっています。

なので、決して、歌詞にしか魅力を感じていないというわけでないですからね!

 

あと、かなり想像で補っていたり、語彙力が足りなかったりしますが、「とにかくこの歌を聴いてめちゃくちゃ感動した」という思いを感じていただければと思います……!笑

 

ReoNa『Amore』のココ好きポイントまとめ

「失ったときの辛さ」から「今ある幸せや愛しさ」を噛み締める

まずは、本曲の全体的なテーマがとても好みでした。

  • 失ったときの辛さを考えていたら会いたくなった
  • 失ったらどうしようもなく辛い。つまり、それほどまでに大好きなんだ
  • そんな存在に出会えた自分は、幸せ者なんだ

のような「失ったときの辛さを考えることで、今ある幸せや愛しさを噛み締める」ような内容が、とても刺さって沁み渡りました。

「明るくハッピーなだけじゃないけど、だからこそより幸せを大切にし噛み締められる」ような心情と、それに至るまでの心情の変化を想像すると、なんというかすごく胸がいっぱいになるんですよね。

私、愛おしさと生死を絡めて描かれるのに、めちゃくちゃ弱くて……!

 

きみ死ぬの世界観にもマッチ

また、この想いと生死を掛け合わせた内容は、本曲がOPのアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』(以後:きみ死ぬ)の世界観にもマッチしています。

きみ死ぬを見てみると、また違った味わいを楽しめると思いますので、ぜひアニメも見てみてください。

 

以下では、中でも特に印象に残った・好きな歌詞を挙げていきます。

 

会いたい きみに会いたい

まずは「会いたい」です。

最初から感情が込められているようなフレーズ、歌い方が飛んできて、一気に引き込まれましたね~!

「明日いないことを想像したら、会いたくなった」という内容から、相手がいなくなってしまったらと想像したときの戸惑いや不安、恐怖とともに、会って相手の存在を確かめたくなるという相手への並々ならぬ想いを感じられ、すごく沁みました。

やっぱり、湧いてきた恐怖や不安を、相手と会うことで安心や嬉しさ、愛おしさで塗りつぶしたくなるような感情の推移は、胸にじわっと沁みわたってくるんですよ……!

 

サヨナラのない永遠になれるのかな

「たとえばきみと僕を~サヨナラのない永遠になれるのかな」も、かなり印象的なフレーズでしたね。

「相手と自分、異なる存在が異なった状態であるからこそ、相手を想えるのだ」と私は思います。

なのでどちらかというと私は「異なる存在だからこそ良い」派です。

しかしながら「一緒になれば別れることはなくなるのではないか。それなら同一の存在になりたい」と思ってしまうのも、気持ちは痛いほど分かります。

聴いていて「相手と一緒になりたいくらい、相手を想っている」「相手と離れ離れになる可能性が、未来があることすら嫌だ=相手とずっと一緒に居続けたい」という思いが流れ込んでくるようでした。

序盤から感情が込み上げてくる、素敵な歌詞でしたね。

 

また、”魔法"という言葉を用いているのは、きみ死ぬの世界観にも寄り添っているようで好きです~。

 

あといくつ僕らに心臓がさ あったなら

「ねえ あといくつ僕らに心臓がさ〜」も惹き込まれました。

「相手とこの世界で飽きるまで一緒に生きたい」という思いはもちろん、「いくつ心臓があっても足りないのかもしれない≒相手とならいつまでも飽きることなく生きられるという思いも、感じられる気がしたんですよね。

感情の想像が膨らみ、胸がいっぱいになっていたフレーズでした。

 

また、“命"や“ずっと生きたい"という言葉ではなく、“心臓"という生々しさを感じるような言葉が使われているのも、惹き込まれる要因でしたね。

なぜかと言われると言葉にできませんが……!

こういうのもまた、曲を味わう醍醐味ですね。

 

「大好きだよ」たちは

『「おかえり」~「大好きだよ」たちは』も、心を揺さぶられましたね~……!

”言葉たち"や”挨拶"といったフレーズで一括りにするのではなく、あいさつを、かつそのままのセリフのような形で歌詞に使っていたのは、かなり印象的でした。

7つもの言葉とその前の「何十年分の」というフレーズによって「こんなにもあなたにあげたい言葉、想いがあるんだよ」という気持ちが伝わってくるようで、とても沁みました……!

ReoNaさんの歌い方も相まって、本当に感情を感じられるようでしたね……!

 

また、最後が「大好きだよ」で締められるのも沁みましたね〜……!

大好きだよを伝えなかったらと想像しているのを考えると、胸がギュッとして、どうしようもなく切なくなってしまって……。感情が沁み渡るようでした。

 

こちらも、込み上げてくるものがある、素晴らしい歌詞でした。

 

どうして神様はさ

「どうして神様はさ~プレゼントしたの?」もまた、胸をいっぱいにさせられましたね……!

”リボン"や”プレゼント"という言葉選びから、相手との出会いがかけがえのないものだと思っていることが感じられます。

しかし一方で、一緒に結ばれて渡されたのは、そんな相手との別れという辛く苦しいもので。

「こんなにも好きな相手と、どうして別れなければならないの」というような、想いゆえの辛さ、しかし辛さゆえにそれほどまでに想っているんだという心情がぎゅっと込められ、溢れてくるようで、心が震えました。

しかし、そう思っているということは、それほどまでに相手を想っていることの裏返しでもあり、想いを感じられました。

こちらの歌詞もまた『失う辛さで浮かび上がる今ある幸せの尊さ』が込められていて、心に沁みわたりましたね。

 

”二段階構成"の感動で感情が溢れる

そしてそのあとの「明日朝目が覚めたら~きみが大好きでした」の流れでまた、感情が溢れました。

 

ケンカをすることや「ごめんね」と謝ることは、ポジティブな出来事ととは言えません。

でも、相手がいなければ謝ることもケンカすることさえもできないのです。

そこから、相手がいてくれるという当たり前がどれだけ幸せなことなのかを感じたのかなと想像できて、沁みました。

そしてそこから「『相手がいてくれることの当たり前が尊いものなんだ』と思わせてくれる相手」と出会えたことが、本当に幸せなことなんだと気づかされたかのような歌詞の流れに、また感情が溢れてきましたね。

この”二段階構成"の感情の湧かせ方に、胸がいっぱいになりました。

 

そしてこれを経ての「明日君と生きれるなら〜」のサビは、今までの君がいなかったときの想像、そして君がいてくれることの幸せを噛み締めたあとにくるようで、味わいが格段で……!

感情がブワァっと湧き上がってくるようでした。

 

もちろん、サビでも近しい二段階構成になっているのですが、「ケンカやごめんねなどのネガティブに感じることでさえも奇跡なんだ」という思いが入ることで、よりいっそう感情を感じられたので、この部分を挙げた次第です。

やっぱり、ネガティブなことさえも幸せの一部なんだと噛み締めるのは、めちゃくちゃ沁みます……ッ!


僕はきっと幸せ者だ

最後に「僕はきっと幸せ者だ」に込められた思いについて、私なりの解釈をお話しします。

こちらについては、あくまで「こういう見方もできるかも」「こう考えるとまた違った味わいがあるよね」程度のものですので、そういう見方もあるのか~ぐらいで読んでいただければと思います。

 

このフレーズを聴いて私は、100%「幸せだ」の思いで占められているわけではなく、「辛いけど、それって幸せなことだよね。辛いけど……」みたいな、幸せと切なさが混ざっているような気持ちで歌われているのかも……!とも、感じたんです。

言うなれば「『あなたの絵は上手いよ!』と周りから言われて初めて、『自分の絵は上手いのかもしれない』と思う」ような、自分自身では100%納得していないけど、そう思おうとしている節もあるような、そんなニュアンスにも感じられたんですよね。

”きっと"が、かなり味わい深いなと。

「別れを惜しむほどの相手と出会えたことは幸せ」と同時に「そうはいっても、やっぱり別れる別れる未来と隣り合わせなことに胸を痛めている」そんな気持ちがあるのかもしれないと、感じたんです。

そう考えると、それはそれですごく沁みるな~……と一人噛み締めておりました。

 

しかしながら、最後は「僕は 幸せものだ」と断定に近い表現になっているので、まったく的を得ていない解釈かもしれないですし、でももしかしたら噛み締めて噛み締めて幸せだという思いのほうが強まったのかもしれません。

あくまで、そういう捉え方もできるなという感じで、楽しんでいただけましたら幸いです。

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回はいつも以上に勢いで書きましたが

あくまで私個人の感じ方による感想ですので、私の感想は一意見として読んでいただき、自分の感じ方を大切にしていただければと思います。

 

『きみ死ぬ』はいいぞ。

また、途中でもお話ししましたが、本曲がOPのアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』も、かなり素敵な作品です。

 

youtu.be

 

曲良し、声良し、作画良しのハイクオリティなアニメ化になっています。

過酷な世界で少女たちが紡いでいく物語を、ぜひご覧になってください。

 

 

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【感想】『お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい 4』を読んで、特に印象に残ったこと3選+α

 

はじめに

マズラプです。310回目の投稿です。

今回は『「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい 4』の感想を書いていきます。

※ネタバレありです

 

 

本シリーズの感想ブログは「語りたいことを挙げつくす」をモットーに書いています。

めちゃくちゃ長いですが、本編が500ページ超えでかつ私の好みにぶっ刺さっているので、仕方がないのです。

 

『お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい 4』を読んで、特に印象に残ったこと3選+α

チルドレンたちとの死闘で描く人間らしさ・人間讃歌

ミュートとキリル
自分たちの存在を覚えていてほしかった

ミュートがキリルに手を差し伸べたのは「兵器として、人として、両方の意味で、誰かにどんな形でもいいから、自分たちの存在を覚えていてほしかったから」という事実は、とても印象的でした。

「そういうことだったのかよ…………!」と切なさで胸が締め付けられましたね。

 

このシーンに限らず、『代替可能な兵器として育てられてきた人(子供)』の、解像度が高いくて、かなり沁みました。

「人間であるから、もちろん感情もある。しかし、今まで兵器として育てられてきたため、存在の示し方が兵器としてのものしかない。そのうえ捨てられるから未来もない。そんな彼らの考えることは……」の描かれ方に、幾度も心を震わせられましたね。

『ただの主人公たちの行手を阻む敵』で終わせず、敵側の内情も深く描き出すのは、感傷を感じられて好きです。

 

「生きてる。それだけで、可能性、ある」
「なのに、どうして、自分のしたいこと、しない?」

今回の4巻で、胸を熱くさせられた言葉の1つです。

私自身にも刺さりました。

ミュートはもうすぐ死ぬ未来が決まってしまっているから、可能性がない。それは裏を返せば「もうすぐ死ぬ未来がない=生きているのならば、それだけで可能性はある」ということと言えるのです。

もう死ぬしか道が残されていないミュートが言うからこそ、並々ならぬ重みを感じられ、心に響き渡りました。

 

ミュートを庇おうとするキリル

「自分の心を動かしておいて助けるなだなんて、都合が良すぎる」「無駄死にする姿を眺めているだけなんてできない」と、ミュートを庇おうとするキリルも印象的でした。

こういう行動とれるのも、人間らしさを感じられましたね。

「助けなくていい」「オーケーわかった見捨てるね」なんて、人間らしくないですもんね……!

 

「さよ、なら……みん、な……」

ミュートがオリジンコアを発動させる場面も感情が溢れましたね~……!

最後に「きり、る……」と、キリルの名前を口にしたのに、本当に心揺さぶらました……! 

意識がなくなる間際、最後に思い浮かべる中にキリルもいる、そしてマザーとチルドレンと同格の中に、キリルの名前もあるという…………!

それほどまでに、ミュートにとって、キリルは大きな存在になっていたのかなと伝わってきましたね……!

 

また、ミュートが最後の最後に死にたくないと思ったのは、もしかしたらキリルが逃がしてくれたからだったりするのかなって……!

死を覚悟していても、心が揺らいでしまうという、人らしさが描かれているようで。

「チルドレンたちも人なんだ」と、伝わってくるようで、沁みました。

 

自分の望みを貫き通す、勇気の力だ

「勇者に必要なのは、自分の望みを貫き通す、勇気の力だ」も印象に残りました。

「勇気は、すべきのような理性による合理性じゃない。自分がこうしたいという我を押し通すためのもの」という考え方には、胸が熱くなりました。

これも、想いがあるからこそ、その想いを通すために逆境を跳ね除けていくというような、想いの力の表れであり、想いを抱ける人間の強さを示しているのかなと感じました。

そしてその勇気を力に変えられるのが、人類の英雄たる勇者というのも、印象的でしたね。

「想いの力を扱えるのが人間の英雄の象徴=人間は、想いを力に変えられる存在なんだ」と言っているかのようで、人間讃歌を感じられました。

 

そして終盤、赤い糸から、キリルにミュートの声が届いたシーンも心が震えました。

キリルがミュートの“兵器としての死"を止めたから、「兄妹のために死ぬ」という、望んだ命の使い方をできたということですよね……!

 

そして紡がれるミュートの言葉も良くてぇ……!

ミュートのたどたどしい口調の、一言一言に大きな思いが乗っているような感じがして、読んでいて感情がこみ上げてきました。

 

さらに『今、その言葉から受け取るべきは悲嘆ではない。こんな姿になってもなお、恩に報いた彼女の、尊き勇気である__』も、感情が溢れてきました。

「赤い糸になった状態でもなお、キリルに恩を返したいという、自分のやりたいことをやり通す、我を通す強い思い、それすなわち『勇気』」ということですよね……!

この文言はアツかった……!

そして、そんな想いの力を原動力としたということは、やはりミュートも紛れもない人間だったんだなと、胸がいっぱいになりました。

 

胸熱で人間味溢れるフウィスVSガディオ

ガディオとフウィスの戦いも、”人間味"を感じられて、胸を熱くさせられました。

塔を作るガディオ

ネクトの接続の能力で、建物をくっつけまくって塔のような剣を作り、それを操ってフウィスの能力と打ち合うガディオも印象的でした。

 

もうね、笑っちゃいましたよ!笑

3巻の、サティルスの攻撃を耐えた時もそうですが、ガディオさんは「気合!ゴリ押し!根性!」みたいな感じなんですよね……笑

フラムもガディオも死にものぐるいで人間離れした攻撃を繰り出してるのに、ガディオのほうは笑ってしまうのはどうしてなんでしょうね……。

なんならガディオは寿命まで削っているのに……。

 

でもこの、精神論やロマンを感じさせる攻撃方法もまた、人間的なものであり、本作を象徴するキャラクターの1人だなとも思わされます。

 

いやでも、笑っちゃいますね。

 

フウィスの人間味

ガディオの一騎打ちにのったフウィスも印象的でした。

ガディオの剣が完成する前に妨害するという手段も取れたはずです。しかし、あえて真正面からのぶつかり合いを望んだその姿から、人間らしさを感じました。

フウィスも確かに兵器だけど、同時に確かに人間の男の子なんだなと思わされました。

お互いの最強のぶつかり合いを望むのは、ロマンですものね。

こういう熱さの部分からも人間性を描いているのは、巧いなと思いました。

 

「普通の人間だって、そううまく生きていけるものではない」

ガディオのこの言葉、そして後に続く

「うまくやれる人間は、復讐に命を捧げようなどとは思わんからな」

「思ってたほど、人間って特別じゃないのかなぁ……」

には、胸を熱くさせられました。

この言葉の重み……! まさにガディオだからこそかけられた言葉だなと…………!

「愛する妻や仲間たちを守れずむざむざ1人逃げ帰ってきて、残されたケレイナやハロムのためではなく、あくまで復讐のために人生を捧げる決意をした」というガディオの背景を思い浮かべると、この言葉に込められた思いを感じられ、込み上げてくるのもがありました。

 

確かに化物は悪ですが、人間が清廉潔白かって言われると、全然そんなことないですからね。

「人間誰しも息苦しさを感じている=清廉潔白なわけじゃないから、生きていていい」という風にもとれますね。

私自身も生きる気力をもらえましたし、良くも悪くも溢れる“人間味"に、ガディオのこともまた好きになりました。

 

この結末を見て、ガディオとフウィスは、かなり良いマッチアップだったなと唸らされました。

そしてこのガディオとフウィスの戦いを経て、4巻は「兵器な人間との戦いで、人間らしさ、人間讃歌を描いている巻」なのかもと思いました。

 

まぁでも、普通の人間は塔を振り回すなんてできないけどね!

あくまで「化け物の力に頼らなくても、想いの力があれば、どこまでだって強くなれる」という、想いの可能性に惹かれたニュアンスですよね。

そういうことにしておきましょう。

 

兄妹のために命を使うことに決めたチルドレンたち

チルドレンたちが、サトゥーキの手術を受けることにした理由が明かされたときにも、胸がいっぱいになってしまいましたね……。

まさか「ネクトの手術を成功させるための、いわば練習台」だったなんて…………!

読んでいた時は「うわぁ……」「マジかよ…………」となってしまいましたね。

 

たしかに、よっぽど人間らしい命の使い方だけどさぁ…………!

「さすがに万事解決、幸せハッピー」は無理そうだなと思っていました。思っていたけど、やっぱ……辛いです…………!

手のひらを返したり「ごめん、ね」だったりのミュートの心境を思い出すと、胸が…………

 

でも、チルドレンたちは「兵器として死ぬこと」よりも「生きて人間らしく生きること」よりも、「兄妹のために死ぬこと」を選んだということですよね…………!

自分のために生きるんじゃない、大切な人のために死ぬなんて、チルドレンたちは、兵器なんかじゃない、紛れもなく絆を持った家族だよ…………!

 

どんどん露になっていくチルドレンたちの人間らしさに、込み上げるものがありました。

 

傷つき、果てに人間性を捨てていくフラム……

4巻での激闘では、苛烈な攻撃を受け傷つくフラムも印象的でした。

 

光の矢に体を貫かれる

女の子を庇って、幾重もの光の矢を身に受けるフラムの姿は、脳裏に焼き付きました。

絶叫が、やがて息が漏れ出るようなものに変わっていく様子には、本当に息が詰まりそうになりましたね。

描写の数々から、耐え難い苦痛に悶絶するフラムの姿がありありと想像できてしまって、胸が引き裂かれそうになりました。

 

やっぱり、痛覚ありの再生はダメですよッ……!

最初の頃は癖だ!って喜んでたんですけど、健気な女の子が何度も捨て身で苦痛を味合う姿を見ていると「ダメだよ……」という気持ちの方が勝ってくるようになりました。

捨て身というか自己犠牲というか、肉を切らせて骨を立つどころか「肉を切られて骨も折られるけど生きてるからセーフ」が成り立って選択肢になっちゃうのが、本当に良くなくてぇ……!

でも、こうやって見ず知らずの誰かを守る選択をとれるような人だからこそ、ミルキットの愛するご主人様ななのかもしれないなと、そうも思いました。

 

ルークとの死闘、新戦術会得による苦悩と葛藤
  • ルークに体をねじられまくるフラム

まず、二重駆動を発動させたルークに、体をねじられまくるフラムが印象的でした。

 

頭の上半分を回転させられて嘔吐するとか

内蔵が潰れ、血が口から吐き出されるとか

頭を回転させられ、反転の魔力を流し、魔力同士のぶつかりによる衝撃で頭がとけるとか

這いずり逃げようともがくとか

そして不可視のアッパーで、顔含む頭部前半分を喪失するとかぁ!

エグいてぇ!

私の癖を超えてくるレベルの物理的負傷に、戦慄しましたね……!

顔前半分の損失とか、もう萌えとか言ってられる次元を超えてるよ……!

でも、それでも悲痛さと同時にがんばるフラムに萌えを感じてしまうんですよね…………!(癖)

 

  • 文字通り体を武器にしてしまうフラム

そしてさらに、前頭葉が失われ理性が吹き飛んだ結果、「指に魔力を込めて飛ばす」という、理性ぶっとびの起死回生の一手が放たれたのも、衝撃でした。

もはや「肉を切らせて骨を断つ」を超えて、「肉を飛ばして骨を断つ」をはじめたフラムに驚きを隠せませんでしたね……!

もう「痛み度外視しで体を犠牲にする」のレベルを超え、「体を飛ばして武器にする」という、『再生をめいっぱい攻撃的に使う」行動に、フラムの”人間じゃなくなってきている"感を感じてしまいましたね……。

 

そしてなんといっても、その後正気に戻り、自分がやっことを許容できず、うなだれるフラムが……! 苦しすぎて…………っ!

「自分の意思で体を切り離して武器にするのは違うって……」「こんな戦い方に慣れてしまった自分が、普通の生活に戻れるのだろうか」の果てに、それでも「死んだら全部終わり。綺麗に戦っても生き残れなきゃ意味はない」と言い聞かせ、割り切る様子が、本当に辛くて……もう見てられないレベルでした……!

え、エグすぎる……っ

 

「強すぎる相手」だけが障害なのではなく、「強すぎる相手と戦うには、自分も人間性を捨てなければならない」ということもまた、障害だったということなんですね……。

「敵が強すぎるだけで辛いのに……もうやめてくれよぉ…………!」と思わずにはいられませんでしたね。

 

フラムの体と心をズタズタにする展開と、それでも立ち上がり立ち向かっていくフラムに、感情をグチャグチャにされたVSルーク戦でした。

 

人格を流し込まれるフラム

マザーに人格を流し込まれるフラムも印象的でしたね。

こめかみから管を入れられるとか、脳にドロドロとした液体を流し込まれるとか、しまいにはそれらが全身に及ぶとか、人格を上書きされそうになるというシチュエーションとか……

そして、それらに悶えながらも必死に抗おうとする様子が本当にすごくて……!

ぞわぞわがすごくて、何かに目覚めそうでした……(もう目覚めてる)

 

バリエーションに富んだうめき声もよかったですね〜。

「あ……あっ、あがっ、ぎっ!」とか、流し込まれながらも言葉で自我を保とうとして辿々しくなってしったり「ちがう!」「入ってこないで!」と必死に叫んだりとか、全身を逆撫でされるようでいて、それでいて何かに目覚めそうになる感覚というか……

物理的にハードだしそれ以上に精神的にハードという特異さと凄惨さに飲まれてしまいましたね。

あまりにも特殊性の高い凄惨な情景に、胸が痛むのを通り越して何かに目覚めそうでした……

フラム、酷い目に遭いすぎだよぉ……

 

でも、本作のこういう描写も好きなんですよね〜……

さすがです。kiki先生。

 

執念のトドメ

マザーにトドメを刺すシーンも胸熱でした。

四肢をもがれて、それでも剣を噛んで斬りかかる女の子もまた、好きなんです。

「魔力を流し込むだけでいいから、剣を支える力が足りなくて斬れなくても問題ない」というのも、このトドメの刺し方の必然性を持たせていてよかったですね。

変に興が削がれることもなく、最後まで盛り上がれました。

 

「だがフラムの心も折れない。いや、嘘だ。ちょっと強がっている」のところも好きでしたね。

痛くて苦しいけど、それでもやりたいという思いの強さを感じられました。

 

そして、フラムのやりたいことは、他者が必要なことばかりで、つまりは他者の存在が力になっているとも言えるなと思い、胸が熱くなりました。

他者を拒絶したマザーを、他者を想うフラムが倒すというのも、物語の流れの熱さを感じられてよかったです。

 

愛おしさが溢れるフラムミルキットてぇてぇ

今回の第4巻でも、フラムとミルキットの大きな想いが溢れる言動が多く描かれていましたね。

加えて、着実に進展していて、胸が高鳴っていました。

 

「私の素顔を見ていいのは、私を救ってくれたご主人様だけです」

たとえ英雄相手だろうと言ってのけるミルキットの姿に、フラムへの溢れる想いを感じられました。

「見せるのは」ではなく「見ていいのは」としているところから、より断固とした感じを感じられて、想いの強さを浴びれました。

ミルキットは恥じらいながらも誇らしげに言っていたり、フラムも特に恥ずかしがる様子がなかったりするところからも、2人がどれだけ互いを想っているのかが伝わってきてよかったです。

 

「やだ、まだミルキット分が足りてない」
「私だって……ご主人様分、全然、足りてないです」

このやりとりも、甘くて好きでした。

足りてないに対して、「全然」をつけて返してくれるのも、向けた以上の想いが返ってきているようで好きです。

 

「体に残る温かさが、余計に寂しさを膨張させる」

この表現もすごく沁みましたね〜。

残る温もりにさえ縋ってしまうくらい、2人がどれだけ離れたくないか、ゆえにどれだけ切ない気持ちになっているが伝わってきて、胸がいっぱいになりました。

 

そしてついに……キス!!!

そして、フラムに駆け寄って抱きつき、頬に唇を押し付けるミルキット……!

これには「ついにキスきたああああ!!」と歓喜の嵐でした。

加えて「一度は乗ろうとしたけど振り返って」という流れや、「キスしようと思ってではなく、なぜかわからないけど取った行動がキスだった」という点も印象的でした。

これらから「想いがこみ上げてきてどうにかフラム伝えようとした結果の頬キス」という感じがして、すごく好きでしたね〜。

「溢れる想いが体を動かした」みたいな感じで、本当に想いが溢れたんだなと感じられ、最高でした。

 

改めてミルキットを戦う理由に定めるフラム

そして、ミルキットと離れた後に『早くこの戦いを終えれば、その分だけ早くミルキットに再会できる』を新たな戦う理由にするフラムもよかったですね~!

”ミルキット好きすぎ"が溢れすぎてて最高でした。

 

「私ちょっと、ミルキットのこと好きすぎやしないかな」

私「ええんやで。好きすぎて(ニッコリ)」

 

その後のキスされた感触をおもいだし、悶えるフラムまで含めてグッドでした。

一緒でも離れ際でも離れた後でも、溢れんばかりのフラミルてぇてぇをありがとうございます。

フラム、死ぬんじゃないぞ……!

 

「フラミルてぇてぇ」と「オリジン打倒」が交わる__!

フラムとミルキットへの想いが大きくなっていくのは、他者の存在から得られる幸福を知らないオリジンへを打ち倒す力としても、効力を発揮する、つまり「フラミルてぇてぇ」と「オリジン打倒」がこの第4巻で、ついに交わったのだと、胸が熱くなりました。

フラムとミルキットの関係の深まりと、オリジン打倒は、それぞれ別軸で進んでいるものだと思っていました。

しかしそうではなく、フラムとミルキットの想いがどんどん大きくなっていくのは、物語の本筋と一致していたということですね……!

キャラクターたちの動向が、ストーリーの核心的部分に対して関係しているという物語構成は、個人的に好きなので、とてもテンションが上がりました。

 

頭の中をミルキットで埋め尽くすことで、想いの力だけで体を動かし、管の拘束から体を剥がしていくフラムは、本当に熱くて胸がいっぱいになって、すごかったです。

人格汚染の攻略方法として目から鱗だし、それだけ溢れんばかりのミルキットへの想いが存在している、想い人を想うことで困難を打破するという展開には目一杯の百合や愛おしさを感じられたしで、感情が湧き上がる素晴らしいシーンでした。

『その中でもひときわ大きい、フラムとミルキットの間にある感情__愛を根源として湧き上がる力を、オリジンは止めることができない』も、激アツでした……!

 

人の心や想いの力が、世界の道理的に、ちゃんと展開に関与してくるのも、とても好きです。

「思いの力で覚醒・パワーアップ→困難突破」ではなくて「想いの力が〜〜なわけで、機能して、困難突破」のように、フワッとした感じではなく、世界の理として実利を有しているというのは、個人的に設定の巧さを感じて好きなんですよね。

今回の展開でもそれを感じられて、すごくよかったです。

 

人間讃歌であると同時に、百合がストーリーの本筋に関与している、素晴らしい展開でした。

 

違う、奇跡なんかじゃないよ

最後にネクトのコアが排出されたシーンも、チルドレンたちの想いを感じられました。

人間で兄妹のチルドレンだからこそ、想いの力により、オリジンコアに完全に支配されずに、最後は自分たちの想いを果たせたのですね。

オリジンコアを宿した兵器、しかし人間で子供で、そして兄妹の彼・彼女たちだからこその結末だなぁと感じ、感慨に浸れました。

「違う、奇跡なんかじゃないよ」と、奇跡ではなく意思による必然とするのも好きでした。

これもまた”勇気"の形なのかもしれませんね。

 

チルドレンたちは、紛れもない人間だよ…………!

 

その他(+α)

フラムとキリル

4巻では、やっと思いを伝え合え、友達に戻れたキリルとフラムも注目ポイントでしたね。

やっぱり、吐血・流血しながらも「間に合った」と笑みが浮かべる女の子は良きです。

また『今度はフラムが庇う番だ』の場面で、フラムが命を落とすと悟っても、躊躇しなかったのも印象的でした。

この場面で、ミルキットのことがよぎってないのにも、それだけフラムにとってキリルも大きな存在だということを感じさせられましたね。

フラムとキリルの合体技で、赤子を一掃したシーンも熱かったです。

 

そして「キリルちゃんは、今でも私を友達と思ってる?「そんなの当たり前だよっ!」や、「だったらそれで十分だよ」「私がずっと怖かったのは、キリルちゃんと友達じゃなくなることだから」は、沁みましたね。

当たり前だと食い気味に言ってくれるのすごい好きだし、「友達、されど強い思いで繋がっている。互いの心の拠り所の存在」ということが伝わってきてじわっと感情が広がりました。

2人のこのやりとりからは『他者の存在から得られるものの大きさ』を感じました。

「一度は裏切られたような感じになったけども、それよりも心を開いて利害とか他愛ない話をできる相手の存在から得られるものが上回っている=友達だと思い続けてくれて嬉しい」というような

 

また、フラムとキリルの様子から、友達がどれほど大きく尊い存在だったかが描かれたことで「ミュートにとってキリル、キリルにとってミュートもそれほどの相手だった」とも言え、また胸がいっぱいになりました。

キリルと思い合える関係を築けたミュートは、やっぱり人間なんだよなと思えましたね。

 

マリアとライナス

4巻では、マリアとライナスの愛おしいやりとりも印象的でした。

1番はやはり、ライナスの揺るがぬ想いを受けて、マリアの心が揺らぎ、ライナスの手を取っていくところですね。

 

「触ったら……ライナスさんの手が、汚れてしまいます」

「マリアちゃんに触ることより大事なことがあるとでも?」

とか

「残念だったな、俺はこの程度じゃマリアちゃんのことを嫌いにはならない」

「どうか、してます」

「どうかするぐらい好きになっちまったらしい」

とか

溢れる想いとそれを受けて揺れ動く心に胸がいっぱいになるやりとりばかりで、本当にすごかったです。

嫌われないように遠ざけようとしたり、こんなのおかしい、そんなわけないという思いを、並々ならぬ愛で押しのけていくような会話、マジで好きなんですよ……!

オリジンにみそめられたゴリゴリの使徒なのに”好き"の気持ちで揺らぐのも、人間味を感じられて好きでした。

 

そして

「しかし、すげー困ったことが一つだけある」

「この場合、どこにキスしたらいいんだ?」

からの

手の甲にキスをして「それじゃあいきましょうか、お姫様」ですよ。

くぅ~~~!

ライナス、マリアちゃんはお前に任せるっっ!!

 

本作品は、メインのフラムとミルキットだけでなく、ライナスとマリア、エターナとインク、ネイガスとセーラ、ガディオとケレイナなどなど、様々な組み合わせで、想いが育まれています。

好きとか愛とか想いとかを多発的に出していて、しかもどれも高品質なんですよね。そこも本作品の魅力だなと感じました。

本作は「人の想い」や「人との繋がりの正の側面」がテーマになっていると感じるので、もしかしたらその影響もあるのかもしれませんね。

人の想いの形の一つが、愛や好意ですからね。

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

5巻も楽しみですね。

…………嘘です。

実は4巻の感想を書くのに時間がかかりすぎて、5巻もすでに読破しています笑

5巻の感想も書きますよ~。

2026年中に、8巻まで読破したい……!

 

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1~3巻の感想ブログも書いています。良ければ読んでみてください。

 

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【感想】『十戒』を読んだ感想 〜めちゃくちゃ百合だった件について〜

 

はじめに

マズラプです。309回目の投稿です。

今回は『十戒』を読んだ感想を書いていきます。

※ネタバレありです

 

 

 

今回の感想では、想像以上に百合を感じられたという点のみに焦点を当てています。

そのため、ミステリーに関する感想はほぼないです。ご了承ください。

 

『十戒』を読んだ感想 〜めちゃくちゃ百合だった件について〜

「好き」と伝えられるよりも、よっぽど『好き』を伝えられる行為

まず最初に、本作を百合だと感じた理由についてお話しします。

 

私は、終盤に明かされたことの顛末を受けて、以下の行為が印象的でした。

  • 里英の「綾川さんの殺害を目撃したのに告発しない」
  • 綾川さんの「殺すに値する理由があるのに、里英を殺さない」

これらは、ともに相手への好意を示す行為だなと感じました。

それゆえに、本作は“女性同士が並々ならぬ関係を向き合っている物語=百合"だと強く感じた次第です。

本記事では、そのことについて、また里英と綾川さんの抱く感情について、もう少し詳しく書いていきます。

 

相手への並々ならぬ想いを感じ合える

「殺害を目撃したのに告発しない」「殺すに値する理由があるのに殺さない」

それらの理由は、それらの行動に込められた感情は何なのでしょうか。

一般的に考えて(十分に可能であるのなら)「殺害を目撃したのなら告発するべき」だし、「殺すに値する理由があるなら殺すべき」です。

しかし、それらをしない、その行動に込められたものは何か。

 

私はそれを相手への“好意"なのではないかと考えました。

 

「この人には殺人犯になってほしくない(殺人犯として逮捕されたり指名手配されたりしてほしくない)。」

「殺すべきなのかもしれないけど殺したくない。」

それらには、相手に健やかな?形で存在してほしいという思いが滲んでいると感じました。

 

確かに一般的な、恋愛的な好きという感情とは違うのかもしれません。

しかし、本来合理性を持つ行動を歪めてしまうほどには、大きな想いであることは確かです。

 

そしてお互いに、相手が「殺害を目撃したのに告発しない」「殺すに値する理由があるのに殺さない」をしてくれていると理解した瞬間、相手の好意を感じられるのです。

相手がそうしてくれているんだ。つまり相手は、自分を信頼してくれている、認めてくれている、好いていてくれているのかなと、感じることができるのです。

 

そう考えてみると「殺害を目撃したのに告発しない」「殺すに値する理由があるのに殺さない」は、「好き」と言葉にして伝えるより、よっぽど『好き』を伝えられる行為だと言えるのです。

「好き」と言葉で伝えるよりも、よっぽど客観的に相手に証明できますからね。

このことに思い至った時、里英と綾川さんが、どれだけの想いを抱き合っているのかということが感じられ、胸に感情が溢れていました。

確かな溢れる想いと、想いの新たな示し方を知れて、感動しました。

 

綾川さんは、殺せる側の人間

ここで、綾川さんの人物像について考えてみます。

綾川さんは、他の6人もろとも島を爆破しようと企てていた小山内さんたちを殺害し、その殺害で罪に問われないようアリバイ工作をしていました。

確かに、野放しにしていれば自分たちが殺されてしまうかもしれないのなら殺してしまうのが最善手かもしれないですし、正当防衛が認められないようなシチュエーションで殺害してしまったのなら自分が殺人者だと疑われないような工作を図るのも合理的だと思います。

 

しかしこうも思うのです。

いくらなんでも、手際が良すぎないか……?

 

いくら身の危険を感じたからと言って、直接的な暴力を受けたわけでもない状況で、簡単に相手を殺害するという選択をとれるのでしょうか。

こんなにも手の込んだ工作を、人を殺した余韻の中で、すぐに思いつけるのでしょうか。

ここまで堂々と、白々しく、演技を続けられるのでしょうか。

完璧なアリバイ工作ができたからといっても、殺人を犯した重みに耐え続け、自白せずにいられるのでしょうか。

 

そう考えていくと、もしかすると、綾川さんは人を殺したことがある、人を殺せる側の人間だと、考えられるのではないでしょうか。

 

物語の最後に明かされた「綾川さんは結婚していて、夫は現在行方不明である」という事実も、このことを後押ししている気がします。

綾川さんの「勝手に期待して〜」の発言から、もしかしたら、綾川さんは期待を裏切られたことから夫を殺害していて、しかもそれが明るみにならないような工作をしているのかもしれません。

 

その真相はさておき、事実、綾川さんは3人殺しています。

しかも、正当防衛が成り立たない可能性のあるような状況で、殺しています。

そのうえ、冷静さを保ち、アリバイ工作までミスなく完遂しています。

つまり、綾川さんは『殺せる側の人間』であるといっても不思議ではないと言えます。

 

「殺人鬼のようにむやみやたらに殺すわけではないけど、自分に不利益が生じる、もしくは合理的だと判断すれば、殺す」

綾川さんはそんな人間だと、推察できます。

 

殺すに値する理由があるけど、殺さないでいてくれている

そう考えると、綾川さんが「殺すに値する理由を持つ相手を殺さないでいる」としていることが、どれほどのものなのかより深く感じられると思います。

 

なぜなら、里英に自分を見られているかもしれないのなら、里英を殺してしまえばいいからです。

 

小山内さんをはじめとした3人は、大方、9割方、他の6名に危害を加える行動をしそうでした。

でも「しそう」止まりともいえます。

そんな相手を、綾川さんは殺害しました。

つまり「不確定なら殺す」という判断を取ってもおかしくないのです。

 

しかし綾川さんは里英を殺しませんでした。

そこには、里英への好意があるのではないか、私はそう考えました。

合理的行動を留めさせているのですから、並々ならぬ想いですよね。

 

そして「殺せる側の人間に、殺すに値する価値があるにも関わらず、殺さないでいてくれている」と想像した時、なんというかすごく嬉しいというか、そんな感情が湧いてきてしまったんです。

認めてくれている、信頼してくれている、そんなことを感じられて気持ちが昂揚してしまうのを感じました。

 

しかし、その一方で、少しでも期待に沿わない行動をとれば、躊躇なく殺されるという恐怖もまた感じます。

「殺さないでいてくれている、でも殺されかけている、でもだからこそ殺さない判断を下し続けてくれているのが、どうしようもなく嬉しい

そんな気分になってしまいました。

 

里英が実際どのような感情を抱いていたかは分かりません。

しかし、このような感情の高まりは、初めて感じられました。

新鮮で激情で、非常に味わい深かったです。

 

寒さを感じた瞬間にウインドブレイカーをくれる

終盤のちょうど寒さを感じ始めていた里英に、ウインドブレイカーをかけてくれた場面」からも、綾川さんの”想い"を感じられます。

 

まず、寒いという気持ちを、即座にかつ正確に察してくれたことから「自分のことを見てくれているんだな、理解してくれているんだな」と嬉しくなります。

しかし一方で、それほどまでに心を見通されているということは、同時にこちらの裏切りも筒抜けであるということです。

里英が綾川さんを裏切り、綾川さんの犯行を誰かに話そうものなら、それをすぐに察知し、里英のことを殺しに来かねない、そんなただならぬ圧力も感じるのです。

まるであなたなことはなんでもわかってあげられるよ。だから、あなたが裏切ったらすぐに分かるからね」と言われているかのようですね。

 

この「心を掌の上で弄ばれているかのような感覚」を抱かされたり、「嬉しくて恐ろしくて、でもどうしようもなくこちらを見てくれていることは共通している感情」を向けられたりしているという状況に、なんというかゾクゾクしてしまいます。

 

具体的な行動から綾川さんの解像度が増した、味わい深いワンシーンでした。

 

「父よりも綾川さん」な里英

そして、綾川さんの値踏みのような視線を受けながらも、綾川さんを犯人だと告発しなかった里英もまた、綾川さんに並々ならぬ想いを抱いていると捉えられます。

殺意さえも混ざったドロッとした感情で自分を見定められていると理解していながら、正気を保ち綾川さんを告発しない判断をし続けた、これは綾川さんを受け入れ、綾川さんに想いを返していると、そう思えます。

 

作中では、里英が「父よりも綾川さん」と考える場面も見受けられました。

恐怖心で縛られているのなら、そんな考えにはならないと思います。

つまり、里英もまた、綾川さんに並々ならぬ想いを抱いていると考えられるのです。

 

そう考えたとき、本作は、まさに並々ならぬ想いを抱いた者同士による相思相愛の物語だと捉えることができます。

 

戒律を守り続ける=綾川さんを思い続ける

最後に、作中では「戒律は人生をかけて守り続けるもの」というような言葉も出てきていました。

そして本作におけるの真の戒律「綾川さんの犯行を告発しない」を守り続けるということは、綾川さんのことを思い続けることと同義だと言えます。

「綾川さんの犯行を告発しない」は綾川さんにまつわることですからね。この戒律を思い出すたびに、綾川さんを思い出すことは道理です。

この戒律を思いだす度に、綾川さんのに抱いた想いや綾川さんから向けられた感情も、一緒に思い出してしまうことでしょう。

つまり、もうすでに里英の心には、綾川さんが巣食っているわけです。

一生思い続けることを強いられていることは、心を奪われているともいえ、言葉の表面だけを見れば強い恋心と同じです。

 

「里英は、綾川さんに心を奪われてしまっている」

そう考えると、仄暗く粘つくようでありつつも、並々ならぬ想いを感じられて、胸がいっぱいになっていました。

 

改めて、新たな百合の形を開かせてくれて、本当にありがとうございました。

 

おわりに

今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。

正直、本作はミステリーを楽しもうと思って購入した作品でした。なので、こんな百合を味わえるとは思っておらず、もはや感動しました。

改めて、本作を手に取ってよかったです。

 

余談ですが、本作を購入したきっかけは、Xの百合小説botさんの投稿です。

 

まさかここまで濃い百合だったとは、恐れ入りました……!

これからも百合小説botさんの投稿をチェックしていこうと思います。

百合小説・ライトノベルに興味がある方や、幅広く百合小説の情報を得たい方も、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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