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ライトノベル「マッチングアプリで元恋人と再会した。」感想 印象に残ったこと3選 

1. はじめに

 マズラプです。177回目の投稿になります。

 今回は、ライトノベルマッチングアプリで元恋人と再会した。」を読んだ感想を書いていきます。

 「マッチングアプリで元恋人と再会した。」は、角川スニーカー文庫から出版されているライトノベルで、マッチングアプリが繋ぐ大学生ラブコメです。

 

 詳しくは、こちらの公式サイトをご覧ください。

マッチングアプリで元恋人と再会した。 | 書籍情報 | スニーカー文庫(ザ・スニーカーWEB)

 

 

 そんな本作品を読んで、印象に残ったことを3つ挙げていきます。

 

 どうぞ読んでいってください。

 

(※下記内容にはネタバレが含まれます。)

 

 

 

 

2.「マッチングアプリで元恋人に再会した。」を読んで印象に残ったこと3選

①両片想い+元恋人=強い

 まず、本作品を形作る要素の「両片想い」と「元恋人同士」の相性が良いと感じ、印象に残りました。

 

 

 両片想いでは、主人公が(もしくはヒロインも)「もっと近づきたいけど無理だろうな」と思う必要があり、片想いをせざるを得ないことの必然性が必要になります。

 この点については、各作品それぞれしっかり「主人公が『無理だろうな』と考えることの必然性」を提示していますが、たまに「俺なんて」という主人公に「いや、お前のスペックならいけるて!」と言いたくなるときもあります。

 

 その点において、本作品は、元恋人であるという要素が、両片想いの必然性を高めており、より自然な形で両片想いが形成されていると感じました。

 

 一度別れていると言う事実が、翔と光が片想いせざるを得ない状況、つまりは両片思いになっている状況に説得力を持たせているように思います。

 作中でも述べられていましたが、復縁の可能性は低く、翔や光が「やっぱり無理だよな」と考えてしまってもすんなり納得できます。

 

 

 最終的な翔と光の関係が「恋人」でも「他人」でもなく「友達より上恋人未満」という、なんだか歯痒くも微笑ましいものに落ち着いたことも、両片想い+元恋人の本作品らしさだなと感じました。

 

 両片想いの可能性は無限大ですね…!

 

 

 

 

②絶妙な文章表現

 次に、本作品の文章表現が好みで、印象に残りました。

 

読者に考えさせる余地を残した表現

 本作品には、光が翔と別れたことに対いて未練を感じていることや光が翔の友達を女友達と勘違いしていることなどを匂わせるような文章が多くあります。

 それらの文章は、「これはこうなのかな」と思わせるにとどめて、「これはこういう意図があります」と明確に示していません。

 これにより、読者に想像する余地を与えていて、読んでいてより楽しむことができました。

 

 

絶妙な距離感を保ち続ける

 また、両片想いの絶妙な距離感を保つ付かず離れずの表現も印象に残りました。

 

 「これは脈ありか…?」と思ったら「いやでも別れてるしなぁ」となり、「別の相手を探そう」となったかと思ったら、元恋人のことや過ごした日々のことばかり考えてしまっていたり__。

 こういった具合に、近づいたかと思えば離れて、離れたかと思えば近づいてを繰り返し、両片想いの状態を絶妙にキープし続けていました。

 これにより、ニヤニヤしつつも心地よい感傷に浸ることができ、読んでいて気持ちよかったです。

 

 

好きなシーン

 ここで、特に好きな場面を2つ挙げようと思います。

 

 1つ目は、心が「どんどん話しかけてください!」とチャットで打ってきた場面です。

 話しかけて欲しいとは言ってはいるものの、チャットで打ってきているので、本当に話しかけていいか迷ってしまうなと思いました。

 思わず「どっちやねん!」とツッコんでしまうような面白い表現で、特に印象に残りました。

 

 

 2つ目は、翔が光をおんぶしているときに、光の寝言を聞く場面です。

 光との日々はかけがえのない素晴らしいものだったんだなという温もりを感じると同時に、別れてしまった以上、そんな日々はもう訪れることはないのだという悲しみを感じ、形容し難い気持ちに浸ることができました。

 このような甘さと苦さを両方味わうことができる作品に最近ハマっているので、この場面は個人的にとても好きです。

 

 

 印象的な場面は、他にも挙げ始めればキリがないほどたくさんあり、好きな文章表現が満載の作品でした。

 

 

 

 

③最推しは…緑司くんに決定!

 心の中では翔のことが好きなのについつい憎まれ口を叩いてしまう光もかわいいし、コミュニケーションが苦手ながらも精一杯翔にアプローチをする心もかわいいです。

 

 しかし、最終的に緑司推しになりました。

 

 

 緑司は、最初はおちゃらけた主人公の友人というポジションのキャラクターかなと考えていました。

 しかし、物語が進み、「まるで内面を覗かれているかのように察しが良い」「非常に察しがよく本気で人を好きになったことがない」などの、緑司のパーソナリティが明らかになっていくにつれて、緑司はただならぬキャラクターであると感じるようになりました。

 

 そして、終盤に緑司は、翔が光との未練に決着をつけるための数々の手助けをしていたことが明らかになり、「緑司くん、めっちゃいいやつやん…!」と心の中で叫び、緑司の魅力に堕ちていきました。

 

 最後はやや誇張しましたが、察しがよく、他人のために悟られることなく行動するといった緑司のキャラクターは、個人的にとても好みです。

  

 そして、「緑司が、翔が光と話す機会を作るために行動していた」ということは、「緑司は、自分の時間を惜しみなく翔のために使った」と言い換えることができます。

 おまけに、緑司は光といるときにも関わらず、翔とのSNSのやりとりをしているときが一番楽しそうにしていました。

 

 緑司くん、ガチで翔くんのこと大好きじゃん…!

 これが『しょうえんてぇてぇ』か…!!

 

 

 そんな緑司くんの今後の活躍にも期待ですね!

 

 

 

 作者のナナシまるさん、なんかすいません…

 も、もちろん、光も心も翔も魅力的なキャラクターですよ!本当に思ってますよ!!

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 本作品を読んで、両片想いそしてラブコメの良さを改めて感じることができました。

 第2巻も発売されるとのことなので、今後の展開にも期待していこうと思います!

 

 では、今後ともよろしくお願いします。

 

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