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【感想】「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」印象に残ったこと3選

1. はじめに

 マズラプです。264回目の投稿になります。

 

 今回は、ライトノベル「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」を読んだ感想を書いていきます。

 

 

・「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」(五十嵐雄策, 2023, 電撃文庫)

 

 本文に入る前に、本作品は大変素晴らしい内容だったと、最初に言っておきたいと思います。

 

 

 まず、アニメ1期・2期そしてにじよんまでをも含めたアニメネタがふんだんに盛り込まれていて嬉しかったです。

 アニメにおける各キャラクターの転機となるような場面など、触れてほしいと思うことにしっかり触れていてくれて、虹ヶ咲への愛を感じました。

 

 

 また、ミニフィルムをつくる過程で、間章の内容と関連付けながら、「約束」「絆」「可能性」「調和」というテーマのもと、各ユニットごとの掘り下げがされていたことも印象的でした。

 

 

 そして、アニメのストーリーを補完するかのような内容や、アニメでは踏み込まなかった内容までもが描かれており、まるでアニメの追加ストーリーを見ているかのようでした。

 

 

 紅蓮の剣姫アニメ化決定を記念したミニフィルム作成の成功から、アニメ2期13話の「璃奈さん見ましたか!アニメ紅蓮の剣姫第1話!」に繋がっていると思うと、胸が熱くなり、鳥肌が立ちました。

 

 まだまだ言い足りないですが、キリがないのでこの辺で。

 

 

 このように、アニメを視聴していた私としても、十二分に楽しませていただきました。

 本当に素晴らしい作品だったと思います。

 

 

 

 さてそのことを踏まえたうえで、今回の記事では、あえてその中から特に印象に残ったこと3つに絞って、感想を書いています。

 

 決して今回挙げた3つしか語るところがないのではなく、延々と書き綴っていたい中で、特に語っておきたいことを3つ挙げたということです。

 その点につきましては何卒誤解のないようお願いします。

 

 「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は、本当に大好きな作品なので、どうしてもそのことについて断りを入れておきたかった次第です。

 前置きが長くなってしまい申し訳ありません。

 では、本文に移っていこうと思います。

 

 

 

 今回の記事では、本作品を読んで特に印象に残った以下の3つについて書いていきます。

①『想像』が『事実』に変わる 小説ならではの良さ

②「DiverDivaの熱い関係」再び

③解像度の高い璃奈の心理描写

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の 五十嵐雄策 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 

 

2. 「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」を読んで特に印象に残ったこと

①『想像』が『事実』に変わる小説ならではの良さ

 1つ目は、アニメで起きた出来事の際に、キャラクターがどう思っていたかが明言されていたことが印象に残りました。

 

 

 一人称視点で描かれる小説の特徴として、語り部となったキャラクターの思考が地の文に描かれているため、そのキャラクターの気持ちを鮮明に理解することができるという点が挙げられると思います。

 

 

 アニメの場合、発した言葉やそのときの状況、表情や声色、などといった状況証拠からキャラクターの気持ちを推測することになります。

 それがアニメの醍醐味ではあるのですが、裏を返せば想像の領域を出ず、事実として断定させることは難しいとも言えます。

 

 

 その点、一人称視点の小説では、嘘偽りのない気持ちが描かれていることがあり、そういった場面では、キャラクターの気持ちを断定させることができるのです。

 

 したがって本作品においても、キャラクターが、アニメで起きた出来事に対してその当時の気持ちを述べることは、『想像が事実に変わる』大きな価値を持つことと言えます。

 

 物語の中で各キャラクターが、アニメで起きた出来事に対して、そのときどんな気持ちを抱いていたか思い返す場面が度々あり、「あのときはそう思っていたのか」「やっぱりそう思っていたんだ」と感じることができました。

 

 

小説だからこそ得られた感動

 中でも

・果林と愛が、どちらも2人でステージをつくることに特別な感情を持っていること

・かすみがせつ菜のことが大好きだと思っていること

・せつ菜が、アニメ1期第3話で侑がせつ菜のことを大好きだと言ってくれたことを嬉しく感じていたこと

・璃奈が、1期6話でせつ菜にはんぺんを助けてもらったことを感謝していること

 

 あたりは、明言してくれて特に感動した部分になります。

 

 

 アニメの内容を振り返り、そのときの気持ちを語ってくれると、「やっぱりあのときはそう思っていてくれたんだね!」といったように胸が高鳴ります。

 

 

 

 本作品を読んで、また一段と虹ヶ咲が大好きになりました。

 

 この感動は小説だからこそ感じられたものだと思います。小説という媒体で虹ヶ咲の物語が描かれて、本当によかったと思いました。

 

 

 

 

②「DiverDivaの熱い関係」再び

 2つ目は、DiverDivaの担当回である第3話が最も感動したので、詳しく語っていきたいと思います。

 

 

 

アニメからさらに踏み込んだ内容

 まず印象的だったのが、「果林が卒業したあとのこと」について触れられていたことです。

 

 アニメ2期11話でも、3年生が卒業することについては触れられていましたが、あまり深くは掘り下げられていませんでした。

 

 そのため、今回愛の口から果林が卒業したあとのことについての言及がされたときには「えっ!そこまで踏み込むの!?」とかなり驚きました。

 

 

 このことも、本作品がアニメの追加分のストーリーとして捉えられると感じた理由の1つです。

 

 

 

互いに相手を燃えあがらせるDiverDiva

 そんな展開から、アニメ2期第4話で感じた「DiverDivaの熱い関係性」を再びを感じることができ、胸が熱くなりました。

 

 

 果林の気持ちを聞いて愛がまずしたことが、言葉を紡ぐことではなく、強引に「Eternal Light」のパフォーマンスを始めたことというのが、まさにDiverDivaらしいなと思いました。

 「何も言わなくても果林なら一緒に最高のステージをしてくれる」そんな愛の果林への信頼が伝わってきます。

 

 そして果林もその信頼にしっかり答えていて、互いが互いを高め合うDiver Divaのバチバチな熱い関係が垣間見えました。

 

 まさに「これぞDiverDivaだ!」といった展開に、思わず鳥肌が立ちました。

 

 

 DiverDivaの「沈んだ相手を、燃え上がらせて自分の隣に引っ張り上げる。なぜなら、絶対に自分の隣に戻ってきてくれることを信じているから」という関係性が、熱くてかっこよくて、本当に大好きだと、改めて思いました。

 

 小説でも、DiverDivaの熱さを感じられて本当によかったです。

 

 

 

今度は愛が果林を引っ張り上げる番

 アニメ2期4話では果林が沈んだ愛を引っ張り上げていましたが、今回は愛が果林を引っ張り上げていたことも印象に残りました。

 

 これにより、お互いに相手を引っ張り上げ合ったことから、今回のストーリーを経て、互いに高め合う関係が完成したとも言えるのかもしれませんね。

 

 もちろんステージ上でのパフォーマンスなどで普段からお互いに高め合っているためすでにDiverDivaとしては十分完成されていたわけですが、やっぱり愛も助けてもらいっぱなしは嫌でしょうから。

 

 そういった意味でも、今回このストーリーが描かれてよかったなと思いました。

 

 

 

『Eternal Light』のチョイス

 さらに、愛が「Eternal Light」を選んだというのも印象的でした。

 

 はじめは、アニメで披露された曲だからかなと考えていましたが、QU4RTZのストーリーでは、アニメで披露されたわけではない「ミチノサキ」が歌われていて、そういうわけではなさそうだと感じました。

 

 

 そして改めて考えたとき、本作品のDiverDiva担当回のテーマである『絆』が関係しているのではないかと思いました。

 

 愛は「Eternal Light」という曲名を『絆は、2人の間に残り続ける、永遠の光のようなものである』と表現したかったのではないでしょうか。

 

 そう考えると、実に的確で最高のチョイスだったと言えますね。

 

 

 

 

 このように、DiverDivaの深掘りがされた第3話では、他の話以上に、感情が昂り感動することができました。

 

 今回のストーリーを経て、DiverDivaがもっともっと好きになりました。

 

 改めて、素晴らしい物語をありがとうございました。

 

 

 

 

 

③解像度の高い璃奈の心理描写

 3つ目は、以下の文が印象に残りました。

 

(璃奈ちゃんボード『にっこりん』)

 PVを見ながらなおも興奮した声を上げてくれているせつ菜を見ながら、心の中で璃奈ちゃんボードを掲げるのだった。

 

 こちらは、一見なんの変哲もない地の文です。

 そこ!?と思われる方も多いかもしれません。

 

 しかし私は、この文から、璃奈の心理描写の解像度の高さを感じ、作者の方の虹ヶ咲への愛が伝わってきました

 

 

 璃奈は、感情を表に出すことがかなり苦手で、普段は無表情であるかのような顔をしています。

 そのため、表情を描いた璃奈ちゃんボードを用いることで感情を表現しています。

 

 このことは、璃奈は表情の出し方が分からないことを意味しています。

 つまり、心の中であろうと、感情を表情に出すことは難しいのです。

 

 

 なので、「心の中で笑った」ではなく、「心の中で璃奈ちゃんボードを掲げた」がより適切な表現になると言えます。

 

 

 この部分を読んで、璃奈の抱える「感情を表に出すのが苦手」ということの辛さを改めて感じました。

 しかしこのことにより、璃奈ちゃんボードを開発できたこと、そのきっかけとなった同好会メンバーとの出会いが、どれだけ璃奈の人生を変えたのかということも、改めて感じることができ、胸が熱くなりました。

 

 

 そしてそれ以上に、これほどまで璃奈の心理描写を的確に描いてくれたことに感動しました。

 

 

 ありがとう五十嵐先生

 ありがとう璃奈ちゃん

 ありがとう虹ヶ咲

 

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 改めてになりますが、今回挙げた3点は感じたことのほんの一部にすぎず、語りきれないほどたくさんの感動を得られたことをお伝えしておきます。

 本当に素晴らしい作品でした。

 感謝してもしきれません。

 

 

 さて、最後に、あとがきを読んでいて、もう一つ衝撃的なことが描かれていました。

 なんと「本作品の制作にあたって、紅蓮の剣姫の世界観や設定、詳細ストーリーも考えられており、まとめれば文庫本一冊分くらいにはなる」とのことです。

 

 

 ぜひ、紅蓮の剣姫本編の書籍化も、よろしくお願いします!!!(直球ストレート)

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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