マズラプです。286回目の投稿になります。
今回は、ライトノベル「死亡遊戯で飯を食う。6」を読んだ感想を書いていきます。
※ネタバレありです。
・「死亡遊戯で飯を食う。6」(鵜飼有志, ねこめたる, MF文庫J, 2024)
ネタバレを極力抑えた感想はこちらです。
死亡遊戯で飯を食う。6 #読了
— マズラプ (@PmP68096801) 2024年4月26日
面白かったです!!
心地よい驚愕や胸熱を味わえました😆
1つのゲームに複数の意味を込めているのが、実に巧妙ですね✨
多段の驚きを用意する構成には脱帽でした
また、今回を経て、より一層幽鬼に愛着が湧きました😊
頑張れ幽鬼!🙌
(1/2)#死亡遊戯#マズラプ本 pic.twitter.com/ewDCvluv8P
本記事では、ネタバレを開放して、書きたいことを書きたいように書いています。
また、書き終えられずに公開できない事態を避けるため、全力で簡潔にまとめています。
本記事の内容はこちらです。
①多段の驚きが用意されていた「メイデンレース」
②スノウルームに込められた意味
③デスゲーム作品で描かれる人との繋がり
おまけ:カッコ良すぎるイメチェン
本記事は、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなという趣旨で書いています。
作者の 鵜飼有志 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!
作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。
①多段の驚きが用意されていた「メイデンレース」
1つ目は「メイデンレース」における物語構成の秀逸さが印象に残りました。
メイデンレースを読んでいる最中の私はこんな感じでした。
幽鬼は最初からプレイヤー向きのメンタルだったのか〜
→鈍感だっただけかい!
→幽鬼のエージェントはお前だったんかい!!
このように、多段階で驚きの展開が用意されていたのが、とても面白かったです。
今回幽鬼のエージェントの素性が明かされたことで、幽鬼個人だけでなく、幽鬼とエージェントのコンビにも愛着が持てるようになりました。
幽鬼の目標が、幽鬼の独り歩きではなく、幽鬼とエージェントの二人三脚に変わったような感じがします。
それにしても、こんなに重要な設定をここまで温存していたとは……。鵜飼先生の物語構築力の高さに脱帽です。
②スノウルームに込められた意味
2つ目は、スノウルームに込められた意味が印象に残りました。
「スノウルームの開催自体が意味を持っている」という展開は、非常に印象深かったです。「なるほど!」と唸らされると同時に、幽鬼の辿ってきた軌跡の重みに胸が熱くなりました。
スノウルームは、幽鬼が自身の幻影とけじめをつけるためだけのものではなかったのですね。
さらに、最後には今回の幻影騒動を経て、幽鬼がさらなる成長を遂げていたことが明らかになりました。
このことから、もしかしてスノウルームには、以下の3つの意味が込められていたのではないかと考えました。
- 幽鬼が今までの人生で築いてきた人間関係の証明
- 幽鬼の成長の証明(幻影が見えていた時点で感覚器官が成長していたと言えるため)
- 幽鬼のさらなる成長の糧(幻影の克服+さらなる感覚器官の強化)
この「1つのゲームに複数の意味を込める」スタイルは、実に巧妙で、唸らずにはいられませんでした。さすが死亡遊戯ですね。
③デスゲーム作品で描かれる人との繋がり
3つ目は、幽鬼の人間関係の温もりが印象に残りました。
幽鬼の人脈の証明や師弟のやりとりなど、人との繋がりの温かさを感じる場面が多かったです。
白士が最後のトラップを回避できなかった原因は「自身が思っていた以上に、白士が幽鬼の身を案じていたから」だったらいいな〜なんて考えていました。
本作では、人はポンポン死んでいきます。しかしだからこそ、生き残った者同士で築き上げた人間関係の温かさが、際立つのかなと感じました。
「デスゲームものでありながらも、積み重ねられてきたものの存在も描かれている」今回はそんな回なのかなと思いました。
まさに人生、まさに死亡遊戯で“飯を食う"ですね。
お後がよろしいようで。
おまけ:カッコ良すぎるイメチェン
上記3つに加えて、幽鬼の髪型チェンジも印象に残りました。
いい機会なので短くまとめることにしたのだ。
もう二度と、後ろ髪を引かれないために。
(「死亡遊戯で飯を食う。6」より引用)
こんなにかっこいいショートヘアへのイメチェンあります???
「後ろ髪を引かれる」のダブルミーニングと、倒置法が、いい味を出していますね。
やっぱり幽鬼しか勝たん!
ショートヘアになった幽鬼も、今まで以上に推していこうと思います。
今回の内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
参考文献
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