ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

「思わず切なくなる… キャラクターから語られる『コミュ弱』あるある」 本を読んで印象に残ったこと21

1. はじめに

 マズラプです。28回目の投稿になります。ついに4週間連続投稿を達成できました。このまま1ヶ月連続投稿も達成していきたいです。

 さて、今回は本を読んで印象に残ったこと第21弾です。今回は、ライトノベルを読んでいて、自分も非常に共感できる、「コミュニケーションが得意ではない人の気持ち」が描かれた部分を見つけたので、それについて紹介していこうと思います。共感できるかそうでないか考えながら今回の内容を読んでみていただければと思います。

 

 

 

2. 陽キャになりたい陰キャな主人公

 まず、今回印象に残った部分の補足情報をお伝えします。

 今回は、「私が恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」というライトノベルにおける、女子高生の主人公「甘織れな子」(以後 れな子)のセリフや心情が書かれている地の文から、いくつか印象に残った部分を取り上げました。れな子は、ひとりぼっちだった中学時代を捨てて、友達をたくさんつくれるような身の振る舞い方等を特訓しました。その甲斐あって、無事にクラスの中心的キャラクターたちのグループに属することができたという華々しい高校生デビューをしたキャラクターです。しかしながら、元々交友関係が希薄で話す等のコミュニケーションがあまり得意ではないが故、学校が始まってから終わるまで延々と続くコミュニケーションの連続に、精神的にも体力的にも疲れ切っていました。要するに、「元陰キャ陽キャもどき」です。

 作中には、そんなれな子が語る、コミュニケーションが苦手な人、通称「コミュ弱」のあるあるがいくつも描かれています。それらは、学生時代から現在まで絶賛陰キャである私も非常に共感できるものでした。

 というわけで、今回は本を読んで印象に残ったこととして、面白くも切ない「コミュ弱あるある」を、私自身の経験談も交えながら、3つ紹介していきます。

 

 

 

3. コミュ弱あるある

 では、今回印象に残った部分を紹介していきます。

 まずはこちらです。

 

“「しゃべるたびに、マジックポイントを消費しているんですよぉ!」(中略)

「私は会話力が低いので! ほんっとに集中してないと、バスケの高速パス回しみたいな会話にぜんぜんついていけなかったり! 急な沈黙がこわくてべらべらどうでもいいことを喋って、人のターンを奪ったりいちゃうの!」“

 

 

 このように、コミュ弱あるある1つ目は、「いろいろ考えすぎて話すだけで疲れる」です。

 私のようなコミュニケーションが苦手な人は、会話における最適解を見つけ出すのに時間がかかります。相手に好印象を与えるには、相手を不快にさせないためには、どの話題、どの言葉を選べばいいのか、今は自分が話していいのかそれとも誰かが話すのを待つべきなのか、今の発言はどのような意図が込められていてそれにどう反応するのべきなのか…などなど、会話には選択肢が無数に存在します。そして、選択肢を誤ってしまうと好感度が下がってしまいます。好感度が下がってしまうと、相手と気まずくなって関係性が悪化し、果てにはその相手のいるグループに属することができなくなる可能性もあります。したがって、好感度の低下はなんとしても防がなければなりません。私たちコミュ弱は、苦手ながらも好感度が下がらない選択肢を必死に考えて、会話というコミュニケーションに日々身を投じているのです。

 また、そのように会話中ずっと神経を尖らせているわけですから、会話をするたびに疲労がたまっています。それをれな子は、ゲームにおける技を使用するために必要なエネルギーである「マジックポイント」に例えて、会話をするたびに疲労が溜まるということを表現しています。

 

 

 次はこちらです。

 

“寝る前に一日の行動を思い返して自分の失点を数えて反省する日々!“

 

 

 このように、コミュ弱あるある2つ目は、「失敗をすごく引きずり精神的ストレスに苛まれる」です。

 前述したように、私のようなコミュ弱は、コミュニケーションが得意ではありませんから、日々何かしら、多少なりとも相手の気分を害するような言動をとってしまいます。相手が気分を悪くしたときは、表情や声色などの態度から、こちらにもそれが伝わってくることが少なくありません。

 そんなとき、私たちは「ああ、やってしまった」と心の中で頭を抱え、こうすればよかったああすればよかったと、後悔の念に苛まれてしまうのです。前述したように、好感度を下げることは今後の生活に関わってきますし、何より相手に不快な気持ちを抱かせてしまったという事実が心に重くのしかかってきます。その場で立ち直ることができれば問題ないのですが、私たちコミュ弱は、会話をするのが苦手なので会話で好感度を取り戻すことは難しく、減少した好感度に目がいってしまい、なかなか立ち直ることができません。そしてその後悔は、寝る前まで続き、布団に入った後でさえ、精神的ストレスに苛まれてしまうのです。

 

 

 最後はこちらです。

 

“(コミュ障だけどわたしはふたりきりなら話せるのだ! 少しなら!)“

 

 

 このように、コミュ弱あるある3つ目は、「1対1ならなんとかしゃべれる」です。

 私たちコミュ弱は、表情、声色、話題、意図など、会話の中に含まれている情報量の多さに日々圧倒されています。しかし、当たり前のことではありますが、それらの情報量は、会話に参加する人数が増えれば増えるほど多くなり、減れば減るほど少なくなります。つまり、1対1の会話、要するに自分と相手のみのふたりきりだけの会話が、情報量が最も少なくなる場合なのです。

 ここまで情報量が少なくなれば、コミュ弱でもなんとか円滑に会話を行うことができます。注意を払う表情や声色は目の前の相手のもののみで良いですし、相手に主導権を渡せば相手がしゃべるのを遮ってしまうこともありません。話題だって、相手が好きそうなものを挙げれば良いのです。このようにふたりきりでの会話は、大人数での会話に比べて、圧倒的に対処しやすいのです

 しかしながら、対処しやすいといっても会話であることに変わりはないので、マジックポイントはしっかり減っていきます。そのため、たとえふたりきりであったとしても、会話を続けられる時間は限られるというわけです。

 

 

 今回紹介する部分は以上になります。いかがだったでしょうか。

 自分で改めて振り返ってみると、大変だなぁとため息が出てしまいます。学生時代は特に、クラスという固定された人間関係の中でポジションを探りながら生きていかなければならないので、余計に大変だったとしみじみ思います。生きるって大変。

 

 このようなコミュ弱あるあるを作中で面白おかしく取り扱い、「こういうことあるある」と私を楽しませてくれた作者の方に称賛と感謝を送りたいと思います。

 

 ちなみに、「私が恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」は、心が悲しくなるような重い内容ではなく、笑いや萌えが溢れる楽しいガールズラブコメですので、そこは誤解しないでくださいね!!

 

 

 

4. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 余談ですが、私の交友関係が希薄なのは、私がコミュ弱だからです。今回挙げたようなあるあるで疲れるのなら、いっそ友達なんて必要最低限でいいや、そういう結論に至った結果が、今の交友関係の薄さに表れています。この生き方をしてから疲れは減りましたが、やはり社会とのつながりや信頼できる人の存在などは人生を生きていく上で必要不可欠だと思いますので、なんとか頑張っていきたいものです…。

 では、今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

5. 参考文献

・「私が恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」,みかみてれん ,2020 ,ダッシュエックス文庫 

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?) (ダッシュエックス文庫) | みかみてれん, 竹嶋 えく |本 | 通販 | Amazon

 

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・公式サイト

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)|ダッシュエックス文庫