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【感想】「死亡遊戯で飯を食う。」読んで印象に残ったこと2つ+今後に期待すること 〜一風変わったデスゲーム作品〜

1. はじめに

 マズラプです。197回目の投稿になります。

 

 今回は、ライトノベル死亡遊戯で飯を食う。」を読んだ感想を書いていきます。

 

 

 

 本作品を読んで、印象に残ったことや今後の展開に期待することを挙げていきます。

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の鵜飼有志先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 

 作者の方や関係者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 

2. 「死亡遊戯で飯を食う。」を読んで印象に残ったこと2つ+今後に期待すること

①『常連』視点で描かれるデスゲーム

 1つ目は、本作品が「デスゲームの常連視点」で描かれていたことが印象的でした。

 このことにより、以下の2つのことを感じました。

 

 

淡々と進むデスゲーム

 まずは、デスゲームがあまりにも淡々と進むことです。

 

 デスゲーム作品といえば「登場人物がパニックや恐怖に陥る」「何も分からない」「人の悪い部分が滲み出てドロドロになる」などが定番だと思います。

 

 しかし、本作品は「デスゲームの常連であるキャラクターの視点」で描かれているので、このような定番がまるで存在しません。

 

 ゲームの流れやルールは大体分かっていますし、それ故に必要以上の恐怖はなくパニックも起こりません。さらには今まで協力的に接してきたプレイヤーを殺す瞬間には、葛藤や罪悪感はなく「近くにいたから」という理由でさらっとやることさえあります。

 果てには「解説は話が長い」「初心者の指導は大変だ」などの『デスゲーム常連あるある』が語り出される始末です。

 

 

 このような「あまりにも淡々と進んでいくデスゲーム」という作風に斬新さを感じ、楽しむことができました。

 

 

 

デスゲーム常連者の異常性

 次に、デスゲーム常連の異常性が垣間見えたことです。

 

 本作品は、デスゲーム常連プレイヤーの主人公である幽鬼の一人称で進むことが多いです。

 

そんな中で、幽鬼の以下のような決めごとや考え方が、印象に残りました。

  • 防腐処理を利用して手足を手札として考える
  • 必要があるときは近い人から殺す
  • 笑顔でデスゲーム会場に向かう
  • 『利他』と『必要があるときはさっさと殺す』を並行して持ち合わせている
  • 痛みや恐怖よりも、衣装の当たり外れや扇情的だなぁとか考える
  • 危機的状態になるほど頭は冷静になっていく

 

 これらは、デスゲーム常連プレイヤーの異常性を表していると感じました。

 上記の内容からは、デスゲームのしすぎによる身体の適応、感受性のズレ、心を守るためとも取れる機械的思考などが伝わってきます。

 

 幽鬼の「足を切断されるのに、メイドさんに押さえつけられている状況に背徳感を感じていた」描写を読んで、「これがデスゲーム常連プレーヤーか…!」と戦慄していました。

 

 

 デスゲーム常連の視点で描かれているからこそ、上記のようにデスゲーム常連であるということがいかにヤバいのかということが感じられ、この点も新鮮で面白く感じました。

 

 

 

 

②デスゲーム×人生

 2つ目は、デスゲームに「人生」「生きる」というテーマが組み合わせられていたことが印象に残りました。

 

 作中の「実社会でやっていけよ!」「目標がある方が偉い、優れている気がする」「師匠の夢を継ぐ」などから『デスゲーム×人生』がこの作品のテーマの1つなのかなと感じました。

 

 なんと本作品は、デスゲーム作品でありながら、人の死や人間の闇の面ではなく、デスゲームを生業としているプレイヤーの『生き様』にフォーカスを当てているのです。

 まさに死亡遊戯『飯を食う』ですね。

 

 「ゴーストハウス」をいとも簡単に攻略した幽鬼のルーツに迫る内容は、読んでいてなんだか胸が熱くなりました。

 

 

 まさかデスゲームもので「人生」「生きる」といった内容の熱さを感じることになるとは思ってもおらず、今まで感じたことのない感情を味わうことができました。

 

 

 また、プレイヤーの生き様にフォーカスすることも、前述した「デスゲーム常連プレイヤー視点で描かれていること」に起因していると言えます。

 したがって、この『常連視点』こそが、本作品の1番の魅力と言っても差し支えないのではないでしょうか。

 

 

 

 とにもかくにも、様々なベクトルで面白い作品でした。

 新鮮な気持ちを味わわせてくれて感謝しております。

 

 

 

 

今後に期待すること

 では最後に、本作品の今後の展開に対して私が期待することを述べて終わろうと思います。

 

 ズバリ「キャラクター属性(ゲーム参加歴、行動方針、能力、性格など)×ゲームの内容」の構図による面白さです。

 

 デスゲーム作品であるが主人公はなかなか死なず、多くのゲームに参加しそうな本作品だからこそ、期待できることだと思います。

 デスゲームものでありながら、能力バトルものの面白さも味わえてしまうのではないでしょうか。

 

 ゲーム参加回数でなんとなくの強さが分かることや、「◯◯回目」で時系列を表現することとか、考えているだけでなんだかワクワクしてきます。

 

 

 新キャラクターや新ゲームも登場するでしょうし、今後の展開が非常に楽しみです。

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 上記の内容では触れていませんでしたが、幽鬼の見た目や雰囲気がかなり好みです。

 半分くらいは幽鬼の魅力に惹きつけられて購入を決意しました。

 そんなわけでこれからも生き続けてくれ〜!

 

 死亡遊戯で飯を食う。」第2巻は2023年1月25日発売です!

 本記事を読んでいただいたみなさん、ぜひ買いましょう!!

 (ダイレクトマーケティング)

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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追記

 死亡遊戯で飯を食う。2」の感想も書きました。

 

 気になる方はこちらもどうぞ!

 

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