ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

「闇雲にリーダーを代えるだけでは、問題の根本的な解決にはならない」 本を読んで印象に残ったこと44

1. はじめに

 マズラプです。70回目の投稿になります。

 70回ということは、あと30回、すなわちあと1ヶ月連続投稿することができれば、晴れて100回連続投稿を達成することができるというわけです。そう考えると、100回目の投稿も近づいてきたことを実感しますね。

 改めまして、当ブログに足を運び、読んでいただいているみなさん、ありがとうございます。今後もブログ更新に励んでいきます。

 

 さて、今回は、本を読んで印象に残ったこと第44弾になります。今回は、松井忠三さんの無印良品は仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい」からの内容になります。この本は以前こちらの記事でも取り上げました。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

 今回も勉強になる内容だと思いました。どうぞ読んでいってください。

 

 

 

2. リーダーを代えたところで問題の根本的な解決にはならない

 では、今回印象に残ったことについて書いていきます。

 

"部署で問題があった時は、リーダーが全責任を負う。確かにそれは、一見筋が通っているように思えます。しかし、そこでリーダーを代えたところで、根本的な解決にはならないのです。

 ころころとリーダーを代えると、次にリーダーになった人はクビを切られるのを恐れて、無難な判断をしがちです。そうなると抜本的な改革ができないので、問題を先送りにするだけになります。結果的に、リーダー不在の体制になってしまうのです。

(中略)

 もちろん責任の所在をはっきりさせるのは大事ですが、それは個人の責任を問うためではなく、根本的な問題解決を探るためです。リーダー自身が問題点に気づき、改善しないことには実行力のあるリーダーにはなれません。"

(「無印良品は仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい」松井忠三 より)

 

 

 このように、問題の全責任をリーダーのせいにし、問題が起こるたびに責任を取らせてリーダーを代えていては、問題の根本的解決にはならないのです。

 

 確かに、問題が発生したときに、組織の最高権限を有するリーダーに責任を問うのは当然かもしれません。リーダーが何か不正をしたなど、明らかにリーダーの行動に問題があった場合はリーダーを代えれば問題は解決するかもしれません。しかし、元々のその組織の方針やシステムに問題があった場合は、リーダーを辞めさせても、発生した問題は解決しないのです。

 

 問題が起きるたびにリーダーを代える方針を取っていると、リーダーは問題解決よりも自分の保身に走ります。ドラマやアニメでは、「責任は全部俺がとる!」というかっこいい台詞を吐くキャラクターもたくさんいますが、現実ではそうはいかないものです。私自身も「どんな理由があったとしても、あなたの行動が損害を発生させたら、あなたを解雇します」と言われたら、問題を解決しようだなんて思いません。触らぬ神に祟りなしというわけです。

 また、いつどんな原因でリーダーを辞めさせられるか分からないので、長中期的な計画を練りにくく、短期的な計画に基づいた行動を取らざるを得なくなります。これでは根の深い問題を解決するのは困難と言えるでしょう。

 

 日本の組織は基本的にリーダーの指揮のもと行動するため、リーダーがこのような状態では、その組織は問題解決を行うことができなくなります。そうなってしまっては、問題を解決することは不可能となるのです。

 

 このように、リーダーの立場が不安定だと、リーダーは行動が間接的に制限されてしまい大胆な行動を取らなくなり、結果的にリーダーがいないのと似たような状態になってしまうというわけです。

 

 

 問題解決を促す方法として、無印良品では以下のような対策をとったそうです。

 

"私は社長になってから、主要幹部は三年間固定することにしました。

 これでリーダーも腰を据えて各部署の問題点を洗い出し、徹底的に改善できるようになりました。"

 

 

 このように、リーダーと、リーダーと同等の立場である幹部を、何があっても一定期間は固定することで、リーダーたちは問題解決に様々なアプローチをとることや、長中期的な改革を計画することができるようになり、問題の根本的解決をはかることができるようになる、というわけです。

 

 

 今回取り上げた中で「個人の責任を問うためではなく、根本的な問題を探るため」というフレーズが一番印象に残りました。本書にはこのようなことも書かれています。

 

"人に責任を押しつけ、自分には関係ないと思っている。問題の本質に目が向けられず、思考停止している。これでは、根本的な解決にはとうてい辿り着けません。"

 

 

 問題が発生したとき第一に考えなければならないのは、その問題の原因を分析し、二度と起こらないようにすることです。責任の所在を問うのは、問題を解決するための糸口を見つけるためであり、悪者探しをするためではありません。

 

 リーダーを代えるというのは、あくまで問題解決の手法の1つに過ぎないのです。闇雲にリーダーを代えるということは、目的と手段が逆転してしまっているとも言えるのではないでしょうか。

 

 

 今回印象に残った部分を読んで、問題が発生したときには、「問題を解決することが目的である」「何が問題の原因か見極める」ということを意識して、問題に向き合っていこうと思いました。

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 余談ですが、何が問題か見極めることは、シャドウバースをしていたときにもよく考えさせられました。シャドウバースは敗北原因を「運」に押し付けることができますが、基本的に運以外の要素が原因になっているというのが現実です…。お祈りやお祓いをする前にやることが山ほどあるんですよねぇ…。たかがゲームと侮ることなかれ…。

 では、今後もよろしくお願いします。

 

 

 

4. 参考文献

・「無印良品は仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい」, 松井忠三, 2013, 角川書店

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