1. はじめに
マズラプです。272回目の投稿になります。
今回は、百合漫画「志乃と恋」の感想を書いていきます。
※ネタバレありです
・「志乃と恋」(千種みのり, 2023, MFC)
本作品を読んで特に印象に残った以下の3つについて書いていきます。
①「ネコっぽいタチ」って…いいね
②チョーカーの裏にすっと指を差し込ませる志乃さん
③志乃と恋ワールド全開の第7話
どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。
作者の 千種みのり 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!
作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。
2. 「志乃と恋」特に印象に残ったこと・好きなシーン3選
①「ネコっぽいタチ」って…いいね
1つ目は、本作品全体を通して、志乃と恋の関係性が印象に残りました。
そして、本作品を読んで「ネコっぽいタチ」の良さを感じることができました。
いやぁ…ネコっぽいタチって…いいですね。
志乃はおどおどあわあわしていて、いかにも「ネコっぽいなぁ」と感じさせる雰囲気を常に纏っています。
でも、気づいたらそのまま押し倒しているんですよ。
正直驚きました。
性格や言動もそのままいく感じなのかと、状況を飲み込むのにいくばくかの時間を要しました。
しかし、それと同時に理解しました。
これが「志乃と恋なのか…!」と。
この作品を読むまでは、どちらかというと「タチはタチっぽい言動をしていてほしい」タイプでしたが、志乃と恋のイチャイチャを見ていて「これはこれで…ありかも…!」と思うようになりました。
おどおどあわあわしながら圧倒的な攻めを繰り出してくるタチの子…
これはこれでゾクゾクして良い…!
私の中で何かが目覚めてしまいました。
新たな感情を知ることができ、嬉しい限りです。
②チョーカーの裏にすっと指を差し込ませる志乃さん
2つ目は、第5話『バレンタイン』の最後のシーンが印象に残りました。
第5話は、志乃が恋のことをどれくらい想っているのかが、動作からも表れていて印象的でした。
第5話では
・志乃を気遣う様子から、志乃のことを想っていることがよくわかる恋
・独占欲がないから妬かないのではなく独占状態を維持できているから妬いていないことが垣間見える「みんなが知らないレンを知ってるから……だから全然妬かないよ」という志乃のセリフ
なども良かったのですが、私は別のところが一番印象に残りました。
それは志乃の「だから全然妬かないよ」付近の話なのですが
なんと志乃さん、恋のチョーカーと首の間に指を差し込んでいるじゃありませんか。
このことに気づいたとき、志乃がどれだけ恋のことを想っているかが伝わってきてゾクゾクしました。
実を言うと、ここが本作品の中で一番好きな部分だったりします。
それほどまでに印象な場面でした。
順を追って説明します。
まず、志乃が指を差し込んだ場所であるチョーカーと首の間、つまりは喉の部分についてなんですが、
ここって、人体における急所なんですよ
他人に首ましてや喉元を触らせることなんてまずないでしょう。友人や家族が相手であったとしても、ほとんどないと思います。
そんな場所に志乃は、すっと、あたかも自然な流れであるかのように、指を差し込んだわけです。
これは、それほどまでに恋との心理的距離が近いことを表しているのだと感じました。
まるで「私は恋のこんなところにまで触れられるんだよ」と言っているかのようです。
しかも今回はチョーカーの裏にある部分を触っているんです。
わざわざチョーカーで隠れている場所を触りに行っているのですから、ハードルはさらに高いと言えます。
それでもすっと触っちゃっているんです。
セリフだけでなく、行動からも、志乃の独占欲とも言えるような、恋への強い想いが垣間見えたシーンでした。
ちなみに、恋の気持ちを想像するために、喉元を好きな人に触られるのをイメージしてみたのですが、なんだかすごくゾクゾクしました。
恋もこんな感じだったのか…!
みなさんもやってみましょう!(???)
③志乃と恋ワールド全開の第7話
3つ目は、第7話『保健室』が印象に残りました。
第7話におけるイチャイチャは、志乃と恋の真骨頂を目の当たりしたように感じ、脳裏に焼き付きました。
なんと志乃さん、謝りながらも、立場を入れ替えて、しかも手を縛っているじゃありませんか!
手を縛る行為は、相手の抵抗を禁ずる行為と捉えられます。
志乃さん、もうやる気満々じゃないですか!
志乃の目はぐるぐるになっていて、まるで理性が壊れてしまったかのようでした。
それでも相変わらずおどおどな雰囲気を纏い続けている志乃…。
これが「ネコっぽいタチなのか!」と一人で興奮していました。
また、恋の「タチっぽいネコ」な雰囲気もよかったです。
変態と煽るようなセリフを吐いておきながら、立場を入れ替えられ、手を縛られたあとは、威勢を欠いてたじたじになっている様子に萌えを感じました。
予想を超えた志乃の行動に少し恐れを感じながらも、そんな志乃を見られて喜んでいるかのような、そんな気持ちを感じさせる恋の仕草や表情にグッときました。
「志乃と恋」ワールドを存分に堪能できる素晴らしい話でした。
3. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
余談ですが、本作品に触れたことで、千種みのり先生のイラストにハマってしまいました。
千種先生はライトノベルのイラストも多く手掛けているようですね。
私はライトノベルもそれなりに読むのですが、最近ではついつい千種先生のイラストが表紙の作品に目が引き寄せられるようになっています笑
直近ですと、「デスループ令嬢は生き残る為に両手を血に染めるようです」を購入しました。
・「デスループ令嬢は生き残る為に両手を血に染めるようです」(沙寺紘, 千種みのり, 2023, 講談社ラノベ文庫)
今後も千種先生のイラスト、もとい活躍を追っていこうと思います。
最後に千種先生のX(旧Twitter)のアカウントのリンクを掲載しておきます。
「志乃と恋」の沼に落ちてしまった人は、一緒に千種先生の活躍を応援していきましょう!
https://twitter.com/minori_chigusa?s=21
では、今後もよろしくお願いします。
4. 関連記事