ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

「今日よりも明日のほうが良い生活にならないと考えるときに、今の生活への満足度は高まる。自分もそうだな…。」 本を読んで印象に残ったこと43

1. はじめに

 マズラプです。66回目の投稿になります。

 今回は本を読んで印象に残ったこと第43弾になります。今回は、「子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理」(鍋田恭孝)を読んでいて印象に残ったことをお話しします。

 今回取り上げた部分は、自分のことを的確に言い表しているなと感じたので強く印象に残りました。というのも、実のところ、そもそもこの本を手に取ったのは、「あ、この本で言っている若者って、自分のことじゃないか?」と思ったからです。自分のことが書かれているかもしれない本を読むのには抵抗感がありましたが、自分に関することが専門家の視点から言語化されていて非常に勉強になり、読んでみてよかったと思いました。

 

 というわけで、本編へどうぞ。

 

 

 

2. 「今日よりも明日のほうが良い生活にならない」と考えるとき、今の生活への満足度は高まる

 では、今回印象に残った部分を紹介します。

 

"『絶望の国の幸福な若者たち』を著した古市憲寿氏によれば、現代の20代の若者は、不安を抱きつつ、しかし、一方で生活の満足度は、もっとも高い傾向があるという。

(中略)

 しかも、古市氏はこうも指摘している。「今日より明日のほうが良い生活にならない」と考える時に満足度が高まると。つまり、現代の若者の満足度が高いということは、これから良くなりそうもない生活の中で生きているということである。"

(「子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理」鍋田恭孝 より)

 

 

 このように、「今日より明日のほうが良い生活にならない」と考えたときに、現在の生活に対する満足度が高まるそうです。

 「現状維持」という言葉がありますが、この言葉は、現在の状況がある程度満足いくもので、将来の状況が現在の状況よりも好転する展望がなかったり、そもそも現在の状況を維持し続けることが困難で、現在の状況を維持することに高い価値を見出していたりするときに、用いられると考えられます。したがって、上記で述べた内容を的確に表した言葉であると言えます。

 

 

 今回取り上げた上記の内容には、私もとても納得しました。なぜなら、私自身も、将来に期待を持てず、今の生活に満足しているからです。

 

 以前、こちらの記事で、私の将来への不安を述べたことがあります。

pmp68096801.hatenablog.com

 この記事からわかるように、今は好きなことをある程度自由にできていて、不自由も少ない生活をできているが、10年20年先は今のようにはいかなくなるのではないか、であればある程度楽しい今を精一杯生きよう、そんな心境になっています。

 

 このように、今の私は、未来が現在よりも、すなわち明日が今日よりも良くなるとは考えておらず、今の生活に満足しているのです。

 

 

 というわけで、「はじめに」でも触れましたが、今回取り上げた本で述べられている「現代の若者」の特徴に、見事に私も合致してしまったというわけです。

 

 今回取り上げた本は、初版が2015年ということで、約7年前のものになりますが、社会の雰囲気が10年も経たずに劇的に変化するとは考えにくいと思いますので、この本で述べられている「現代の若者」の特徴は、2022年現在にも該当する点が多いのではないかと思います。

 今回取り上げた本には興味深い内容が多く書かれていて、読み進めるたびに「確かにそうかも」と思わされています。気になった方はぜひ読んでみてください。

 

 

 さて、「現代の若者」像に見事に合致してしまった私ではありますが、前述したように今の生活に満足していることは事実ですので、変に気負ったり生活を劇的に変えようとしたりせずに、日々読書やブログ更新、趣味に勤しみマイペースに生きていこう、そう思っています。

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 今回はふわっとしていて、なんだか締まりの悪い内容になってしまいましたが、マイペースが私の取り柄の1つでもあるので、どうぞ温かい目で見守っていただければと思います。

 みなさんも本のタイトルを眺めていて、「あ、これ自分のことかも」と思うこともあるかもしれませんが、そう思ったときにはその本を手に取ってみるのも、世界を広げる方法として良いことかもしれませんね。

 では、今後もよろしくお願いします。

 

 

 

4. 参考文献

・「子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理」, 鍋田恭孝, 2015, 幻冬舎新書

https://www.amazon.co.jp/子どものまま中年化する若者たち-根拠なき万能感とあきらめの心理-幻冬舎新書-鍋田-恭孝/dp/4344983874