1. はじめに
マズラプです。251回目の投稿になります。
今回は、ラブライブ! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ ストーリー第1話『花咲きたい!』を視聴した感想を書いていきます。
※ネタバレありです
当ブログにおいて、感想を書く記事は、印象に残ったことを3つ挙げる形式をとっています。
しかし蓮ノ空のストーリーは、1話が60分あり非常にボリューミーなため、3つに絞ることを諦めて、印象に残ったことを5つ挙げることにしました。
それくらい魅力的な作品だったということですね!(物は言いよう)
というわけで、蓮ノ空ストーリー第1話を視聴して特に印象に残った以下の5つについて書いていきます。
①少しでも誤解を与えまいとする花帆の配慮
②人間関係で苦労していそうな綴理先輩
③「あなた自身が踏み出さなければ始まらない物語」
④『やりたいこと』が『親への反抗の手段』へ変わってしまう可能性
⑤「好きという気持ちだけで、どこでだって花咲ける」
みなさんの感想と見比べながら楽しんでいただければと思います。
2. 蓮ノ空 第1話『花咲たい!』を視聴して特に印象に残ったこと5選
①少しでも誤解を与えまいとする花帆の配慮
1つ目は、こちらのシーンが印象に残りました。
こちらのシーンでは、花帆の相手への配慮が見られて、印象的でした。
多くの場合、「楽しいよ」だけでもポジティブなニュアンスを伝えるには十分だと思います。
しかし花帆は、万が一にもこちらの意図が間違って伝わらないように、さらに言葉を重ねていて、胸を打たれました。
「絶対に相手に嫌な思いをしてほしくない」という思いが伝わってくるようですね。
相手の気持ちを考え、寄り添うことのできるキャラクターはとても好きなので、胸が温かくなりました。
現実・非現実問わず、ここまで言ってくれる人はそんなに多くないのではないでしょうか。
花帆は楽しいことや楽しむという行為に重きを置いていることから、相手にも楽しいと思ってもらいたいと考えているのかもしれません。
そしてそれは裏を返せば相手にマイナスの感情を抱いてほしくないと思っているということでもあります。
今回挙げた発言は、そういったことからのものなのかもしれませんね。
花帆の相手への配慮に好感を持てたシーンでした。
②人間関係で苦労していそうな綴理先輩
2つ目は、こちらの言葉が印象に残りました。
この言葉からは、綴理先輩の人となりが想像できました。
端的に「人間関係やコミュニケーションで苦労してそう〜」という印象を受けました。
数学は、公式や方程式などの原理原則を理解していれば、1つの正解を導き出すことができます。
1つの正解以外は不正解であり、白か黒かの世界です。
しかし、人間関係はそうではありません。
相手の気持ちを理解する上で、全人類に当てはまるような原理原則は存在しません。
気持ちの変化の仕方は千差万別で、その上同じ人でも時間が経てば変化してしまいます。
さらに黒か白かで明確に分かれていないのも難しいポイントです。
このように、挙げ始めるとキリがないほど人の心は複雑なのです。
そういったことから、「数学が好き!→国語が苦手!→コミュニケーションが苦手!」のように連想でき、綴理先輩はコミュニケーションが苦手で、人間関係で苦労してそうだなという印象を受けました。
なんだかボカロ楽曲『ロストワンの号哭』を思い出してしまいました笑
Neru - ロストワンの号哭(Lost One's Weeping) feat. Kagamine Rin - YouTube
また、わざわざ「正解があるっていいよね」と言及していることから、「過去に正解がない問いに直面して思い悩んだ経験があるのではないか? そして正解がなく悩むことと言えば…人間関係かも!」と推測することもできます。
このことからも、綴理先輩は人間関係で苦労していそうだなと思いました。
実際、綴理先輩のコミュニケーション力の怪しさを裏付けるようなシーンもあるため、この妄想は当たらずとも遠からずなのかもしれません。
おそらく明かされるであろう綴理先輩の過去の話も含めて、今後のストーリーが非常に楽しみです。
③「あなた自身が踏み出さなければ始まらない物語」
3つ目はこちらのシーンが印象に残りました。
この言葉からは、「何をするにしても、最後に決めるのは自分自身である」というメッセージが伝わってきました。
「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』教え」(岸見一郎, 古賀史健, 2013, ダイヤモンド社)では、以下のように述べられています。
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」という、あのアプローチです。課題に立ち向かうのは本人ですし、その決心をするのも本人です。
この言葉からもわかるように、何をするにしても決定権は自分が持っており、自分が決断できれば行動でき、逆に決断しなければ行動できないのです。
「嫌われる勇気」は、私の人生観を変えた本であり、とても思い入れがあります。
その本の内容に関係するメッセージが込められていると感じたシーンだったこともあり、今回挙げました。
また『自分自身が踏み出さなければ始まらない物語』という表現も心に響きました。
『扉の向こうにはたくさんの未来が広がっていて、あとは自分が扉を開けて一歩踏み出すだけ』そんな情景がイメージできて、なんだか一歩踏み出さないといけないなと思わされました。
他の誰でもない自分の意志で、物語を始めていきたいものですね。
④『やりたいこと』が『親への反抗の手段』へ変わってしまう可能性
4つ目、こちらのシーンが印象に残りました。
「親と対立したままやりたいことをしていると、いつの間にか『やりたいこと』が『親に反発するための活動』へと変質してしまう」という考え方は、目から鱗で、非常に印象的でした。
正直な話、私は「誰がなんと言おうと自分のやりたいことをやるべき」という考え方のもと生きていました。
今回挙げたシーンは、その考えの危うさを指摘しているようにも思えたのです。
そういった理由からも、強く印象に残るシーンでした。
新しい着眼点を身につけることができ嬉しい限りです。
やりたいことをやること自体ももちろん大切ではありますが、負い目をなくし清々しい気持ちでやることもまた大切なのですね。
勉強になりました。
⑤「好きという気持ちだけで、どこでだって花咲ける」
5つ目は、今回の第1話に込められたメッセージが印象に残りました。
ストーリーを通して、今回の第1話には
「変われるかどうかは自分次第」
「自分のやりたいことをするために本当に必要なのは、環境などの外部要因ではなく、やりたい気持ちという内部要因である」
「やりたいという気持ちと行動力さえあれば、どんな状況でも自分のやりたいことができる」
といったメッセージが込められていると感じました。
③で挙げたシーンにも関連しますね。
今回の第1話を見て、「結局は自分がやるかどうかだ。環境を言い訳にしたり、嘆いたままで終わらずに、自分のやりたいことをするための行動をしていこう。」そう思うことができました。
胸が熱くなる素晴らしい内容だったと思います。
そんなメッセージが込められているシーンの中でも、こちらのシーンが最も印象に残りました。
こちらのシーンでは
・どんな環境でもやりたいことはできる→『星の光でも咲く花はある』『好きという気持ちがあれば、どこでも花咲ける』
・環境に依存せず、自分が行動することでやりたいことを実現しよう→『光を、雨を、風を待っているだけじゃなく、自分の力で咲いてみせる』
といったように、より心に響くような比喩や言い換えがされていることに驚き感動しました。
花帆は本を読むのが好きということで、語彙力が豊富なのかもしれませんね。
今後の花帆の名言にも注目です!
3. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとございました。
余談ですが、蓮ノ空のストーリーを見てみようかなと思ったのは、脚本をみかみてれん先生が担当しているのを知ったことがきっかけです。
みかみてれん先生は、私の大好きな百合ライトノベルの作者であり、みかみてれん先生の手掛ける作品にはいつも楽しませていただいています。
「そんなみかみてれん先生が脚本…だと…!?」と衝撃を受け、今回ストーリーを視聴するに至った次第です。
第1話を視聴してみて、脚本はもちろん、メインキャラクターたちも魅力的だなと感じたので、最新話まで追っていこうと思いました。
物語がどう展開していくのか、非常に楽しみです!
では、今後もよろしくお願いします。
4. 参考文献
・「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」(岸見一郎, 古賀史健, 2013, ダイヤモンド社)