1. はじめに
マズラプです。96回目の投稿になります。
今回は、本を読んで印象に残ったこと第56弾になります。今回は、ライトノベル「転生王女と天才令嬢の魔法革命」からの内容になります。
今回取り上げた「転生王女と天才令嬢の魔法革命」の内容については、今回の記事では触れません。気になった方はこちらをご覧ください。転生王女と天才令嬢の魔法革命 | 特設ページ | ファンタジア文庫
一つ言えることは、「百合」ラノベです!
以上です。では本編をどうぞ。
2. 陳腐なポジティブ思考はただの思考停止とも言える
では、今回印象に残ったことを紹介します。
"それは自分にとって大きな失敗。だけど失敗したからこそ今がある。そう思ってしまう自分がいて、その浅ましさに自嘲するように笑ってしまう。"
(「転生王女と天才令嬢の魔法革命」鴉ぴえろ)
こちらの文章は、「失敗したからこそ今がある」という考えをポジティブではなくネガティブに使用していた点が印象に残ったので、今回取り上げた次第です。
この文章は私の心に勢いよく突き刺さりましたね。
失敗を嘆くことや、「失敗したからこそ今がある」などのように失敗をポジティブに捉えることは、様々な作品や本、講演などで、見聞きする機会も多いと思います。
しかし、今回のような「『失敗したからこそ今がある』それでいいの?」と言いたげな、失敗をポジティブに捉える考え方にメスを入れるような、そんな表現は非常に新鮮に感じました。
私自身、そう言われてしまうと、痛いところをつかれたなぁと思ってしまいます。
以前ブログでも書きましたが、私は新卒で入社した会社を辞めて、ニートの期間を経て、再び働き出したという状況です。
そんな中で私は、「いい経験になった」「人員不足の部署に配置されて運が悪かった」「今の職場のほうが働きやすいし結果的によかった」というような、失敗ポジティブに捉えるような考えを持ちました。
しかし、本当にそう考えて良いのでしょうか。
「いい経験の代償として時間とお金を捨てているのではないか」「そもそももっと入念に就職活動をしておけばよかったのではないか」「もっと早く見切りをつけて転職活動に力を入れるべきだったのではないか」「本当に辛い職場だったのか、自分の能力が低いだけではないか」といった、声が聞こえてきます。
実際のところ、環境や運だけでなく、自分の至らない部分もあったと思うのが本音です。上記の思考は、「失敗をポジティブに捉えて前に進もうとしている」ように見えて、「失敗の原因を探らず思考を放棄し、とりあえず気持ちが落ち着くことを考えていた」のかもしれませんね。
失敗には必ず原因があります。思考を放棄し、失敗から学ばないことはよくないですよね。
今回取り上げた内容は、「そのポジティブ思考は、ただの思考停止ではないのか」そんな言葉を突きつけられたような文章でした。
「日々ベストを尽くした上での失敗だった」「失敗から学ぶことは全て学んだ」そう言えるように、日々生きていきたいものですね。
3. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
小説には、作者の考えや思いも組み込まれていると言います。作品からそんな作者の考えや思いも読み取っていきたいですね。
では、今後もよろしくお願いします。
4. 参考文献
・「転生王女と天才令嬢の魔法革命」, 鴉ぴえろ, 2020, ファンタジア文庫
https://www.amazon.co.jp/転生王女と天才令嬢の魔法革命-ファンタジア文庫-鴉-ぴえろ/dp/4040734769