1. はじめに
マズラプです。210回目の投稿になります。
今回は、ライトノベル「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」を読んだ感想を書いていきます。
「クラスで2番目に可愛い女の子と友達になった」を読んで特に印象に残った以下の3つのことについて書いていきます。
①とにかく可愛い朝凪さん
②『2番目』に込められた意味
③自分をさらけ出すことの大切さ
どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。
作者のたかた先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!
作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。
2. 「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」を読んで印象に残ったこと3選
①とにかくかわいい朝凪さん
1つ目は、朝凪のかわいさが印象に残りました。
率直に、朝凪がかわいかったです。
本作品の購入を決めたのも、試し読みで朝凪に惚れてしまったからであり、終始朝凪のかわいさに魅了されっぱなしでした。
というわけで本項目では、朝凪のかわいさについてお話ししていこうと思います。
朝凪のかわいかった箇所を挙げ始めるとキリがないので、特に朝凪の良さを感じた点を3つ挙げていきます。
ちゃんと本心を伝えてくれる
まずは、自分の本心を伝えてくれるところがいいなと思いました。
前原が自分だけでなく他の人とも遊んでおいたほうがいいのではないかと心配したときには、おもしろおかしくあしらいつつも「心配してくれてるんだよね? それについてはありがと」と、最後にはしっかりお礼をしたり。
前原がやっぱり朝凪に会いたくて電話をしてきたときには、からかったあとに「私もちょっとだけ寂しかったからさ」と言ったり。
このように朝凪は、からかったり軽口を言ったりしつつも、最後には自分の本心を伝えてくれるのです。
ちゃんと本心を明かしてくれると、相手も安心できます。
おどけつつもなんだかんだで最後には本当の気持ちを伝えてくれる、そんな朝凪を見ていて、心が温かくなりました。
また、からかい自体も好意の裏返しであり、相手との時間を楽しんでいることの表れだと言えます。
そう考えると、されて悪い気はしないなと思いました。
朝凪さんにからかわれつつも最後には本心を言われたい人生だった……。
距離感の近いスキンシップにやられる
次に、距離感の近いスキンシップに思わずドキッとさせられました。
異性である前原のことをくすぐったり、なんとなく繋ぎたい気持ちだからと手を繋いだり、一緒の毛布にくるまったり、前原の匂いを嗅いでドキドキしたりと、朝凪の積極的なスキンシップには、読者である私もたじたじでした。
だがそこがいい…!
中でも、2人で手を繋ぐシーンは、関係性の進展も感じられて印象に残りました。
屋上で手を繋ぎ、どちらも離そうとしなかったシーンなんかは、お互いに相手のことを大切に思っていることや、大切な相手ともっと触れ合っていたいといった気持ちが伝わってきて、思わずやわらかな笑みが浮かびました。
スキンシップをしてくるということは、それくらい相手を信頼しているということの裏返しでもあると言えます。
そう考えると、多少強引でもスキンシップをしてくれるというのは、良いことだなと思いますね。
前原が羨ましい……!
表情や仕草に滲み出る嬉しさ
最後に、嬉しさが表情や仕草に表れて、隠しきれていない様子が、見ていてかわいかったです。
前原と初めて外で遊びにいくときに、待ち合わせ時間より早く来たり。
遊ばないと決めた日に前原からやっぱり遊びたいと電話があったあと、前原の家に来て前原を見てニヤニヤしていたりスキンシップが多くなっていたり。
前原は分かっていないようでしたが、これらは明らかに前原との時間を心から楽しみにしていたことの表れだと思われます。
自分の気持ちを言葉で表現してくれるのも良いですが、このように喜びの感情が滲み出てきてしまっている様子も、見ていて微笑ましくなり、とても好きです。
以上の3点をまとめると、朝凪さんがとにかくかわいかったです。
あぁ、朝凪さんと友達になりたい人生だった……!
②『2番目』に込められた意味
2つ目は、タイトルに『2番目』という言葉が盛り込まれていることの意味が印象に残りました。
本作品のタイトルは「クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった」ですが、この『2番目』は、単に朝凪が2番目にかわいい存在であるというだけではなく、朝凪にとって辛い状況の表れだったことが分かり、印象的でした。
朝凪は、交友関係を中心に、自分が頑張って作りあげてきたものを天海に奪われていくような感覚に襲われ、それを避けるために、今の高校に入学しました。
しかし、その際天海も一緒に今の高校に入学してしまったことで、中学校と同じような状況に陥ってしまいました。
「朝凪は『クラスで2番目』」これはつまり「天海が1番」ということであり、「天海を中心に交友関係が形成され、朝凪が作り上げたものも天海に奪われてしまう構図ができあがっている状態」になっていると言えます。
高校からは新たなスタートを切ろうとしていた朝凪でしたが、その高校でも、スタートからすでに朝凪を苦しめる構図ができあがっていてしまっていたわけです。
このことに気付いたとき、朝凪の心情を考えると、私も辛い気持ちになりました。
多くの人にとっては2番目でも、誰かの1番になれる
しかし、そんな状況で終わらないのがこの作品です。
前原との出会いが、朝凪を大きく変えました。
気兼ねなく趣味の話題で盛り上がれ、天海ではなく朝凪を選ぶ、そんな前原の存在が、朝凪の支えになっていたのでしょう。
前原が朝凪と出会って生活が一変したように、朝凪も前原と出会って救われたのだと思います。
前原の「多くの人にとっては『二番目』かもしれない朝凪でも、誰かにとっての『一番目』になることはできる」という言葉がありました。
この作品のタイトルに『2番目』が含まれていた真の意味は、この言葉に込められていると思います。
「多くの人にとっては1番目じゃなくたって、誰かにとっての1番にはきっとなれる」それがこの物語に込められたメッセージの1つなのかなと感じました。
『2番目』だなんて失礼
余談ですが、私はこの『2番目に可愛い』という言葉を見たとき、「いや失礼だろ!」と思いました。
そして前原も「そういう失礼な理由で」「まるで劣っているような言い方」「横で聞いていていい気分はしない」と考えていました。
前原も同じ考えで、なんだか嬉しかったです。
この点以外にも前原の人柄の良さが分かる部分はたくさんあり、読み進めるにつれて、前原にも好感を持っていきました。
前原と朝凪は、本当に良い組み合わせですね。
もちろん私にとっても朝凪は1番です!
前原になら朝凪さんを任せても悔いはないぜ……!(何様発言)
③自分をさらけ出すことの大切さ
3つ目は、勇気を持って自分をさらけ出すことの大切さが印象に残りました。
前原が朝凪と友達になれたのは、最初の自己紹介のときに、前原が嘘偽りない自分のことを話したからです。
もし自己紹介のとき、前原が自分の趣味について本当のことを話していなかったのなら、朝凪は前原が自分と同じ趣味を持っていることに気付くことはできず、前原に声を掛けることもなかったでしょう。
前原が朝凪と友人になるきっかけをつくったのは前原自身だったというわけですね。
このことから、「自分のことをさらけ出すこと」の大切さを学びました。
類は友を呼ぶと言いますが、同じ『類』を見つけるには、何かしらのきっかけが必要ということですね。
勇気を持って本当の自分を見せることが、かけがえのない交友関係をつくることにつながるのだと分かりました。
私も自己紹介でライトノベル読者であることを話してみようかなと思います!
3. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとございました。
上記の内容でも少し触れましたが、本作品では前原の人柄の良さも印象的でした。
朝凪の心労を察していたり、朝凪の意思を尊重したり、なんだかんだで朝凪のことを気遣っていたりと、しっかり相手のことを気にかけることができていて好感を持てました。
本作品を読んで、朝凪だけでなく、前原とも友達になりたいと思いました。
私も前原のような陰の者を目指して生きていこうと思います!
では、今後もよろしくお願いします。
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