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【感想】「私を喰べたい、ひとでなし 6」印象に残ったこと・印象に残ったシーン3選

1. はじめに

 マズラプです。220回目の投稿になります。

 

 今回は、漫画「私を喰べたい、ひとでなし 6」を読んだ感想を書いていきます。

 ※ネタバレありです

 

 

 過去や真実が次々と明らかになりながらも、相変わらず心を壊しにくるつらいストーリーが展開され、何度も「比名子っ…!(泣)」となっていました。

 どうにかしてみんなが幸せになる方法はありませんか…?(涙)

 

 

 そんな本作品を読んで特に印象に残った以下の3つのことを挙げていきます。

①噛み合わない汐莉の祈りと比名子の思い

②吐露された比名子の胸の内

③手さんのもとに向かう比名子が見ていられない…

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の 苗川采 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 

2. 「私を喰べたい、ひとでなし 6」を読んで特に印象に残ったこと・印象に残ったシーン3選

①噛み合わない汐莉の祈りと比名子の思い

 1つ目は、汐莉の祈りと比名子の思いが噛み合っていないことが印象に残りました。

 

 今巻収録の第24話、第25話で、汐莉と幼少期の比名子の出会いが描かれていました。

 汐莉は、自分を『内側』に招いてくれた存在として、比名子を大切に思うようになったようです。

 比名子の「怖くなんてないよ」という言葉が、汐莉の心に響いたのかもしれませんね。

 

 汐莉は、食べることよりも失いたくないという思いを優先させた結果、比名子に幸せに生きてほしいという祈りを込めて、自身の血を与えていたことが分かりました。

 

 今まで散々回りくどい行動をとっていた汐莉でしたが、シンプルで純粋な正の感情から、比名子に生きてほしいと願っていたのですね。

 

 

 それにしても幼少期の比名子、かわいかったですね〜。

 比名子、あんなに無邪気に笑えてたんだね…

 

 

 

 しかし、汐莉の祈りとは裏腹に、比名子は自分だけ生き残れたことを喜んでおらず、むしろ家族とともに死ねなかったことを悔いていました。

 

 これは、「ただ生きていればいいというわけでなはい」「一番大切な人たちのいない世界に生きていても希望を見出せない」といった感情に起因していると考えられます。

 そしてこの複雑な感情により、汐莉の祈りは比名子を苦しめる鎖のようなものになってしまっていたのでした。

 

 このことを知ったとき、私はとても悲しくなりました。

 汐莉は、自分を慕ってくれた比名子にただ幸せに生きて欲しかっただけなのに、比名子にとって、呪いともとれるようなものになってしまっていたのです。

 

 第5話で比名子の心情を聞いたとき、汐莉はどんな気持ちだったのでしょうか。

 自分が喰べることを約束したときに希望に満ちた顔をした比名子をどんな思いで見つめていたのでしょうか。

 想像しただけで胸が痛みました。

 

 

 第6巻の内容を通して、比名子に幸せに生きてほしいと願う汐莉を応援したくなりました。

 

 頼む…比名子を救ってくれ…!

 心から笑う比名子をまた見せてくれ…!!

 

 

 

 

②吐露された比名子の胸の内

 2つ目は、第26話の比名子の「家族と一緒に死にたかったよ」という言葉が印象に残りました。

 

 美胡が比名子だけでも生き残ってくれて嬉しかったと伝えてもなお、比名子の「家族ととも死にたかった」という気持ちは揺るがないのですね…。

 

 泣きたくないのに、美胡を悲しませたくないのに、涙がポロポロ溢れてしまっているような表情を浮かべ、何度も「ごめんなさい」と言う比名子を見て、心がつらくなりました。

 

 比名子っ…!(泣)

 

 比名子にとって、家族がいかに大切な存在だったのか、改めて痛感させられましたね。

 

 

 美胡や汐莉が「比名子だけでも生きてくれてよかった」「比名子だけでも幸せに生きてほしい」と考える気持ちも、比名子が「家族と一緒に死にたかった」「家族のもとにいきたい」と考える気持ちも理解できるので、見ていて本当につらいです…。

 

 しかしながらこのつらさこそが、本作品の魅力の1つだとも考えているので、この気持ちを噛み締めて楽しんでします。

 

 いや、大丈夫です、私は正常ですよ。

 

 

 

 

③手さんのもとに向かう比名子が見てられない…

 3つ目は、第27話で、手さんのもとへ向かう比名子の姿が印象に残りました。

 

 第27話で比名子は、汐莉が自分を喰べてくれないならと、現れた妖怪らしきもの(手さん)のもとに駆け寄っていきました。

 

 このときの比名子の「縋るような」「これで楽になれるんだ」という表情が、切なすぎて見ていられませんでした。

 比名子の「心から『生を苦しみ、死を望む』姿」が、私の心に刺さりました…。

 

 比名子っ…!(泣)(2回目)

 

 

 そんな比名子を止めた汐莉の表情も、つらさを噛み締めているようで、胸が苦しくなりました。

 飄々と振る舞っている汐莉ですが、美胡が考えるように、汐莉もつらいのではないでしょうか。

 

 そして汐莉は比名子と対話することを決めたようです。

 

 どうにかしてみんな幸せになってくれ…!!

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 余談になりますが、第6巻に限らず、重い本編に対して、おまけ漫画や挿絵がネタ感満載で面白かったです笑

 「ネーム時のアシカ」「お祭りのとき」「残念な手さん」などを見て思わず笑ってしまいました笑

 こういった緩急まで含めて、わたたべは魅力的な作品だと思います。

 

 あと第27話冒頭の、満面の笑みで「うん」と言う比名子がめちゃくちゃ怖かったです。

 

 

 これからこの物語がどう展開していくのか非常に気になるので、第7巻を首を長くして待っていようと思います。

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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追記

 「私を喰べたい、ひとでなし 7」収録 第28話『愛し子』の感想も書きました。

 あまりにも語りたいことが多すぎたので、諦めてすべて詰め込んでいます笑

 

 気になった方はこちらもどうぞ!

 

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