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【感想】「それを僕は強さと呼びたい/楠木ともり」印象に残った・好きな歌詞3選

1. はじめに

 マズラプです。225回目の投稿になります。

 

 今回は「それを僕は強さと呼びたい」を視聴した感想を書いていきます。

 

 

 「それを僕は強さと呼びたい」は、声優アーティストである楠木ともりさんの1stアルバム「PRESENCE / ABSENCE」に収録されている曲の1つです。

 

 以下に Lyric Video のリンクを掲載しておきます。

 

 

 今回の記事は「それを僕は強さと呼びたい」を聴いて、私が感じたことを書いていく内容となっています。

 私の感想を読んでいただく前に、ぜひみなさんもこちらの曲を聴いていただければ嬉しいです。

 

 

youtu.be

 

 

 本記事では「それを僕は強さと呼びたい」を聴いて、特に印象に残った以下の3つの歌詞について書いていこうと思います。

①「思い出は滲んで未来は真っ黒だ 臆病な奴だって笑うかい?」

②「悔しいとか悲しいとか簡単な言葉にしないのは 流され続ける僕らのわずかな抵抗だ」

③「何一つ生まれない日も生きていること それを僕は強さと呼びたい」

 

 

 

 今回述べている内容は、あくまで私が感じた個人の意見になります。

 曲の解釈に正解はありません。みなさんが感じたことを大切にしていただければと思います。

 今回の内容は、「そんな考えもあるのだな」程度に読んでいただければ幸いです。

 

 

 

 

2. 「それを僕は強さと呼びたい」を視聴して、特に印象に残った歌詞・好きだと感じた歌詞3選

①未来は真っ黒だ

 1つ目の歌詞はこちらです。

 

思い出は滲んで未来は真っ黒だ

臆病な奴だって笑うかい?

 

 この歌詞は「生きていくことが苦しい」そんな気持ちが表現されていると感じ、とても共感しました。

 

 

 「失敗は成功のもと」「失敗を恐れて行動しなければ何も始まらない」

 そんなことは分かっている。

 でも怖いものは怖いんだ。

 

 そんな気持ちを代弁してくれているような気がして、一気にこの曲に引き込まれていました。

 

 

 「臆病な奴だって笑うかい?」の部分によって「頭では理解している。それでも前に進むことができないんだ。」というような状況をより鮮明に思い描くことができました。

 

 

 非常に共感でき、印象に残った歌詞でした。

 

 

 

 

②簡単な言葉にしないのは僕らのわずかな抵抗だ

 2つ目の歌詞はこちらです。

 

悔しいとか悲しいとか簡単な言葉にしないのは流され続ける僕らのわずかな抵抗だ

 

 この歌詞は、「自分の悩みを理解されたくない」「自分は簡単なことに悩んでいるようなちっぽけな存在なんかじゃないんだ」といった思いが込められていると感じ、印象に残りました。

 

 

 「悔しい」や「悲しい」といった言葉を使えば、自分の気持ちを端的かつ包括的に相手に伝えることができ、ある程度は自分の気持ちを理解してくれるでしょう。

 

 しかし相手に分かってもらえるということは、簡単な悩みであることの裏返しであるとも言えます。

 

 人は一人として同じ人はおらず、千差万別な存在です。価値観や考え方も人それぞれで、相手のことを理解したり、自分のことを理解してもらうことは簡単なことではありません。

 

 このことから、相手に理解してもらえるということは、自分の抱いていた悩みが至極単純なものであることを意味すると考えることもできます。

 

 しかし自分はそんな簡単なことで悩んでいるわけではありません。少なくとも自分ではそう思っています。

 でも本当は進むべき道は決まっているけど踏み出せないだけなのかもしれません。

 しかしそのことを認めれば「そんな簡単なことで悩んでいる自分はなんてちっぽけな存在なんだ」と自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

 

 このような理由から、あえて簡単な言葉を用いないことで、相手に理解されることを防ぎ、「自分自身が抱えている悩みは複雑なものなんだ、簡単に解決できるようなものじゃないんだ」と思おうとし、そうすることで、自分を守ろうとしている、そんな状況が目に浮かびました。

 

 

 他の「君の思う壺になるのは嫌なんだ」「わかってくれなくてもいいけど」などの部分からも、似たようなニュアンスの思いが込められているように感じられます。

 

 

 私自身も、このような「簡単に分かった気になってほしくない」という思いを抱いたことがあり、共感するとともに、感傷的な気持ちになりました。

 

 

 

 

③何一つ生まれない日も生きている

 3つ目の歌詞はこちらです。

 

何一つ生まれない日も生きていること

それを僕は強さと呼びたい

 

 この歌詞は、「自分はちっぽけな存在であるという現実と向き合い、そんな自分を肯定し、前に進もうとしている」というようなニュアンスが込められていると感じ、印象に残りました。

 

 

 「限られた時間の使い方」(オリバー・バークマン, 2022, かんき出版)では、時間をよりよく使う方法について、全てを詰め込む方法を模索するのではなく、全てをすることは不可能だという現実に向き合うべきだと述べられています。

 その中で、以下のようなことも書かれていました。

 

 自分には、限界がある。その事実を直視して受け入れれば、人生はもっと生産的で、楽しいものになるはずだ。

 

 僕たちは限りある人間にしかなれない。それをまっすぐに受け止めたとき、僕たちは本当の意味で、強くなれる。

 

 

 しかし本書では同時に「現実を直視し、自分が無力な存在であることを認めることは、精神的苦痛を伴うことである」とも述べられています。

 

 本項で挙げた歌詞は、この現実を認める力に焦点を当てているのではないかと考えました。

 

 

 自分は何かを生み出そうとしてもうまくいかない、大したことのない存在なのかもしれない。

 しかしそのことを受け入れ、生を投げ出さず、自分にできることは何かと考え毎日必死に生きている。

 それを強さと呼びたい。

 そして、そんな自分を肯定したい。

 

 そんな思いが込められているのかなと私は感じました。

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 今回の記事を書いていて、相変わらず曲を聴いて感じたことを文章にするのは難しいなと思いました。

 私の感じたことが少しでも伝わっていれば幸いです。

 

 とはいえ、そういった思いを吟味しかたちにしていくことは、楽しいことでもあるので、今後も続けていこうと思います。

 

 

 話は変わりますが、楠木ともりさんの曲は素晴らしいものが多いので、他の曲もぜひ聴いてみてください!

 個人的には『バニラ』や『ロマンロン』が好きです!

 

youtu.be

 

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 こちらの記事ではバニラの感想も書いているので、気になった方はどうぞ。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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4. 参考文献

「限りある時間の使い方」, オリバー・バークマン 著, 高橋璃子 訳, 2022, かんき出版

 

 

 

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