1. はじめに
マズラプです。172回目の投稿になります。
今回は、アニメ「リコリス・リコイル」第8話『Another day, another dollar』を視聴した感想を書いていきます。
第8話では、リコリコのドタバタな日常が中心に描かれながらも、真島やアラン機関、千束の過去についてのさらなる掘り下げ、さらには次の大きな展開の幕開けまでもがなされていました。笑ったり萌えたりしていたら急な展開に目を見開いた、そんな回となっていました。
そんな第8話を視聴して印象に残ったことを3つ挙げていきます。
どうぞ読んでいってください。
第7話の感想はこちらです。
2. 第8話『Another day, another dollar』を視聴して印象に残ったこと3選
①今週も尊い「千束×たきなてぇてぇ」
リコリコ名物「千束×たきなてぇてぇ」が今回も満載で、私の心に萌えと癒しをもたらしてくれました。
そんな第8話の千束とたきなの触れ合いの中で特に印象に残った場面2つについてお話ししていきます。
今となってはたきなに良いようにされる千束
1つ目は「『私撃ったの1発だけ!どうよ〜』『よくできました』『褒められた〜!』」をはじめとした、千束がたきなに良いように扱われるシーンです。
これらのシーンからは、千束とたきなの関係性の変化が伺えて、印象に残りました。
最初の頃は千束の独特な言動に振り回されることが多かったイメージのたきなでしたが、今では千束を飼い慣らすまでになりましたね。
また、以前は口論ともとれる意見のぶつけ合いが行われていましたが、最近では互いの信頼を感じさせるような軽口になっています。
この2人の変化を見ていると、なんだか微笑ましさを感じ、胸が暖かくなりました。
心を浄化する「うれし千束と照れたきな」
2つ目は、たきなが千束にイッヌのキーホルダーをプレゼントしたシーンです。
このシーンは、千束の心からの喜びと感謝が込められた「ありがとう」とたきなの照れ顔を見ることができ、尊さで心が満たされる素晴らしいものでした。
千束がシンジのことを気にかける発言をした直後だったことも良い味を出していましたね。
また、このシーンの直後の、千束が注射が怖いことを聞いて、思わず声をあげて笑ってしまうたきなもよかったです。
やっぱりたきなの笑顔はいいですね〜(しみじみ)。
今後も千束×たきなてぇてぇをよろしくお願いします!
なんか千束がヤバいことになってますけどね!!
②真島と千束の楽しいおしゃべり会☆
第8話では、真島と千束が1対1で話す場面がありました。
真島は第6話で千束のことを気に入ったような雰囲気を見せていましたが、まさか千束の家にやってきて談笑するとは思っていなかったため、印象に残りました。
場面が変わると急に千束に銃を向けた真島が画面に現れて驚きました笑
これが真島クオリティか…!
最近、なんだか真島の独特な空気感がクセになってきてしまいました。
心のどこかで真島の登場を喜んでいる、そんな自分を認めざるを得ません。
そんな真島と千束の会話の中で印象的だった内容に触れていきます。
明かされる真島の才能
第7話までで、真島もアランチルドレンであることが仄めかされていましたが、ついに真島の才能が明らかになりました。
それはズバリ超人的な耳、つまりは聴覚だったのです。
時計塔事件の際に音だけで敵の居場所や数を捕捉していたり、千束と話していたにも関わらずドアの向こうから迫る足音を察知し、しかもたきなのものであると聴き分けていたりと、凄じい聴力を披露していました。
また、千束の心臓が人工のものであると見抜いたのも、千束の心音がしないからだと考えられます。密着していない状態で心音が聞こえてしまうとは、すごいですね…。
さらに、第6話で背後に立つ千束の位置を感知し、血を正確に吹きかけたことも、この優れた聴覚によるものだったと思われます。
しっかり真島の才能に関する伏線も張られていたのですね。さすがリコリコと言ったところです。
真島の聴覚は、千束の視覚と対をなすような才能で、なんだかいいですね!
また、キャラクターに「私の(あなたの)才能は聴覚」と言わせるのではなく、真島の言動から視聴者に「真島の才能は聴覚だったのか!」と言わせる演出は、手が込んでいて個人的に好きです。さすがリコリコ(使いやすいフレーズ)。
真島も『自分の人生を歩みたい派』っぽい?
千束の「私はやりたいようにやりますー」のあとに真島が口にした「いいねぇ。やっぱ俺とお前は同じだ」は、真島とアラン機関の関係を匂わせる言葉なのではないかと考えました。
千束は、アラン機関から見出された使命である「殺し」を一切せず、人助けをしています。
このことから、真島の言葉の意味を考えると、真島も千束と同様に、自分に与えられた役割ではなく、自分のやりたいことをする人生を歩んでいると考えることができます。
(まぁ、千束はアラン機関に自身の役割を教えてもらっていなかったり、アラン機関のことを良心的な素晴らしい機関であると考えていたりしているため、厳密には真島の発言とはニュアンスが違う可能性が高いんですけどね…。)
そして、使命を放棄しているということは、アラン機関との関係も良好なものではないのではないかと推測できます。
ただし千束は自身の役割を知らされていないことから、真島も役割を知らされていない可能性もありますし、才能を見出されたあとはアラン機関と疎遠になるため、アラン機関との良好な関係もそうでない関係もないとも考えられます。
ただ、真島のキャラクターを考えると、与えられた使命にすんなり納得しないような気はします。
いずれにせよ、今後明かされるであろう真実が楽しみでなりませんね。
余談ですが、真島に与えられた役割とはなんなのでしょうかね。優れた聴覚となると、作曲家や演奏者、調律師といった音楽関係の可能性が高いように考えられます。
うーん、今の真島を見ると、それらは似合わないですねぇ…。
その点についても、今後明かされると思うので、注目していきたいと思います。
③人生の意味が示されていることは幸福なのか
最後に、第8話では冒頭のシンジと姫浦の会話がとても印象的でした。
「選ぶ?機関が支援するギフトは神のギフトだ。選ぶことなどできない。生まれながらに役割が示されている」
「人生の意味を探す必要はありませんね」
「そうだ。幸福なことだ」
この「するべきことが決められた人生が幸福か否か」は、この物語の軸となるテーマの一つであると感じました。
シンジは、するべきことが決められている人生を幸福なものと考えているようです。
果たしてそれは本当なのでしょうか。
自分の才能や適性と自分のやりたいことは一致しないことは往々として発生します。
自分の才能を活かせることをすれば、自分が苦手とすることをするよりも、簡単に成果を挙げることができ、その成果で人を喜ばせることもできます。
このことは、「がんばらない戦略」(川下和彦 たむらようこ, 2021)でも触れられており、「みんな自分の得意なことをもっと大切にしたほうが幸せに生きられる」「与えられた得意を生かすこと、それは無駄なガンバりから解放され、自由に生きること」と言ったことが述べられています。
最初は興味がなかったけど、できることがわかったら楽しさを感じた、そんな経験をされた方も少なくないと思います。
このように、自分の才能や適性に従った人生を歩むことは幸福であると言えます。
しかし一方で、自分のやりたいこと楽しいと感じることでなければ、楽しいという気持ちを得ることはできず、人生はつまらないものになるとも考えられます。
「『好き』をお金に変える心理学」(メンタリストDaiGo, 2019)では、お金の使い方に関する話の中で、自分の好きなことをやって後悔なく生きられるかどうかが最も重要であると述べられています。
また、「学びを結果に変えるアウトプット大全」(樺沢紫苑, 2018)では、「楽しい」と感じると、脳からドーパミンが分泌され、集中力やモチベーション、学習能力が高まると述べられています。
このように、自分のやりたいことや楽しいと感じることをすることも、人生を豊かにするため、幸福であると言えます。
「与えられた才能に従って生きていく人生が幸せなのか、才能を捨ててでも自分のやりたいことを生きていく人生が幸せなのか」この命題に、千束やたきなは、どう向き合い、どのような答えを出すのでしょうか。
今からワクワクとドキドキが止まりませんね!
3. おわりに
今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
他にも「レコードが買えて満面の笑みのミカ」「客にちやほやされてご満悦のクルミ」「笑顔でう◯こを運ぶたきな」「千束にサラッと『殺しの腕を買われたんだ』と言う真島」「なんかヤバいことになった千束」など、印象的なシーンがたくさんありました。
また、第8話の内容は、考察の余地があることばかりで、記事を書き終えたあと「いや、これなんか違くね?」と思った部分もありましたが、「完璧主義より完了主義!」と叫びながらゴリ押しで記事を完成させました。そんなわけで、もしかしたら内容の変更や追記があるかもしれませんが、ご了承ください。
では、今後もよろしくお願いします。
4. 参考文献
・「がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方法」, 川下和彦 たむらようこ, 2021, アスコム
・「『好き』を『お金』に変える心理学」, メンタリストDaiGo, 2019, PHP研究所
・「学びを結果に変えるアウトプット大全」, 樺沢紫苑, 2018, サンクチュアリ出版
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