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「処刑少女の生きる道(バージンロード) 第5話『さよなら』感想」印象に残ったこと3選 〜2022年春アニメ〜

1. はじめに

 マズラプです。140回目の投稿になります。

 今回は、アニメ「処刑少女の生きる道(バージンロード)」第5話『さよなら』を視聴した感想を書いていきます。

 

https://virgin-road.com/story/05.html より引用

 今回の第5話は、視聴していて強い衝撃を受けました。

 物語の核心を突くような内容であったこともそうですが、私の予想していたものと違った展開になったことが大きいです。

 

 そのことについて触れつつ、第5話を視聴して印象に残ったことを3つ挙げていきます。

 

 

 第4話の感想はこちらです。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

 

 

 

2. 第5話『さよなら』を視聴して印象に残ったこと3選

 

①衝撃のストーリー展開

 第5話では、メノウの上司に当たる大司教オーウェルが物語の黒幕であり、自身を若返らせるために、アカリとメノウの身柄を狙っていることが明らかになりました。

 

 

 正直この展開には驚きました。

 なぜかというと私は違うストーリー展開を予想していたからです。

 

 「信頼できそうな主人公の上司が敵であること」や、オーウェルの「若返りたいという動機」は、そこまで珍しいものではなく、予想することも難しくはないはずです。

 

 しかし、私は、「メノウがアカリに情を抱いて、アカリを庇ってしまう展開」を予想してしまっていたのです。

 

 そして、なぜ私が、このように、違うストーリー展開を予想してしまったのかと考えたとき、この作品がオーウェルが黒幕」ではなさそうな情報や「メノウがアカリを庇う」展開になることを示唆する描写を散りばめていたことに気付きました。

 

 

・メノウとアカリが仲良く楽しそうに接する描写が多いうえ、モモがメノウのことを心配している→メノウがアカリに情を抱いて庇いそう

ファウストとノブレスは仲が悪い→今回のアカリの召喚にファウストは関わっていなそう

・アーシュナはノブレスだし、野蛮そう→アーシュナは、敵とまではいかないまでも、味方ではないだろうな

オーウェルは、フレアとは逆に、温厚で常に厚い性格をしてそう→オーウェルは聖人のような存在だろうな

 

 

 もはやこれは、ある種のスリードとも言えると思います。

 

 もちろん、ただの私の深読みのしすぎとか、実はこの先に「メノウがアカリを庇う展開もある」という可能性もあります。

 しかしながら、巧みな物語の進め方であることに間違いはなく、その凄さにただただ脱帽させられるばかりです。本当に素晴らしい作品ですね。

 

 

 

 

②見事に回収されたピースの数々

 第5話では、オーウェルの儀式という、物語において重要な内容が明らかにされました。

 そしてそれに伴い、伏線回収も一気にかつ綺麗に行われていたことが印象に残りました。

 

 

 これまでの第1話〜第5話では、様々なキーワードが登場していました。

 「王都での異世界人召喚」「時を司るアカリの純粋概念」「精神漂白」「魔導素材として最高のメノウ」「メノウの保護・育成」「原色ノ赤」「ガルムでの若い女性の行方不明事件」「オーウェルからメノウへの調査依頼」__。

 

 これら全てが、第5話で明かされた、オーウェルが自身を若返らせるための儀式に繋がっていたのです。

 まさに散りばめられたピースが一気に組み合わさり、パズルが完成したかのような、怒涛の伏線回収は圧巻で、驚きと感動が脳を駆け巡りました。

 

 

 いやぁ、本当に素晴らしいストーリー展開ですね(n回目)。

 

 

 原作小説も買おうかな…。

 

 

 

 

③「私は聖人なんじゃない。他人を助ける余裕があっただけの普通の人間だって」

 今回の一件の首謀動機を語っているときの、オーウェルの言葉には、印象的なものが多かったです。

 

「人を助けすぎると救いの声がうるさい」

 「人を殺しすぎて死者の声が聞こえてうるさい」といった言葉は聞いたことがありましたが、その逆の「人を助けすぎて救いを求める声がうるさい」という言葉は初めて聞いたので、印象的でした。

 

 

「誰も自分のことは助けてくれない」

 「みんなを助けられてよかった。あれ、でも自分のことは誰が助けてくれるんだろう?」ふと我に返ってこのような考えを抱いてしまうと、対価や報酬を求める思考に陥ってしまい、無償の善意は持ちにくいなと感じました。

 

 

「聖人なんかではなく普通の人間だった」

 そして中でも特に印象的だったのは「私は聖人なんかじゃない。他人を助ける余裕があっただけの普通の人間だって」「それでもいいじゃない。多くの人を助けたんだから、ほんの少し良い目に遭っても」です。

 

 

 「聖人」という言葉には、「利他的」「自分のことは顧みない」「見返りを求めない」といったイメージがあります。

 そして、大司教という立場であり、多くの人を救ってきたオーウェルは、側から見れば聖人と呼ぶに相応しいような存在だったかもしれません。

 

 しかし、そんなオーウェルでさえも、救いの声をうるさいと感じていたり、自分の欲求を満たしたいと思っていたりと、聖人とは程遠い、普通の人間と同じような存在だったことが描かれていました。

 

 「聖職者であろうとも結局は人間」ということの提示は、なんだか考えさせられる内容だなと思いました。

 聖職者に限らず、医者や職場の上司、さらには偶然出会った見知らぬ人にも、「何か助けてもらったのならば、それを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持ち、そのことを相手に伝える」ことが、大切なのかなと考えました。

 

 

 また、「良いことをしたんだから(少しぐらい)悪いことをしてもよい」という考え方は、『モラルライセンシング』という心理現象です。(「『好き』を『お金』に変える心理学」DaiGo より)

 この心理現象は、人によく見られる性質の1つとして挙げられています。

 

 オーウェルが人によく見られる性質を持っていたということからも、オーウェルが聖人ではなく普通の人であったことが分かりますね。

 

 

 

 これらのように、オーウェルの言葉には、考えらさせられるような、印象的なものが多かったです。

 

 

 余談ですが、オーウェルが黒幕だと分かった直後のオーウェルの顔がめちゃくちゃ怖かったです…。

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 教典を失い最強クラスの敵と対峙したメノウと魂を漂白される寸前の状態のアカリ。これからどうなってしまうのか…!

 第6話も楽しみです!

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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4. 参考文献

・「『好き』を『お金』に変える心理学」, メンタリストDaiGo, 2017, PHP文庫

 

 

 

 

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