ねおすかい、ねおマズラプ!

アニメ、ライトノベル、漫画、その他本、日常生活等から感じたことを書く「雑談」ブログです

本から得た学びツイートまとめ( #マズラプ本 #読書メモ でのツイートまとめ) 〜2023年8月③〜

1. はじめに

 マズラプです。265回目の投稿になります。

 

 今回は、「本から得た学びまとめ」と題しまして、本から得た学びを一覧にしてまとめていこうと思います。

 

 今回の記事は、2023年8月に投稿したツイートまとめの3つ目になります。

 

 

 

 

 私は「ToshoDan」というアプリを使用して、本から得た学びを『読書メモ』として記録・投稿しています。

 

「ToshoDan」とは

 「ToshoDan (トショダン)」は、本から得た気付きを積み重ねる『読書メモ × SNSアプリ』です。

 詳しくはこちらのサイト(ToshoDan)、もしくは以下の動画をご覧ください。

 

youtube.com

 

 

 また、ToshoDanアプリの投稿共有機能を使って、毎朝1つ読書メモをX(旧Twitter)にも投稿しています。

 

しかしながら、ToshoDanやXで投稿しても時間が経てば流れていってしまいますし、投稿を遡るのが大変であとで見返すのも一苦労だなと感じました。

 

 というわけで、それなら自分で振り返りやすいようにまとめておこうと思い立ち、各週ごとにまとめて記事を作成することにしました。

 

 1週間ごとにまとめておくと、「あのときはこんな本を読んでいたのか」といったように、あとで見返して思い出に浸りやすいな〜なんて考えた次第です。

 

 

 自分のための記録が主な目的ではありますが、本記事を読んで、ちょっとした学びや本選びの足しにしていただければ幸いです。

 

 ツイートまとめのあとには、読んだ本の情報も載せておきますので、気になったものがあればぜひお手にとってもらえればと思います。

 

 

 前回の分はこちらです。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

 

 

 

 

2. 本から得た学びツイートまとめ 〜2023年8月③〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 本情報一覧

「推しの素晴らしさを語りたいのに『やばい!』しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術」(三宅香帆, 2023, ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

 

 

 

 

「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

 

冒険の書 AI時代のアンラーニング」(孫泰蔵, 2023, 日経BP)

 

 

 

 

 

 

4. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 今回挙げた中では

「推しについての発信は、推しもしくは自分のためであり、他者は関係ない」

「書いてあることが予測できる書き出しは、読者に『この文章を読むために時間を使う価値がある』ことを示している」

「文脈を見つけ出すことは、ファンにしかできない」

あたりが特に印象に残りました。

 

 

 他者のことは気にせず、自分らしい推し活・推し発信をしていこうと思います! 

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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【感想】「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」印象に残ったこと3選

1. はじめに

 マズラプです。264回目の投稿になります。

 

 今回は、ライトノベル「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」を読んだ感想を書いていきます。

 

 

・「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」(五十嵐雄策, 2023, 電撃文庫)

 

 本文に入る前に、本作品は大変素晴らしい内容だったと、最初に言っておきたいと思います。

 

 

 まず、アニメ1期・2期そしてにじよんまでをも含めたアニメネタがふんだんに盛り込まれていて嬉しかったです。

 アニメにおける各キャラクターの転機となるような場面など、触れてほしいと思うことにしっかり触れていてくれて、虹ヶ咲への愛を感じました。

 

 

 また、ミニフィルムをつくる過程で、間章の内容と関連付けながら、「約束」「絆」「可能性」「調和」というテーマのもと、各ユニットごとの掘り下げがされていたことも印象的でした。

 

 

 そして、アニメのストーリーを補完するかのような内容や、アニメでは踏み込まなかった内容までもが描かれており、まるでアニメの追加ストーリーを見ているかのようでした。

 

 

 紅蓮の剣姫アニメ化決定を記念したミニフィルム作成の成功から、アニメ2期13話の「璃奈さん見ましたか!アニメ紅蓮の剣姫第1話!」に繋がっていると思うと、胸が熱くなり、鳥肌が立ちました。

 

 まだまだ言い足りないですが、キリがないのでこの辺で。

 

 

 このように、アニメを視聴していた私としても、十二分に楽しませていただきました。

 本当に素晴らしい作品だったと思います。

 

 

 

 さてそのことを踏まえたうえで、今回の記事では、あえてその中から特に印象に残ったこと3つに絞って、感想を書いています。

 

 決して今回挙げた3つしか語るところがないのではなく、延々と書き綴っていたい中で、特に語っておきたいことを3つ挙げたということです。

 その点につきましては何卒誤解のないようお願いします。

 

 「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は、本当に大好きな作品なので、どうしてもそのことについて断りを入れておきたかった次第です。

 前置きが長くなってしまい申し訳ありません。

 では、本文に移っていこうと思います。

 

 

 

 今回の記事では、本作品を読んで特に印象に残った以下の3つについて書いていきます。

①『想像』が『事実』に変わる 小説ならではの良さ

②「DiverDivaの熱い関係」再び

③解像度の高い璃奈の心理描写

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の 五十嵐雄策 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 

 

2. 「小説版ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 紅蓮の剣姫〜フレイムソード・プリンセス〜」を読んで特に印象に残ったこと

①『想像』が『事実』に変わる小説ならではの良さ

 1つ目は、アニメで起きた出来事の際に、キャラクターがどう思っていたかが明言されていたことが印象に残りました。

 

 

 一人称視点で描かれる小説の特徴として、語り部となったキャラクターの思考が地の文に描かれているため、そのキャラクターの気持ちを鮮明に理解することができるという点が挙げられると思います。

 

 

 アニメの場合、発した言葉やそのときの状況、表情や声色、などといった状況証拠からキャラクターの気持ちを推測することになります。

 それがアニメの醍醐味ではあるのですが、裏を返せば想像の領域を出ず、事実として断定させることは難しいとも言えます。

 

 

 その点、一人称視点の小説では、嘘偽りのない気持ちが描かれていることがあり、そういった場面では、キャラクターの気持ちを断定させることができるのです。

 

 したがって本作品においても、キャラクターが、アニメで起きた出来事に対してその当時の気持ちを述べることは、『想像が事実に変わる』大きな価値を持つことと言えます。

 

 物語の中で各キャラクターが、アニメで起きた出来事に対して、そのときどんな気持ちを抱いていたか思い返す場面が度々あり、「あのときはそう思っていたのか」「やっぱりそう思っていたんだ」と感じることができました。

 

 

小説だからこそ得られた感動

 中でも

・果林と愛が、どちらも2人でステージをつくることに特別な感情を持っていること

・かすみがせつ菜のことが大好きだと思っていること

・せつ菜が、アニメ1期第3話で侑がせつ菜のことを大好きだと言ってくれたことを嬉しく感じていたこと

・璃奈が、1期6話でせつ菜にはんぺんを助けてもらったことを感謝していること

 

 あたりは、明言してくれて特に感動した部分になります。

 

 

 アニメの内容を振り返り、そのときの気持ちを語ってくれると、「やっぱりあのときはそう思っていてくれたんだね!」といったように胸が高鳴ります。

 

 

 

 本作品を読んで、また一段と虹ヶ咲が大好きになりました。

 

 この感動は小説だからこそ感じられたものだと思います。小説という媒体で虹ヶ咲の物語が描かれて、本当によかったと思いました。

 

 

 

 

②「DiverDivaの熱い関係」再び

 2つ目は、DiverDivaの担当回である第3話が最も感動したので、詳しく語っていきたいと思います。

 

 

 

アニメからさらに踏み込んだ内容

 まず印象的だったのが、「果林が卒業したあとのこと」について触れられていたことです。

 

 アニメ2期11話でも、3年生が卒業することについては触れられていましたが、あまり深くは掘り下げられていませんでした。

 

 そのため、今回愛の口から果林が卒業したあとのことについての言及がされたときには「えっ!そこまで踏み込むの!?」とかなり驚きました。

 

 

 このことも、本作品がアニメの追加分のストーリーとして捉えられると感じた理由の1つです。

 

 

 

互いに相手を燃えあがらせるDiverDiva

 そんな展開から、アニメ2期第4話で感じた「DiverDivaの熱い関係性」を再びを感じることができ、胸が熱くなりました。

 

 

 果林の気持ちを聞いて愛がまずしたことが、言葉を紡ぐことではなく、強引に「Eternal Light」のパフォーマンスを始めたことというのが、まさにDiverDivaらしいなと思いました。

 「何も言わなくても果林なら一緒に最高のステージをしてくれる」そんな愛の果林への信頼が伝わってきます。

 

 そして果林もその信頼にしっかり答えていて、互いが互いを高め合うDiver Divaのバチバチな熱い関係が垣間見えました。

 

 まさに「これぞDiverDivaだ!」といった展開に、思わず鳥肌が立ちました。

 

 

 DiverDivaの「沈んだ相手を、燃え上がらせて自分の隣に引っ張り上げる。なぜなら、絶対に自分の隣に戻ってきてくれることを信じているから」という関係性が、熱くてかっこよくて、本当に大好きだと、改めて思いました。

 

 小説でも、DiverDivaの熱さを感じられて本当によかったです。

 

 

 

今度は愛が果林を引っ張り上げる番

 アニメ2期4話では果林が沈んだ愛を引っ張り上げていましたが、今回は愛が果林を引っ張り上げていたことも印象に残りました。

 

 これにより、お互いに相手を引っ張り上げ合ったことから、今回のストーリーを経て、互いに高め合う関係が完成したとも言えるのかもしれませんね。

 

 もちろんステージ上でのパフォーマンスなどで普段からお互いに高め合っているためすでにDiverDivaとしては十分完成されていたわけですが、やっぱり愛も助けてもらいっぱなしは嫌でしょうから。

 

 そういった意味でも、今回このストーリーが描かれてよかったなと思いました。

 

 

 

『Eternal Light』のチョイス

 さらに、愛が「Eternal Light」を選んだというのも印象的でした。

 

 はじめは、アニメで披露された曲だからかなと考えていましたが、QU4RTZのストーリーでは、アニメで披露されたわけではない「ミチノサキ」が歌われていて、そういうわけではなさそうだと感じました。

 

 

 そして改めて考えたとき、本作品のDiverDiva担当回のテーマである『絆』が関係しているのではないかと思いました。

 

 愛は「Eternal Light」という曲名を『絆は、2人の間に残り続ける、永遠の光のようなものである』と表現したかったのではないでしょうか。

 

 そう考えると、実に的確で最高のチョイスだったと言えますね。

 

 

 

 

 このように、DiverDivaの深掘りがされた第3話では、他の話以上に、感情が昂り感動することができました。

 

 今回のストーリーを経て、DiverDivaがもっともっと好きになりました。

 

 改めて、素晴らしい物語をありがとうございました。

 

 

 

 

 

③解像度の高い璃奈の心理描写

 3つ目は、以下の文が印象に残りました。

 

(璃奈ちゃんボード『にっこりん』)

 PVを見ながらなおも興奮した声を上げてくれているせつ菜を見ながら、心の中で璃奈ちゃんボードを掲げるのだった。

 

 こちらは、一見なんの変哲もない地の文です。

 そこ!?と思われる方も多いかもしれません。

 

 しかし私は、この文から、璃奈の心理描写の解像度の高さを感じ、作者の方の虹ヶ咲への愛が伝わってきました

 

 

 璃奈は、感情を表に出すことがかなり苦手で、普段は無表情であるかのような顔をしています。

 そのため、表情を描いた璃奈ちゃんボードを用いることで感情を表現しています。

 

 このことは、璃奈は表情の出し方が分からないことを意味しています。

 つまり、心の中であろうと、感情を表情に出すことは難しいのです。

 

 

 なので、「心の中で笑った」ではなく、「心の中で璃奈ちゃんボードを掲げた」がより適切な表現になると言えます。

 

 

 この部分を読んで、璃奈の抱える「感情を表に出すのが苦手」ということの辛さを改めて感じました。

 しかしこのことにより、璃奈ちゃんボードを開発できたこと、そのきっかけとなった同好会メンバーとの出会いが、どれだけ璃奈の人生を変えたのかということも、改めて感じることができ、胸が熱くなりました。

 

 

 そしてそれ以上に、これほどまで璃奈の心理描写を的確に描いてくれたことに感動しました。

 

 

 ありがとう五十嵐先生

 ありがとう璃奈ちゃん

 ありがとう虹ヶ咲

 

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 改めてになりますが、今回挙げた3点は感じたことのほんの一部にすぎず、語りきれないほどたくさんの感動を得られたことをお伝えしておきます。

 本当に素晴らしい作品でした。

 感謝してもしきれません。

 

 

 さて、最後に、あとがきを読んでいて、もう一つ衝撃的なことが描かれていました。

 なんと「本作品の制作にあたって、紅蓮の剣姫の世界観や設定、詳細ストーリーも考えられており、まとめれば文庫本一冊分くらいにはなる」とのことです。

 

 

 ぜひ、紅蓮の剣姫本編の書籍化も、よろしくお願いします!!!(直球ストレート)

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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本から得た学びツイートまとめ( #マズラプ本 #読書メモ でのツイートまとめ) 〜2023年8月②〜

1. はじめに

 マズラプです。263回目の投稿になります。

 

 今回は、「本から得た学びまとめ」と題しまして、本から得た学びを一覧にしてまとめていこうと思います。

 今回の記事は、2023年8月に投稿したツイートまとめの2つ目になります。

 

 

 

 

 私は「ToshoDan」というアプリを使用して、本から得た学びを『読書メモ』として記録・投稿しています。

 

「ToshoDan」とは

 「ToshoDan (トショダン)」は、本から得た気付きを積み重ねる『読書メモ × SNSアプリ』です。

 詳しくはこちらのサイト(ToshoDan)、もしくは以下の動画をご覧ください。

 

youtube.com

 

 

 また、ToshoDanアプリの投稿共有機能を使って、毎朝1つ読書メモをX(旧Twitter)にも投稿しています。

 

 しかしながら、ToshoDanやXで投稿しても時間が経てば流れていってしまいますし、投稿を遡るのが大変であとで見返すのも一苦労だなと感じました。

 

 というわけで、それなら自分で振り返りやすいようにまとめておこうと思い立ち、各週ごとにまとめて記事を作成することにしました。

 

 1週間ごとにまとめておくと、「あのときはこんな本を読んでいたのか」といったように、あとで見返して思い出に浸りやすいな〜なんて考えた次第です。

 

 

 自分のための記録が主な目的ではありますが、本記事を読んで、ちょっとした学びや本選びの足しにしていただければ幸いです。

 

 ツイートまとめのあとには、読んだ本の情報も載せておきますので、気になったものがあればぜひお手にとってもらえればと思います。

 

 

 前回の分はこちらです。

 

pmp68096801.hatenablog.com

 

 

 

 

 

2. 本から得た学びツイートまとめ 〜2023年8月②〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 本情報一覧

冒険の書 AI時代のアンラーニング」(孫泰蔵, 2023, 日経BP)

 

 

 

 

 

「推しの素晴らしさを語りたいのに『やばい!』しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術」(三宅香帆, 2023, ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

 

 

 

 

「教室が、ひとりになるまで」(浅倉秋成, 2021, 角川文庫)

 

 

 

 

 

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)」(入間人間, 2019, 電撃文庫)

 

 

 

 

 

「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

 

 

4. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 今回挙げた中では

「相手のことに触れることは、相手に興味を持っていることを伝える行為である」

「自分も誰かに推しを教えてもらったから、自分も誰かに推しを教えたい」

「行動して失敗したら傷跡が残るかもしれない。でもそこから感じる痛みはその行動をしたときの気持ちを思い出させてくれる」

あたりが特に印象的でした。

 

 

 私も、自分が得た学びや推しを誰かに教えられるように、今後もブログを書いて発信していきたいものですね!

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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【作品紹介】「私を喰べたい、ひとでなし」推しポイント紹介 〜主人公の歪んだ行動指針に苦しくなれる作品〜

1. はじめに

 マズラプです。262回目の投稿になります。

 

 今回は、漫画「私を喰べたい、ひとでなし」(通称 わたたべ)を紹介していこうと思います。

 

 わたたべの何が私をここまで惹きつけるのか。

 

 熱く語っていきます!

 

 

 

「私を喰べたい、ひとでなし」について

 まず、わたたべの簡単な概要からお話しします。

 

 「私を喰べたい、ひとでなし」は、電撃マオウで連載中の百合漫画です。

 作者は、苗川采先生です。

 単行本は現在6巻まで発売しております。

 

 あくまでメインキャラクターが女性のみで構成されているという意味での百合漫画であり、単行本6巻現在までで、過度なスキンシップ等は描かれていません。

 

 

 第1巻のあらすじは以下のようになっています。

 

ひととひとでなし、この邂逅がもたらすのは破滅か、それとも――。

「私は君を喰べに来ました。」
突然現れた人魚の少女・汐莉は
海辺の街に独り暮らす女子高生・比名子の手を取り
そう優しく語りかける。

妖怪を惹きつける特別に美味しい
血肉を持つ比名子を求め現れた彼女は、
成熟し、最高の状態を迎えるまで比名子を守り、
そして、
すべてを喰らい尽くす。

遠からぬ未来の理不尽な死を突き付けられ、
比名子の胸に渦巻く想いは――。

「このひとなら私を――…」

(「私を喰べたい、ひとでなし 1」苗川采 [電撃コミックスNEXT] - KADOKAWA より引用)

 

 はい、このあらすじを読んで「読みたい!」と感じた方は、今すぐこの記事を閉じて、購入サイトへ行ってください!

 

 

 

本記事の趣旨

 本記事は、「作品の魅力を知りたい」「もう少し詳しく作品の雰囲気を知りたい」といった方に向けての内容になっています。

 多少のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

 

 私の考える本作品の推しポイントは「主人公の歪んだ行動指針」だと考えているので、本記事では、その点について中心にお話ししていこうと思います。

 

 

 また、本記事の簡単な流れは以下のようになっています。

①どんな人におすすめ?

②本作品の推しポイント「主人公の歪んだ行動指針」

③推しポイントを中心に据えたあらすじ紹介

 

 

 

注意点

・読み進めるほどに含まれるネタバレが多くなります。「読みたい!」と思ったら記事を読み終わる前に購入されることを強く推奨します。

・本記事の内容は、私の独断と偏見のもと作成されているので、他のファンの方とは異なった紹介をしている可能性があります。そのため、他の方の紹介と比較されることを推奨します。

 

 

 

 

 

 

2. 「私を喰べたい、ひとでなし」推しポイント紹介

①どんな人におすすめ?

 まず最初に、本作品はどんな人におすすめかについてお話しします。

 

 本作品は「苦しい気持ちになりたい人」「つらさを感じたい人」に、特におすすめです。

 

 キャラクターはかわいい女の子ばかりで、ギャグなどの面白さも含まれる作品ですが、その上で、上記のような方におすすめしたいと考えております。

 

 その理由につきましては、以下で順を追って説明していきます。

 

 

 

②本作品の推しポイント「主人公の歪んだ行動方針」

 私の思う本作品の推しポイントは、主人公の女子高生 比名子 の歪んだ行動方針です。(1巻表紙右側の人物)

 

 つまり本作品は、「比名子の歪んだ行動方針を目の当たりにして苦しい気持ちになれる作品」です!

 

 

 それでは、比名子の歪んだ行動方針が形成されるまでの流れを簡単に説明します。

 

 

 

 比名子は幼少期に、交通事故で両親と兄、つまりは自分以外の家族全員を失ってしまいます。

 家族はみな即死だった中、比名子は重傷を負いながらも、なんとか一命を取り留めました。

 

 そんな比名子の耳に、家族のものなのか、声が聞こえてきます。

 「比名子だけは生きて」と。

 

 

 その後、比名子は、大好きな家族のいない世界で生きていてもしかたがないと、家族のもとへ行くこと、つまりは死を望みます。

 

 しかし同時に、自ら命を絶つことは、「比名子だけは生きて」という家族の最期の言葉に反することになると考えていました。

 

 

 これにより、「死んで家族のもとに行きたい」「自ら命を絶つことはできない」という2つの行動指針が、比名子の中に形成されたのです。

 そして、その2つの行動指針に合致する「自分を殺してくれる存在」を求めるようになりました。

 

 

 というわけです。

 めちゃくちゃ簡単に言うと「自殺以外で死にたい」が比名子の行動指針になります。

 

 もっというと、死ぬために生きているとさえ言えます。

 

 

 

推しポイントを中心に据えたあらすじ紹介

 では最後に、本作品の推しポイントを中心に据えて、本作品の本筋となる展開のあらすじをご紹介します。

 

汐莉登場

 前述したような行動方針の比名子のもとに、汐莉が現れます。(1巻表紙左側のキャラクター)

 なんと汐莉は妖怪の一種で、しかもかなり強い部類に属する『人魚』でした。

 

 

 そしてあるとき、汐莉は比名子にこんな提案をします。

「君が人生に希望と喜びを見出して 死にたくないもっと生きたいと願ったとき 私が君の全てを喰らいます」

 

 なぜ生きたいと願ったときに食べるのかというと、汐莉曰く「死にたいと願っている人間はまずく、逆に生きたいと願っている人間は美味しいから」だそうです。

 

 

汐莉の提案の理不尽さ

 自殺以外の形で死にたい比名子にとって、一見素晴らしい提案に思えます。

 

 しかしよく考えてみると、汐莉の提案はかなり理不尽なものなのです。

 

 

 汐莉が比名子を喰うときは、比名子が心から生きたいと願ったときです。

 今は死にたいと思っている比名子ですが、心から生きたいと思っているときは、死にたいなんて思っていないのではないでしょうか。

 そんなときに殺されてしまうのです。

 

 でも、死にたいと思っている今は殺してくれません。

 

 

 汐莉の提案は、比名子が死にたいときには生かし、生きたいときには殺すといった、比名子の欲求とは正反対のものなのです。

 

 

 読者から見れば、これはかなり理不尽な提案だと思えます。

 

 

見えてくる「比名子の歪んだ行動指針による本作品の暗闇」

 しかし、そんな提案だったとしても、比名子は受け入れてしまうんです。

 だって、死んで家族のもとに行けるのですから。

 

 死ぬときの自分が生きたくなっているなんて気にしません。

 死んで家族のもとに行ける可能性が少しでもあるのならば、喜んで受け入れてしまうのです。

 大切な家族のいない世界など、比名子にとっては価値がないのだから。

 

 汐莉の提案を受け入れたあとの比名子の言葉「私頑張るよ。一日でも早く皆のところに行くために」が、全てを物語っています。

 

 

 

 ここまでの流れである程度察した方も多いかもしれませんが、本作品は読んでいて「比名子には幸せに生きてほしい。でも比名子にとっては生きていても幸せになれないし…。いやでも…」というような、どうしようもない苦しみを味わうことができるのです!

 

 

汐莉の提案を受けたあとの展開

 その後、比名子の周囲のキャラクターは、いかに比名子に生きていてほしいかについて話していきます。

 それを受けて、比名子の感情はどう変化していくのか…

 

 といった内容になっています。

 

 

 続きの展開が気になった方は、ぜひ本作品を手にとってみてください!

 

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

 本記事は、私と同じような趣向を持つ方に響くような内容を意識して、書いてみました。

 そんな方々に響いてくれていたら幸いです。

 

 本記事を読んで、少しでも多くの方が「私を喰べたい、ひとでなし」の魅力に取り憑かれることを心から願っております。

 

 

 また。当ブログでは、今回紹介した「私を喰べたい、ひとでなし」を読んだ感想もいくつか投稿しております。

 本作品を読んだ方は、そちらの記事も覗いていただけると非常に嬉しいです。

 感想記事については、以下の関連記事の項に、リンクを掲載しておきます。

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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【感想】「やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)」印象に残った言葉5選

1. はじめに

 マズラプです。261回目の投稿になります。

 

 今回は、ライトノベルやがて君になる 佐伯沙弥香について(2)」を読んだ感想を書いていきます。

※ネタバレありです。

 

 

 

 普通に感想を書こうと思ったのですが、ストーリーに関わるかそうでないかに関係なく、印象に残る言葉があまりにもたくさんあったので、今回は少し趣向を変えることにしました

 

 そんなわけで、今回の記事では、作中の印象的な言葉に絞って書いていこうと思います。

 

 

 

 本作品を読んで特に印象に残った以下の5つの言葉について書いていきます。

①「今綺麗なら、今は好き。そう言うしかない。」

②動揺を隠しきれない沙弥香

③「そばにいれば、変わったときに気づくことができる」

④差し込む位置が絶妙な地の文

⑤「痛みはあの時に感じた気持ちを思い出させてくれる」

 

 

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の 入間人間 先生、仲谷鳰 先生並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 また、第1巻の感想も書いていますので、気になった方は読んでいただけると嬉しいです。

 

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2. 「やがて君になる佐伯沙弥香について(2)」印象に残った言葉5選

①「今綺麗なら、今は好き。そう言うしかない。」

 1つ目は、こちらになります。

 

「昔がどうだからって今が否定されるわけじゃないし……逆に今がいいから、昔が無かったことになるわけでもないんだけどさ。繋がりなんてあるようでないから、今こうしてるのが全部だし、今綺麗なら、今は好きなんだ。そう言うしかない。」

 

 この言葉は、沙弥香の感じていた悩みに対する1つの答えになっていて、かつ人生において大切な考え方であると感じ、印象に残りました。

 

 

 正直私は、「今の燈子は姉の模倣の産物で、本当の燈子ではないのかもしれない」問題に対して自分なりの答えすら持てていませんでした。

 

 そんな中、私より若い男子高校生くんが、その問題への1つの解答を示していて、驚きと称賛を感じました。

 

 

 確かに今は過去から続いているものであることは事実です。

 しかしながら、今は今しかないこともまた事実なのです。

 

 であるならば、「今、相手の『今』が綺麗ならば、それでいいのではないか」そう考えることにも頷けました。

 

 

 また、この文章を読んで、「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」(岸見一郎, 古賀史健, 2013, ダイヤモンド社)や「あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問セラピー」(ひすいこうたろう, 2012, ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多くの本で説かれている「私たちには今しかない。私たちは今を生きることしかできない。」という言葉を思い出すことができました。

 

 今を生きること、そして今を見ることの大切さを感じることができる言葉だなと思い、印象に残りました。

 

 

 また余談ですが、まさか一介のモブ男子くんがここまで核心的なことを言うとは思っておらず、そういった点でも印象に残りました笑

 さらに、沙弥香にとって苦い思い出のある告白で学びを得られたという点も印象深かったです。

 

 

 

 

②動揺を隠しきれない沙弥香

 2つ目はこちらになります。

 

燈子が家に来る。様々な意味で生じる抵抗と期待が壁のように正面からぶつかってくる。

 「いいわよ」

 石を握りしめたように、返事が固い。

 そして、電話じゃないのだから口で言っても伝わるわけがないと、少し遅れて思い出した。

 緊張していることは、認めざるを得ない。

『じゃあ早速、明日で』

「早いわ」

 やはり声では、伝わらなかった。

 

 こちらは、沙弥香の慌てっぷりが描かれていて、思わず笑ってしまいました。

 

 チャットなのに声で反応してしまうという、普通ならまずしないようなことを2回続けてしているということから、いかに沙弥香が動揺しているのかがよく伝わってきます。

 

 また、そこまで動揺するほどに、燈子のことを恋愛的な意味で気にしていることが垣間見えました。

 

 

 沙弥香の動揺、そして燈子への想いが見事に表現されている部分だったと思います。

 

 

 

 

 

③「そばにいれば、変わったときに気づくことができる」

 3つ目はこちらになります。

 

 私は。

 燈子に拒絶されて、隣にいられなくなるのが怖い。

(中略)

 その限界に迫った距離を捨てたくない。

 燈子の側にいたかった。いられる今の自分を、今の燈子を、変えたくなかった。

(中略)

 そうして側にいれば、いつか。いつか、燈子が変わった時を感じて、動ける。

 

 こちらは、沙弥香の行動に納得せざるを得なくなるような心理描写だなと感じ、印象に残りました。

 

 

 「思いを伝えて、関係が変化してしまい、そばにいられなくなるかもしれない」という理由は、比較的よく描かれているものかもしれません。

 しかし、「そばにいれば変わったときすぐに動ける」という理由は、今回初めて見て、そういう考え方もあるのかと驚かされました。

 

 そしてこれにより「今の関係を維持できるし、チャンスがきたらすぐに動ける」という二段構えが完成してしまったのです。

 ここまでもっともらしい理由ができあがってしまったら、もう自分から動くという選択は取れなくなってしまうでしょう。

 私が同じ立場ならまず動きません。

 

 

 「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)でも「人間は本能的に変化を避けている」と述べられていましたし、本能に加えてここまで盤石な理由ができあがってしまえば、もう動くことなどできないなと思ってしまいました。

 

 

 こう考えると、沙弥香が行動できなかったことにも頷けてしまいます。

 

 

 沙弥香が今の関係を選んだ理由がよく伝わってきて、思わず沙弥香の選択に納得してしまうような文章でした。

 

 

 

 

 

④差し込む位置が絶妙な地の文

 4つ目に印象に残ったのはこちらです。

 

 学校の桜というものは、四月が始まる頃には散り始めている。

 

 

 一見すると、こちらの文章はなんの変哲もない地の文のように感じます。

 しかし、③の文の直後に来ているとなると、話は変わってくるのではないでしょうか。

 

 今回挙げた文は、「桜は、入学式のときにこそ満開に咲き誇っているべきなのに、その時期にはもう散り始めてしまっている」ことから転じて、「時期が来たときにはもう手遅れになってしまっている」ことを表現していると解釈をすることもできると思いました。

 

 

 そしてこのことを考慮したうえで、この文が③の内容の直後に来ることは、沙弥香の『燈子が変わったときにすぐ行動できる』という思惑は失敗する」ことが暗示されていると捉えることができるのではないかと考えました。

 

 

 本当に、差し込む位置が絶妙なんですよ…。

 

 本作品を読んでいて、こういった何気ない文章にとてつもないパワーも持たせるのが上手いなと感じました。

 入間先生の特徴なのでしょうか。

 

 入間先生の圧巻の文章力に脱帽しました。

 

 

 

 

⑤「痛みはあの時に感じた気持ちを思い出させてくれる」

 5つ目はこちらになります。

 

 傷にも似たものは時間によって縫合されながら、跡を完全に消し去ることはできなくて。

 でもやっぱり、その痛みも含めて後悔はないのだった。

 痛みは、あの時に感じた気持ちを思い出させてくれるから。

 色褪せて忘れてしまうよりは、ずっといい。

 

 こちらの言葉からは、新たな考え方を学ぶことができ、非常に参考になりました。

 

 

 「行動した結果、うまくいかず、消えない傷を負ってしまうかもしれない。しかし、その傷の痛みは、行動しようと決めたときの気持ちを思い出すことにもつながる。」という考え方は、目から鱗で、とても印象に残りました。

 

 まさに『やらない後悔よりやった後悔』や『悩むより行動』を後押しするような言葉ですね。

 

 この言葉を胸に、『迷ったら行動!』を体現できるように生きていこうと思いました。

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 作中で印象に残った言葉の紹介に絞るという形式での感想ブログは、今回が初めてになるわけですが、いかがだったでしょうか。

 

 私といたしましては、こういった切り口の書き方も案外楽しいなと感じました。

 そういったわけで、今後も気分次第で今回のような形の感想も書いていこうとかなと思った次第です。

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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4. 出典

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)」(入間人間, 2019, 電撃文庫)

 

 

 

 

「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」(岸見一郎, 古賀史健, 2013, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

「あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問セラピー」(ひすいこうたろう, 2012, ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

 

 

 

「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

 

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本から得た学びツイートまとめ( #マズラプ本 #読書メモ ツイートまとめ) 〜2023年8月①〜

1. はじめに

 マズラプです。259回目の投稿になります。

 

 今回は、「本から得た学びまとめ」と題しまして、本から得た学びを一覧にしてまとめていこうと思います。

 

 今回の記事は、2023年8月に投稿したツイートまとめの1つ目になります。

 

 

 

 

 私は「ToshoDan」というアプリを使用して、本から得た学びを『読書メモ』として記録・投稿しています。

 

「ToshoDan」とは

 「ToshoDan (トショダン)」は、本から得た気付きを積み重ねる『読書メモ × SNSアプリ』です。

 詳しくはこちらのサイト(ToshoDan)、もしくは以下の動画をご覧ください。

 

youtube.com

 

 

 

 また、ToshoDanアプリの投稿共有機能を使って、毎朝1つ読書メモをTwitterにも投稿しています。

 

 しかしながら、ToshoDanやTwitterで投稿しても時間が経てば流れていってしまいますし、投稿を遡るのが大変であとで見返すのも一苦労だなと感じました。

 

 というわけで、それなら自分で振り返りやすいようにまとめておこうと思い立ち、各週ごとにまとめて記事を作成することにしました。

 

 1週間ごとにまとめておくと、「あのときはこんな本を読んでいたのか」といったように、あとで見返して思い出に浸りやすいな〜なんて考えた次第です。

 

 

 自分のための記録が主な目的ではありますが、本記事を読んで、ちょっとした学びや本選びの足しにしていただければ幸いです。

 

 ツイートまとめのあとには、読んだ本の情報も載せておきますので、気になったものがあればぜひお手にとってもらえればと思います。

 

 

 前回の分はこちらです。

 

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2. 本から得た学びツイートまとめ 〜2023年8月①〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3. 本情報まとめ

「推しの素晴らしさを語りたいのに『やばい!』しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術」(三宅香帆, 2023, ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

 

 

 

 

「苦しかったときの話をしようか」(森岡毅, 2019, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

 

「手紙屋〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜」(喜多川泰, 2007, ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 

 

 

 

 

やがて君になる 佐伯沙弥香について(2)」(入間人間, 2019, 電撃文庫)

 

 

 

 

 

 

4. おわりに

 今回の内容は以上になります。では、今後もよろしくお願いします。

 

 今回挙げた中では

「高い成果を挙げるには、限られたリソースを効果的に配分する『選択と集中』が重要」

「感情を保存するために感想を言語化する」

「失敗した人は『才能』を理由に挙げる。成功した人は『情熱』を理由に挙げる」

あたりが特に印象に残りました。

 

 個人的に、この3つは今までの学びの中でも上位に食い込んでくる『珠玉の学び』たちだと思っています。

 

 今後も学び続け、たくさんの珠玉の学びを集めようと思います!

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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【感想】「教室が、ひとりになるまで」印象に残ったこと・考えたこと3選 〜人間社会で生きることの大変さが描かれる特殊設定ミステリー〜

1. はじめに

 マズラプです。258回目の投稿になります。

 

 今回は、小説「教室が、ひとりになるまで」を読んだ感想を書いていきます。

 

 

 本作品を読んで印象に残った以下の3つについて書いていきます。

①種明かしに驚きと説得力のある特殊設定ミステリー

②人間社会を生きることの大変さと、そんな社会で生きていくために必要なこと

③どうしても触れておきたいシーン2つについて

 

 

 

 どちらかというと、作品の紹介というよりは、感想や感じた魅力を書いて発信することで、少しでも作者の方の励みになればいいなというような趣旨の記事になっています。

 

 作者の 浅倉秋成 さん並びに関係者のみなさんに届け!この思い!

 

 作者の方に関わらず、読んでいただけるととても嬉しいので、どうぞ読んでいってください。

 

 

 

 

 

2. 「教室が、ひとりになるまで」読んで特に印象に残ったこと3選

①種明かしに驚きと説得力のある特殊設定ミステリー

 1つ目は、本作品のミステリーの出来の良さが印象に残りました。

 

 本項では、その中でも特に印象的だった3点について書いていきます。

 

 

思わず唸らされた檀の能力の正体

 まず、檀の能力の正体が印象に残りました。

 

 読み進めていて「最初の自殺は別枠だと分かったけど、それ以外の3つの自殺にも違いはあるんじゃないか」「1つかつ垣内や八重樫と同レベルの能力で、3つの自殺を全て実現させるのは無理なんじゃないか」と思っていました。

 

 まさかそれを実現できる能力とトリックがあったとは思ってもおらず、思わず「なるほどー!」と唸っていました。

 

 『幻影を見せる能力』とは…恐れ入りました…!

 

 壇の能力の正体が、私の予想を上回るもので、楽しむことができました。

 

 

 

目撃者に能力を使用していた

 能力の正体もさることながら、「被害者だけではなく、目撃者にも能力を使用していた」という点が印象的でした。

 確かに、幻影を見せる能力を目撃者にも使用することで、すべて説明することができるわけです。

 

 おそらく、知らず知らずのうちに『能力を使って自殺に見せかけた=自殺者に向けてしか能力を使用していない』という先入観を持ってしまっていたのですね。

 

 まんまとミスリードに乗っかってしまっていたということでしょう。

 浅倉先生の手腕に脱帽しました。

 

 

 

 

能力がこの4種類である理由

 また、北楓高校に存在する4つの能力が、なぜその4つであるかという点についても、印象に残りました。

 

 設立者の友を救えなかった後悔から、友を救うことができたであろう4つの能力が生み出された」という経緯は、説得力があるなと感じ、すんなり腑に落ちました。

 

 『誰か個人の』かつ『自己中心的な思い』から生まれたものだからこそ、逆に納得できたのかもしれませんね。

 

 

 すんなり納得できたため、その後のストーリー展開や本作品のテーマなどを存分に楽しむことができました。

 

 

 

 

 

②人間社会を生きることの大変さと、そんな社会で生きていくために必要なこと

 2つ目は、本作品の扱っているテーマが、印象に残りました。

 

 読んでいて、特殊設定ミステリーの裏で、人間社会の中で生きることの大変さが描かれている作品だなと感じました。

 

 

「『こうあるべき』に従うほど、『自分』が希薄になっていく」

「僕らは同じ檻の中に入れられた別の動物」

「この世界、近くに人がいるのは叫び出したくなるくらい煩わしくて、でも一人でいるのは耐えられないくらい寂しい」

 

などは、本作品の人間社会で生きることの大変さというテーマを象徴している言葉ではないでしょうか。

 

 これらの言葉は、私が今まで感じてきたモヤモヤがピタッと言語化されていて、とても感動しました。

 

 

 本作品を読んでいて「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」(岸見一郎, 古賀史健, 2013, ダイヤモンド社)で以下のように述べられていたことを思い出しました。

 

 対人関係の中で傷つかないなど、基本的にありえません。対人関係に踏み出せば大なり小なり傷つくものだし、あなたも他の誰かを傷つけている。アドラーはいいます。「悩みを消し去るには、宇宙のなかにただひとりで生きるしかない」のだと。しかし、そんなことはできないのです。

 

 本作品のテーマには、この内容も含まれているのかもしれませんね。

 

 

 

 また、実を言うと、檀の思想にも共感できてしまいました。

 

 私も一人を好むタイプの人間なので、みんなとワイワイすることやクラスで協力する必要のある団体戦などはかなり苦手で、なくなればいいなとさえ思っていました。

 おそらく作中で行われたようなイベントが実際に開かれていたなら、相当嫌な顔をしていたことでしょう。

 

 そんな私にとって、檀の行った『調律』は、できたらいいなと思ってしまうような偉業でもあり、殺人を犯していたにもかかわらず、蔑むことはできませんでした。

 

 殺人を犯した物語の黒幕の思想に共感してしまうというのは、非常に複雑な気持ちですね…。

 

 

 

 

人間社会で生きるために必要なのは「理解者を見つける」こと

 そんな本作品ですが、人間社会で生きていくために必要なことについても描かれているように感じました。

 

 

 それは、そばにいても煩わしくない理解者を見つけることです。

 

 

 終章において、垣内は自分が信じていたものをすべて失い、この世界の生きずらさ、醜さに苛まれていました。

 しかし、白瀬から差し出された手をとることで、再び生きていくことに向き合えた、そんな終わり方だったように感じました。

 白瀬の存在だけで、人間社会で生きていく希望を見出すことができた、そんな風に捉えることもできると思います。

 

 

 このことから、自分のことを理解してくれて、一緒にいても煩わしさを感じない、そんな『理解者』を見つけることが、人間社会を生きていくうえで大切である、というメッセージが込められているのではないかと感じました。

 

 

 もちろん、そんな人は簡単には見つからないでしょう。

 そんな人を探していく中で、傷つくこともあるかもしれません。

 

 でも、出会おうとしなければ見つけることはできないこともまた事実です。

 

 このことから、もう少し勇気を出して人と交流してみようかなと思うことができました。

 

 

 

 

どっちも大切なら、『中庸』で生きればいいじゃない

 また、そんな作品に込められたメッセージとは別に、私自身も人間社会でどう生きていくべきか考えてみました。

 

 私が出した結論は、『中庸で生きよう』です。

 

 要するにどういうことかというと、『誰かとの交流』と『一人でいる時間』をどちらも持ち、どちらも大切にしていこうということです。

 

 ちょうど終章で述べられていたのり子さんの考え方に近いですね。

 

 

 のり子さんの考え方を読んだとき、「絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ 文豪の名言対決」(頭木弘樹, 2018, 草思社文庫) で、以下のようなことが述べられていたことを思い出しました。

 

 人と話をするのが大好きなゲーテですが、一方で孤独にも重きを置いています。

 

(中略)

 

 社交を楽しむことと、孤独を愛することは、矛盾しているとは言えないでしょう。人との時間を楽しみ、自分ひとりの時間も楽しむ。それこそバランスのとれた暮らし方と言えるでしょう。

 

 人との交流を好んでいたゲーテでさえ、孤独にも重要性を感じていたわけですね。

 

 

 このように、人との交流を持つことと一人の時間を持つことは、どちらにも良いところはあるし、両立できるものなのです。

 であるならば、「どちらにも良さがあるのなら、両方のいいとこどりをすればいいじゃないか」という発想で生きてもいいのではないでしょうか。

 

 

 

 そういったわけで、本作品を読んで私は「理解者を見つけ、人とのつながりも自分の時間も大切にする」そんな人生を歩んでいきたいと思いました。

 

 

 

 

 

③どうしても触れておきたいシーン2つについて

 3つ目は、印象に残ったシーンについてお話ししようと思います。

 

 上記で大分語ってきたわけですが、本項では、最後にどうしても触れておきたいシーン2つについて書いていきます。

 

 

 

檀も支配者も『同じ人間』

 まずは、終章の『檀と小早川が談笑する幻影』が現れたシーンです。

 

 

 この幻影と終章冒頭で明らかになった小早川の遺書から、檀と小早川は仲の良い友人であったことが分かります。

 

 そしてこのことから、作中の檀の行動を振り返ってみると、檀も自分が支配者と揶揄していた人々と同じような行動をしていたと捉えられると感じました。

 

 「自分の主義を通したかった」「友達を弔いたかった」「相手を理解しようとはしていなかった」など、檀と檀に殺された3人には、いくつか共通する点があると言えます。

 

 

 またことのことから、結局のところ、根っこを探ってみると、ただ単に好き嫌いや考え方が違うだけで、重なる部分も少なからず存在する、同じ人間であると考えることもできるのではないでしょうか。

 

 もしかすると最後に見せた幻影は、檀は狂人でも王でも神でもないし、結局は、檀も支配者側の生徒と同じだったということを示唆するために描かれていたのかもしれませんね。

 

 

 そしてそう考えたとき、どうせ理解されるわけがないと諦めるのはあまりにも早計であり、自分の意見をしっかり伝えるくらいはするべきなのかもしれないなと考えました。

 

 

 

最後に能力を使用した垣内

 最後に、垣内が白瀬に対して能力を使用したシーンも印象に残りました。

 

 このシーンを読んだとき、はじめは「まだ信じきれず、確証が欲しいがために能力を使ってしまった」と考えることができ、なんだか垣内らしいなと感じました。

 

 しかし、よく考えてみると、最後に見えた希望までもが嘘であるという事実を突きつけられる可能性もあり、能力を使わないほうが幸せに過ごすことができるとも考えられます。

 

 そう考えると、可能性の世界にとどまらず、事実に向き合う決意をしたというように考えれば、垣内は一歩前に進もうとしているのかなと思いました。

 

 

 いずれにせよ、特殊能力を扱った特殊設定ミステリーで最後に特殊能力を使って締めるというのは、オシャレな幕引きだなと感じました。

 

 

 

 

 

3. おわりに

 今回の内容は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 本作品は、全容の分からない特殊能力を絡ませたミステリーと、共感できる人間社会で生きるうえでの苦悩の両輪で、私を楽しませてくれました。

 

 改めてとても面白かったです。

 ありがとうございました。

 

 これを機に、浅倉先生の作品や特殊設定ミステリーの作品ももっと手にとってみようかなと思いました。

 

 

 では、今後もよろしくお願いします。

 

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4. 参考文献

「嫌われる勇気 自己啓発の源流『アドラー』の教え」(岸見一郎, 古賀史健, 2013, ダイヤモンド社)

 

 

 

 

「絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決」(頭木弘樹, 2018, 草思社文庫)

 

 

 

 

 

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